SAMe メチル基供与体

SAMe

含硫アミノ酸の1種
メチオニンの代謝産物

 

 

SAMeとは

SAMeについて

  • SAMe(SAM)はS-アデノシルメチオニンのことでアミノ酸の一種です。SAMeはSAM-eと表記されるケースもあります。サミーもしくはサムイーと呼びます。

  • SAMeは生体内でS-アデノシルメチオニン合成酵素(メチオニンアデノシルトランスフェラーゼ)の作用によりメチオニンとATPから生成される物質=メチオニンの代謝産物です。そのため活性メチオニンとも呼ばれます。

    メチオニン代謝

    1. メチオニンとアデノシン(ATP由来)を基質としS-アデノシルメチオニン合成酵素の働きによりSAMeが生成されます。
    2. SAMeがメチル基転移反応酵素の働きによりSAH(S-アデノシルホモシステイン)に変換されます。
    3. SAHは加水分解されてホモシステインになります。
    4. ホモステインは再メチル化経路 or 硫黄転移経路により
      メチオニンに再生(再メチル化経路)されるか
      シスタチオンを経てシステインに代謝(硫黄転移経路)
      されます。
  • SAMeは体内の全細胞に存在しています。特に肝臓と脳に多く存在しています。

  • SAMeが生体内で関わる反応は数百種類ともいわれています。

  • SAMeは肝臓・関節・脳の機能維持や改善に優れた効果を発揮します。

 

摂取量について

推奨・目安摂取量は定められていません。

 

SAMeの効果・効能

SAMeの効果・効能 3つ厳選

  1. 肝臓の健康維持
  2. 関節の健康維持
  3. 脳の健康維持

 

3つを詳しく

①肝臓の健康維持

SAMeは体内の全ての細胞に存在しています。とくに肝臓や脳に多く存在しその機能維持や改善に貢献しています。
SAMeが肝臓に良い理由は主にグルタチオンタウリンが関係します。

SAMeはグルタチオンの合成を促進する
グルタチオンは体内で合成できるトリペプチド(グルタミン酸、システイン、グリシン)で、主に肝臓で合成されます。
グルタチオンは肝臓にとって最も重要な物質の1つです。というのも肝臓において抗酸化作用と解毒作用を発揮するからです。


抗酸化作用

グルタチオンは水溶性の抗酸化物質で体内の水溶性部分(細胞質および体液)の活性酸素の除去に働きます。グルタチオンは活性酸素のうち最も凶悪なヒドロキシラジカルとその前駆体である過酸化水素を除去する力があります。
また同じ水溶性抗酸化物質のビタミンCの抗酸化力をリサイクルする(酸化型ビタミンCに働きかけもとの還元型ビタミンCに戻す)働きもあります。肝臓は特に活性酸素が発生しやすい場所のため、肝臓にグルタチオンが多く存在していることがとても重要となります。

解毒作用

体内の有害物質の多くは肝臓の働きにより無毒化され体外に排出されます。

下線部分をもう少し肉付けすると「肝臓にあるGST(グルタチオン S-トランスフェラーゼ)などの解毒酵素の働きにより無毒化され」という文章になります。
GSTは有害物質にグルタチオンを付加する反応を触媒する酵素です。グルタチオンは有害物質と結合(グルタチオン抱合)し、自ら細胞外に排出されることで有害物質を無毒化します。

 

SAMeはタウリンの合成を促進する
タウリンは体内において遊離の状態で存在する遊離アミノ酸です。肝臓、骨格筋、心臓、肺などあらゆる臓器に存在しており、人間の体重の0.1%はタウリンが占めていると言われています。

タウリンも肝臓にとって重要な物質です。以下その理由です。

  • タウリンは肝細胞の再生を促進させる
  • タウリンは肝細胞の細胞膜を安定させる
  • タウリンは胆汁酸の分泌を促進させる
  • タウリンは肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出すことを促す
  • タウリンは肝臓の酵素の働きを助けアルコールの分解を早める

 

SAMeはSAMe回路とよばれる回路の中で代謝され様々な物質に変化しています(一部はSAMeに再合成されます)。そのSAMeの代謝物が関与する代謝の1つが硫黄移動経路です。
硫黄移動経路の過程でグルタチオンおよびタウリンが生成されるために「SAMeがこの2つの物質の合成を促進する」ことになります。
とくにグルタチオンの合成には深く関わっているといえます。というのも肝臓に存在するグルタチオンの約50%は硫黄移動経路の過程で生成されているからです。

肝臓において重要な働きをする成分「グルタチオン」「タウリン」を増やす働きをするSAMeは肝機能を向上させる効果が非常に高いといえます。

※硫黄移動経路の過程ではシステイン、カルニチンなども生成されます。なお上記したグルタチオンはシステインの一部が変換されて生成されます。

 

②関節の健康維持

SAMeは関節の健康維持に貢献する成分です。
SAMeが関節に良い理由は主にプロテオグリカンポリアミンが関係します。

SAMeはプロテオグリカンの生成を促進する
関節軟骨は水分・軟骨基質(コラーゲン・プロテオグリカン・ヒアルロン酸)が主成分です。

プロテオグリカンは糖にたんぱく質が結合した糖たんぱく質の一種です。コンドロイチン硫酸、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸などグリコサミノグリカンと呼ばれる糖鎖がコアたんぱく質に共有結合してできます。
プロテオグリカンは関節では水分を保持する役割をしています。
関節に圧力がかかるとプロテオグリカンに含まれた水分がスポンジを絞ったように表面にしみだします。そうすることで骨と骨の滑りが良くなり関節の動きがなめらかになります。また軟骨細胞の前駆体である軟骨幹細胞を増加させる働きがあり「軟骨」の減少を防ぐ効果もあります。

プロテオグリカンの構成成分であるグリコサミノグリカンには硫酸基が付加されていますSAMeは硫酸基を供与することでプロテオグリカンの生成を促進させます。

 

SAMeはポリアミンの合成を促進する
ポリアミンは細胞の増殖・分化において重要な役割を担っている生理活性物質です。関節に関していえば軟骨細胞の増殖や分化に関与しており軟骨組織の再生を促進させる働きをしています。
※体内には20種類以上のポリアミンが存在しています。代表的なポリアミンはプトレスシン・スペルミジン・スペルミンです。
※軟骨細胞はコラーゲン・プロテオグリカンを産生し軟骨基質を形成する細胞です。

 

ポリアミンは細胞内で下記のように生成されます。

ポリアミンの生成経路

アルギニン→オルニチン→プトレスシン→スペルミジン→スペルミン

ポリアミンの合成経路
図 2. ポリアミンの合成経路

引用元
オリザポリアミン
製品案内 オリザ油化(株)

  • アルギニン→オルニチン (アルギナーゼの働きが必要)
  • オルニチン→プトレスシン (オルニチンデカルボキシラーゼの働きが必要)
  • プトレスシン→スペルミジン(スペルミジンシンターゼの働きが必要)
  • スペルミジン→スペルミン (スペルミンシンターゼの働きが必要)

 

※プトレスシン→スペルミジン、スペルジミン→スペルミンの代謝ではもう一つの基質が必要となります。それが脱炭酸化SAM(S-アデノシルメチオニン)です。脱炭酸化SAMはメチオニン→S-アデノシルメチオニン→という流れで作られます。

プトレスシン→スペルミジン、スペルジミン→スペルミンの代謝ではアミノプロピル基の転移が必要となります。アミノプロピル基の供給源は脱炭酸化SAMです
プトレスシン→スペルミジンではスペルミジン合成酵素が脱炭酸化SAMのアミノプロピル基を転移させスペルミジンを合成します。
スペルミジン→スペルミンではスペルミン合成酵素が脱炭酸SAMのアミノプロピル基を転移させスペルミンを合成します。

「脱炭酸SAM」はアデノシルメチオニン脱炭酸酵素の作用によりSAMeから作られます。なのでSAMeはポリアミンの合成を促進させます。

 

 

③脳の健康維持

SAMeは脳の健康維持に貢献します。
その主たる理由は下記3つです。

①血液脳関門を通過できる
脳に必要な物質は血液から脳に運ばれるときに血液脳関門というバリアを通過しなければなりません。多くの物質はこのバリアを通過できず脳内に入ることはできません。つまりその栄養成分が脳に必要な物質なのかを考えた場合に「血液脳関門を通過できるか否か」が前提となります。SAMeは血液脳関門を通過できる物質です。

②神経伝達物質の生成に必須
「メチル化」とは簡単にいうと自身のメチル基を別の物質に受け渡す反応をいいます。ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質を生成する際にはメチル化反応は欠かすことができませんSAMeはメチル基の供与体(メチルドナー)として神経伝達物質の生成に関わります
※SAMeが生体内で関わる反応は数百種類ともいわれていますが、その多くはメチルドナーとして関わっています。

③脳内の活性酸素除去に関与
脳は大量の酸素を消費する場所です。このことは大量の活性酸素が発生しやすい場所と言い換えることができます。活性酸素の攻撃を受けた神経細胞が死滅することでアルツハイマー病や脳血管性認知症が引き起こされます。グルタチオンは抗酸化作用や解毒作用により脳内で発生する活性酸素の除去や脳を有害物質から守る働きをします。このグルタチオンを増やすのがSAMeです。

 

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SAMeの働き分析【見た目編】

合計 46.5/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 8.5点

白髪 7.5点

美肌 7.5点

美白 8点

筋肉 7点

脂肪 8点

 
 

薄毛

8.5点

「薄毛」改善 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. システインの生成
    髪はケラチンと呼ばれるたんぱく質が主成分です。髪のケラチンたんぱく質のアミノ酸組成は以下です。
    ケラチンのアミノ酸組成
    ※%はおおよその値です。

    ご覧の通り一番多く含まれているアミノ酸はシスチン(システインが2分子結合したアミノ酸)です。ケラチンを構成するアミノ酸は18種類ありますがシスチンだけで約17%を占めています。なので「頭皮に十分な量のシスチンがしっかりと行き届くことが健康な髪を生み出すために大切なこと」と言えます。

    SAMeは体内のシステインの生成に関与しています。

  2. ポリアミンの合成
    毛乳頭細胞はヘアサイクル(毛周期)の司令塔のような存在です。というのも毛乳頭細胞より産生される数々の細胞増殖因子がヘアサイクルに関与しているからです。

    ヘアサイクル(毛周期)

    成長期(約2年~6年)→退行期(約2週間)→休止期(約3カ月)→【脱毛】→再び成長期

    成長期に毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで髪が生まれ育っていきます。

    ヘアサイクルに関与する細胞増殖因子の一例

    FGF-7 

    FGF-7は毛母細胞の細胞分裂を活発化させる細胞増殖因子です。別名「発毛促進因子」とも呼ばれます。

    IGF-1
    IGF-1は毛母細胞の増殖・分化を促進させる細胞増殖因子です。ヘアサイクルの成長期の延長に働きかけます。

    VEGF
    VEGFは頭皮の毛細血管の新生を促す細胞増殖因子です。毛包周辺の毛細血管を増やし毛母細胞に必要な栄養素や酸素の供給を増加させます。強くハリのある抜けにくい髪を生み出すことに貢献します。


    ポリアミンは毛乳頭細胞の増殖を促進させる働きをし、上記した細胞増殖因子を増やします
    。なのでポリアミンを増やすことはヘアサイクルの維持や正常化につながり抜け毛を減らすことができます。SAMeはポリアミンの合成を促進させます。

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白髪 

7.5点

「白髪」予防 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. 過酸化水素の除去(by グルタチオンの生成)
    毛乳頭を通じて栄養素や酸素が毛母細胞に供給され、毛母細胞が分裂することで髪が生まれてきます。厳密にいうとこの時点では髪には色がついていません。毛母細胞が分裂している過程で頭皮の毛包内にあるメラノサイトで作られたメラニン色素が毛母細胞に取り込まれることで髪に色がつきます。


    ※メラノサイトは毛母細胞の隣に存在しています。

    メラニンはメラノサイトでチロシンとチロシナーゼ酵素が結びつくことで生まれます。

    白髪になる原因の1つに活性酸素の一種「過酸化水素」の毛包や毛幹の蓄積があげられます。というのも過酸化水素にはチロシナーゼ酵素の形成を破壊する働きがあるからです。
    なので過酸化水素が蓄積されると以下の流れをたどり白髪が増えてしまいます。

    【チロシナーゼが破壊される→メラニンのもととなる物質の1つが減る→黒髪のもととなるメラニンが減少する→毛母細胞に取り込まれるメラニンの量が減る→白髪になる】

    体内には過酸化水素を除去する抗酸化酵素が存在します。それはカタラーゼおよびグルタチオンペルオキシダーゼです。このうちグルタチオンペルオキシダーゼはグルタチオンを電子供与体として過酸化水素を水と酸素に分解します。

    グルタチオンは体内で生成されます。その生成過程にSAMeは深く関わります。
    SAMeは過酸化水素の除去に「グルタチオンの生成」を通して関与しているといえます。

 

美肌

7.5点

「美肌」作り に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. グルタチオンの生成促進
    グルタチオンはグリシン・システイン・グルタミン酸の3つのアミノ酸がペプチド結合した「トリペプチド」と呼ばれる化合物です。抗酸化作用や解毒作用があり肌の美しさを保つのに大きく貢献する成分の1つです。SAMeはグルタチオンの生成を促す成分です。
  2. ポリアミンの合成促進
    ポリアミンは細胞の増殖や分化に深く関わっている物質です。細胞内の核酸(特にRNA)と相互作用することで核酸の合成やたんぱく質の合成を促進する働きがあります。肌においては繊維芽細胞の分裂を促進させたり、表皮細胞の生まれ変わりをサポートし「美肌」づくりに貢献しています。SAMeはポリアミンの合成を促す成分です。
  3. プロテオグリカンの生成促進
    プロテオグリカンは糖にたんぱく質が結合した糖たんぱく質の一種です。軟骨や肌の真皮層の細胞外マトリックスの構成成分として存在しています。水分を維持する働きがあり潤いを保つ役割を果たしています。また同じく細胞外マトリックスの構成成分であるコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進する働きもあります。

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    SAMeはプロテオグリカンの生成を促す成分です。

    ※プロテオグリカンは総称のことで実際は20種類以上あります。分布する組織の場所によってコアたんぱく質の構造とそれに結合するグリコサミノグリカンが異なり種類分けされてます。例えば軟骨組織に存在するアグリカン、皮膚の真皮層に存在するバーシカンなどです。
    SAMeはプロテオグリカンの生成を促進することで有名ですが、その効果は「関節」のみに言及されています。肌に対してはさほどプラスに働かないかもしれません。

 

美白

8点

「美白」ケア に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. グルタチオンの生成
    グルタチオンは美白効果が非常に高い物質です。
    というのもグルタチオンには
    メラニンの過剰生成を阻止する(チロシナーゼの活性を抑制することで)

    ・シミの目立たない肌を作る(黒色メラニンを減らし肌色メラニンを増やすことで)

    ・色調の濃いシミを防ぐ(過脂化メラニンを抑制することで)

    働きがあるからです。
    SAMeはグルタチオンの生成を促進させます。

  2. システインの生成
    システインも美白効果の高い成分として有名です。システインにはチロシナーゼの活性を抑制する作用や肌のターンオーバーを正常化させる作用があるからです。システインはSAMeが関与している硫黄移動経路の過程で作られます
    ちなみに生成されたシステインの一部が上記の「グルタチオン」になります。

 

筋肉

7点

「筋肉」増強 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. クレアチンの構成成分
    「筋トレ」で使われる主要なエネルギー源はクレアチンです。クレアチンは「強度の高い運動(無酸素運動)の筋収縮時」のエネルギー源として利用されます。

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    クレアチンが筋肉内に満たされていれば、筋トレ時に最大筋力を発揮できるので間接的な筋肉量の増加につながります。クレアチンはアルギニン・グリシン・メチオニン(S-アデノシルメチオニン=SAMe)から生合成されます。

    クレアチンの生合成経路

    ①腎臓 L-アルギニン+グリシン → グアニジノ酢酸+L-オルニチン

    ②肝臓 グアニジノ酢酸+S-アデノシルメチオニン  →  クレアチン+S-アデニル₋L-ホモシステイン

    ①腎臓でアルギニンとグリシンを原料に、酵素グリシンアミジノトランスフェラーゼの作用によりグアニジノ酢酸とオルニチンが生成されます。

    ②肝臓でグアニジノ酢酸にS-アデノシルメチオニンのメチル基が供与されクレアチンが生成されます。この反応を触媒する酵素はグアニジノ酢酸メチルトランスフェラーゼです。

  2. 筋たんぱく質の合成
    たんぱく質の合成には核酸が働きます。ポリアミンは細胞内の核酸(特にRNA)と相互作用することでたんぱく質の合成を促進させる働きをします。
    SAMeはポリアミンの合成を促進させます。
  3. ドーパミン
    神経伝達物質の1つのドーパミンは「やる気」の源となるものです。分泌されると「うれしい」や「楽しい」といった感情を生み出し行動を起こす原動力になります。なので別名「喜びのホルモン」や「快楽のホルモン」と呼ばれています。
    ドーパミンの分泌が高まると運動をしていても疲労を感じにくくなり持続することが苦にならなくなります。ドーパミンはチロシンから作られますが、この反応にSAMeが必要となります。

 

脂肪

8点

「脂肪」減少 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. カルニチンの生成
    カルニチンは下記 脂肪燃焼メカニズム②運搬のプロセスにおいて必須の成分です。

    脂肪燃焼メカニズム

    1. 分解 体内に蓄積された中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する
    2. 運搬 分解されてできた脂肪酸を細胞のミトコンドリアに運搬する
    3. 燃焼 ミトコンドリアで脂肪酸がエネルギー貯蔵物質ATPに変わる

    ATPがエネルギーとして消費される→脂肪燃焼

    というのも脂肪酸はミトコンドリアのマトリックスで酸化されるのですが、そこに入るにはカルニチンと結合しなければならないからです。つまり体内でカルニチンが不足していると脂肪酸がミトコンドリア内に入れず燃焼されない(=中性脂肪に逆戻りしてしまう)ことなります。

    生体内でカルニチンはリジンがSAMeによりトリメチル化されて作られます(トリメチル化された後にさらに5段階の酵素反応を受けて作られます)。

  2. ポリアミンの合成促進
    体内のポリアミンを増やすことは脂肪を減らすことにつながります。ポリアミンには次の作用があるからです。


    ①CPT-1を活性させる→脂肪の燃焼を促進

    脂肪酸はミトコンドリア内で燃焼されます。ミトコンドリア内への脂肪酸の輸送を触媒する酵素がCPT-1です。この酵素を活性させることはβ酸化を亢進させる=脂肪の燃焼を促進させることになります。

    ②マロニルCoAを減らす→脂肪酸の生合成を抑制

    アセチルCoAはエネルギーが過剰の時には脂肪酸に変換されます。その脂肪酸は中性脂肪に合成され体内に蓄えられることになります。
    脂肪酸の生合成の流れは簡単にいうと「アセチルCoAがACCと呼ばれる酵素の働きによりマロニルCoAに変換され、生成されたマロニルCoAが脂肪酸合成酵素の働きにより脂肪酸に変わる」です。
    細胞外からポリアミンを供給することで脂肪酸の生合成の中間体であるマロニルCoAを減らすことができます。

    SAMeは体内のポリアミンの産生を促進します。

  3. ドーパミン
    ドーパミンが分泌されると食欲が抑制されます。またやる気を引き出すホルモンのためダイエットが継続しやすくなります。このことからドーパミンとダイエットは密接に関係しているとされ、ダイエットを目的としてドーパミンの分泌を促す方法がメディアで特集されることがあります。
    SAMeはドーパミンの合成に必要な成分です。

 

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SAMeの働き分析【中身編】

合計 47.5/60点

カテゴリー別 点数

身体 6.5点

エネ 8点

病気 7.5点

体質 8.5点

精力 7.5点

健脳 9.5点

 

身体

6.5点

「身体」の構成材料 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. ポリアミン
    人間の体を構成するたんぱく質は主に20種類のアミノ酸が複雑に組み合わさることで作られます。ポリアミンは細胞内の核酸(特にRNA)と相互作用することでたんぱく質の合成を促進します。
    体内のポリアミンの産生を促すのがSAMeです。

 

エネ

8点

「エネルギー」生成 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. クレアチンの原料
    クレアチンは「強度の高い運動(無酸素運動)の筋収縮時」のエネルギー源として利用されます。クレアチンはアルギニン・グリシン・メチオニン(SAMe)から生合成されます。
  2. ポリアミンの合成
    脂質は3大栄養素の中で一番のエネルギー源となります。
    ※糖質、たんぱく質は1gあたり4kcalのエネルギーです。脂質は1gあたり9kcalのエネルギーです。

    ポリアミンは脂質のエネルギー代謝においてβ酸化を亢進させる働きがあります。ポリアミンの合成にSAMeは必要です。

 

病気

7.5点

「病気」予防 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. 変形性関節症(by プロテオグリカンの生成)
    変形性関節症とは関節軟骨が加齢などによりすり減ることで痛みや腫れを引き起こす病気です。それが続くと最終的に関節を変形させて機能障害をきたします。
    変形性関節症の原因の1つは軟骨基質の主成分であるプロテオグリカンの減少が挙げられます。SAMeはプロテオグリカンの生成を促す成分で「軟骨」を増やす働きをします。変形性関節症に効く成分として有名です。

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  2. 動脈硬化予防(by ポリアミンの生成)
    動脈硬化は血管内で炎症が繰り返されることで進行します。LFA-1は血管内に炎症を引き起こす因子で加齢ととも増加します。なので「加齢とともに動脈硬化の発症リスクが高まる」ことは「加齢とともLFA-1が増加する」ことと結びつきます。ポリアミンはLFA-1の増加を防ぎます。そのポリアミンを増やすのがSAMeです。

  3. 肝疾患の予防(by タウリンの生成)
    タウリンは肝疾患の予防となる成分です。「肝臓」に関連する以下の働きがあるからです。

    • タウリンは肝細胞の再生を促進させる
    • タウリンは肝細胞の細胞膜を安定させる
    • タウリンは胆汁酸の分泌を促進させる
    • タウリンは肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出すことを促す
    • タウリンは肝臓の酵素の働きを助けアルコールの分解を早める

    SAMeはタウリンの生成に関わります。

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  4. その他(by グルタチオンの生成)
    抗酸化作用と解毒作用を有するグルタチオンには次にあげる病気を予防する効果が期待できます。

    ・中毒症状・動脈硬化・がん・慢性肝疾患・パーキンソン病・眼病

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    体内のグルタチオンを増やす働きをするSAMeはこれら病気予防に間接的に関わっているといってもいいかもしれません。

 

マイナスポイント 
SAMeは上記の真逆の働きをする場合&報告があるので注意が必要です。

①メチオニン代謝経路内のホモシステインの代謝(メチオニンの再生およびシステインへの変換)が上手くいかない場合はホモシステインの蓄積につながります。ホモシステインの蓄積は動脈硬化の発生・進行リスクを高めます。

※メチオニン代謝
メチオニン→SAMe→SAH→ホモシステイン→メチオニン(再メチル化経路) or システイン(硫黄転移経路)

②含硫アミノ酸の摂取を制限することが長寿や健康につながる(ガンの抑制などになる)という研究報告もあります。

 

体質

8.5点

「体質」改善 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. 関節痛
    関節は骨と骨の間のつなぎ目の部分のことです。その間に軟骨があり関節におけるクッションのような役割しています。
    軟骨は軟骨細胞・軟骨膜・細胞外基質で構成されています。細胞外基質の構成成分の1つプロテオグリカンの生成を促すSAMeには関節痛を和らげる作用があります。

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  2. 肝機能
    体内の有害物質の多くは肝臓にあるGST(グルタチオン S-トランスフェラーゼ)などの解毒酵素の働きにより無毒化され体外に排出されます。
    GSTは有害物質をグルタチオンを結合させて有害物質を無毒化します。SAMeは肝臓にもっとも多く存在し肝臓内のグルタチオン生成を促します。肝機能を向上させる成分として注目されています。
  3. アンチエイジング
    ポリアミンはアンチエイジング物質としてたびたびメディアに特集されています。なぜならポリアミンには老化因子LFA-1を抑制する作用とオートファジー誘導作用があるからです。SAMeはポリアミンの生成に関与する成分です。

    オートファジー
    オートファジーとは簡単にいうと細胞内の古くなったゴミを新しい資源にリサイクルするシステムのことです。細胞内をきれいにすることは細胞の老化を防ぐこと(=アンチエイジング)につながります。

 

精力

7.5点

「精力」増強&「性機能」向上 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. カルニチンの原料
    女性不妊の原因の一つは卵子の老化です。卵子には多くのミトコンドリアが存在しており、このミトコンドリアの機能が低下することが卵子の老化につながるとされています。なのでミトコンドリアを活性化させることができれば卵子の老化を遅らせ、その質を保つことになります。

    ミトコンドリアを活性させる成分として真っ先に名前があがるのがカルニチンです。カルニチンが脂肪酸をミトコンドリア内に運搬する役割を果たしており、エネルギー産生を促進させる(=ミトコンドリアを活性させる)成分だからです。実際、産婦人科やレディースクリックでは妊活のサポ―トとしてカルニチンおよびカルニチン配合のサプリの摂取をよく勧めています。

    生体内でカルニチンはリジンがSAMeの作用によりトリメチル化を受けて(その後にさらに5段階の酵素反応を受けて)作られます。

  2. ポリアミンの生成
    ポリアミンの一種スペルミンは精液の中に多く含まれています。スペルミンは精子の運動性に重要な役割を果たしており精子の形成に必須の成分とされています。
    ポリアミンの代謝【アルギニン→オルニチン→プトレスシンスペルミジン→スペルミン】内でプトレスシン以降の代謝には脱炭酸SAMからのアミノプロピル基の供給が必要となります。
    「脱炭酸SAM」はアデノシルメチオニン脱炭酸酵素の作用によりSAMeから作られます。

 

健脳

9.5

「脳」の健康 に関わるSAMeの働きは主に次です。

  1. 神経伝達物質の生成
    SAMeは神経伝達物質の生成にメチル基供与体として働きます。
    例えば睡眠や精神の安定に深く関わる「セロトニン」はトリプトファンから生成されますが、この代謝に必要なメチル基転移反応にSAMeが関与しています。
    ストレスに対抗する際に働く「ノルアドレナリン」はチロシンからドーパミンを経由して生成されますが、チロシン→ドーパミンの代謝反応を促進するのがSAMeです。

    神経伝達物質の生成に必須であるSAMeはいくつかの臨床試験により抗うつ作用をもつことが報告されています。うつ病の改善効果がある可能性が示唆されています。

  2. リン脂質(ホスファチジルコリン)の合成に関与
    細胞膜は【細胞内の環境を一定に保つ・ 細胞に必要な栄養素や酸素を吸収する・細胞に不要な老廃物を排出する】役割を果たしています。
    また【細胞内外の情報を伝達する・細胞と細胞の間の情報を伝達する】といった「情報伝達」としての役割も担っています。
    細胞膜はたんぱく質と脂質で構成されています。脂質のうちほとんどはリン脂質(ホスファチジルコリン)です。SAMeはメチル供与体としてホスファチジルコリンの合成に関与しています。

    なおホスファチジルコリンは記憶、学習、認知能力に関わる神経伝達物質アセチルコリンの原料でもあります。

  3. パーキンソン病
    パーキンソン病は神経伝達物質ドパミンが減少することで起こります。ドパミンは中脳の黒質のドパミン神経細胞で作られますが、このドパミン神経細胞が老化や活性酸素種の攻撃により減少することでドパミンが減ってしまいます。
    グルタチオンには強力な抗酸化作用があります。脳の細胞内にも存在し活性酸素種から脳を守る役割を果たしています。そのためパーキンソン病の改善や進行遅延目的にグルタチオン点滴療法が行われています。SAMeはグルタチオンの生成を促進させます。

 

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SAMeのサプリメント分析

合計 8/20点

カテゴリー別 点数

継続(価格は安いか) 1

手軽(購入ルートは多いか)2点

選択(品揃えは豊富か)1点

貴重(食品から取りづらいor不足しやすいか)4

 
  • 継続
    200㎎配合60粒入り(目安摂取量1日2粒)が約3000円で購入可能です。海外輸入代行会社の直サイトからの購入となります。
  • 手軽
    SAMeのサプリはネットで買えます。ただ調べた結果ごくわずかしかありません(国産あり)。ベターな購入方法は海外輸入代行会社の直サイトからだと思います。
  • 選択
    某ECサイトで「SAMe サプリメント」検索すると約300件、「サミー サプリメント」検索すると約100件ヒットします。前者はほとんどSAMeに関係なし、後者は関係はあるものが多いですが、ほとんど関節サプリ(特に動物用)としてです。海外輸入代行会社の直サイトではある程度の品揃えがあります。
  • 貴重
    SAMe(S-アデノシルメチオニン)はメチオニンから生成されます。なのでメチオニンを増やせば体内でSAMeを増やせることにはなります。
    ただしメチオニンは必須アミノ酸で体内で生成することはできません。豆類にはあまり含まれておらず必須アミノ酸のなかでは不足しやすい部類に入ります。
    またSAMeはメチオニンから生成されると言いましたが、さまざまな要因により加齢とともにその生成量は減るとされています。
    ピンポイントで「SAMeを増やす」ことを考えた場合はサプリメントに頼るのも1つの手です。

 

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SAMeとの組み合わせ

SAMeと相性の良い成分 7つ厳選

  1. ビタミンB6
  2. 葉酸
  3. ビタミンB12
  4. ベタイン
  5. グルコサミン
  6. コンドロイチン
  7. MSM

 

7つをPICK UP

 ①ビタミンB6 ②葉酸 ③ビタミンB12 ④ベタイン

SAMeはメチオニン(メチオニン代謝)から生成されます。

メチオニン代謝

メチオニンとアデノシン(ATP由来)を基質としS-アデノシルメチオニン合成酵素の働きによりSAMeが生成されます。
そのSAMeがメチル基転移反応酵素の働きによりSAH(S-アデノシルホモシステイン)になります。
SAHはホモシステインに加水分解されます。そのホモステインは再メチル化経路あるいは硫黄転移経路によりメチオニンかシステインに代謝されます。

ホモシステインは聞き覚えがある物質だと思います。体内に蓄積されると動脈硬化を引き起こす物質です。SAMeはメチル基を供与した後、SAHをはさんでホモシステインになります。
ここでホモシステインの代謝(再メチル化経路 or 硫黄転移経路)を促進させるには、様々な栄養成分が必要になります。
再メチル化経路においては葉酸、ビタミンB12、ベタイン
硫黄転移経路においてはビタミンB6 が必要です。

つまりSAMeがメチル基を失った後のホモシステインの代謝を考えた場合、上記した栄養成分と一緒に取るがベターだと考えられます(一緒に取らずとも体内に十分な量があることが重要となります)。

 

 

⑤グルコサミン ⑥コンドロイチン ⑦MSM 

グルコサミンとコンドロイチンは軟骨を形成する上で欠くことができない成分です。なのでこの2つをセットにした関節系サプリが数多くのメーカーから販売されています。
MSM(メチルスルフォニルメタン)は有機イオウ化合物の1種です。この成分も軟骨の形成に関わります。グルコサミン&コンドロイチンにMSMがプラスされることで関節に対する効果(関節痛を和らげる効果)がアップされます。
プロテオグリカンの生成を促進するSAMeがこれら成分と相性が悪いはずはありません。SAMeが加わると関節に対する効果(関節痛を和らげる効果)がさらにアップされると考えてください。

※グルコサミン・コンドロイチンはプロテオグリカンを構成する成分(グリコサミノグリカン)です。ここではあえてプロテオグリカンと切り離し【軟骨に良い1成分】としています。

 

SAMeのまとめ

SAMe 評価

総合評価 S 102点 

分析【見た目編】46.5

分析【中身編】47.5

分析【サプリ】8

 

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