さて前回、ファイトケミカルを大まかに6つにわけたうちの1つポリフェノールの紹介が終わりました。
ファイトケミカルは何千種類(1万以上とも)あるといわれ主に6つのカテゴリーにわけることができます。6つのカテゴリーとはポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物、糖関連物質、アミノ酸関連物質、香気成分のことです。
このうちポリフェノールの説明が終わって・・・なかったのでした。ポリフェノールもさらにフラボノイド系と非フラボノイド系(フェノール酸系)にわかれており、フラボノイド系の紹介が終わっただけでした・・・なんてこったいです。
いやーこのシリーズすでにその6までいったのですが、フェイトケミカルの6分類のうちの1つポリフェノールの説明がいまだに終わっていないのですよ。ポリフェノールのうちフラボノイド系の説明が終わっただけでした。先が長すぎてもうやんなっちゃたので思わず一人で小芝居をしてしまったわけです。
・・・・・
( ゚д゚)ハッ!ツ やべっ
今日は気分を変えて、課外授業にでもいきますか?
なので気分をかえてビーチで授業をしましょう!!
やっほー!!
そんなわけで二人はなにを血迷ったかわざわざビーチで授業をおこなうことにしました。
1時間かけビーチに到着・・・・
そして服を着ろ! あくまでも授業だぞ!
さあ青空の下、授業を始めますよ!
さきほど非フラボノイド系(フェノール酸系)は残りポリフェノールのうち1割しか占めていないのでどうでもいいみたいなこといっていませんでしたっけ?
たしかにフラボノイド系と比較すると割合的にはすごくすくないのですが、この非フラボノイド系(フェノール酸系)には超有名なものやすごく馴染みがあるものがあります。
もうCMとかバンバンながれている栄養成分も非フラボノイド系(フェノール酸系)に属しているのです。
それではその超有名なものを紹介したいと思います。
それではドラムロールスタート!!
ジャガジャガジャガ・・・ジャガ・・・
ジャーーーン
その名もリグナンです。リグナンというものを簡単に説明したいと思います。
・・・・・
まあそういう反応が来ると思いました。とりあえず聞いてください。
リグナン
リグナンってそれ一つの成分でなく、リグナン類というカテゴリーの一つです。ポリフェノールの非フラボノイド系(フェノール酸系)の1つにリグナン類というものがあります。
このシリーズでよく使う「総称」というやつですよ。
リグナンはもちろんポリフェノールの一種なので、強い抗酸化作用があります。あとリグナンは腸内細菌の働きにより女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをする成分に変わります。
エストロゲンと同じような作用をもつ成分って他にもありましたよね?すごく最近やったのですが覚えていますか?
そうです。イソフラボンやリグナンはエストロゲンと似た構造をし、似た働きをするため「植物性エストロゲン」と呼ばれています。
エストロゲンの働きは、女性らしい丸みをおびた体をつくったり、「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」の合成を助け美肌作りに貢献します。
また更年期障害の症状の改善、PMS(月経前症候群)の緩和などに働きます。とにかく女性の美容や健康に役立つ成分です。
そうですか?
まあ総称であるリグナンという言葉はそれほど馴染みがないかもしれませんが、リグナン類に含まれているものは確実に聞いたことがあると思います。
セサミンって知っていますか?
セサミンってリグナン類なのですよ!
セサミン
ゴマにはゴマリグナンというポリフェノールの一種が含まれています。
でセサミンという成分はゴマリグナンの成分の一つなのです。
ゴマリグナンには、セサミンの他にもセサモリン、セサミノール、セサモール、エピセサミンなど数種類が含まれています。
これらを総称してゴマリグナンというのです。
ゴマリグナンのなかで最も含まれている成分がセサミンです。ゴマリグナンのうち半分はセサミンで構成されています。
ゴマリグナンにはさっきリグナンの段落で話したように抗酸化作用や女性ホルモン似た作用があるのですが、その作用を最も発揮しているのがゴマリグナンの主成分のセサミンなのです。
ちなみにゴマ一粒に含まれている成分の中で一番多いのって何だと思います?
・・・このような・・・2人のくだらないやり取りをビーチの人たちは冷ややかな目で見ていました。
ゴマに含まれている1番多く含まれている成分は脂質です。50%以上が脂質で、その他に多い成分はたんぱく質、炭水化物です。
ゴマリグナンに限ってはゴマ一粒にわずか1%しか含まれていません。なのでセサミンはゴマリグナンの半分を占めているといってもゴマ一粒にわずか0.5%ぐらいしか含まれていない成分となります。ゴマリグナンってとにかく稀少な成分なのです。
ゴマリグナンの成分の半分はセサミンなので、ここではまあ一緒と考えてください。でいまからセサミンの特徴を話します。
セサミンのもっている抗酸化力の話なのですが、他の抗酸化物質とちょっとわけが違っているのです。
セサミンの抗酸化力
「抗酸化力とは」から簡単に説明します。まあ抗酸化力とは活性酸素を除去する力のことと考えてください。
そもそも活性酸素は「酸化させる力」が非常に強い酸素のことで、その強い力で体内に侵入したウイルスや細菌を取り除く働きがあります。
活性酸素がある程度あるおかげで、我々の細胞はウィルスや細菌から守られています。なので活性酸素は必要なものといえば必要なのです。
ところが・・・・・
そのとおりです!活性酸素は適量ならば細胞を保護しますが、過剰に発生してしまうと、健康な細胞まで酸化させてしまいます。
で活性酸素って酸素を吸っただけで生まれてしまいます。吸った酸素の2~3%は活性酸素に変わってしまいます。
その他、紫外線やら電磁波やらもろもろで体内に発生しますので、基本的に過剰に発生しやすいものと考えていいとおもいます。
ただ過剰に発生しても除去したり無毒化することができ、それが体内に備わっている抗酸化酵素であったり、外から取り入れる抗酸化物質であったりします。
ところで、抗酸化物質がどうやって過剰になった活性酸素を除去したり、無毒化したりするかをご存知ですか?
武器で戦うわけではないのです。
実はですね、
抗酸化物質って細胞が酸化する代わりに自らが酸化することで活性酸素を除去しています。
なんとも泣ける話ですよね。抗酸化物質って自らの命を絶って我々の細胞を守ってくれるのですから・・・
で話は変わって、
活性酸素って体内では肝臓で一番多く発生します。理由は一番酸素を消費する臓器が肝臓だからです。活性酸素の8割が肝臓で発生するといわれています。
抗酸化物質って細胞が酸化する代わりに自らが酸化されるとさきほどいいましたが、それって抗酸化物質が体内に取り込まれたときに行われます。つまり抗酸化物質のなかには、活性酸素のたまり場である肝臓までに届かずにくたばってしまうやつもいるのです。
でここでセサミンの話になります。
セサミンは体内に取り入れられると、門脈という血管から途中で分解されることなく肝臓にまで到達し、肝臓に届いてから初めて抗酸化物質にかわります。
なので肝臓までしっかりと抗酸化力を届けるセサミンは肝臓での活性酸素除去の効果が非常に高い成分といえます。
セサミンは肝臓の抗酸化作用にとどまらず、肝機能全般を高める成分です。アルコールの分解する力を高めたりやLDL(悪玉)コレステロールを減らしたりする効果があり、とにかく肝臓に良い成分です。
まあセサミンについてはすでに栄養成分レビューで詳しく書いていますので、もっと深く知りたい方はこちら→セサミンのレビューをごらんください。
さて一旦休憩としますか!
ビーチでは、この怪しげな薄毛2人組の行動が話題となっていた・・・・・
・・・・・
お兄さんの悪い予感はあたってしまいました・・・・・