炭水化物その1では問いかけて終わりました。こんな問いかけでした「私たちが、エネルギーの主たるを糖質からとっていて、また国からも取ることを推奨されていて、かつすぐにエネルギーになるといういいことずくめのようにみえますが、なぜ巷では糖質抜きダイエットというのが流行っているのだろうか」。
間にインスリン編をはさみましたが、今回はその1に対する、ここにいるよ的なアンサーソングの回です。
糖質抜きダイエットが流行る理由
ずばり糖質は肥満の原因になるからです。

エネルギーとして消費されてない過剰な糖質は脂肪に変わります。

エネルギーとして使われなかった糖質をグリコーゲンに変化させ肝臓や筋肉で一定量ストックしています。
それがエネルギーとして使われなかったら、もうこの貯蔵庫は満タンなので次に入ってくる糖質は中性脂肪として脂肪細胞の中にいっちゃいます。
体内で脂肪として存在し続けるのです。
その脂肪は体内でどんどん蓄積されていきます。
要するに肥満になるというです。
これを前回話したインスリンを絡めて説明しますと

糖質は、体内に入ったあと、ブドウ糖になり血液に入っていきます。全身に運ばれることでエネルギーとして働きます。
血液中のブトウ糖(血糖)の量が上がると、インスリンが分泌されます。
インスリンの役割は血糖値を適正な位置にさげることで「ブドウ糖」をエネルギーに変えることと
すぐにエネルギーとして使われない、余った「ブドウ糖」を筋肉や肝臓に送り込みこれをグリコーゲンに変化させ貯めておくことです。
ただ受け口である筋肉、肝臓には貯められる糖質に制限があります(筋肉には約400g、肝臓には約100g)。この貯蔵量をこえてしまった糖質の最終的な行き場所になるのが「脂肪細胞」なのです。

糖質は日本人にとって主食のため多くとりやすくなってしまう。

糖質が多いのが米、パンなどの穀物とかパスタなどの麺類です。
大体の人は摂取エネルギーの半分以上を炭水化物(糖質)から得ています。
摂取するエネルギーをきっちり消費できないとあまったものが脂肪になる。
なら3大栄養素のなかでエネルギーが過多になりやすく、一番多めに取っちゃう糖質を制限すればいいんじゃないか。
エネルギー源はほかの2つから取ろうというのが糖質制限ダイエットなのです。
ここでエネルギーで説明するよりもっとわかりやすい言葉で説明します。エネルギーをもっとなじみのある言葉
「カロリー」です。
エネルギー≒カロリー
エネルギーの単位がカロリーなのです。 エネルギーは、人間として生命を維持し、身体活動をする上で大切なものといってきました。その熱量を数値化したものがカロリーで、キロカロリー(kcal)という単位で表わします。
厳密には違いますがエネルギー≒カロリーって考えましょう。

こんな数字を目にしたことありませんか?
成人男性の1日に必要なカロリーは2000kcalとか
一杯分のごはん摂取カロリーは200kcal、ラーメン1杯で500kcalとか
ジョギングの消費カロリーは500kcalとか。
このように人間のエネルギーの増減をカロリーで表します。
くだけちった未来予想図40
カロリーを使って、うまく糖質、エネルギー、肥満を説明したいと思います。

思い描いていた40の世界で、普通に生活していくには1日2000kcalのエネルギーが必要です。
思い描いていた40の世界とは・・・・・


33歳で結婚します。

35歳で第一子に恵まれます。かわいい女の子です。

38歳 男の子にもめぐまれます。

40歳 順調に出世します。営業一課の課長です。
会社での異名は、半沢直樹です。
そんな40の世界の毎日は 家庭も仕事も充実しているのです。
朝起きて朝食を食べ、会社にいき、仕事をして、お昼休みに愛妻弁当を食べ、仕事をし、仕事帰りに同僚や部下と飲みに繰り出し、夜遅くおうちに帰る、「またー遅くなって、コラッ」と怒られながらも夫婦団らんの晩酌の時間を過ごす。
このような毎日を過ごすことでちょうど2000kcalのエネルギーが消費されるとします。
ここで問題が生じます
奥さんに愛されているためごはん大盛りの愛妻弁当を持たされます。飲み会でははめを外してちょっと暴飲暴食になります。特にビールをいっぱい飲みます。
ついつい糖質を取りすぎ摂取kcalは1日3000kcalになってしまっているのです。
摂取した3000kcalの7割以上がごはんやラーメン、ビールなどの糖質が多いものだったのです。
消費kcalより摂取kcalが多く、エネルギーが余ってしまっている状態です。
あまったものが脂肪細胞に変えられて、徐々に蓄積され、結果肥満となってしまいました。
でもとっても幸せだったとさ・・・

・・・・・
ひぃー、すいません。ごめんなさい。


DITも糖質制限にかかわってくるかも
DITを覚えていますか?DITは代謝その2で説明しました。
DITとは食事をしたときに消費するエネルギーのことです。
糖質の消費エネルギーは食べたカロリーに対して6%です。たった、これだけです。
たったこれだけっていうのも、
3大栄養素の一つたんぱく質は食べたカロリーの30%はエネルギーとして消費されるのです。
DITによるエネルギー代謝において糖質の5倍の開きがあるのです。

なので糖質を減らすのです。糖質の代わりにたんぱく質を取るのです。
専門家の中には炭水化物(糖質)は完全悪といっているかたもいるぐらい、肥満の原因になっているのです。