クロム

クロムの評価 A+

クロム

クロムは必須ミネラル16種類のうち、微量ミネラルに部類されています。微量ミネラルとは体が正常に機能するために、1日に必要とされる摂取量が100㎎未満のミネラルのことをいいます。

必須ミネラルの中では最も微量です。体内では約2mgあります。リンパ節、肺、歯に多く存在しています。

クロムは、血糖値を下げるホルモン「インスリン」に関わってきます。他にもコレストロール、代謝に関わっています。

クロムは3価クロム、6価クロムの状態で存在していますが、自然界に存在するクロムはほとんどが3価クロムです。食事やサプリメントから取るクロムはすべて3価クロムです。6価クロムは人為的に作られるもので非常に毒性が強い有害物質です。

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クロムの摂取目的

摂取目的は体型「ダイエット」、体力「普段」、その他「血液」です。

 摂取目的
体型 「ダイエット」
体力 「普段」

その他「血液」

クロムの効果・効能

血糖値
クロムはインスリンの働きを助けるミネラルです。血糖値を調節しているインスリンの作用を活性化させ血糖値を正常化させます。
インシュリンはクロムがなければ上手く働きません。なのでクロムが不足していると血糖値が下がらなくなり糖尿病になつながってしまいます。

インスリン
ブドウ糖は血液の流れにより全身の細胞に運ばれエネルギーにかわります。このときエネルギーの変換作業を手助けしているのがインスリンというホルモンです。インスリンの働きにより細胞内にブドウ糖が取り入れられます。
食後、血糖値が上がることですい臓からインスリンが分泌され、そのインスリンがブドウ糖を全身の細胞に運ぶ過程で血糖値が緩やかに下がっていくという仕組みなっています。
インスリンは血糖値を下げることが唯一のホルモンで、インスリンのおかげで血糖値が一定の幅に保たれています。
何らかの形でインスリンの分泌が低下すると、ブドウ糖を細胞に取り込めなくなり、血液中に溜まり血糖値が上がったままの状態になります(血糖値が下がらない)。血糖値が高い状態が続き糖尿病に繋がります。
糖尿病
糖尿病とは、インスリンの働きが十分でないためブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中に溜まってしまっていまう血糖値が高くなっている状態のことです。糖尿病は、自覚症状がないので深刻な合併症を引き起こすリスクを高めてしまいます。

糖質代謝
インスリンを活性化させる働きがあることことから、糖質の代謝に関わっているといえます。糖質の代謝とは体内に取り入れたブドウ糖を筋肉などの細胞にとりこみ(インスリンの働きにより)、エネルギーにすることです。体内に取り入れたブドウ糖はエネルギーとして消費されるほか、肝臓、筋肉にグリコーゲンとしてストックされたり、脂肪細胞に取り込まれたりします。脂肪細胞にいくのはブドウ糖がエネルギーとして使われず余剰となっている場合です。

脂質代謝
クロムは脂質の代謝にも関わっており、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きがあります。コレストロールに関しては善玉(HDL)コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールの割合を改善する働きも持っています。
とある研究(アメリカ)によると、クロムを3カ月間毎日とったところ体重と脂肪の減少が見られたとのことです。

善玉コレストロール
善玉コレストロールはHDLコレステロールともいいます。善玉コレストロールは体内で使われなかった余剰なコレステロールを肝臓に送る働きをします。余ったコレステロールを回収して肝臓に戻すことで、血液中のコレステロールが増えることを防ぎます。動脈硬化を予防するといわれています。
悪玉コレストロール
悪玉コレストロールはLDLコレステロールともいいます。肝臓で合成されたコレステロールを全身に運ぶ役割を持っています。食べ過ぎて余剰になるとと血管壁にこびりつきます。このことが動脈硬化の原因となるため「悪玉」と呼ばれています。ただ悪玉といっても体にとって必要なもの(細胞膜やホルモンの材料となる)です。余剰になると害を及ぼすのです。

クロムのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • ダイエットをしている方におすすめ 甘いものを食べ過ぎちゃう方に
  • 糖分や脂肪分を取りすぎちゃう方に
  • 一歩進んだダイエット「クロムダイエット」
  • 糖質、脂質のエネルギーづくりに役立つ
  • 身体の中の糖分を運んでくれる成分
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クロムの摂取量、不足、過剰

クロムの摂取量
クロムの1日の目安摂取量は成人男女ともに10μgです。
 
クロムの不足
クロムの必要量は微量です。日本人の一般的な食生活ではまず不足することはない量です。それでも不足しておこる欠乏症としては糖質、脂質の代謝異常があげられます。それにより糖尿病、動脈硬化のリスクが高まります。
 
クロムの過剰
クロムの吸収率は2~3%と非常に低いこともあり、過剰摂取によって健康に害が出ることはまずないと思ってください。ただサプリメントなどでクロムを多く摂取し、過剰な状態が続くと下痢、嘔吐、腹痛などの副作用が起こる可能性があるといわれています。過剰の心配がないとは言え、サプリメントで摂取する場合は適量を守ってください。

クロムの豆知識

吸収率
摂取したクロムの吸収率はとても低く2~3%と見られています。クロムはビタミンCと一緒に摂取することで吸収率があがります。ビール酵母にはクロムが含まれていて、ビール酵母に含まれているクロムは吸収率が高いといわれています。
 
クロミウム
クロムは別名クロミウムと呼ばれています。海外のサプリメントでは、クロミウムとして販売されています。上述した通りクロムは非常に吸収率が低いのですが、サプリメントではその吸収率を改善して販売しているものが多いです。しっかりクロムを摂取するのでしたらサプリメントから取るのも手です。

クロムのイメージ

ひじき

インスリンにすごく関係しているので

クロムと相性の良い栄養成分

・亜鉛
・セレン
・ビタミンC

クロムの勝手にランキング

体型(ダイエット)部門 第7

クロムのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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クロム 総合評価 A+ 14

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛)評価2 
クロムを取ることで、髪になにかしらつながるかと考えた時、何も浮かびませんでした。でよく言われているのが過剰による脱毛です。クロムはセレンとともに亜鉛(薄毛改善、精力をつける)に配合されてことが多いのですが、薄毛を気にしている人は亜鉛のサプリにセレン、クロムがどれぐらい含まれているかを気にすることが多いみたいです。要はセレン、クロムが多く含まれていると髪に良くないということです。抜け毛が増えるといってもあくまでも過剰に摂取した場合なので、適量であれば心配ないとおもいますが 評価2

肌 評価3
クロムは糖質や脂質の代謝に関わっていることから別名「代謝のミネラル」と呼ばれています。肌に関係しているといると考えるとしたらこの「代謝」ということになります。また一部では肌荒れやニキビなどを防ぐとも言われています。 評価3

体型(ダイエット)評価5.5
糖質を取りすぎちゃう方にはクロムは強い味方になります。血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを手助けするのがクロムだからです。というかクロムが不足しているとインスリンの働きが低下するといわれているほどです。
インスリンの働きは、ブドウ糖を細胞にとりこむことです。細胞に取り込まれてブドウ糖がエネルギーに変わります。インスリンが働かないことは糖質の代謝がスムーズにいかなくなります。スムーズにいかないことは肥満や病気に結びつきます。

クロムを摂取することで糖質の代謝が促進されます。エネルギーとして使われないブドウ糖は脂肪細胞にいき脂肪として蓄えられることになりますが、クロムには筋肉へブドウ糖を運ぶのを促進する働きがあります。
体脂肪が蓄積しにくい、ダイエットリバウンドしにくい(筋肉の減少を防いで)といったダイエット効果が期待できます。
ちなみにアメリカで行われたとある研究によるとクロムを3カ月間毎日摂取することで、体重や体脂肪の減少がみられたとのことです。
アメリカではクロムダイエットというのが流行っているみたいです(流行っていたのほうかもしれません)。

体力(普段)評価4.5
糖質や脂質の代謝に関わっている=エネルギーに関わってくるといえます。エネルギーがしっかり作られなければ、疲労につながります。 

その他(血液)評価4
ここに入るとしたらなんだろう「インスリン」「血糖値」?うーんその他のカテゴリーをやったら滅多増やすのもどうかと思いました。で悩んだ挙句「血液」にしました。血液中のブドウ糖を細胞に取り入れる。血液中の中性脂肪、コレストロールの値を下げる。動脈硬化を予防し血液の流れをよくする。 

クロム 雑感

クロムって体に悪いイメージありませんか?。まあこれって環境汚染物質である毒性の強い六価クルムが生み出しているイメージなのですが。
個人的にミネラルってそういうの負のイメージをもってしまうものが多くあります。鉄とか亜鉛とか金属のほうがイメージが強かったり、ヨウ素とかもあって ついつい体に悪いんちゃうかみたいなイメージをもってしまいます。

前置きはここまでで当然クロムは体に悪いものではありません。
私たちが食事やサプリメントから摂取するクロムは三価クロムであるからです。

クロムの一番の役割はインスリンの働きを手助けし、血糖値を一定値に保ち、糖尿病を予防することだと思います。なので血糖値が高いなどでお悩みの方はクロムは重要な成分です。

私が重視している「見た目のアンチエイジング」にクロムが関わってくるとしたら体型の「ダイエット」だと思います。特に糖質に関わるダイエットです。インスリンがしっかり働くことにより体内に取り入れた糖質が、筋肉の細胞に取り入れられしっかりとエネルギーになります。もちろん基礎代謝、運動などによりそのエネルギーをしっかりと消費するということが必要となりますが、なにより糖質をエネルギーに変えるという作業がしっかり行われることが必要なのです。

インスリンの機能が低下しているといると細胞にブドウ糖とがスムーズに取り込まれず糖質の代謝が上手くいかないことになります。

つまり糖質からのエネルギーが上手くつくれずに、体内に糖質余ってしまい脂肪細胞に取り込まれてしまうということにつながります。

ともかく甘いもの(糖質)を取りすぎちゃっていて食生活に偏っている方などはサプリメントで取るのもありです。

よく薄毛界で
「亜鉛のサプリにクロムとセレンが含まれていると注意、クロム、セレンの量が多いと薄毛につながる」という噂がありますが
個人的はこれぐらいの量で脱毛につながるわけないじゃんというのが率直な意見です。

ちなみにクロムを単体で摂取しておらず、マルチミネラル、亜鉛のサプリなどから摂取しています。

必要としている量が微量なのでこのぐらいで十分です。

 

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