ビタミンB群の紹介も残すところ2つとなりました。葉酸、ビオチンです。ちなみにそのほかのビタミンB群って覚えていますか?
B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、B12です。これらに葉酸とビオチンを合わせてビタミンB群といっています。なぜ今更こんなことをいっているのかというと、このプレリュードで書くことがもうなくなってしまったからです。・・・・・今回は葉酸です。とにもかくにもスタートです。


それ!俺のセリフ

べーーー

カチャッ

撃てるもんなら撃ってみろ!!

シュッ

ニンニク フラッシュー

クサっ
私の楽しみにしていたセリフを取るなんでひどいです。一応もう一度言わさせていただきます。
葉酸は水溶性のビタミンで、ビタミンB群の一種です。

どういうことですか?

あれ以上、説明する必要があるの?
・・・・・
まあとにもかくにもやってみましょう。
ここにきて葉酸だけを飛ばすわけにはいきませんから。


殴りてー
(なんで教える立場のほうが、こんなにも弱いんだ・・・・・)
えーと
葉酸はほうれん草の葉から発見され、ほうれん草など緑の葉に多く含まれるためこの名がつきました。
ビタミンB9という別名もあります。ただ、葉酸は葉酸として世に知れ渡っているのでB9はかなりマイナーな呼び方です(個人的見解)。
ちなみに、葉酸の化学名はプテロイルグルタミン酸といいます。

葉酸は、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリーなど、野菜全般に多く含まれています。また、大豆からもとれますし、レバーからもとれます。

ほうれん草から葉酸を取るときの注意点をあげます。ほうれん草の葉酸成分が、最も取り除かれてしまうのは「水煮(水を使って加熱する調理法)」です。
葉酸は熱にも水にも弱いのです。
水煮をする場合は、ほうれん草に含まれた葉酸成分の65%がなくなってしまいます。


・・・・・


・・・・


重複しまーす 勘弁してください


一発蹴らして!!
渾身の左ハイキックいただきましたーーーーーー
すいません前回(B12)と重複する部分が多々ありますが、葉酸の働きをいくつか紹介します。
貧血予防
葉酸の一番の働きはB12とともに赤血球を作ることです。葉酸はビタミンの中で赤血球を作る働きをすることから「造血のビタミン」とも呼ばれます。ちなみにB12も「造血のビタミン」と呼ばれます。
葉酸はB12と協力して、赤血球の細胞分裂を促し、正常な赤血球を作り出す働きをしています。

赤血球は酸素を運ぶよ
葉酸、B12どちらかが不足すると、巨赤芽球性貧血という悪性貧血を起こす可能性が出てきます。
巨赤芽球性貧血とは赤血球の細胞分裂が正常に行われず、骨髄の中にある赤芽球(赤血球に育つまえの血液細胞のこと)が大きくなることによって引き起こされる貧血です。
赤芽球が巨大化することで正常な赤血球になる前に壊れてしまいます(このことを無効造血の状態といいます)。普通ならば、作られていたはずの赤血球が作られないので、酸素を運ぶ役目をする赤血球が少なくなり貧血になるというわけです。
葉酸、ビタミンB12は補酵素として、赤血球のもととなる赤芽球の細胞分裂を促進し、正常な赤血球を作ります。このことは巨赤芽球性貧血を予防する効果があるといえます。
核酸の合成
核酸(DNA)の合成に関わるのが葉酸です。
細胞の核内には遺伝情報を記録しているDNAが存在しています。細胞質の中にあるRNAが、DNAの情報に基づいてアミノ酸から体の材料となるたんぱく質をつくる働きをします。これがたんぱく質の合成というものです。
この過程でDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)が正しく作用することで古い細胞から新しい細胞に生まれ変わることができています。これが新陳代謝というものです。
このなかで遺伝子の本体といえる「DNA」の合成が正常に行われていることが重要で、この「DNAの合成」に関わっているのが葉酸なのです。

すごーく大雑把な例えとしてはこんな感じです。
「DNAは遺伝情報を集めた細胞の設計図のような役目をし、RNAは、そのDNAの情報をもとにたんぱく質を作り出す働きをしている」ということです。
DNAは設計図 RNAは設計図をもとに作る人というのがイメージしやすいかもしれません。
上であげた巨赤芽球性貧血の原因はDNAのコピーが上手くいかなかったことです。赤血球のもととなる赤芽球が異常に大きくなるっていうのはようはこれってDNAのコピーをミスったことなのです。巨赤芽球は、コピーミスで出来上がった赤血球といえます。
動脈硬化の予防
葉酸はメチオニンの代謝、ホモシステインの代謝を高める働きがあります。

バッチーーン

何にも悪いことしていないだろーーー

ホモっていう言葉で、そんな敏感にならないでください。
ホモシステインとは、たんぱく質の代謝過程でできるアミノ酸の一種です。必須アミノ酸でもあるメチオニンの代謝する際にできる中間代謝物です。中間代謝物とはまあ代謝過程の途中でできる物質のことです。
で、ホモシステインは誰でもできるものです。

メチオニンは代謝されるとき、一時的にホモシステインになります。そして、ホモシステインは肝臓で再びメチオニンとなって血液に流れ込みます。
ここでメチオニンにならないホモステインもでてくるのですが、それはシステインというアミノ酸になります。システインは皮膚や髪を作る材料として使われます。
メチオニンの代謝は
メチオニン→ホモシステイン→メチオニン OR
メチオニン→ホモシステイン→システインというメカニズムになっているわけです。

中間代謝物であるホモシステインは基本メチオニン、あるいはシステインに変換するのですが、このメチオニンの代謝過程においてなんらかの異常が起きた場合に、変化されずホモシステインのままになります。ようは血中にホモシステインが多くなるということです。このことを血中のホモシステインの濃度が高まることといいます。

ホモシステイン濃度が高まった場合は、増えたホモシステインがと悪玉コレステロールと結びつき、血管の壁にプラークをつくります。これが動脈硬化の原因となります。

この状態です

メチオニンの代謝異常ってどんなときにおこるのよ!おしえて!
しりません

バッチーン
いったーーい
なにすんですか?なんらかの「異常」っていっているのだからわかるわかけないじゃないですか。

ただホモシステインの代謝を高める効果があるのが葉酸なのです。葉酸はホモシステインがメチオニンに戻るサイクル(メチオニン→ホモシステイン→メチオニン)に必要な栄養成分なのです。

いえ、葉酸だけじゃだめです。葉酸がこの働き(ホモシステイン→メチオニン)をするにはその働きをサポートするビタミンB12が必要となります。
またビタミンB6はたんぱく質(アミノ酸)の代謝に(特に)関わってると話しました。B6はこのメチオニンの代謝において、ホモシステイン→システインの変換にすごく関係しています。
葉酸、B6、B12が協力して働くことによりメチオニンの代謝が正常に行われ、動脈硬化を防ぐことにつながるとがいえます。
ゆえに葉酸には動脈硬化の予防効果があるといえます。
さて今日はこの辺にしましょう。次回はラストです。
そのころ爺さんは
・・・懸命に逃げていた・・・・

捕まってたまるかーーーー

逃がすかー

ヒャッハー!

ウラーーー逃げき・・

もしかして・・・

行き止まり・・・

万事休す