2018年 肌(美白)部門ランキング ステップ4 1位~5位

シミができるプロセスを簡単にまとめると以下のようになります。

シミができるプロセス

活性酸素が皮膚組織に攻撃→肌の細胞が情報伝達物質を産生→情報伝達物質がメラノサイトを刺激(メラニン生成命令)→メラノサイト内のチロシナーゼ活性→メラノサイト内にあるチロシンと結合→メラニンがたくさん作られる→メラニンが肌のターンオーバーとともに排出されずシミとなる→そのメラニンが過脂化メラニンの場合は濃いシミとなる

 

このプロセスの流れを遮断する、抑制することであるいはプロセスと逆になることを促進すること
シミのもとであるメラニンが大量に作られるのを防ぎ、肌にシミができにくくなります

ステップ1と1.5では「活性酸素」をキーワードにあげ活性酸素を除去する栄養成分をピックアップしランク付けをしました。

プロセスでいうと次の→部分を遮断、抑制することを目的とする栄養成分です。

活性酸素が皮膚組織に攻撃→肌の細胞が情報伝達物質を産生→


ステップ2
では「情報伝達物質」、「チロシナーゼ」をキーワードにあげ情報伝達を遮断する、チロシナーゼの活性を抑制する栄養成分をピックアップしランク付けをしました。

プロセスでいうと次の→部分を遮断、プロセス内の活性を抑制することを目的とする栄養成分です。

情報伝達物質がメラノサイトを刺激(メラニン生成命令)→メラノサイト内のチロシナーゼ活性→メラノサイト内にあるチロシンと結合→メラニンがたくさん作られる→


ステップ3
では「肌のターンオーバー」をキーワードにあげターンオーバーを促進する栄養成分をピックアップしランク付けをしました。

プロセスでいうと次と逆になることを促進するのを目的とする栄養成分です。

メラニンが肌のターンオーバーとともに排出されずシミとなる

 

お気づきかもしれませんがステップ3まででシミができるプロセスに対応しています。

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ステップ4は「シミを作らせない」に焦点をあててるのではなく 濃く・しつこいシミを作らせない」ことに焦点をあてます。

同じシミでも肌の部分により薄いシミや濃いシミがあります。
美白の観点からはシミができるとしたらできるだけ薄いシミのほうが良いと考えられます。

いくらステップ3まで完璧に対応しても残念ながらシミはできてしまうものです。ステップ4というのはシミはできてしまうものという前提で【できる限り濃く・しつこいシミを作らせない】というプロセスになります。

つまり

シミの量を減らすのがステップ3までの目的で、
できてしまったシミの質(濃さ)を落として目立たなくさせるのがステップ4の目的です。

「シミができるのならば、せめてなるべく目立たないようなシミにしよう」というがステップ4の概念です。

ここでキーワードとなるのが「過脂化」です。

「過脂化」とは過酸化脂質が蓄積した状態で、過酸化脂質により変化を受けることをいいます。
肌が過脂化した状態だとメラニンも過脂化(過脂化メラニン)し通常よりも色が濃い色素を生み出し濃いシミを生み出すことになります。

なのでステップ4は過脂化を予防する栄養成分にスポットを当てます。

過脂化を防ぐには、なにより体内の脂質が過酸化脂質に変化するのを防ぐことです。
脂質を過酸化脂質に変換させるのは活性酸素のしわざです。ここでは脂質の酸化を防ぐ栄養成分をピックアップしていきたいと思います。
ただしすでにステップ1.5で活性酸素を除去する抗酸化物質のランキングを作成しております。酸化を防ぐ「抗酸化」に焦点をあてると似た感じのランキングになってしまいます。

なのでステップ4では「過酸化脂質」のみに焦点を当てたいとおもいます。

ステップ1.5は活性酸素の除去(過酸化脂質を作らせない)=予防に焦点を当てているのに対し、
ステップ4はできてしまった過酸化脂質を無毒化する=改善に焦点を当てていると考えてください。

過酸化脂質を無毒化すること=抗酸化なので、ステップ1.5とステップ4は根本は同じです。

ただステップ4としてあえて「過酸化脂質」のランキングを作ったのはシミのもとであるメラニンが通常のメラニンか過脂化メラニンかで美白の度合が大きく違ってくると考えたからです。

「無毒化する」だけではランキングを作るだけのノミネート数(栄養成分の)が足りないのでとにかく過酸化脂質に対抗する力が強い栄養成分を評価したいと思います。

※ステップについての考え方およびランキングのひな型についてはこちら→勝手にランキングについて 肌(美白)部門編

 

肌(美白)部門ランキング  ステップ4 TOP10

1位~5位

 

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第1位 グルタチオン

グルタチオン【ペプチド】

美白ステップ4

美白アプローチ 

過脂化メラニンを防ぐ

 

グルタチオンの肌(美白)評価6

キーワード 過脂化

評価内容  過酸化脂質を無毒化

グルタチオンは肝臓などで生成される水溶性の抗酸化物質で、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸で構成されているペプチドです

グルタチオンはフリーラジカルに電子を与えて酸化を防ぐ働きをします(グルタチオンの中のシステインに含まれるSH基が電子供与体)。
グルタチオンは体内のほどんどの細胞に存在しています。細胞内では還元型グルタチオンとして存在しフリーラジカルに電子を与えることで、フリーラジカルによる他の電子の奪い合いの連鎖を防いでいます。

 

フリーラジカル
一般の分子は、原子核の周りを回る電子は2つで一対となることで安定な物質となっています。フリーラジカルというのは原子核の周りにある電子の数が1つ(対電子を失った)の分子のことをいいます。フリーラジカルは他の物質から電子を奪う性質があります。この性質によって「酸化」が生じます。
 
還元型と酸化型
抗酸化作用を示すのが還元型です。活性酸素と反応して電子が失われたのを酸化型といいます。
 
電子受容体と電子供与体
相手から電子を奪うのが電子受容体、与えるのが電子供与体です。
ある分子から電子が1つなくなるとその物質は「酸化」された状態といいます。逆に電子を1つもらうとその物質は「還元」された状態といいます。
電子供与体が自分自身の電子を与え電子受容体を還元させます。

 

過酸化脂質を無毒化するのは体内にある抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼです。なのでこの酵素を増やすまたは活性させることが体内に蓄積された過酸化脂質を減らすことにつながります。
ところでグルタチオンペルオキシダーゼがどのように過酸化脂質を無毒化しているのかというと、「グルタチオン」を使ってです。還元型グルタチオンを電子供与体にすることで過酸化脂質を無毒化しています。

このようにグルタチオンはグルタチオンペルオキシダーゼの基質になることで抗酸化作用(過酸化脂質を無毒化する)を発揮します。
※酵素によって化学反応を触媒される物質を基質といいます。

 

サプリメント おすすめ度

☆☆☆☆☆

サプリメント購入経路

日本 ✖
海外 ✖

サプリメント 例

管理人より一言

体内のグルタチオン濃度が高ければ肌の透明感のレベルが違ってきます

透明感を通り越して発光している人は体内でいっぱいグルタチオンが作られているのかもしれません

詳細はこちら

グルタチオンの栄養成分レビュー

 

 

第2位 アスタキサンチン

アスタキサンチン【カロテノイド】

美白ステップ4

美白アプローチ 

過脂化メラニンを防ぐ

 

アスタキサンチンの肌(美白)評価6

キーワード 過脂化

評価内容 過酸化脂質の予防 細胞膜の保護

細胞膜は脂質でできています。なので細胞膜が酸化されると過酸化脂質になります。
過酸化脂質は細胞の中に新たに活性酸素を生み出し、周りの細胞を酸化させ過酸化脂質を増やしていきます

過酸化脂質は表皮細胞のDNAを傷つけます。その結果、肌のターンオーバーが乱れメラニンの排出が上手くいかずシミになります。たんにシミになるだけではありません。過酸化脂質が蓄積されると通常よりも色が濃いメラニン色素を生み出し濃いシミをつくりだすことになります

過酸化脂質の蓄積を防ぐためには体内にある抗酸化酵素を活性させることと食事など外から抗酸化物質を取り入れることが大切です。

アスタキサンチンは数ある抗酸化物質の中でも過酸化脂質に対する抗酸化力が優れていることで有名です。過酸化脂質を抑制する力がビタミンEの1000倍あるといわれています。

理由の一つはアスタキサンチンがビタミンEより細胞膜を守る範囲が広いというのが挙げられます。

※ビタミンEは細胞膜の一部で抗酸化作用が働かない場所があります。

細胞膜のイラストです。ビタミンEは〇の部分では抗酸化力を発揮しません。アスタキサンチンは〇の部分も含めてすべて場所で抗酸化力を発揮します。

 

 

 

 

サプリメント おすすめ度

★★★★☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

美白うんぬん とにかく若々しくいたいのならアスタキサンチンはとってしかるべき成分です

詳細はこちら

アスタキサンチンの栄養成分レビュー

 

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第3位 ビタミンE

ビタミンE 【ビタミン】

美白ステップ4

美白アプローチ 

過脂化メラニンを防ぐ

 

ビタミンEの肌(美白)評価6

キーワード 過脂化

評価内容 過酸化脂質の予防 細胞膜の保護

細胞の周りを覆っている細胞膜はリン脂質二重層と呼ばれるリン脂質の2つの層で構成されています。

もちろんリン脂質のみではなく他にもたんぱく質、コレストロールなども含まれています。
なので細胞膜はリン脂質を主成分とした脂質を中心に構成されているといった表現のほうがより正しいかもしれません。

リン脂質は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸で構成されています。
不飽和脂肪酸は非常に酸化されやすい分子でフリーラジカルと不飽和脂肪酸が反応すると過酸化脂質に変わってしまいます。細胞膜が過酸化脂質になることでその細胞が機能しなくなるだけでなく、その過酸化脂質は活性酸素を発生させ周りの細胞、たんぱく質、脂質を酸化させていきます

ところで冒頭で細胞膜を構成している成分はリン脂質のみではなく他にもたんぱく質、コレストロールなども含まれていると説明しました。ここにもう一つ重要な物質が存在しています。

それがビタミンEです。

細胞膜にはビタミンEが溶けて存在し、細胞膜が酸化されるの守っていますビタミンEは自らの電子を与えることでフリーラジカルと不飽和脂肪酸の反応を抑えて、過酸化脂質の連鎖を防ぎます。

ビタミンEには過酸化脂質の生成を防ぐとともにできてしまった過酸化脂質を分解する働きもあります。

 

サプリメント おすすめ度 

★★★☆☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

過酸化脂質に対抗する成分の筆頭といえばやっぱりコレ!!

詳細はこちら

ビタミンEの栄養成分レビュー

 

第4位 セレン

セレン 【ミネラル】

美白ステップ4

美白アプローチ 

過脂化メラニンを防ぐ

 

セレンの肌(美白)評価5.5

キーワード 過脂化

評価内容 グルタチオンペルオキシダーゼの構成成分

グルタチオンペルオキシダーゼは還元型グルタチオンを利用して過酸化脂質を無毒化する抗酸化酵素です。体内に備わっている酵素でグルタチオンペルオキシダーゼが働いている限り過酸化脂質ができてもそれを水またはアルコールに還元してくれます。
ただしこの酵素を作リ出す力は加齢とともに減ってしまいます。つまり体内にあるグルタチオンペルオキシダーゼが減っていき過酸化脂質が蓄積(=過脂化)してしまいます。

グルタチオンペルオキシダーゼを活性させるにはセレンの存在が重要となります。というのもセレンがこの酵素の主成分だからです。セレンが欠乏しているとグルタチオンペルオキシダーゼの生成が十分にできなくなり過酸化脂質を無毒化する抗酸化力が低下します。

 

サプリメント おすすめ度

★☆☆☆☆

サプリメント購入経路

日本 △
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

私事ですが、セレンを単体サプリでとるようになりました

とにかく過剰にならないことだけを考えてとっていますが、たぶんちょっと過剰になっているかもしれません

詳細はこちら

セレンの栄養成分レビュー

 

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第5位 ビタミンB2

ビタミンB2【ビタミン】

美白ステップ4

美白アプローチ 

過脂化メラニンを防ぐ

 

ビタミンB2の肌(美白)評価6

キーワード 過脂化

評価内容 グルタチオンペルオキシダーゼの補酵素

B2はグルタチオンペルオキシダーゼの働きを補酵素としてサポートしています。

グルタチオンペルオキシダーゼの主たる働きは「還元型グルタチオンを利用して過酸化脂質を無毒化する」ことです。なのでB2も過酸化脂質の無毒化に関与している成分といえます。

グルタチオンペルオキシダーゼは還元型グルタチオンを電子供与体にすることで過酸化脂質を無毒化しています。還元型グルタチオンは過酸化脂質に電子を授与することで酸化型グルタチオンに変わりますが、B2は酸化型グルタチオンを還元型グルタチオンに再生する働きをすることで過酸化脂質の無毒化に関与しています

 

サプリメント おすすめ度

★★★☆☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

ビタミンB群を「B群をまとめてとれる」サプリではなく すべて単体のサプリでとるようになったらサプリメントマニアの仲間入りです

詳細はこちら

ビタミンB2の栄養成分レビュー

 

 

肌(美白)部門ランキング ステップ1 はこちら

 

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肌(美白)部門ランキング ステップ4 はこちら

ステップ4 1位~5位

ステップ4 6位~10位

 

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