老化を遅らせるために「髪の仕組み」を学ぶ 総集編その1

さて長きわたって掲載してきた「髪の仕組み」を学ぶシリーズも総集編をもって一旦終了となります。今まで「髪の仕組み」シリーズはその12まで続きました。よくぞ記事数を稼いでくれたと感じです。まあ私にとって「髪」は一番大事なカテゴリーなので、苦も無く続けることが出来ました。えーと前置きはこれぐらいにしてさっさと進めたいと思います。
余計なものを一切省き、12回分をコンパクトに3回にしてまとめてみました。今回は総集編その1です。

髪の毛が生まれ、伸びる仕組み

髪の毛には部分部分に名称があります。地肌から上にでている部分(私たちの頭にある部分)の髪の毛を毛幹とよんでいます。ようは見えている部分のことです。

で地肌に埋まっている部分を毛根といいます。ようは見えていない部分です。

地肌から上の部分は毛幹
地肌から下の部分は毛根

 

 

 

 

毛根の中の黒く膨らんだ部分を毛球といいます。
その毛球部分には「毛乳頭」「毛母細胞」があります。

 

この黒い部分は毛根の中の毛球
毛球の中にある白い丸は毛乳頭
毛乳頭の周りにある白い点テンは毛母細胞

ちなみに赤い三つ又の線は毛細血管

 

 

髪の毛は見えない部分、つまり毛根部分が重要です。
もっというと毛球部分の毛乳頭、毛母細胞の働きが重要になります。

毛乳頭、毛母細胞この二つが「髪の毛を生み出し、成長させる」といった働きをします。

具体的には、次のような働きをします。

毛乳頭は、毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素を受け取る役割を果たしていて、
その栄養や酸素を受け取った毛乳頭は、それらを毛母細胞に渡し、髪を生み出したり成長するよう指示します。

毛乳頭から指示をうけた
毛母細胞は細胞分裂をすることにより、髪の毛を生み出したり、伸ばしていきます

髪の毛が生まれ、伸びる仕組み
毛乳頭が毛細血管から栄養素、酸素を受け取る
受け取った栄養素、酸素を毛母細胞に供給し、髪を生み出すよう指示をする
その指示を受け取った毛母細胞が細胞分裂することで髪が生まれる
細胞分裂を繰り返すことで髪が成長していく

髪の毛が抜ける仕組み

日本人の髪の毛の平均本数は10万本といわれています。1日のうち100本ぐらいは髪の毛が新しく入れ替わる、つまり抜けています。

1本の髪が生まれて、成長しはじめてから抜け落ちるまでの周期のこと「ヘアサイクル」といいます。
ヘアサイクルは3つの期間に分けられます。成長期、退行期、休止期です。

成長期(2~6年)

毛乳頭は毛細血管から得た栄養素、酸素を毛母細胞に供給するとともに毛母細胞に対して、髪を生み、髪を成長させるよう指令をだします。
この指令を受けると、毛母細胞は細胞分裂をし、髪を作りだし成長させていきます。

分裂をくり返すことで地肌に埋まっている髪すなわち毛根は、上部へ押し上げられてやがて毛幹になります。

三つ又付近の丸く欠けている白い丸が毛乳頭
白い10個の点テンが毛母細胞

 

 

 

地肌に埋まっている部分は毛根 
毛根の丸い膨らみは毛球
地肌から出ているところは毛幹 

 

 

 

1つの毛根の毛母細胞が分裂し続けることにより1本の髪が生まれ、伸び続ける期間を「成長期」とよびます。ヘアサイクルのうちのほとんどの期間は、毛母細胞が分裂し髪が伸びる「成長期」です。
髪の生える場所、性別、年齢によりますが通常2年~6年間続きます。
成長期が長ければ、髪はその分長く成長し、太くなる傾向があります。
毛髪全体の約85~90%がこの成長期にあたります。

退行期(2週間)

毛根の毛母細胞の分裂が衰えて髪が伸びにくくなる時期です。
これを「退行期」と呼びます。期間はおよそ2週間ぐらいです。毛髪全体の約%が退行期にあたります。

休止期(3カ月)

退行期を過ぎると毛母細胞の分裂活動は完全に止まります。休止期に入った毛は一切伸びなくなります。

この期間は次に新しい毛が生えてくるのための準備期間です。毛母細胞はひと休みした後、再び活動をはじめます。

休止期の時に毛根の毛球で再び毛母細胞が分裂を開始し、新しい髪をつくり始めるというわけです。
そしてこれから新しく成長期に入っていく髪に押し出されるようにして古い毛は自然に抜け落ちます

これがいわゆる抜け毛です。抜け毛はこの休止期にあたる髪です。髪が抜けるというのは、休止期に入った髪が、新しく生えてくる髪と入れ替わることでおきる現象なんです。

休止期(3カ月)の髪は頭髪全体にしめる割合は10~15%ぐらいです。

休止期が終わると一番はじめの成長期に戻り「ヘアサイクル」を繰り返していくことになります。

この段落の冒頭で、「日本人の髪の毛の平均本数は10万本です、1日当たり100本ぐらいは抜けています(入れ替わっています)」といいましたが、これは休止期にあてはまる髪のことです。

休止期にあたる髪が1万本(10万の10%)で期間が約100日(休止期は3カ月)あるため、
計算上1日に100本(10000本÷100日=100本/日)ほど髪の毛が抜けるのは

ヘアサイクルから考えると自然な生理現象なのです。

それではなぜ髪の毛が薄い人とそうでない人がいるのでしょうか。ちなみに毛根の数は胎児のときにつくられ、基本的に毛根の数は基本的に一生変わりません

答えは、今話した「ヘアサイクル」の乱れです。

抜け毛が増える原因は、成長期にあたる髪の本数が減り、退行期、休止期にあたる髪の毛が増えることです。

ようは成長期が短くなることで抜け毛が増えます。

成長期が短くなる原因は男性ホルモンがあげられます。

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抜け毛の原因

 成人男性の生え際や頭頂部の髪が薄くなることをAGAといいます。AGAは男性型脱毛症のことです。

AGAは成人男性の抜け毛の原因の9割を占めています。

AGAは主に男性ホルモンが関係してきます。

男性ホルモンの中で、テストステロンという物質が全体の95%を占めています。テストステロンには、筋肉を作ったり生殖器を増大させたり性欲をアップさせる働きがあります。

この男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロンというさらに強力な男性ホルモンにかわることでAGAを引き起こします。

ヒドロステロンは男性ホルモンの強力な作用をもったホルモンで、AGAの元凶となっています。

ジヒドロテストステロンは母親の胎内にいる時に男性器を形作るために必要なものです。しかし、生まれたあとAGAをはじめとする様々な悪影響(前立腺肥大など)をおよぼすため 悪玉男性ホルモンとも呼ばれています。

ジヒドロテストステロンがAGAを引き起こす理由

ジヒドロテストロンが体内で増えることにより、毛母細胞の機能を弱めてしまします。
このことがAGAの原因となります。

毛母細胞の機能は髪を生み、成長させるための最も要の部分だからです。

髪が生まれ、成長する仕組み
毛乳頭が毛細血管から栄養素、酸素を受け取る
受け取った栄養素、酸素を毛母細胞に供給し、髪を生み出すよう指示をする
その指示を受け取った毛母細胞が細胞分裂することで髪が生まれる
細胞分裂を繰り返すことで髪が成長していく

毛母細胞の機能が弱まる、あるいはストップしてしまうことにより、
ヘアサイクルの成長期が短くなり、通常よりはやく退行期、休止期に移行してしてしまうことで抜け毛が促進されてしまいます。

AGAの元凶であるジヒドロテストステロンは男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合されることで生成されます。

なのでジヒドロテストステロンを増やさないためには、
おおもとであるテストステロンを減らす
そのテストステロンをジヒドロテストステロンにかえてしまう5αリダクターゼの分泌を抑制することが考えられます。

総集編その2に続く

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