亜麻リグナン

亜麻リグナンの評価 A+

亜麻リグナン

亜麻リグナンとは、亜麻の種子に多く含まれるリグナンのことです。

リグナン

リグナンはポリフェノールの一種で強い抗酸化力もっていてます。腸内細菌により、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする成分に変わります
亜麻のほかに有名なリグナンにはゴマがあり、ゴマのリグナンの一種に有名な成分「セサミン」があります。
亜麻に含まれる代表的なリグナンはSDG(セコイソラリシレジノールジグルコシド)と呼ばれるものです。

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ポリフェノール
植物の花、茎、種子などに含まれる色素、苦み、色素の成分のことをいいます。自然界に4000種類以上存在しています。ポリフェノールはほとんどが水溶性で、強い抗酸化力を持っています。

亜麻とは、アマ科の一年草で、比較的寒い地方で栽培されます。日本では北海道や東北地方で栽培されます。
1m程の高さに育ち、先端に青紫色から白色の小さな花を咲かせます。茎からはリネンの布地が作られ、種子から抽出された油は亜麻仁油として食用に利用されます。

 

 

亜麻リグナンの摂取目的

亜麻リグナンの摂取目的は「抗酸化」、「骨」、「美肌」です。

 摂取目的
肌  「美肌」
その他「抗酸化」「骨」

亜麻リグナンの効果・効能

抗酸化
亜麻リグナンは強い抗酸化力をもっています。体内に過剰に発生した活性酸素を取り除く効果があります。

活性酸素が必要以上に増えると体内の細胞を酸化させます。酸化することで細胞の老化がはじまり、それが肌にシミ、しわという現象としてあらわれます。またガンや生活習慣病などを引き起こします。抗酸化成分をとることは美容、病気の予防につながります。

コレストロール
コレストロールには「LDL(悪玉)コレステロール」と「HDL(善玉)コレステロール」の2種類あります。

2種類あるといっても、全く別物というわけでなく、コレストロールを運搬するリポタンパク質の種類(成分の割合い)が違うだけです。コレステロールなどの脂質は、水と油に親和性のある「アポタンパク」と結合して水と馴染みやすい「リポタンパク」という粒子となって、血液中に溶け込んで血液を通じて体内に運ばれます

LDL(低比重リポプロテイン)

HDL(高密度リポタンパク質)

亜麻リグナンには、LDL(悪玉)コレストロールを減らし、HDL(善玉)コレストロールを増やす働きがあります。そのため動脈硬化を予防する効果があります。
この働きは亜麻リグナンが女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることから生まれるものです。

LDLコレストロール

肝臓で合成されたコレストロールを全身に運ぶのはLDLです。LDLは肝臓で作られたコレステロールを血管を通じて体中の細胞に運搬する役割をしています。このコレストロールは細胞膜やホルモンの材料となります。

細胞膜やホルモンの材料となるコレストロールを体のすみずみまで運ぶ役割を担っているので、体にとって必要なものなのですが、これが増えすぎると血管の壁にたまり、動脈硬化が進行してしまいます

 

 

HDLコレストロール

HDLの主な役割はコレステロールを肝臓へ運搬することです。HDLは体内で使われなかった余分なコレステロールを肝臓に送る(戻す)働きをします。血管壁に付いた余剰なコレステロールを回収して肝臓に戻すことで、血液中のコレステロールが増えることを防ぎ、動脈硬化を予防するといわれています。


骨では、骨をつくる骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞が働いています。
この2つの細胞が常に活動しながら、骨の形成と吸収を繰り返すことで、少しずつ骨が生まれ変わっています。

骨芽細胞
骨形成を担当する細胞、古くなって壊された骨に代わって新しい骨を作る細胞。
破骨細胞
骨吸収を担当する細胞、古くなった骨を壊す働きをする細胞。

成長期が終わった20代~30代は骨芽細胞と破骨細胞の細胞分裂のバランスがとれていきます。
高齢になるにつれ、破骨細胞の働きのほうが骨芽細胞を徐々に上回るようになります。
細胞分裂の程度が骨芽=破骨から骨芽<破骨という図式になってしまいます。このことが骨粗しょう症につながります。

骨粗しょう症
骨がもろくなる病気。そのため少しの衝撃でも骨折しやすくなります。

高齢になると破骨細胞のほうの細胞分裂が活発になってしまう理由の1つとして、女性ホルモンのエストロゲンの減少が挙げられます。エストロゲンと似た働きをする亜麻リグナンを摂取することで骨芽細胞と破骨細胞の細胞分裂のバランスを整える効果があります。亜麻リグナンを摂取することは骨粗しょう症の予防につながります。

更年期障害
更年期障害の症状は、体の不調(だるい、疲れる、めまい、耳鳴り、立ち眩み)、精神的な不調(イライラ、不安)、ホットフラッシュ(顔や体がほてる)などです。

30代半ばをすぎると卵巣の働きが徐々に低下して、女性ホルモンのひとつエストロゲンの分泌が減少することで更年期障害の症状があらわれます。
亜麻リグナンはエストロゲンと似たはたらきを行うため、更年期障害の予防や症状の緩和の効果があります。

亜麻リグナンのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 女性の健康をサポート
  • エイジングケアにも役立つ
  • コレストロールを減らす、ダイエットの強い見方
  • 高齢者の骨粗しょう症予防に
  • 抗酸化成分リグナンがたっぷり
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亜麻リグナンの摂取量、不足、過剰

亜麻リグナンの摂取量
亜麻リグナンとして1日に推奨されている摂取量や必要とされる摂取量は特にありません。亜麻に限定せずリグナンとしては、1日当たり50~100mgを摂取することで、抗酸化などの効果を十分に感じられるといわれています。
 
亜麻リグナンの不足
亜麻リグナンはポリフェノールの一種です。5大栄養素と違い生命維持のために必須なものでありません。ポリフェノールは健康促進、病気予防、美容効果アップなどの機能をあげる「機能性成分」として分類されています。不足することにより体に支障をきたすといったことありません。
 
亜麻リグナンの過剰
亜麻リグナンはポリフェノールの一種です。ポリフェノールはほとんどが水溶性の成分なので、基本、過剰になった場合は尿や汗とともにでていきます。
ただポリフェノールの種類により、過剰による健康被害などが報告されており、上限摂取量が設定されているものもあります。なのでサプリメントなどで取る場合は必ず目安摂取量を守ってください。

亜麻リグナンは女性ホルモンエストロゲンに似た働きをしています。過剰に摂取するとそのホルモンバランスに影響をあたえます。妊娠中や授乳期中などは控えたほうが無難です。

亜麻リグナンの豆知識

フラックスシードオイル
亜麻仁油のことを英語でフラックスシードオイルと呼びます。
 
ローストアマニ
亜麻の種子を油からとることに抵抗がある人などは、亜麻の種を煎って粉末にしたローストアマニが良いかもしれません。

亜麻リグナンのイメージ

亜麻の種子

女性ホルモンに似た働き

亜麻リグナンと相性の良い栄養成分

・大豆イソフラボン
・ビタミンE

亜麻リグナンの勝手にランキング

 

亜麻リグナンのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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亜麻リグナン 総合評価 A+ 14

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛) 評価3.5
AGA(男性型脱毛症)に効果があるといわれています。AGAの主たる原因は体内で悪玉男性ホルモンと呼ばれるDHT(ジヒドロテストステロン)が過剰に生成され、それが毛母細胞の機能を弱めることです。
毛母細胞が細胞分裂することで髪が生まれ、成長していきます。機能が衰えると髪の毛のヘアサイクルが乱れ(成長期が短くなる)、抜け毛が増えることにつながります。

DHTジヒドロテストステロン)は男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することで生まれます。
5αリダクターゼが過剰に分泌されることはジヒドロテストステロンが体内で過剰に生成されることになります。
亜麻リグナンには5αリダクターゼの分泌を抑制する効果があります。

肌(美肌) 評価5.5
女性ホルモンエストロゲンは肌の水分量を調節したり、コラーゲンの生成を助ける働きがあり美肌作りに深く関係しています。その働きから「美肌ホルモン」とも呼ばれるほどです。
亜麻リグナンには女性ホルモンエストロゲンに似た働きをする作用があります。また亜麻リグナンの抗酸化作用は、肌のシミ、しわを防ぐことにもなります。亜麻リグナンは肌のカテゴリーに深く関係してくるといえます。

体型(ダイエット)評価3.5
亜麻リグナン(SDG)には血液中の中性脂肪を減らす、内臓脂肪を減らすなどに効果があるといわれています。

体力(普段)評価3
女性ホルモンエストロゲンと同様の働きをする亜麻リグナンはLDLコレストロールを減らし、HDLコレストロールを増やす効果があります。体内にコレストロールが蓄積するを防ぐ働きがあり、生活習慣病につながります。

その他 総合評価 5

骨 評価4.5
エストロゲンと似た働きをする亜麻リグナンを摂取することで骨芽細胞と破骨細胞の細胞分裂のバランスを整える効果があります。これは骨粗しょう症予防になります。

抗酸化 評価5.5
リグナンは強い抗酸化力をもっています。体内に過剰に発生した活性酸素を取り除く効果があります。植物の中で亜麻に一番リグナンが含まれているといわれています(ゴマが一番の説もあります)。なので体のサビを防ぎ老化を遅らせるには効果的な成分といえます。

亜麻リグナンの雑感

実は、「亜麻リグナン」を意識してとろうと思ってとりはじめたのではありません。結果的にとることになった成分です。

これには深い理由があります。

以前、オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)摂取目的で亜麻仁油を摂取していました(※亜麻仁オイルはαリノレン酸が豊富に含まれいます)。これです。

(なぜかすごい潰れた画像になっています・・すいません)

亜麻仁油って酸化しやすい油なのです。使った油でなくても長時間ふたをせず、空気にさらされている状態にしたり、一度開封し、長期にわたり保管したりすると酸化した油になりかえって体に悪影響を与えてしまいます。

なのでしっかり密封して早めに使い切る必要があるのですが・・・とんでもない事件が起こってしまったのです。

蓋をあけっぱにして保管してしまったのです。

神経質な私はすごい気になってしまいました。この亜麻仁油が酸化してしまったかもしれないということを・・・・

あとこれをを一人で飲みきるには結構な月日がかかります。このこともすごくネックとなることでした。日がたつにつれだんだん酸化していくかもしれません。

こんなことで悩みたくないと思いサプリメントのほうで摂取するようにしました。フラックスシードオイルというものです。なんかこう言うとまったく別の成分のように聞こえますが「亜麻仁油」のことを英語でいうとこうなります。

こちらもオメガ3脂肪酸(αリノレン酸)目的で取っているのですが、もうひとつ着目する成分が入っていました。
それがリグナンです。
長くなりましたが、これが亜麻リグナンとの出会いです。

亜麻仁油で飲んでいた時も当然含まれいた成分なのですが、あんまり気にしませんでした。オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)メインにとっていたので・・・

ただこのサプリメントのウリの一つがハイリグナンだったのです。

「ほほうリグナンという成分」も入っているんだと思い、そっからこの成分に注目しました。

おなじアマニオイルですが亜麻仁油よりなんかこっちでとったほうがリグナンが多く取れるみたいなのです。

なぜかって?

ハイリグナンって書いてあるからです。

成分内容を見たのですが、リグナンがどれくらい入っているかはわかりませんでした・・・がともかくハイリグナンと謳っているいる以上、たくさん入っているに違いないと思います。
このサプリメントをとることでリグナンを摂取していると意識するようになりました。

亜麻仁油に含まれる主要成分オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)亜麻リグナンを別々に評価しているわけですが、この2つの成分が含まれている亜麻仁油(フレックスシードオイル)って結構すごいとおもいます。
一時期、瞬間的に流行ったのも納得いきます。

ずばり亜麻リグナンをお勧めする人は、お年を召された貴婦人とAGAに悩んでいる男性です。

亜麻リグナンはエストロゲンと似た働きをしますので、加齢とともに減少してしまう女性ホルモンの働きを補う働きをしますし、悪玉男性ホルモンDHTの過剰分泌を抑制するからです。

亜麻仁油やフレックスシードオイルのサプリをとることは、オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)亜麻リグナンの2つの成分(もちろんほかにも入っています)を取ることになるので、見た目の若々しさを保ったり、病気を予防する効果が大きいといえます。

 

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