ノコギリヤシの評価 S
ノコギリヤシ
ノコギリヤシとは北米南東部のヤシ科の植物でハーブの一種です。主に北米からメキシコにかけて多く見られます。
45cmから100cmほどのノコギリのような葉をもっているのが特徴です。葉はギザギザした鋭いとげに覆われているので、触ると皮膚を傷つける可能性があります。
ノコギリヤシという名前は、ノコギリのようにギザギザしている葉をもっていることが由来となっています。
アメリカでは昔から先住民の間で利尿、強壮、鎮静効果があるとされ、民間薬として利用されていました。現在ヨーロッパでは前立腺肥大症の治療用医薬品として利用されています。中国では漢方として、日本ではサプリメントとして利用されています。
ノコギリヤシは夏には花が咲き、冬に果実ができます。この果実から抽出したエキスに、これからあげる効果・効能があります。
ノコギリヤシの摂取目的
ノコギリヤシの摂取目的は「頻尿改善」、「薄毛」予防、前立腺肥大による「ED」予防です。
髪 「薄毛」
体力 「夜のほう」
ノコギリヤシの効果・効能
前立腺
「残尿」「頻尿」「おしっこの出が悪い」などという症状は、主に前立腺肥大症が原因です。前立腺は膀胱の下を囲むように存在しています。この前立腺が肥大してしまうことを前立腺肥大といいます。肥大した前立腺が尿道を圧迫することにより先ほどあげた症状がでます。
前立腺肥大の原因はいろいろありますが体内にあるジヒドロテストステロンが過剰分泌してしまうことが原因の一つとされています。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することによって生まれる物質です。5αリダクターゼの分泌が増えれば増えるほど、ジヒドロテストステロンが体内で多く生成されてしまいます。
ノコギリヤシには、5α-リダクターゼという酵素の働きを抑制する作用があるといわれています。5α-リダクターゼの分泌が抑制することでジヒドロテストステロンが過剰に生成されるを防ぎます。
そのためノコギリヤシには前立腺が肥大するのを防ぐ効果あるといわれています。
薄毛
ジヒドロテストステロンは前立腺を肥大させるだけでなく、毛根にある毛母細胞の機能を弱める作用もあります。
髪は毛母細胞が細胞分裂することで生まれ、成長していきます。
毛母細胞の機能が弱まることは、髪の毛のヘアサイクルが乱れ(成長期が短くなる)、抜け毛が増えることにつながります。
成人男性の生え際や頭頂部が薄くなるといった状態をAGA(男性型脱毛症)といいますが、AGAの主たる原因は体内でジヒドロテストステロンが過剰に生成され、それが毛母細胞の機能を弱めることです。
前立腺のカテゴリーでも述べましたがジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生まれます。5αリダクターゼが過剰に分泌されることはジヒドロテストステロンが体内で過剰に作られることになります。
ノコギリヤシには、5α-リダクターゼが活性化するのを抑制する作用がありますので、AGA予防にもつながります。
1型5αリダクターゼは毛根の皮脂腺というところに存在しています。1型5αリダクターゼは毛が生えているあらゆる場所に存在しているといえます。
2型5αリダクターゼは1型5αリダクターゼと違いそんな広範囲にありません。頭でいうと生え際や頭頂部の毛乳頭に多く存在しています。あとヒゲにもあります。
AGAとは成人男性の生え際や頭頂部が薄くなってしまっている状態のことです。後頭部や側頭部は薄くなりません。
1型5αリダクターゼは皮脂腺に存在している。頭でいうと頭全体に存在しています。
2型5αリダクターゼ生え際や頭頂部付近の毛乳頭にかけて存在しています。
こう考えると頭では
生え際から頭頂部にかけては1型と2型が存在しているといえます。
後頭部や側頭部には1型しか存在していないといえます。
側頭部や後頭部の髪はそんなに薄くなることはありません。なので2型がAGAにより多く影響を及ぼしている(より多くジヒドロテストステロンを生成している)と推測できます
また最新の研究では、体全体のジヒドロテストステロンの生成率の割合が
2型5αリダクターゼが6割~7割、1型5αリダクターゼが3割〜4割であることがわかっています。
また2型は1型と比べて、多く生成するだけでなく、より強力なジヒドロテストステロンを生成すると言われています。
ジヒドロテストステロンを多く発生させないためには両方の対策を講じる必要がありますが、特に2型5αリダクターゼに力を入れる必要があります。
ノコギリヤシは1型、2型どちらにも効果があるといわれています。ただしAGA治療薬と比べるとその効果は弱いです。
ノコギリヤシのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集
- 夜中ににトイレで何度も目が覚めてしまう方
- 中高年が抱える尿トラブル対策に
- 尿が出にくい、残った感じでスッキリしない男性に
- AGAに悩んでいる男性
- AGAの原因となる酵素を抑制
ノコギリヤシの摂取量、不足、過剰
またAGA目的で摂取する人は多く摂取すればよいと考えてしまうかもしれませんが、多くとってもそれだけ効果が見込まれるといったものではありません。サプリメントの容量をしっかり守ってください。多くとるよりは200~320㎎を毎日継続して摂取することがAGAの予防につながります。
男性ホルモンに関わる成分のため、妊娠中また授乳中の女性は摂取を控えてください。
ノコギリヤシの豆知識
ノコギリヤシのイメージ
ノコギリヤシの木
尿の悩みを解決
ノコギリヤシと相性の良い栄養成分
・カボチャ種子エキス
・ビタミンE
・亜鉛
カボチャ種子エキス、ビタミンEは、主に前立腺肥大予防の効果を考えた場合
亜鉛はAGA予防の効果を考えた場合
ノコギリヤシの勝手にランキング
髪(薄毛)部門 第3位
体力(夜のほう)部門 第6位
ノコギリヤシのレーダーチャート解説
- 6
このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる - 5
このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる - 4
このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる - 3.5
このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない - 3
このカテゴリーになんらかの効果があるもの - 2
このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる - 1
このカテゴリーとは関係ないと思われる
※4以上が摂取目的となっているカテゴリー
ノコギリヤシ 総合評価 S 17
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS 18点
S 16点以上
A+ 14点以上
A 12点以上
B+ 10点以上
B 9点以下
髪(薄毛)評価6
AGA(成人男性の生え際や頭頂部が薄くなる状態)の原因は、男性ホルモンテストステロンがより強力な男性ホルモンジヒドロテストステロンに変わってしまうことといわれています。
男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合しすることで、ジヒドロテストステロンという物質に変わります。
ジヒドロテストステロンは、毛母細胞の機能(細胞分裂することにより髪を生み、伸ばす)を弱めてしまいます。その結果、ヘアサイクルの成長期(髪が育つ期間、通常2~6年)が大幅に短くなり、抜け毛が増えてしまいます。
5αリダクターゼの分泌が活発になることで体内のジヒドロテストステロンが増えてしまいます。ノコギリヤシには5αリダクターゼが活性化するのを抑制する作用があり、AGAの予防につながります。実際、ノコギリヤシのエキスは多くの育毛剤や薄毛改善のサプリメントに使用されています。
肌(美肌)評価3
5αリダクターゼには1型と2型が存在しています。1型5αリダクターゼは皮脂腺に多く存在していますので、皮脂の分泌が多い人、つまり脂性の人は1型の分泌が多い人といえます。
1型5αリダクターゼの過剰な分泌は頭皮のテカリやニキビの原因にもつながります。ノコギリヤシは、5αリダクターゼの働きを抑制するので、ニキビ予防に効果があるかもしれません。
体型 評価2
ノコギリヤシはダイエットや筋肉には、あまり関係していないと思われます。
体力(夜のほう)評価5
古くから滋養、強壮のためにも飲まれてきましたので、精力アップにも期待できます。そもそも前立腺肥大になると、前立腺の機能が低下して、精液に問題が生じます(少なくなったり、薄くなったり)。また機能低下は勃起力にも関わってきます。EDの原因の一つは前立腺肥大にあるといわれています。ノコギリヤシは前立腺肥大の予防、改善に役立ちます。
その他(尿) 評価6
「残尿」「頻尿」「おしっこの出が悪い」などという症状は、主に前立腺肥大症が原因です。前立腺肥大の原因はいろいろありますがジヒドロテストステロンが過剰に生成されてしまうことが原因の一つとされています。
ジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することによって生まれる強力な男性ホルモンです。5αリダクターゼの分泌が増えれば増えるほど、ジヒドロテストステロンが体内で多く生成されてしまいます。
ノコギリヤシには、5α-リダクターゼという酵素の働きを抑制する作用があるといわれています。5α-リダクターゼの分泌が抑制することでジヒドロテストステロンが過剰に生成されるを防ぐため前立腺肥大を防ぐ効果あるといえます。このことは1番最初にあげたトイレのさまざまな悩みの解決につながります。
ノコギリヤシの雑感
ノコギリヤシ歴は長いです。20歳前後から飲み続けているているので、もう20年近く飲んでいることになります。
摂取理由は頻尿です。昔から頻尿でかなり悩んでいます。
ご存知の通り、栄養成分を取りすぎているせいかおしっこがよくでます(過剰になった栄養成分はおしっことして出ていきます)。あと冷え性なので、少しでも冷えるとおしっこが近くなる感覚があります。
昼間は別に頻繁にトイレいってもいいのですが、困るのは夜間なんですよね。せっかく熟睡している(=成長ホルモンが分泌されている)におしっこで起きてしまうって、肉体的にも、精神的にもへこみます。
でノコギリヤシを飲むと飲まないので効果の違いを実感できます。
トイレに行く回数が減ります。
またトイレに行く時間が遅くなります(明け方近く)。
行く回数は夜中に2~3回だったのが1回になるといった感じです。
時間のほうは、飲まない場合は就寝2~3時間後にトイレで目覚めてしまうが、明け方までもつといった感じです。
自分の頻尿は前立腺肥大からかどうかは、わかりません(頻尿にはいろいろ原因があります)が、飲むと飲まないとでは違いを感じることができるので継続してサプリメントを摂取しています。
あとノコギリヤシといえば、薄毛改善です。AGA改善につながります。AGAって成人男性の生え際や頭頂部が薄くなってしまう男性型脱毛症のことです。
自分はAGAなのかどうかと考えると、微妙なラインです。薄毛予防に力を入れていますが、AGA治療のために病院などにいったりまではしていません。
AGAでものすごーく悩んでいるわけではありませんが、自分の髪の生え際と頭頂部は他の部分と比べると薄めです。
なのでAGAの元凶となるジヒドロテストステロンの生成をへらす働きがあるノコギリヤシは薄毛改善目的としても飲んでいます。
ジヒドロテストステロンは5α-リダクターゼが男性ホルモンテストステロンと結合することで生まれる物質です。体内でジヒドロテストステロンが増えると毛母細胞の機能を弱め抜け毛を促進します。
ジヒドロステロンを増やさないためには5α-リダクターゼが活性化するのを抑える成分が有効となってきます。AGA治療薬のプロペシアのフェナステリドという成分が活性化を抑制するものとして非常に有名です。AGAによる薄毛に悩んでいる方でプロペシアを飲んでいるかたは結構多いと思います。
薄毛予防に力を入れている私ですが、実はAGA治療薬は飲んでいません。育毛剤としても使っていません。
20代のころプロペシア飲んでいた時期がありましたが、今はまったくです。育毛剤も国外問わず使ってきましたが今は使用していません。
薄毛改善に力をいれているくせにAGA治療薬に手を出さないこ理由についてはいつか詳しく記事に書きますが、
髪の仕組みを理解し、自身の髪の状況や体質などを考えたうえで
自分はそこまで(AGA治療薬)する必要ない、髪に関連している栄養成分を取るだけで十分と考えたからです。
5αリダクターゼの分泌を抑制する力はノコギリヤシや亜鉛と比べると治療薬(フェナステリド)のほうが数段上です。で5αリダクターゼの分泌量が多い人って、脂性の人だったり、体毛が濃い人があてはまっています。
自分はどっちもあてはまらないのです。
それもかなりあてはまっていない(汗はあまりかかず、体毛は極めて薄い)といえます。
なので5αリダクターゼ分泌を抑制するという目的は治療薬までいかなくてもノコギリヤシや亜鉛などの栄養成分で十分と考えています。
そして今日まである程度キープできているのでさほど間違っていないと思います。
ただし、ノコギリヤシと亜鉛に関しては、「量を多めにとる」こと「毎日取り続ける」ことを決めています。
5αリダクターゼの分泌量は個人差があるだけで、だれしもある程度の量はもっているので、
(治療薬より効果が弱くとも)ノコギリヤシや亜鉛の5αリダクターゼの分泌を抑制するという働きは、薄毛予防には絶対外せないと考えています。
ノコギリヤシの海外のサプリは含有量が550㎎(1粒)と多いので、主に海外から購入しています。
DHCの商品を買ったりする場合もあります。
ちなみに海外製はエキスとベリーの2種類があるので購入する場合はじっくりご検討ください。
海外のノコギリヤシのサプリメントはエキスとベリーの2種類があります。エキスが320mg(1粒)でベリーが550mg(1粒)です。エキスのほうにはパンプキンシードオイルも配合されているので、ベリーよりも価格が高くなっています(1日あたりで比較すると)。
Now Foods, ナウフーズ ノコギリヤシエキス, 男性の健康, 320 mg, 90 ベジソフトジェル
DHCのノコギリヤシの含有量は340㎎(2粒)と海外のと比べると少なめですが、ノコギリヤシの1日の推奨摂取量は200~320mgなので十分な量といえます。