代謝の異化作用にあたるATPの産生を学んでいます。メインのエネルギー源である糖質の代謝からATPがどのように生まれるかを学んでいます。糖質の代謝には3つの代謝経路があると説明しました。「解糖系」「TCAサイクル(クエン酸回路)」「電子伝達系」です。この代謝経路ごとにATPは生み出されますが、そのできる速さと量は違っていきます。そして鍵となっているのは酸素です。解糖系に関しては前回説明しました。今回はTCAサイクルです。
糖質の代謝経路の一番最初の流れ「解糖系」。これ覚えていますか?


じゃあ説明してごらん


聞こえないよ

解糖系とは、糖質の代謝の最初の流れで、グルコースをピルビン酸に分解する代謝経路です。グルコースをピルビン酸に分解する過程で多くはないのですがATPを産生します。
グルコースがピルビン酸に分解された時に酸素があるかないかがポイントになり、酸素が存在しているのであれば、ピルビン酸は代謝されアセチルCoAとなり、細胞内のミトコンドリアのマトリックスにあるTCAサイクル(クエン酸回路)に入っていきます。
ない場合はピルビン酸は乳酸になります。乳酸は諸説あるがまあ老廃物といっちゃあ老廃物です。
TCAサイクル(クエン酸回路)
解糖系で酸素があった場合

ピルビンは
アセチルになり
クエン酸回路に突入!

イケー

もう少し

プファー やっとでれた

TCAサイクル(クエン酸回路)は、始めに「アセチルCOA」が「オキサロ酢酸」と結合し「クエン酸」となることから始まります。1番最初になる物質がクエン酸なのでクエン酸回路と呼ばれています。 そしてクエン酸は8種類の酸に次々と変化しながら回ります。

回っている間に酸素で燃焼され二酸化炭素と水を発生しながら、ATPが生産されます。
→クエン酸→イソクエン酸→αケトグルタル酸→スクシニルCoA→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸→

ATPはエネルギーを貯蔵するもので、体の様々な組織の細胞内でエネルギーを必要とする事にいずれも共通して使えるエネルギーということで、エネルギーの通貨とも呼ばれているといいました。でこのATPの大きさは今はなしている代謝経路中に作られるATPの数にかかわってきます。

解糖系では多くはないのですがATPが生まれるといいました。具体的にはグルコース1分子あたり2分子のATPが作られます。

分子とはその物質としての性質を持つ最小単位のことです。例えば水。水という性質を持つには、水素原子2つ、酸素原子1つが結合した状態である必要があります。
水という分子を分解すると水素2つと酸素1つという原子に分解できますが、それはもう水ではないですよね?

アンダースタンド?
頭ばくはつー


これでも

くらーえー

矢はダメです

(>_<)
すいません。もうわけわからなくてぷっちんしてしまう気持ちはわかりますがなんとかついてきてください。もう分子を深く考えないため「分子」をとり外します。
えーとさっきの続きでしたね解糖系ではグルコース1つあたり2つのATPが作られます。
でさきほどTCAサイクルでも、ATPが生産されていましたよね。

このサイクルでATPを2つ作ることができます。


最後まで話をききなさい
で実は解糖系、TCAサイクルでは水素が抜き取られていて、この水素原子たちが次の回路「電子伝達系」っていくってわけです。ちなみに電子伝達系の別名は「水素伝達系」です。
解糖系(酸素がある場合)では水素が4個でき、TCAサイクルでは水素が20個できています。
で、その


ハヘ?何か?

ビクっ


・・・・


うーん

・・・・
・・・・

すいませんでした
もう正直無理です。専門用語のオンパレードだし、まともな図も使えやしないし、コンパクトにまとめようにもほどがあるとはまさにこのことです。

ともかく、都合よくともいけるとこまで行きたいと思います。なのでこっからはどうしてとか、なぜとか深く考えないでください。突き詰めたいのならもっとわかりやすく説明しているサイトにいってください。

すいません。自分のふがいなささになげやりになってしまいました。とりあえず続けます。
まとめると
解糖系では2つのATPが作られます。TCAサイクルでもATPを2つ作ることができます。
また解糖系では水素が4個でき、TCAサイクルでは水素が20個できます。この水素原子たちが次の回路「電子伝達系」に入っていきます。
電子伝達系(水素伝達系)
解糖系、TCAサイクルで集まった水素は、糖質代謝の最終段階にある電子伝達系へと送られます。
電子伝達系は、細胞のミトコンドリアの内膜でおこる代謝で、水素イオン濃度勾配によって多くのATPが作られます。


うーん これあげる
電子伝達系により細胞膜の内外に生じた+Hの濃度差(勾配)で、ATP合成の原動力となる
この代謝経路では、ATPは34個できます。
「解糖系」「TCAサイクル」「電子伝達系」3つの代謝経路あわせ、1つのグルコースから38個のATPが作られるというわけです。
それぞれの代謝がどこで行われていたか覚えていますか?「解糖系」は細胞質基質、「TCAサイクル」はミトコンドリアのマトリックス、「電子伝達系」はミトコンドリアの内膜です。ミトコンドリアはグルコース1つから36個もの ATP を作るということになります(TCA2個 電子伝達系34個)。
ミトコンドリアがエネルギーの産生工場とか細胞のエネルギー工場とか呼ばれているのはこういった理由からです。
ミトコンドリア バンザーイ!

まあいいじゃないですか、電子伝達系は3つの代謝経路の最終段階でATPがたくさん作られるということを覚えておけば。とにかく糖質の代謝においてグルコース(ブドウ糖)1つにおいてATPが38個作られるってことですよ。まあこれは酸素があった場合です。


・・・・・


たしかに・・・

ところでATPをたくさん作るのに酸素も重要ってことがわかりましたか?
以前この記事老化を遅らせるために「酸化」を学ぶでこう書きました。
※文中に酸素と酵素がありますから注意してくださいね。
今回説明していることはこの文章をさらに詳しく説明したことだったのです。

解糖系で酸素が存在している場合、していない場合とか、TCAサイクルでも酸素がでてきましたけど、これって呼吸のことをいっていたのです。代謝の異化作用の代表が呼吸っていいましたけど今まで説明していたことだったんです。
ちなみに呼吸して酸素を取り込むことでエネルギーを生み出すことを好気的呼吸(好気呼吸)といい、酸素を用いないでエネルギーを生み出すの事を嫌気的呼吸(嫌気呼吸)といいます。
糖質の代謝において
嫌気的呼吸のときは解糖系でATPを2つ生成するだけでおわり
好気的呼吸をしているときは、
「解糖系 」→ 「TCAサイクル(クエン酸回路)」 →「 電子伝達系」
という代謝経路をたどっていき最終的に多くのATPが生み出されことになります。
嫌気の場合はATPの生成が早いけど少なく、好気の場合は遅いけど、多いのですね。

めでたし!アイーン


なにか?だっふんだ