提案3 33歳 無職 薄毛(男性ホルモン)中編 その1

髪の9割は18種類のアミノ酸で構成されたケラチンでできています。この18種類のアミノ酸や栄養素(ビタミンとかミネラルとか)や酸素が毛細血管を通じて毛根にある毛乳頭に運ばれていきます。
毛乳頭はこれらを毛母細胞に受け渡し、髪を生み出すよう指令をだします。毛母細胞にある核酸がアミノ酸の組み立て作業をおこないケラチンというたんぱく質をつくります。ケラチンが作られた毛母細胞が細胞分裂を行い、上に上に上がっていきその過程で角化されることで髪の毛となります毛母細胞が分裂を繰り返すことで髪が成長していきます。

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いつもの無駄な前説なしかよ!!
ハイ!いきなり前編の復習から入っています 続けます

このように生えてきた髪は当然ですが延々と伸びていくわけではありません。生え変わります。

髪には生え変わりの周期がありこの周期をヘアサイクルといいます。ヘアサイクルは成長期→退行期→休止期という過程をたどっていきます。生まれた髪が成長していく期間が文字通り成長期で、その期間は2~6年です。この間に毛母細胞が活発に細胞分裂をし髪を成長させていきます。

前回やったことだし、もういいよ!

いえ続けます!

その後約2週間の退行期、3カ月の休止期を経て髪の成長が止まっていきます。この期間は毛母細胞の分裂活動が衰え(退行期)、完全に止まる(休止期)時期です。
休止期が終わりに近づくと毛母細胞が再び細胞分裂も再開し新しい髪を作りだします。新しい髪となる毛母細胞が押し上げられたと同時に今まであった古い髪が抜けていくということです。

ハイわかりました もう新しいことを教えて!
カチャ!
オーマイガー!

続けます!

日本人の生えている髪の平均本数は10万本といわれており、ヘアサイクルの仕組みからいうと1日に100本は抜けて、新しく生え変わっています。
ヘアサイクルが滞ることなく行われば、髪の本数や健康な髪を保つことができますが、乱れることにより毛がやせて抜け毛が増えたりパサついて途中で切れたりしてしまいます

ヘアサイクルが乱れるというのは通常だったら2~6年ある成長期が短くなることです。

なぜ成長期が短くなるかというとそれは男性ホルモンがかわっています。

ところでAGAって言葉ご存知ですか?

AGA

当たり前だろ! これでも抜け毛に悩んでいるだから
じゃあどういう意味か言ってごらん
意味?
Atama Ga Abunai 頭 が 危ない!

バチーん

いったーい
なんでDai語なんだよ!

AGAは男性型脱毛症のことです。Androgenetic Alopeciaの略です。成人男性の生え際や頭頂部の髪が薄くなっている状態のことをAGAといいます。

これから言うことにびっくりしないでくださいよ。実は・・・

AGAは成人男性の抜け毛の原因の9割を占めています。

9割・・・・

成人男性の3人に1人がAGAの悩みを抱えているといわれています。

3人に1人・・・

でAGAというのがどういうものかこれから説明していくのですが、結論を先にいうと

AGAはヘアサイクルを乱す病気です。

ヘアサイクルが乱れるってどう意味ですか?

成長期が短くなる!

AGAに発症するとヘアサイクルの成長期が短くなり髪がしっかりと成長しないうちに抜け落ちてしまいます。特に生え際や頭頂部周辺の髪が徐々に細くなり抜けていくというのが特徴です。

AGA(男性型脱毛症)とは成人男性の生え際や頭頂部の髪が薄くなることのことをいいます

うげー ぴったんこカンカン

それではAGAになるメカニズムというものを勉強していきたいと思います。

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AGAになるメカニズム

AGAは主に男性ホルモンテストステロンが関係してきます。男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロンというさらに強力な男性ホルモンにかわることでAGAが発生します。

テストステロンって?

男性ホルモンはほぼテストステロンと考えていいとおもいます。

男性ホルモンにはいろんな種類があるのですが、テストステロンが男性ホルモン全体の95%を占めています。「男性ホルモンの影響」と言う言葉をよく耳にするとおもいますがそれは「テストステロンの影響」といっているようなものです。
テストステロンには、筋肉を作ったり生殖器を増大させたり性欲をアップさせる働きがあります。

5αリダクターゼって?
一つ一つ質問しないで! これから順を追って説明するから

まずなぜジヒドロステロンがAGAの原因すなわちヘアサイクルの成長期を短くしてしまうのかから説明したいと思います。
ところでジヒドロステロンはDihydrotestosterone略してDHTと呼ばれています。次の段落からDHTで説明していきます。

DHTがAGAを引き起こす理由

結論をいうとDHTが体内で増えることにより、毛母細胞の働きを低下させます。

いきなりそんなこといわれても・・・

わかりました。少し詳しく説明します。

毛母細胞に発毛や育毛の指令を出しているのは毛乳頭です。その毛乳頭の細胞(毛乳頭細胞)には、毛根の毛球部分の中心に存在していて、毛細血管と繋がっています。

赤い3つ又の線が毛細血管で、そのくぼんだところにある白い丸が毛乳頭だよ!

毛乳頭は、毛細血管を通じて栄養素や酸素などを毛母細胞に渡し、毛母細胞に髪を発毛するよう指令を出したりします。その指令を受けとると毛母細胞の細胞分裂が活発になり、髪が生えてくる、髪が成長するという仕組みなっています。

ただ毛乳頭ってなにも発毛だけを指令しているわけでないのです。脱毛の指令もしているのです。

脱毛の指令!!

先ほど毛細血管を通じて栄養素や酸素を毛乳頭に渡しているといいましたが、実は他にも運んでいるものがあるのです。それは男性ホルモンテストステロンです。

そのテストステロンが毛乳頭にある酵素5αリダクターゼと結合してしまうとより強力な男性ホルモンDHTとなります。変貌したDHTは毛乳頭にある男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつき、TGF-βと呼ばれるたんぱく質の一種を生成します。

受容体
レセプターと呼ばれるものでたんぱく質で構成されています。主に細胞膜上に存在し、特定の物質と結合することで細胞にシグナルを伝え、細胞の反応を開始させるものです。細胞外のシグナルを細胞内シグナルに変換するものです。
TGF-β?

そのTGF-βが毛乳頭に脱毛するよう指令をだしその指令が毛母細胞に伝わることで毛母細胞は細胞分裂をストップさせます。そして髪が抜けていくということになります。

どいーひー

毛母細胞の細胞分裂が髪を生み、成長させるための最も要の部分でしたよね?

毛母細胞の細胞分裂が弱まる、あるいは止まってしまうことにより、
ヘアサイクルの成長期が短くなり、通常よりはやく退行期、休止期に移っていくことで髪の毛が抜けていくことになります。

薄毛は遺伝?

薄毛は遺伝ってよくいわれますよね?

あっ それよく聞く!

これって男性ホルモン受容体(レセプター)が多いか少ないかっていうのが遺伝で決まるといわれているためそういわれているのです。

レセプターが多ければそれだけDHTと結びつきやすくなり、少なければ結びつきにくくなります
DHTが多くできてもレセプターと結びつかなければTGF-βが生成されず、脱毛の指令につながらないのです。

なので遺伝により男性ホルモン受容体(レセプター)が少ない人は薄毛になりにくいのです。

遺伝できまるのかよ!!
えらいこっちゃ
えらいこっちゃ よい よい よい

バチーん

いったーい
取り乱さない!!

諦める必要はありません!

さっきこう言いましたよね!

さっき言ったこと
AGAは主に男性ホルモンテストステロンが関係してきます。男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロテストステロンというさらに強力な男性ホルモンにかわることでAGAが発生します。
いったね

その文章のこの部分に注目して下さい。

「男性ホルモンテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合しジヒドロテストステロンというさらに強力な男性ホルモンにかわる」

つまり5αリダクターゼという酵素とくっつことでテストステロンがDHTに変貌するのです。

ではくっつくかなければ?

DHTにならない!

ならないかどうかは次回説明します。

提案3 33歳 無職 薄毛(男性ホルモン)中編 その2に続く

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