代謝には2つの作用あります。同化作用と異化作用です。同化は、体に必要な物質を合成することです。低分子化合物から高分子化合物を合成する反応のことです。ちょっと難しい言葉を使っちゃいました。要は簡単な物質から複雑な物質を合成する反応です。アミノ酸からたんぱく質を生合成するというようなことは同化反応です。今回は異化反応を説明します。まあ異化はもう散々説明してきたのですが・・・・

いやもういやになるほどやってきました。ATPの産生って異化作用っていってきたじゃないですか。ATPの産生過程にどのくらい時間かけたと思っているんですか。


フー そういう態度とる?


フー もっと欲しがれよ・・・・

まあ異化とは、簡単にいうと同化反応とは逆のことです。

逆は逆ですよ。「簡単な物質から複雑な物質を合成する」、「低分子化合物から高分子化合物を合成する」この逆を考えてください。


ちょっと待て
逆から読むことじゃないですよ。
・・・・・・

「高分子化合物を低分子化合物に分解する」「複雑な物質を簡単な物質に分解する」これが異化作用です。分解される過程でエネルギーが生まれます。代謝の異化とは、物質を分解してエネルギーを取り出すことを言います。異化はエネルギーを発生させています。同化は逆にエネルギーを消費し(取り入れ)ています。

異化の分かりやすい例はこれです。

スーハー、スーハー

この方はなにをしています?


・・・・

異化の代表例は、呼吸なんです。
呼吸
糖質の代謝の話になりますが、3つの代謝経路がありました。でところどころに酸素がでてきませんでした?

解糖系にてグルコースを分解してピルビン酸という物質を生成しましたよね?
で酸素が十分ある場合に次のTCAサイクルに入り、酸素と結合してエネルギーを生み出していただじゃないですか?
酸素と結合というのは、ようは酸化することです。TCAサイクル内で酸化して二酸化炭素を水を発生しながらATPというエネルギーを貯蔵するものを生み出していたじゃないですか。ATPがたくさんつくられる電子伝達系でも、酸素が必要とされていました。
でこの酸素はどこからきているかというと、呼吸により体内に取り入れた酸素が使われているというわけです。

でこの生み出したエネルギーなどがたんぱく質の合成、筋肉の収縮、脳(神経細胞)の活動などに使われています。たんぱく質の合成ってなんでしたか?同化反応でしたね。同化と異化ってつまるところこういう関係なんです。

異化作用である呼吸をもっと分かりやすい例で説明します。この写真をみてください。これは何をしているところですか?


アッ間違いました、この写真です。


また間違えた。これです、これ。


この人って走っている間に酸素をすいながら、二酸化炭素とか水を口からだしていない?

だしてますよ。水っていっちゃったのが悪かったですね。水というか水蒸気です。

これって酸素を取り入れて体の中にある筋肉を分解してそして二酸化炭素、水蒸気として外に出しているんですよ。
ようは筋肉という複雑な物質を、二酸化炭素、水といった簡単な物質に分解しているです。

で分解して何が生まれるかってエネルギーが生まれるです。これって走るというエネルギーを得ている状態なのです。
複雑な物質を簡単な物質に分解してエネルギーを発生させるというが異化作用のことなのです。
で呼吸が異化作用の代表例です。
エネルギーを発生させているのは異化作用ということが分かりましたか?で具体的にどのようにエネルギーが放出されているのかというと
ATPがADPになったときです。

深く考えるな
ATPとADP
ATPがどういう物質かというと、ADP(アデノシン二リン酸)という物質にリン酸が結合したものです。
ここではリン酸の数に注目して下さい。
ATPはアデノシン三リン酸といって、これはアデノシンという物質に、リン酸が3個ついているということです。

でエネルギーが放出されるときはATPについていた3個のリン酸のうち1つが取れADP(アデノシン二リン酸)となった時です。

ATPからリン酸が1つはずれることでエネルギーが発生するのです。で発生したエネルギーは運動やたんぱく質の合成などに使用されます。でリン酸を1つ外されたATPは、ADPなのです。
ところでATPは、ADP(アデノシン二リン酸)という物質にリン酸が結合したものといいましたが、ADPにリン酸を結合させる際、エネルギーが必要です。
このエネルギーが食物がもっているエネルギーであったり、異化作用によって生み出されたエネルギーです。
ADPはふたたびATPに生まれ変わるというというわけです。
要するにこういう流れでATP→ADP→ATP→ADP→ずっと使いまわされるということです。エネルギーを絶えずリサイクルしてるってわけです。


イエス

フォーリンラブ

ATPを産生する過程、つまりエネルギー代謝がよくわかりましたか。ちなみにエネルギー代謝は、このようにエネルギーを生み出すことを指している場合ともう一つありましたね。

そう、できたエネルギーがどのようなエネルギーとして消費されるかすなわち代謝のエネルギーの変化の面からみたのがもう一つのエネルギー代謝といえ それについては老化を遅らせるために代謝を学ぶ その4に書いています。
3つあって基礎代謝、活動代謝、DITです。
まあ一般的にエネルギー代謝といったらこっちです。文章の流れでくみ取ってくださいね。


ちょっと待って
最後に言いたいことがあります。


スゲー言いにくいんだが

この記事 このサイト「老化を遅らせることに成功しているかも」について で
「自分なりに勝手に解釈しちゃていること、間違っている場合があることをご了承ください。」と書いて、逃げ道を作っていたのですが(もちろんプライバシーポリシーの免責事項にも同じような内容を記載さしています)。
この「代謝」の回が、かなりの確率でこれに当てはまっています。なので代謝を本格的に学ぶかたはいろんなサイトを見比べて正しいと思ったものを取捨選択してください。

えっ


・・・・・ やっぱり