セラミド

セラミドの評価 A+

セラミド

セラミドとは、表皮の角質層に存在し、角質にある細胞の隙間をみたし細胞どうしをつなぎとめている脂質です。

細胞と細胞をつなぎとめる役割をするものを細胞間脂質といい、セラミドはその細胞間脂質の主成分であります。細胞間脂質の約50%はセラミドで占めています。

表皮の外部の異物侵入(ほこりや菌など)から体を守る役割」と、「内部の水分が過剰に蒸発しないように保護する役割」の一端を担っているのが、細胞間脂質です。
細胞間脂質の主成分であるセラミドは肌のバリア機能と水分保持機能の働きをする成分といえます。

セラミドは加齢とともに減ってしまう成分です。20歳をピークに減っていき、50代ではは20代の約半分まで減ってしまいます。顔や身体の洗いすぎやストレスでも減ってしまうことがわかっています。

表皮

 

人間の皮膚は大きく3層にわかれています、外側から順に表皮、真皮、皮下組織という順になっています。

 

 

 

 

表皮は内側(下側)から基底層、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角質層の4層構造に分けられています。

 

 

 

 

肌の見えている部分が表皮の外側である角質層というわけです。
人間の皮膚は、厚さが約2㎜で、そのうち表皮は0.2㎜でその表皮のうち角質層はわずか0.02㎜しかありません。

細胞間脂質

角質層を構成する角質細胞(角層細胞)の間には、「細胞間脂質」という脂質があります。

細胞間脂質を説明するのによくある例え話がレンガの塀です。
角質層をレンガの塀だとすると、角質細胞は「レンガ」、細胞間脂質は「セメント」と例えることができます。角質細胞「レンガ(角質細胞)」の隙間を「セメント(細胞間脂質)」が埋めてレンガの塀(角質層)を構築しています。

薄い青みがかった部分が角質層

 

 

 

 

 

角質細胞はその中にある楕円形の肌色の丸
そのまわりを満たしている薄い青の部分が細胞間脂質

 

 

 

 細胞間脂質は、角質細胞の間で、セラミドをはじめとする数種類の脂質の層水分の層が、交互にいくつも重なりあっています。この構造を「ラメラ構造」といいます。この構造がバリア機能(肌を外部の刺激から守る)、水分保持機能(体内の水分の過剰の蒸発を防ぐ)を果たす際に重要な役割を担っているといわれています。

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セラミドの摂取目的

セラミドの摂取目的は「細胞」と肌「美肌」です。

 摂取目的
その他「細胞」
肌  「美肌」

セラミドの効果・効能

バリア機能

表皮にある角質層には、外部刺激(ほこり、菌、紫外線など)から肌を守るバリア機能が備わっています。このバリア機能の役割の一端を担っているのが細胞間脂質であり、その主成分であるセラミドです。
細胞間脂質が角質細胞どうしをつなぎとめることで角質細胞が隙間なく積み重なります。細胞間脂質を構成しているセラミドが十分に満たされることで、このバリア機能を強固なものとし、外部刺激から肌を守ったり異物が肌に入り込むことを防いだりします。

水分保持機能

細胞間脂質には体内の水分が逃げる(水分の蒸発)のを防ぐ働きがあります。細胞間脂質のラメラ構造は、セラミドをはじめとする数種類の脂質の層と水分の層が交互に重なっています。
この構造が水溶性の物質も油溶性の物質も通しにくくしており、そのため体内から水分が蒸発するのを防いでいるといえます。脂質の層の中心的存在であるセラミドが不足すると、この水分保持の機能が落ち、肌が乾燥しやすくなります。

角質層にある水分のうち80%以上は細胞間脂質によって保たれているといわれています。その主成分であるセラミドは水分維持機能において重要な役割を果たしている成分といえます。

アトピー

アトピー皮膚炎の改善にも効果があります。アトピー皮膚炎の人は、角質層のセラミドが少ないということがある研究結果でわかっています。肌のバリア機能が弱く、肌の内側に水分を保持しにくいため、外部からの刺激が肌の内部に入りやすくなったり、乾燥をひきおこします。 結果、皮膚炎やかゆみを発生させます。
アトピー皮膚炎の原因は様々なので一概にいえませんが、仮にセラミド不足が原因で引き起こしている場合、セラミドを多く含む食事やセラミド配合のクリームなどを摂取することが良いとされています。

セラミドのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • カサカサが気になる人に、内側からアプローチ
  • うるおいたっぷりの健康的な肌に
  • キレイあふれる美肌成分、潤いをチャージ
  • 加齢やストレスで減ってしまう成分、いつまでもキレイでいたい人に
  • お肌トラブルの解消に
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セラミドの摂取量、不足、過剰

セラミドの摂取量
セラミドの推奨摂取量は600μg(0.6mg)~1200μg(1.2mg)です。この数値は肌のバリア機能や水分維持機能を保つための必要な量です。自身の肌が乾燥肌よりと感じるかたは1200μg(1.2mg)ほど摂取することをお勧めします。セラミドは加齢とともに減るだけでなく、肌の洗いすぎ、ストレスでも減ってしまう成分です。意識して摂取することを勧めます。食事からとるとしたらベストはこんにゃくです。
 
セラミドの不足
肌のバリア機能、水分保持機能の役割がある細胞間脂質の主成分セラミドが不足すると肌にさまざまなトラブルがおきます。紫外線からのダメージを受けやすくなり、シミができる、肌内部の水分が蒸発しやすくなり乾燥肌、敏感肌になるという感じです。
 
セラミドの過剰
セラミドは細胞間脂質の成分で、もともと体内に存在するものです。また普段の食事でよく取るもの(米、小麦)にも含まれているのおり、副作用の心配があまりない、安全な成分です。
上限ラインは特に設定されていませんが、多く摂取すればそれだけ効果があるというものでもありませんので、サプリメントなどで摂取する場合はかならず、指定されている量を飲むようようにしましょう。1日に多く取るのではなく、推奨摂取量を毎日継続して摂取することが重要なこととなります。

セラミドの豆知識

セラミド7種類

セラミドはセラミド1~7までの7種類あります。それぞれ役割があります。ざっとまとめてみます

セラミド1は外部からの刺激から肌を守るバリア機能と水分保持機能
セラミド2は水分保持機能
セラミド3は水分保持機能とシワを目立たなくさせる機能(シワの深さを浅くする)
セラミド4、5は角質の脂質バリア層を作り、それを維持する機能
セラミド6は水分保持機能、シワを目立たなくさせる機能(シワの深さを浅くする)、肌のターンオーバー促進機能
セラミド7は細胞の分裂をコントロール、肌を抗菌する機能

肌に最も多く含まれているのはセラミド2で、全体のセラミドの約2割はセラミド2です。セラミド2は肌の乾燥具合に関わっている成分で、この量を減らさないことが大切です。
またセラミド1、3、6が不足すると肌が乾燥することがわかっています。
加齢とともに特に減ってしまうのは、セラミド3、6です。
これらを鑑みるとセラミド1、2、3、6を外部から積極的に補給する必要があるといえます。

 

ターンオーバー

セラミドは肌のターンオーバーの過程で生まれます。

肌のターンオーバー

表皮の一番下にある基底層で角化細胞は生まれます。
基底層の角化細胞が細胞分裂をして、新しい細胞が作られます。分裂した角化細胞のうちの一つは基底層に残って次の分裂に備えます。

細胞分裂で生まれたもう一つ角化細胞形を変えながら表面に押し上げられていきます。

 

押し上げられていく段階で、角化細胞は自らの核を無くして角質(角質細胞)となります、角質とは細胞核のない死んだ細胞のことです。角質が皮膚のバリア機能、保湿機能という役割果たし、最終的にアカとなって剥がれ落ちます。
基底層が生まれた角化細胞が角質細胞となって、最終的にアカとなって剥がれ落ちる期間を肌のターンオーバーといいます。

この過程でセラミドが生成されます。セラミドが生成されるときは、角化細胞の核がなくなり死んでいくときです。この時、角化細胞内のセラミドが角質層の中にある細胞間脂質に放出されるという仕組みになっています。
なのでラミドをしっかりと生成するには肌のターンオーバーが正常であることが前提となってきます。

セラミドのイメージ

こんにゃく

肌の保湿

セラミドと相性の良い栄養成分

・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・ビタミンC
・ビタミンE

セラミドの勝手にランキング

肌(美肌)部門 第7位

セラミドのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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セラミド 総合評価 A+ 15

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛)評価3.5
髪を生えている場所は頭皮です。髪を生み出すのは頭皮の中にある毛母細胞です。
皮膚のなかで頭皮は角質層から水分が蒸発しやすい部分といえます。なので頭皮の乾燥が良くおこります。
頭皮が乾燥しているとバリア機能がおち、頭皮の中にある細胞が傷つきやすくなります。そのため抜け毛が増えてしまうことにつながります。頭皮にうるおいを与えることは健康な髪の毛を生みだす環境を整えているといえ、そのうるおいに大きくかかわるセラミドを取り入れることは薄毛防止対策になるといえます。私は薄毛対策としてセラミドを摂取していませんが、ぜんぜんありだと思います。

肌(美肌)評価6
 みずみずしい肌を保つにはセラミドは必須です。肌の見えるところである表皮の角質層にある水分のうち80%以上は細胞間脂質によって保たれているといわれています。内側の水分が過剰に蒸発しないための必須の成分です。
事実セラミドが不足することにより肌の乾燥が起きます。肌の乾燥がおきるといろんな肌トラブルを引き起こすので、美肌を目指すにはセラミドは必須成分です。例のごとく加齢とともに減ってしまう成分でもありますので。

体型 評価2
セラミドと体型とのかかわりはほとんどないと思います

体力(普段)評価2.5
肌が乾燥することは、皮膚炎やかゆみを引き起こし、普段の生活に支障をもたらします。肌の乾燥対策にセラミドは大きく貢献します。ちょっとこじつけぽいので評価2.5

その他(細胞)評価5.5
細胞と細胞をつなぎとめる役割をするものを細胞間脂質といいます。細胞はいうまでもなく大切ですが、細胞間脂質もとても重要です。これがないと細胞の間に隙間ができてしまい、外部からのほこりや菌、紫外線などの刺激物を肌の中に通してしまいます。
細胞はもちろんのこと肌の真皮層にある美肌成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸)たちは次々とやられてしまいます。肌のバリア機能を持っている細胞間脂質は欠くこと出来ないものです。この細胞間脂質の主成分であるセラミドは肌の細胞や美肌成分を守る重要な成分といえます。
※細胞間脂質は厳密にいうと名前に細胞がついているだけで、細胞部門に入らないかもしれませんが、その他の欄にいれるものがなかったので入れちゃいました。

セラミド雑感

肌のタイプって大まかに「乾燥肌」「脂性肌」「混合肌」に分かれるそうです。

自分の肌を分析した場合、どちらかというと乾燥肌です。頭皮は若干、乾燥気味で、体は乾燥して、顔は混合肌でしょうか。

・・・・・

ハイ、そんな話だれも興味がないですね。

セラミドを摂取している理由は、ただ1点、肌のためです。

肌のバリア機能、水分保持機能の役割をしているのが細胞間脂質というものです。文字通り、細胞と細胞の間にある脂質で、ほこり、菌、紫外線といった外部の刺激から体を守り、肌が乾燥しないように無駄な水分を蒸発させないようにするために存在しているものです。

つまりこれが少ないと細胞と細胞に隙間ができ、外部からの刺激が体内を素通りしちゃうわけです。
まあそんなわけはありませんが、ダメージを受けやすくなるといくことです。
肌にある美肌成分が全部やられてしまうってことです。また水分が出ていってしまい乾燥肌になり、肌トラブルが起こりやすくなるということです。

簡単にいうと 肌が老化するということです。

このバリア機能、水分保持機能という重要な役割を担っている細胞間脂質の主成分(約50%)がセラミドというものなのです。半分はセラミドでできるので、細胞間脂質といったらセラミドといっても別にいいじゃないかぐらいの感覚です。

で、です。いつものパターンです。聞き飽きたかもしれませんがいいます。

加齢とともに減ってしまいます。

もうやんなりますよね。セラミドって加齢だけでないのです。例えば、ゴシゴシ体をあらったり、バシバシ顔を洗ったりするとそれだけでも減ってしまうのです。またストレスを感じたりするとセラミドを分解する酵素が生まれ、減ってしまうといわれています。

加齢、洗いすぎ、ストレスetc・・・

細胞間脂質のもっているバリア機能や水分保持機能ってどんどんへってしまうということです。なのでセラミドは食事やサプリから外から積極的に取り入れる必要があります。

セラミドっていろんな食べ物に含まれているので、セラミドを取ることは容易いことです。
ただ結構な量のセラミドを取るとなるとハードルがあがるのでその場合はサプリメントから取るのことがおすすめです。
セラミドは表皮の角質層にある成分なので化粧品とかのクリームで取り入れることもいいと思います。私は断然、体内に入れる派ですが、セラミドに関しては、肌につけるほうも十分ありと思っています。

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