オレイン酸

オレイン酸の評価 A+ 

オレイン酸

脂肪酸を説明しながらオレイン酸を説明

出典元
オレイン酸
ウィキペディア

出典元の構造式を使って、脂肪酸の種類を説明しながら、オレイン酸を説明します。

 

 

①二重結合(C=C)の有無

脂肪酸は二重結合の有無により、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分かれます。

二重結合の有無

  • 飽和脂肪酸
    二重結合なし

  • 不飽和脂肪酸
    二重結合あり

オレイン酸は二重結合があるので、不飽和脂肪酸に分類されます。

 

②二重結合の数

不飽和脂肪酸は二重結合の数により、一価不飽和脂肪酸多価不飽和脂肪酸に分かれます。

二重結合の数

  • 一価不飽和脂肪酸
    二重結合が1個
  • 多価不飽和脂肪酸
    二重結合が2個以上

オレイン酸は二重結合が1つあるので、一価不飽和脂肪酸に分類されます。

 

③二重結合の位置

不飽和脂肪酸は二重結合の位置により、次の3つに分けられます。

二重結合の位置

  • n-3系脂肪酸(ω-3脂肪酸)
    メチル基末端から数えて3個目の炭素に最初の二重結合がある

  • n-6系脂肪酸(ω-6脂肪酸)
    メチル基末端から数えて6個目の炭素に最初の二重結合がある

  • n-9系脂肪酸(ω-9脂肪酸)
    メチル基末端から数えて9個目の炭素に二重結合がある

オレイン酸はメチル基末端から数えて9個目の炭素に二重結合があるので、n-9系脂肪酸(ω-9脂肪酸)に分類されます。

 

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まとめ

ちなみに、脂肪酸は、分子の長さによって長鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・短鎖脂肪酸に分けられます。

炭素の数

  • 短鎖脂肪酸
    炭素数 6個以下
  • 中鎖脂肪酸
    炭素数 8~10
  • 長鎖脂肪酸
    炭素数 12以上

※数字は書籍やサイトによりけり

オレイン酸は炭素数が18なので長鎖脂肪酸に分類されます。

余談ですが、長鎖に比べて中鎖は吸収が早く、すばやく分解されてエネルギーになります。
なので中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸と比較して4~5倍の速さでエネルギーとして利用されます&体脂肪として蓄積されにくくなります&ケトン体の生成を促進させます。

MCTオイルの人気はここにあります。

 

というわけで、オレイン酸は、

  • 炭素数18→長鎖脂肪酸
  • 二重結合ありでその数は1つ→一価不飽和脂肪酸
  • 二重結合の位置はメチル基末端から数えて9個目の炭素にある→n-9系

.
です。

一言でまとめると、

オレイン酸は、脂肪酸不飽和脂肪酸一価不飽和脂肪酸で、うちn-9系に分類される

.
です。

 

一価不飽和脂肪酸といえばオレイン酸

一価不飽和脂肪酸にあてはまる脂肪酸は、オレイン酸以外にもいくつかあります。
例えば、ミリストオレイン酸(14:1 n‒7)、パルミトオレイン酸(16:1 n‒7)、エルカ酸(22:1 n‒9)などです。

が、個人的には「一価不飽和脂肪酸」といえば、イコール「オレイン酸」でいいと思います。
というのも、日本人が摂取する一価不飽和脂肪酸の約9割はオレイン酸だからです。

平成 17 年及び 18 年国民健康・栄養調査)では日本人で摂取される一価不飽和脂肪酸の 88% はオレイン酸で、オレイン酸は動物性脂肪やオリーブ油などの食用調理油に多く含まれる。

引用元
3.脂質
P82  PDFページ 6/32
厚生労働省

一価不飽和脂肪酸は体内で作れる

なお一価不飽和脂肪酸の供給源は食品と体内合成です。

一価不飽和脂肪酸は、体内では、飽和脂肪酸をもとにΔ9不飽和化酵素(2重結合を作る酵素)の働きにより、合成されます。
というわけで、必須脂肪酸ではありません

オレイン酸は飽和脂肪酸のステアリン酸から合成できます。

 

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オレイン酸といえばオリーブオイル

さて、代表的な植物油の脂肪酸組成はこちらになっています。


出典元
脂肪酸は、どんな働きをしているの?
油に関するQ&A
日清オイリオグループ(株)

ビンの中で、オレイン酸は 薄い肌色 です。

ご覧の通り、オリーブオイル(右から2番目)に圧倒的に多く・・・
といったわけでもなく、べに花油(左から3番目)やひまわり油(左から4番目)も負けず劣らず・・・
というよりむしろ多く含まれています。
ただし、これはハイオレイック(品質改良されたもの)です。

在来品種であれば、オレイン酸とリノール酸の組成が逆になります。
※比率がそのまま逆になるわけではありません。

なので基本 オレイン酸といえばオリーブオイルでいいと思います。

 

 

オレイン酸の効果・効能

LDLを減らす(HDLを減らさずに)

まずコレストロールについて簡単にまとめました。こちらをご覧ください。

コレストロール


脂質の1種

脂質は中性脂肪・遊離脂肪酸・リン脂質・コレストロールの4種類

【供給源】

体内合成 70~80%
食事由来 20~30%

補足① フィードバック機構 

体内でのコレストロールは常に一定量が保たれるように調節されます。食事からの摂取量が多くなれば、体内での合成量は減ります食事からの摂取量が少なければ、体内での合成量は増えます

このフィードバック機構が破綻すると血液中に増えすぎて動脈硬化などを引き起こします。

補足② 12~13mg /kg/ 日

1日に体重1kgあたり12~13mgのコレストロールを合成するとされています。体重50kgだと1日で約600mg~650mgのコレステロールが作られています。

補足③ 約50%

食事由来のコレステロールはすべて吸収されるわけではありません。個人差はありますが一般的な吸収率は50%前後です。吸収されなかったものは糞便中に排泄されます。
またコレストロールは一緒にとる他の成分によっても吸収が変わります。例えば食物繊維を多く含む食事においては吸収率は下がります。

 

【どこで作られる】

主に肝臓 


小腸、副腎皮質などでも合成されます。

【なにから作られる】

アセチルCoA

アセチルCoAを出発基質として、30段階ほどの酵素反応を経て生成されます。アセチルCoAは糖質(グルコース)・脂質(脂肪酸)・たんぱく質(アミノ酸)の中間代謝物です。

【どこに分布】

脳・筋肉・肝臓などの臓器
血液中

【コレストロールの働き】

  • 細胞膜の構成成分
  • ホルモンの原料
  • 胆汁酸の原料
  • ビタミンDの前駆体

 

【コレストロールの移動】
体内で合成された・食事から摂取されたコレストロールは他の脂質とともにリポたんぱく質を形成して血中を移動します。
リポたんぱく質を構成している成分は、中性脂肪、コレステロール、リン脂質、たんぱく質(アポたんぱく質)です。これら成分の比重の違いにより、リポたんぱく質の「性質(機能)」が異なってきます

  • カイロミクロン
    食べ物からとった脂質(小腸で再合成されたもの)をエネルギーを必要とする組織に運ぶ。余ったものは肝臓に運ぶ。
    中性脂肪が85~90%、コレストロールが5~7%、リン脂質が4~6%、たんぱく質が1~2%
  • VLDL(超低比重リポたんぱく)
    肝臓でつくられた脂質(主に中性脂肪)を脂肪組織や筋肉などの末梢組織に運ぶ。
    中性脂肪が50~55%、コレストロールが19~20%、リン脂質が18~20%、たんぱく質が8~10%
  • LDL(低比重リポたんぱく)
    肝臓でつくられた脂質(主にコレストロール)を全身の組織に運ぶ
    中性脂肪が10~11%、コレストロールが45~46%、リン脂質が20~23%、たんぱく質が20~22%
  • HDL(高比重リポたんぱく)
    肝臓、小腸、血液中でつくられて、血液中にたまったコレストロールを肝臓に運び戻す
    中性脂肪が4~5%、コレストロールが18~22%、リン脂質が20~24%、たんぱく質が42~55%

 

【コレストロールの種類】

コレストロールは大きく悪玉と善玉に分けられます。
リポたんぱく質のLDLに含まれているコレストロールを【LDL-CLDLコレストロール悪玉コレストロール】と呼びます。
HDLに含まれているコレストロールを【HDL-C=HDLコレストロール善玉コレストロール】と呼びます。

LDLに含まれているコレストロールも、HDLに含まれているコレストロールも同じコレストロールです。コレストロールを運ぶ乗り物(リポたんぱく)の違いにより区別されているだけです。それなのに善玉と悪玉とわけられている理由は次です。

【コレストロールの特徴】

  • LDL
    LDLはコレストロールを必要とする組織に運搬する働きをします。そのコレストロールは細胞膜やホルモンの材料として使用されます。
    なので、LDLそのものは「悪玉」ではありません

    それなのに悪玉と呼ばれている理由は「余った」場合に体に悪影響を及ぼすからです。余ったLDLは血管壁に溜まり動脈硬化を進行させます

  • HDL
    HDLは全身をめぐって血液中にたまったコレストロールを肝臓に運び戻す働きをします。
    単に運び戻すだけでなく、動脈硬化が起きている場所(プラーク)からコレステロールを引き抜き、肝臓に回収し胆汁として排泄する働きをします。

.
オレイン酸にはLDLを低下させる作用があります。

注目すべきはHDLを減らさずにLDLを減らす作用があるという点です。
ようは悪玉コレストロールだけを減らすということです。

なぜ注目すべきかというと、リノール酸にもLDLを低下させる作用があるのですが、リノール酸のほうは、過剰になるとLDLのみならずHDLも減らしてしまう作用があります。
なので、リノール酸は、過剰になると動脈硬化を招くといった、真逆の結果になってしまいます。

 

 

※オレイン酸も、過剰になるとよくはありません。
海外の研究では、オレイン酸の過剰摂取は肥満や冠動脈疾患のリスクを高めるとされています。

 

 

満腹中枢を刺激する

脳の視床下部には、空腹を感じる「摂食中枢」と満腹を感じる「満腹中枢」が存在します。摂食中枢が刺激されれば空腹感を、満腹中枢が刺激されれば満腹感を感じるようになります。

オレイン酸には脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、食欲を抑える作用があるとされます。
1日2回食事のおよそ1時間前に大さじ1杯のオリーブオイルを取るダイエット法=オリーブオイルダイエットたるものがあります。

参照
オレイン酸のチカラ③〜満腹中枢に働きかけるダイエット効果〜
オリーブオイルライフ
(株)リンクアンドコミュニケーション

 

 

オレイン酸によくあるキャッチフレーズ集

※ここではオリーブオイルに置き換えます。

  • 健康や美容で注目のオリーブオイル
  • 若々しい美しさを保ちたい人
  • コレステロール値が気になる方におすすめ、生活習慣病予防に
  • 腸の働きを活性化させ、便秘予防に
  • ストレスなくダイエットしたい人に 

 

 

オレイン酸の摂取量、不足、過剰

オレイン酸の摂取量

オレイン酸は体内で合成できます。必須脂肪酸でないので、厚生労働省が策定している「日本人の食事摂取基準」では目安摂取量は設定されていません。

ただし、それとなくの目安量はあります。
SMP比を用いて、脂質の目安摂取量から推定することができます。

SMP比
脂肪酸には望ましい摂取比率というものがございます。それをSMP比と呼びます。

SMPとは

  • 飽和脂肪酸(saturated fatty acid)
  • 一価不飽和脂肪酸(mono un-aturated fatty acid)
  • 多価不飽和脂肪酸(poly unsaturated fatty acid)

の英語の頭文字を取ったもので、その比率は

飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3

となっています。

脂質の1日の適正量は40~60gです。この量を3:4:3の割合で取ることが健康のための理想的な脂肪酸摂取バランスということになります。
日本人が摂取する一価不飽和脂肪酸の約9割はオレイン酸なので(こちらで説明済み)、
一価不飽和脂肪酸をそのままオレイン酸と置き換えて、それをオレイン酸のイチ目安摂取量としていいと思います。

 
オレイン酸の不足
上の話の続きとして聞いてください。

  • 脂質の1日の適正量は40~60gこの量を、飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3の割合で取る。
  • 日本人が摂取する一価不飽和脂肪酸の約9割はオレイン酸である。

ことから、仮にオレイン酸が不足すると脂質の不足につながります。脂質の不足は、エネルギー不足・皮膚のトラブル・免疫力低下などをもたらします。

とはいえ、体内で合成できるかつ、普段の食生活で十分にとれている脂肪酸です。脂肪の摂取を極端に避けている方でなければ、「不足」を考える必要はありません。

 
オレイン酸の過剰
オレイン酸に限らず脂質(脂肪酸)の過剰摂取は、肥満の原因になります。

海外の研究で、オレイン酸の過剰摂取が冠動脈疾患や肥満のリスクが高まることが示唆されています。

しかし、多量の摂取は冠動脈疾患や肥満のリスクになることが示唆されているため、過剰摂取に注意すべきである。

引用元
1-3 脂質
P123 PDFページ14/33
厚生労働省

オリーブオイルが健康に良いからといって多量に飲むのは、健康的にも体型的もマイナスになります。
適量を心掛けてください。

 

オレイン酸の豆知識

4で取れている
先の摂取量の項目で、SMP比は飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3で、脂肪酸はこの比率で取ることが重要と説明しました。

一価不飽和脂肪酸に関していえば、実際4の数値で取れています。
2010年の日本人の脂肪酸摂取状況【飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸の摂取量の割合】は およそ【32.1%:40.2%:27.6%】となっています。

下記参照元にて10年おきの調査結果があります。
80年、90年、2000年と40.7%、40.2%、39.9%と推移しています。

参照 
植物油に含まれる脂肪酸 
一般社団法人 日本植物油協会

なので、一価不飽和脂肪酸は意識せずとも、理想に近い値で取れているといえそうです。

SMP比に近づけるには、不飽和脂肪酸(例 肉の脂)を減らして、多価不飽和脂肪酸(例 魚の油)を増やすことを意識することが大切です。

 
 酸化されにくい
不飽和脂肪酸は酸化されやすい特徴があります。
不飽和脂肪酸のなかで、一価不飽和脂肪酸は酸化されにくい性質を持ちます。
ということで不飽和脂肪酸のなかで、長期間の保存に向いています。
オリーブオイルが人気なのは、この点もあります(と思います)。
 
皮脂の41%がオレイン酸
皮脂の組成は次です。

41%がオレイン酸
25%がワックスエステル
16%が皮脂酸
12%がスクワレン
 6%がその他タイトル

というわけで、皮脂膜のケアには、オレイン酸が多く含まれている油を利用するのがベターです。椿油や馬油はオレイン酸が豊富です。

 
椿油で頭皮ケア

椿油を使って頭皮ケアをすることが髪にとても良いと言われます。椿油の特徴【酸化しにくい、保湿力が高い、肌に浸透しやすい】が頭皮に自然になじみ健康な髪を育てる環境を整えるとされるからです。

椿油の脂肪酸組成の約85%はオレイン酸です。
なので、椿油が髪に良いのは椿油に多く含まれるオレイン酸が髪に良いと言い換えても良いかもしれません。
実際、管理人も椿油で頭皮ケアを実践していました。頭皮ケアの仕方は下記サイトにあります。ご参照ください。

 

参照 
エイジングケアに役立つ「頭皮ケア」を椿油で!「大島椿」で健康な髪を育むメソッドをチェック 
シティリビング
運営 サンケイリビング新聞社

 

 

オレイン酸と相性の良い食材

オレイン酸といえばオリーブオイルです。
ここで、オリーブオイルと相性のよい料理や食材を挙げてみたいと思います。

ここでは、定番(パスタ、トマト、パン料理)はあえて外します
定番以外で、5つピックアップしてみます。
味的もそうですが、健康的(栄養素的)にも考えた組み合わせとなっています。

こちらがその5つです。

  1. 焼き魚&大根おろし
  2. パセリとニンジンのきんぴら
  3. 納豆
  4. オレンジジュース・ニンジンジュース
  5. 冷ややっこ

 

※すいません。あたかも自身が考えたように述べましたが、これ日経Gooday30+で掲載されていた5つの料理・食材をそのままピックアップしました(パクりました)。
組み合わせ内容の詳細は下記サイトをご覧ください。

参照
「オリーブオイルちょい足し」 技あり健康効果UP術 
NIKKEI STYLE 

オレイン酸のレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー

 

 

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オレイン酸(オリーブオイル)総合評価 A+ 15.5

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

 髪(薄毛)評価3.5 

IGF-1は、構造がインスリンに極めて似ている成長因子です。細胞にある受容体に結合することでその細胞の働きを活性化させます。髪(頭皮)においては毛母細胞の受容体にIGF-1が結合すると毛母細胞の働きが活性されます。

髪はヘアサイクルの成長期に毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪が生まれ育っていきます。

ヘアサイクル(毛周期)

成長期(約2年~6年)→退行期(約2週間)→休止期(約3カ月)→【脱毛】→再び成長期

成長期の「持続」にはさまざま成長因子が関与してきます。
その中で、特にIGF-1が大きく関わっているとされます。なのでIGF-1を増やすことができれば抜け毛を減らすことが可能となります(成長期が延び、一方で休止期が短くなる)。

さてIGF-1を増やす方法は成長ホルモンの分泌を促進すること or 胃や腸にある知覚神経を刺激することです。オレイン酸には知覚神経を刺激し、IGF-1 を増やす働きがあるとされています。

参照 
わかめを食べると髪が生える!? 髪によい食事/抜け毛予防 
毎日が発見ネット

 

 

 肌(美肌)評価5 

皮膚の表面は皮脂で覆われています。

これを皮脂膜といいます。皮脂膜は肌の水分蒸散を防ぐ役割&外界からの異物の侵入を防ぐ役割を果たしています。

皮脂にはオレイン酸が多く含まれています。

オレイン酸は皮脂中の脂肪酸のうちも最も多く含まれる成分です。その不足は乾燥やバリア機能低下につながってしまいます。オレイン酸が多く含まれているオイルを飲むことも塗ることも乾燥・バリア機能低下予防につながります。

マイナスポイント

ニキビの原因の1つにアクネ菌の増殖があります。アクネ菌が増殖するとニキビは悪化するのですが、アクネ菌はオレイン酸を餌に増殖します。ニキビでお悩みの方、その原因がアクネ菌だと思われる方はオレイン酸の含有量が多いオイルを避けた方がよろしいかもしれません。

 

 

 体型(ダイエット)評価3.5 

脳の視床下部には、空腹を感じる「摂食中枢」と満腹を感じる「満腹中枢」が存在します。摂食中枢が刺激されれば空腹感を、満腹中枢が刺激されれば満腹感を感じるようになります。

オレイン酸には脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、食欲を抑える作用があるとされます。
1日2回食事のおよそ1時間前に大さじ1杯のオリーブオイルを取るダイエット法=オリーブオイルダイエットたるものがあります。

マイナスポイント

オレイン酸の多量摂取は肥満リスクを高めます。

 

 体力(普段)評価6 

脂質は3大栄養素の中で最も効率の良いエネルギー源です。

脂質のうちエネルギー源となるのは脂肪酸です。うち飽和脂肪酸が主要なエネルギー源です。

飽和脂肪酸の次にエネルギーとして利用されるのが一価不飽和脂肪酸です。

脂肪酸のうちエネルギー源になるのは、第一に飽和脂肪酸、次に一価不飽和脂肪酸です。

引用元
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、どこが違う?
公益財団法人日本食肉消費総合センター

オレイン酸は一価不飽和脂肪酸の代表的な脂肪酸です。
代表的というか、おおげさにいうと、一価不飽和脂肪酸=オレイン酸みたいなものです。

 

 

 その他(血液)評価4.5 

体内で余ったLDLは血管壁に溜まり動脈硬化を進行させます。

オレイン酸にはLDLを低下させる作用があります。

注目すべきはHDLを減らさずにLDLを減らす作用があるという点です。
ようは悪玉コレストロールだけを減らすということです。

 

 

オレイン酸 参照一覧

高度不飽和脂肪酸とオレイン酸の健康栄養機能 J-STAGE

 

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