銅の評価 A+

銅は16種類ある必須ミネラルの1つです。そのうち微量ミネラルに分類されます。微量ミネラルとは体が正常に機能するために、1日に必要とされる摂取量が100㎎以下のミネラルのことをいいます。
体内に約80mg存在し、その半分が骨、骨格筋、血液に、1割が肝臓中に存在します。

銅は鉄との関係性が深いです。体内では、たんぱく質と結びついて鉄の働きをサポートします。その中で赤血球を作る役割の一役を担っています。

 

 

 

 

 

赤血球の一番の働きは全身に酸素を運ぶことです。
赤血球の成分の大半は、水とヘモグロビンです。赤血球の酸素を運ぶという仕事は、ほとんどがヘモグロビンの働きによるものです。ヘモグロビンの主成分は鉄です。体内でヘモグロビンが作られる場所は骨髄です。

銅は腸管での鉄の吸収を助けヘモグロビンをつくるために鉄を骨髄に運ぶ役割をしています。
鉄、銅、どちらかが不足すると、ヘモグロビン生成に支障が出て、全身に酸素が運ばれず貧血が起こる可能性が高まります。

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銅の摂取目的

「白髪」対策と貧血予防(体力「普段」)、「細胞」「抗酸化」が目的です。

 摂取目的
髪  「白髪」
体力 「普段」
その他「細胞」「抗酸化」

銅の効果・効能

白髪
髪の毛の色はメラニン色素が関連してきます。メラニン色素が少ないと白髪になりやくかったり、できたりします。
髪の毛が白髪になる仕組みとして毛母細胞の近くにあるメラノサイト(色素細胞)の機能が落ち、メラニン色素を作ることができなくなることがいえます。メラノサイトがメラニン色素を作るために必要なことの1つに、チロシナーゼという酵素を活性化させるということがあげられます。銅はチロシナーゼを作る際に必要な成分です。黒い髪を作るには必要不可欠な成分といえます。

貧血
赤血球にあるヘモグロビンは、全身の細胞に酸素を運ぶ役割を担っています。ヘモグロビンの量が少ないと全身に酸素が行き届かなくなり貧血を引き起こします。ヘモグロビンの主成分は鉄です。そしてヘモグロビンは骨髄でつくられます。
銅には骨髄でヘモグロビンを作るときに鉄の利用効率を上げる役割がります。
鉄を骨髄に運ぶ役割を銅がなければ、ヘモグロビンを作ることができません。鉄とともに銅は貧血の予防しているといえます。

抗酸化
体内でコレストロールなどの脂質が酸化されると過酸化脂質となります。過酸化脂質が増えると肌や健康などに影響を及ぼし、老化を促進させます。赤血球中の抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分である銅は、過酸化脂質を増やす活性酸素を分解する働くがあります。

コラーゲン
銅は、肌にハリ、潤いをつくるコラーゲンの生成に関わっている酵素の成分です。

免疫力
銅はシトトクロムCオキシダーゼの構成成分となっているミネラルです。シトクロムCオキシダーゼはT細胞など免疫細胞のエネルギー産生に関わています。免疫力に深く関係しているといえます。

銅のサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 鉄と相性が良い、鉄分の吸収をサポートします
  • 抗酸化物質やコラーゲンの生成を助ける成分
  • 貧血対策に
  • ヘアケア、スキンケアにも大切なミネラル
  • 健康を支える大切なミネラルの1つ
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銅の摂取量、不足、過剰

銅の摂取量
銅の1日の推奨摂取量は成人男性は0.9mg~1mgです。成人女性は0.8mgです(妊婦は+0.1mg、授乳婦は+0.5mg)。上限量は成人男女とも1日10mgです。
 
銅の不足
貧血になります。上述した通り銅はヘモグロビンを作る際に構成成分である鉄をサポートする役割があります。銅が不足すると、鉄が足りていても酸素を運ぶ役割をするヘモグロビンをうまく作られず、ヘモグロビンの量がへり、赤血球の酸素を運ぶのという能力が落ちます。なので鉄だけでなく銅もしっかりと取る必要があります。また骨に異常がでたり白髪になったりもします。ただ通常の食生活を送っている場合、銅不足を心配する必要はありません。
 
銅の過剰
銅は必須ミネラルの中でも毒性が低く、過剰に摂っても汗、尿として排泄されるので、さほど心配する必要はありません。ただ当然ですが、サプリメントなどで一度に大量摂取するということはしていけません。

銅の豆知識

カッパー
銅は英語でcopper(カッパー)です。海外です銅(カッパー)単体のサプリメントとして販売されています。おそらく日本のサプリメント会社で銅を単体で販売しているところはないと思います。

銅のイメージ

レバー

白髪予防

銅と相性の良い栄養成分

・鉄
・亜鉛
・コラーゲン

銅の勝手にランキング

髪(白髪)部門 第3位

銅のレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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銅の総合評価 A+  15

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(白髪) 評価6
いままで栄養成分レビューをしてきましたが、白髪にドンピシャで関わっている成分はありませんでした。で銅はまさしくドンピシャな成分です。メラニン色素が少なくなることで白髪ができます。メラニン色素をつくるために必要なもののひとつにチロシナーゼという酵素があげられます。銅はチロシナーゼを活性化させます。

肌(美肌) 評価3.5
美肌作りに必要不可欠なコラーゲン。銅は体内でコラーゲンが生成されるのに関わっています。美肌のために必要な成分といえます。肌の弾力にかかわるエラスチンの生成にも関わっています。

体型(ダイエット)評価3.5
過酸化脂質の分解に関わっています。中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されてできるものです。過酸化脂質は肥満の人が比較的なりやすいといわれているので、それを分解する力がある銅は体型維持に関わっているといるといえそうです。銅が人間の肥満対策に役立つではという説もあります。

体力(普段) 評価4.5
銅が不足すると貧血が起きる可能性が高まります。貧血は普段の生活に支障がでます。銅を必要摂取量とることが重要です。

その他 総合評価4.5

細胞 評価4.5
鉄の栄養成分レビューのその他の欄は「細胞」にしています。その理由は、こんな感じです。
「鉄は赤血球の中にあるヘモグロビンの主成分で、ヘモグロビンの役割は全身の細胞や組織に酸素を運ぶことです。細胞の酸素が不足していると、細胞の機能が衰えているという状態につながります。」

鉄にすごい関わってくる銅も考えかたは一緒ですので、このカテゴリーでも評価します。ただこの酸素を細胞に運ぶという仕事のメインは鉄なので、銅は若干低めの評価です

抗酸化 評価4.5
赤血球中の抗酸化酵素スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の構成成分です。
体内でコレストロールなどの脂質が酸化されると過酸化脂質となります。過酸化脂質が増えると肌や健康などに影響を及ぼし、老化を促進させます。SODは過酸化脂質を増やす活性酸素を分解する働きがあります。

銅 雑感

銅って白髪対策にいいんです。白髪というカテゴリーを作っていましたが、初めてドンピシャに関わってくる栄養成分が現れました。こじつけでなくドンピシャです。髪の毛の色はメラニン色素が関連してきます。メラニンが少ないと白髪になりやすかったり、できたりします。
髪の毛が白髪になる仕組みとして毛母細胞の近くにあるメラノサイト(色素細胞)の機能が落ち、メラニンを作ることができなくなることがいえます。メラニンを作るために必要なものがチロシナーゼで、チロシナーゼを作るのに必要なので銅なのです。キレイな黒髪は銅からだったのです。

でメラニンって肌のシミに関わってきちゃうじゃんと一瞬おもってしまってしまいましたが、シミって紫外線によりメラニンが過剰にでき色素沈着した場合にできる症状です。なので銅をとったらシミにつながるってわけではなさそうです

実は私は若いころから白髪が多くあります。が髪の悩みのウェイトは薄毛に多くおかれています。
髪を染めたら薄毛につながる、白髪になろうが髪はないよりあったほうがいい的な考えをもっています。

ただ白髪はこれ以上増やしたくない(できた白髪は黒髪には戻らないと床屋のあんちゃんがいっていました)ので銅を単体サプリで飲んでいます。

また抗酸化に関わっている点も魅力です。

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