長いことかかったミネラルの回もやっと終わりました。かなりの回にまたがって紹介しましたので、ぎゅっと凝縮し、ミネラルのまとめとして総集編を作りたいと思います。この総集編も2回にわけてお送りします。その1はミネラル全般についてと主要ミネラルについてさらっとまとめました。
そういえばお兄さん、家に帰った後何があったのか話を聞かせて下さい。



突然ムショク界の5人組が現れたんだ
そういえば。ちょうどミネラルの1番始めの回の出来事でしたね!




で家に帰ると

その一人がいた


ってばらすんじゃねえよ
あのーちょっと復習に入りたいのですが、よろしいでしょうか?続きは後にしてほしいですが

それではノンストップで主要ミネラルまでの復習いきます。
5大栄養素
ミネラルは5大要素のなかに含まれるます。5大栄養素とは、エネルギー源になる3大栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)にビタミン、ミネラルを加えたのものです
ビタミン、ミネラルの働きが体の調子を整える、体の機能を維持するといった非常に大切な役割をしていることから、3大栄養素にプラスされ5大栄養素と呼ばれています。
ミネラルの働き
ミネラルの働きは大きくいうと2点あります。
①体の調子を整えたりする
②歯、骨などの体の組織を構成する
体の調子を整える働きという点はビタミンと同じです。ホルモンの合成に関わったりや酵素の成分になっていたり、酵素の働きを助ける補酵素の役割などしています。
ビタミンと異なることは、ミネラルは歯、骨といった体の構成成分にもなっているという点です。
必須ミネラル
ミネラルには必須ミネラルとよばれるものが16種類あります。7種類の主要ミネラルと9種類の微量ミネラルとに分類されいます。
主要ミネラル=体が正常に機能するために、1日に必要とされる摂取量が100㎎以上のミネラル
微量ミネラル=体が正常に機能するために、1日に必要とされる摂取量が100㎎未満のミネラル
主要ミネラルは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム
微量ミネラルは、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルト、クロム
摂取量の指標が定められている13種類のミネラルがあります。そのミネラルはカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、リン、クロム、モリブデン、マンガン、銅、セレン、ヨウ素、ナトリウム、カリウムです。(塩素・硫黄・コバルト以外)
簡単にその働きをまとめていきます。まずは主要ミネラルから。
7つの主要ミネラルの働き
①カルシウム
骨や歯の形成に重要なミネラルです。体内に最も多く存在しているミネラルで、体重の1~2%の比率を占めています。人間の体内にあるカルシウムの99%が骨や歯に存在しており、残りの1%は血液などの体液や筋肉、細胞に分布しています。この1%のカルシウムが筋肉運動、心臓の収縮、内分泌腺の分泌、神経の働きなどになどに関与していて、生命維持活動に重要な役割をしています。この1%のカルシウムが不足したときに、骨にあるカルシウムが血液中に溶け出て不足分を補います。ですので骨にあるカルシウムは貯蔵カルシウムと呼ばれています。
②リン
ミネラルの中で人間の体内に2番目に多く存在します。体重の約1%を占めているのがリンです。体内にあるリンの約85%はカルシウムやマグネシウムとくっついて、骨や歯を形成しています。残りの15%の大部分はたんぱく質や脂質、糖質などとくっつき細胞膜のリン脂質として、細胞に存在しています。リンは筋肉、脳、神経などの様々な組織の細胞に含まれています。エネルギー代謝の重要な役割も担っています。
③カリウム
ミネラルの中でカリウムは、3番目に多く存在しています。体内ではほとんどが細胞の内側(細胞内液)に存在しており、細胞内外のミネラルバランスを維持します。カリウムはナトリウムやカルシウムと共に、神経や筋肉の機能を正常に保つ働きをします。
特にナトリウムと深く関わっています。細胞の内側(細胞内液)に存在しているカリウムは外側(細胞外液)に存在しているナトリウムとともに細胞の浸透圧を維持調整する働きがあり、生命維持活動の上で欠かせない役割を担っています。
④ナトリウム
ナトリウムは主に細胞の外側(細胞外液)に存在しています。細胞の内側(細胞内液)に多く含まれるカリウムとのバランスを保つことで、細胞の浸透圧を維持調整する働きをします。
血圧を調節したり、体内の水分量の調節したり、神経や筋肉を正常に動かすための働きをします。ナトリウムを取りすぎ過剰な状態が長く続くと、高血圧や脳卒中、胃ガンのリスクが高まります。
カリウムとナトリウムは互いに拮抗して働いており、カリウムには体内のナトリウムを排泄しやすくする働きがあります。カリウムを摂取しナトリウムを取り除くことで血圧の上昇を抑える効果があります。
⑤マグネシウム
マグネシウムは体内で約300種類以上もの酵素の働きを助けるミネラルの一種です。3大栄養素の代謝で必多くの酵素が働いています。マグネシウムは酵素の補酵素として関与しています。代謝の過程で、多くの体内酵素の働きを助けているのがマグネシウムなのです。マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養成分でもあります。カルシウム、リンと密接に関わりあい、骨をつくっているミネラルです。
⑥硫黄
硫黄は体内に入ると、アミノ酸「シスチン」を作る材料とされます。体内に摂取された硫黄は、髪、爪、皮膚などの組織をつくる重要な物質といえます。硫黄の主な働きは、健康な髪、爪、皮膚はつくること。ビタミンB群と共に補酵素として糖質、脂質のエネルギー代謝に働きかけます。有害なミネラルの蓄積を防ぐ、肝機能を高めるなどの働きをします。
⑦塩素
塩素は体の中では、胃液中の塩酸に含まれています。胃液を作っている成分の一つといえます。塩素の働きは消化酵素であるペプシンの活性化、体液の浸透圧維持、血液中の酸・アルカリバランスの調整(ほかのミネラルとともに)などです。
いったん休憩に入ります。微量ミネラルは次回に説明します。お兄さん続きをどうぞ!



崖に


敵に追い詰められて俺は

海に飛び込んだってわけ
総集編その2に続く