以前、「代謝」を学びました。「代謝」はアンチエイジングを学ぶ上で絶対理解しておかなけらばいけない大切なものです。まえにまとめたのはこれらです老化を遅たらせるために「代謝」を学ぶその1 その2 その3 その4
一応簡単にまとめたつもりです。ただ代謝についてある重要な部分を触れず終わらせてしまいました。その大事な部分を付け加えて「代謝」についてもっと詳細に説明したいと思います。もう一度リベンジをします。
代謝には2つあるといいましたが覚えていますでしょうか?


もう一度聞くよ?
代謝には2つあるといいましたが覚えていますでしょうか?


正解!
まずここをしっかり理解しないといけません。代謝って一括りで「代謝」としちゃっているふしがあるのです。そうわいっても合わせて「代謝」みたいなものですが・・・。

代謝とは、体の中で起こる化学反応のことで、外から栄養素などを取り入れて体に必要な物質にかえることです。この物質にかえる時に、エネルギーの出入りがあります。代謝の過程を物質の変化で見た場合が物質代謝、エネルギーの変化でみた場合をエネルギー代謝といいます。

だって新陳代謝あげよう!基礎代謝あげよう!とよくいうじゃないですが。これってなんか同列で語られているきがするのです。

新陳代謝は物質代謝で、簡単にいうと細胞の入れ替えのことですよ、古い細胞を取り除いて新しい細胞を作り出すといったことをいいます。
肌が一番わかりやすい例だと思います。
肌の新陳代謝って肌の生まれ変わりで
すなわち肌のターンオーバーのことをいっています。
ターンオーバーは肌の表皮細胞が生まれてから、垢となって剥がれる日数のことです。大体この日数は30日ぐらいです。

30日後には、チェンジ

オーマイガー!

しかも前やったし
いやあの頃とは違います。こっからもうちょっと肌の新陳代謝を詳しく説明します。
肌の新陳代謝

まず表皮にある基底層(左図下のほうにある。真皮の上)の細胞が細胞分裂をして、新しい細胞が作られます。
基底層で生まれた細胞は形を変えながら表面に押し上げられていきます
図をみていただくと基底層の上に有棘層、顆粒層、角質層というのがありますが、細胞が有棘層、顆粒層、角質層という順番で上に上にいくのです。
で最後にはアカとなってはがれていきます。
基底層で生まれた細胞がアカとなってはがれていく日数のことをターンオーバーといい
すなわちこれが肌の新陳代謝のことなのです。


よせよ!照れるぜ
で新陳代謝が低下するとか衰えるとかいうのが、この日数が遅れて(増えて)しまうことです。ターンオーバーは個人差はありますが、20代~30代前半までは30日ぐらいです。
で加齢とともに新陳代謝が低下し、40代ぐらいになるとターンオーバーの日数は45日overとかになっています。
新陳代謝が遅れると、メラニン色素が肌の内部に残ってしまい、肌がくすんだり、シミが増えたり、角質が厚くなったりします。まあ簡単にいうと老けるということです。

呼んだ?
はい、ちょっと老化の例として出演していただきました。

ふざけるなー


いやじゃ

ほほう強気ね

30分後

すいませんでした

本当にそうですね。すいませんでした。それでは続けます。
新陳代謝の機能が低下する理由は、加齢、ストレス、睡眠不足、活性酸素、偏った食生活による栄養不足などです。
私が抗酸化作用のある栄養成分や細胞を活性化させるために栄養成分をとっている理由がお分かりでしょう。肌(皮膚)の細胞の酸化を防ぎ、細胞を活性化させ、新陳代謝の機能を衰えさせないことが目的なのです。

ちなみにターンオーバーは早ければ早いほどいいというわけでありません、洗顔を過度にしたり、角質ケアを過度にしたりするとターンオーバーが早まります。特に年齢が若いのにターンオーバーは早いのは、これはこれで問題なのです。
ターンオーバーが早く乱れた肌は、肌の細胞が十分成長していないのに入れ替わっているので、肌のバリア機能が弱いということになります。バリア機能ってさらっとだしましたけど、紫外線や乾燥などから守る機能です。バリア機能が弱いと水分を保持することが難しく乾燥し、肌がガサツキます。紫外線からのダメージを受けやすくなります。

ターンオーバーの期間は体の部位によって異なります。肌のターンオーバーは28日といいましたが、例えば、胃の粘膜細胞は5日、肝臓の細胞は60日、血液(赤血球)が120日といった感じでバラバラです。骨の細胞は60日~90日周期と言われています。
※この日数に関しては諸説あり、専門書、専門サイトでまちまちです。だいたいこんな感じととらえてください。
まとめ
代謝には物質代謝とエネルギー代謝があります。そもそも代謝とは体の中で起こる化学反応で、外から取り入れた物質を体内に必要な物質に合成することです。この過程においてエネルギーを生み出し、消費するといったエネルギーの出入りがあります。
代謝の流れを物質の変化で見た場合を物質代謝(この代謝は単に代謝と認識されています)、エネルギーの変化で見た場合をエネルギー代謝といいます。
新陳代謝は物質代謝に当てはまり、簡単にいうと細胞の入れ替えのことをいいます。
特に「肌の生まれ変わり」=「ターンオーバー」がイメージしやすいと思います。
でいつもの問題提起です。代謝は「物質代謝」と「エネルギー代謝」の2つがあるのに、「新陳代謝」と「基礎代謝」がしっかり区別されていないのでは感じています。
新陳代謝は今回説明した通りです。
基礎代謝というのは体温を保ったり、身体活動を行ったり、生命維持のために消費するエネルギーの量をいいます。つまりエネルギーの変化に着目している「エネルギー代謝」のほうに関わっているのです。新陳代謝とはこれまた別途のことです。

でなんで今回また代謝を学ぼうと思ったのかというと、このエネルギー代謝をもうちょっと掘り下げて学んでみたいとおもったからです。

エネルギー代謝に関しては「どのようなエネルギーとして消費される」かを以前説明しました。覚えてますかエネルギーとして消費される3つのものを?

エネルギー代謝は「基礎代謝」「活動代謝」「DIT」という3つのエネルギーとして消費されます。
で消費されるほうに注視してしまったため、エネルギーがどのように作られるかをまったく無視していました。これには当時の説明で無視していた物質代謝の「異化作用」というのも関連してきます。
前回の代謝の回ではあまりにも簡潔に説明しすぎました。リベンジというわけでもないんですが、次回から代謝の過程で「エネルギーがどのように作られるか」このことを深く学んでいきます。


えへへ

は、はい

イェーイ