ココナッツオイル ケトン体の生成促進

ココナッツオイル

 

中鎖脂肪酸 約60%オイル

 

ココナッツオイルとは

ココナッツオイルについて

  • ココナッツオイルとはココナッツミルクから油分だけ取り出したオイルのことをいいます。
    .
  • その特徴として中鎖脂肪酸が多く含まれている点が挙げられます。
  • ココナッツオイルの脂肪酸組成の約9割は飽和脂肪酸で、そのうちのおよそ6~7割は中鎖脂肪酸です。つまりココナッツオイルに含まれている成分の約6割は中鎖脂肪酸です。
  • 中鎖脂肪酸でも炭素数12のラウリン酸が多く含まれているのが特徴です。中鎖脂肪酸60%のうち~50%はラウリン酸です。
    残りの10~12%が炭素数8のカプリル酸と炭素数10のカプリン酸です。
    .
    なお中鎖脂肪酸100%であるMCTオイルの脂肪酸組成はカプリル酸 約60%、カプリン酸 約40%です。

    サイト・書籍により炭素数12であるラウリン酸は長鎖脂肪酸に定義されていることもあります。吸収経路が長鎖脂肪酸に似ているのでどちらというと長鎖脂肪酸に近いとされるためです。ここではラウリン酸は中鎖脂肪酸として取り扱います。
  • ココナッツオイル≒中鎖脂肪酸なのでここから「中鎖脂肪酸」についての説明に移ります。
  • 中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比べると炭素数が約半分となります。

    引用元
    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

    このことが代謝経路や消化吸収速度などの「違い」を生み出します

    出典:Am.J.Clin.Nutr.1982;36:950-962より作図

    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

  • 各々の違い(特徴)を簡単にまとめると以下になります。

    長鎖脂肪酸
    • 炭素数14~18 
    • 水に溶けにくいため胆汁酸によってミセルを形成しなければならない。
    • 小腸から消化、吸収された後にリンパ管や静脈を通って全身に運ばれる。
    • 脂肪組織や筋肉や肝臓などに蓄積され、エネルギーが必要な時にβ酸化を受け分解される。
    • β酸化される(ミトコンドリア内に入る)にはカルニチンとの結合が必要となる。

     

    中鎖脂肪酸
    • 炭素数8~12 
    • 胆汁酸によるミセル化が不要である。
    • 小腸から門脈経由で直接肝臓に運ばれる。
    • 肝臓に到着すると素早くβ酸化を受け分解される。
    • カルニチンと結合せずともミトコンドリア内に輸送される
  • これら「違い」により中鎖脂肪酸は(長鎖脂肪酸と比較して)4~5倍の速さでエネルギーとして利用されます&体脂肪として蓄積されにくくなります&ケトン体の生成を促進させます。

ココナッツオイルの補足

  • 中鎖脂肪酸が多く含まれるココナッツオイルは海外セレブたちが愛用していることで話題となり一時期ブームになりました。
    .
  • ココナッツオイルには大きくココナッツオイルバージンココナッツオイルエキストラバージンココナッツオイルの3種類があります。
  • 主な違いは「精製」です。
    精製されたものがココナッツオイルです。
    無添加・無調整・非加熱抽出のものがバージンココナッツオイルです。

    単にココナッツオイルと表示されているものもバージンココナッツオイルの場合もあります。
  • バージンの中で「エキストラ」がつく・つかないの違いはよくわかりませんが、エキストラは特に品質が良いという認識で良いと思います。

 

摂取量について

 前提 
脂肪エネルギー比率 20%以上~30%未満
飽和脂肪酸 7%以下 

内容 

1日にとるエネルギー(カロリー)のうち脂質からを20%以上~30%未満にしてかつ飽和脂肪酸を7%以下に抑えましょうということです。対象年齢は20%以上~30%未満は1歳以上、7%以下は18歳以上です。

by 脂質のとりすぎに注意 農林水産省

年代によって脂質の摂取量は異なりますが、40~60g/1日が適正量といえます。

 ココナッツオイルの目安摂取量 
ココナッツオイルおよび中鎖脂肪酸の推奨摂取量たるものはありません。

日清オイリオが販売している有機エキストラバージンココナッツオイルでは大さじ1杯(14g)当たり脂質14g【うち中鎖脂肪酸が8.4g】含まれています。

.
この数値を一つの基準として食生活や目標度合(ダイエット目的で糖質制限をした場合)などで「量」を調整するのがよろしいと思います。

糖質制限を特にしない場合は、40~60gとっている脂質のうち14gをココナッツオイルに置き換える

糖質制限をする場合は、減らした分をココナッツオイルである程度カバーする(まずはたんぱく質でカバーするのが基本)

という形でよろしいかと思います。

 

ココナッツオイルの効果・効能

ココナッツオイルの効果・効能 3つ激選

  1. 短時間でエネルギーになる
  2. ケトン体の生成を促進する
  3. 脳のエネルギー源(by ケトン体)

そのうち1つを詳しく

②ケトン体の生成を促進

中鎖脂肪酸はケトン体の生成を促進させます。
その仕組みについて順を追って説明したいと思います。
初歩の話からスタートしますが、ご了承ください。


 前提 
3大栄養素のエネルギー産生栄養素バランスは糖質60%、脂質25%たんぱく質15%です。

※アバウトです。

これは国が「国民の健康の保持・増進を図る上で、3大栄養素それぞれをその%で摂取することが望ましい」と定めたものです。

 

 エネルギーの順番 
3大栄養素のエネルギー源として利用される順番は【①糖質→②脂質→③たんぱく質】です。

身体活動に使われるエネルギー源は主に糖質と脂質と考えてください。
短距離走や筋トレなど高強度の運動ではエネルギーとして糖質が優先的に使われます。

ジョギング・ウォーキングなどの有酸素運動では糖質、脂質が使われます。

体内に糖質が不足してくると脂質がエネルギーとして利用されるようになります。

筋肉の中の糖質【筋グリコーゲン】→血中の糖質→血中の遊離脂肪酸→蓄積された脂肪酸【体脂肪】の順で利用されていきます。

※糖質の最初と二番目の順はとくに気にしないでください。逆の説もあります。とにかく糖質→遊離脂肪酸→体脂肪の順です。

 

 脂肪酸からエネルギーの流れ 
「脂肪酸をエネルギーとして利用すること」は「脂肪酸(遊離および体脂肪が分解して生じた)をATPに変換させること」です。

その流れを簡単に説明すると以下になります。

脂肪酸【①β酸化→②TCA回路→③電子伝達系】ATP

①β酸化
脂肪酸はカルニチンと結合してミトコンドリア内に輸送されβ酸化を受ける

②TCA回路
アセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれる

アセチルCoAがオキサロ酢酸と縮合反応しクエン酸となり、8種類の酸に次々と変化する。アセチルCoAは酸化され二酸化炭素となり、NADH FADH₂を産生する。


電子伝達系

NADH FADH₂を電子伝達系の電子伝達体に供与することで 酸化的リン酸化が起こり たくさんのATPが生成される。

 

体内で糖質が減ってくると脂質(脂肪酸)はこのような流れを経てエネルギーに変換されます。

脂質(脂肪酸)→エネルギーにはもう一つのルートがございます。


 ケトン体 
糖質を絶食しているとき脂肪酸のうち一部がケトン体という物質に変わります。

脂肪酸の酸化で作られるアセチルCoAの多くはTCA回路(クエン酸回路)に入りますが、絶食時などブドウ糖が少ない状況ではアセチルCoAをTCA回路で処理する時に必要なオキサロ酢酸ができないため、TCA回路が十分に回りません。そのためTCA回路で処理できなかった過剰のアセチルCoAは肝臓でケトン体の合成に回されます。

引用元
ケトン体・ケトン食とは
中鎖脂肪ケトン食

このケトン体は肝臓・赤血球以外でエネルギーとして利用することができます。

生成されたケトン体(アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸)は血液の流れにより骨格筋・心臓・腎臓・脳などの組織に運ばれ、再びアセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれエネルギーに利用されます。

特に脳にとってはケトン体は糖質が枯渇したときの唯一のエネルギー源となります。

 

 

 ケトン体の特徴 
脂肪酸→ケトン体の代謝経路はケトン体回路と呼ばれています。
糖質制限などを行いケトン体回路が活発になる(ケトジェニック状態)とエネルギー源としてケトン体の合成が促進されます。

「ケトン体の合成が促進される」
これはつまるところ
「体脂肪が次々に分解され、遊離脂肪酸が放出され、肝臓でケトン体が合成される」
という意味です。

 

ケトン体の長所
  • ケトン体は肝臓以外の組織のエネルギー源となる
    ケトン体(アセト酢酸、b-ヒドロキシ酪酸)は血液の流れにより骨格筋・心臓・腎臓などの組織に運ばれ、再びアセチルCoAに変換されてTCA回路に組み込まれエネルギー生成に利用されます。
  • ケトン体は脳のエネルギー源となる
    ケトン体は水溶性物質です。そのため血液脳関門を通過できます。飢餓時および糖尿病などで脳のエネルギー源としてグルコースが利用できない場合に、ケトン体が代わりに利用されます。ケトン体は糖質が枯渇したときの脳の唯一のエネルギー源です。
 
ケトン体の短所
  • ケトアシドーシス
    血液のpHが酸性に傾いた状態をアシドーシスと言います。アシドーシスになると意識障害、昏睡をきたし、最悪の場合死に至ることもあります。
    ケトン体が過剰になると血液が酸性に傾きます。ケトン体の過剰によるアシドーシスをケトアシドーシスと言います。
  • ケトン臭
    ケトン体は血液の中に増えると、呼気、汗などで排出されるようになります。その結果、吐く息、体臭が果物が腐ったような臭いになります。この臭いのもととなるのはケトン体(アセトン)です。ダイエットをし過ぎると口や体から臭いを発します。そのためダイエット臭とも呼ばれます。

 

 

 糖質制限する→ケトジェニック状態に 
ケトジェネックの状態(ケトン体回路が活発になる)にもっていくためにはとにかく糖質を減らす必要があります。単に減らすのではなく極端に減らす必要があります。

例えば糖質の1日の目安摂取量は約300gとなっていますが、これを1/5である60gまで減らすことでケトン体回路が動き始めると言われています。

糖質の1日の目安摂取量は年齢や性別、活動状況によりけりです。糖質を減らした分 脂質を取る・たんぱく質を多めに取ることが重要です。

 

 中鎖脂肪酸を摂取→糖質制限を手助けする 
さて厳しい糖質制限を実行する&それを続けることはなかなか難しいといえます。
この厳しい糖質制限の「制限」を緩和する働きをするのが中鎖脂肪酸です。

摂取した中鎖脂肪酸は大部分はミトコンドリアのマトリックスに運ばれβ酸化を受けてアセチルCoAに代謝されます。このアセチルCoAは主にTCA回路に組み込まれエネルギー源となる or ケトン体生成経路に向かいケトン体になります。

引用元
脳の栄養不足を助ける 「MCT」
MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

簡単にいうと中鎖脂肪酸は、「体内で糖質が枯渇していなくてもケトン体を作り出す働きをする成分です。

 

 中鎖脂肪酸といえばMCTオイル 
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%油です。
MCTオイルの摂取はケトン体の生成を促進させます。

なので厳しい糖質制限を課せずとも、そこそこの糖質制限+MCTオイルの摂取で効率的に脂肪を燃焼させることができます。

体内の糖質を減らす=糖質を取らないだけではありません。運動をして体内の糖質を枯渇させれば良い話です。

なので運動+MCTオイルの摂取を習慣化づければ、自然と太りにくい体質になります。

 

 
10倍
MCTオイルを摂取することでケトン体の生合成が活発になります。長鎖脂肪酸が多い油と比較し10倍の量のケトン体をつくりだすことが実験によりわかっています。

実験内容

一晩絶食した後 MCTオイルとコーン油を体重1㎏あたりに1g摂取した場合の血中ケトン体量の比較

出典:Diabetes 1969;18:96-100より改変

脳の栄養不足を助ける 「MCT」
MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

 

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 ココナッツオイルからとるのもアリ 
「中鎖脂肪酸を取る」と考えた場合、選択肢はもう一つあります。
それがココナッツオイルです。

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は約60%です。

ココナッツオイルの脂肪酸組成(100%)
  • 飽和脂肪酸 92%
    ☆中鎖脂肪酸 62%

    内訳
    ラウリン酸 50%
    カプリル酸 6%
    カプリン酸 6%

    ☆長鎖脂肪酸 30%

    内訳
    ミスチリン酸 19%
    バルチピン酸 9%
    ステアリン酸 2%
  • その他 8%

    ☆一価不飽和脂肪酸 6%

    オレイン酸 6%

    ☆多価不飽和脂肪酸 2%
    リノール酸 2%

数値はアバウトです。

.
中鎖脂肪酸の働き「体内で糖質が枯渇していなくてもケトン体を作り出す」を最大源に得たいと考えた場合、MCTオイルのほうがベストです。

が、ココナッツオイルから取るメリットもあるので、その辺は個人の判断となります。

 

 ココナッツオイルから取るメリット 

  1. 中鎖脂肪酸のラウリン酸が多くとれる
    MCTオイルにはラウリン酸は含まれていません。
    商品により含まれているものもありますが、含まれてたとしてもほとんど含まれていません。
  2. 他2つも一応とれる
    ラウリン酸と比べると少ないのですが、カプリル酸とカプリン酸も含まれています。なので中鎖脂肪酸3つとも取れます。
    ここではラウリン酸は中鎖脂肪酸に分類しています。サイト・書籍によりラウリン酸は長鎖脂肪酸に定義されていることもあります。
  3. 中鎖脂肪酸以外の脂肪酸も取れる
    中鎖脂肪酸以外の飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)、多価不飽和脂肪酸(リノール酸)も含まれています。
    オレイン酸が取れることはけっこうなメリットです。
  4. オイルで取ったときおいしい?
    MCTオイルは無味無臭、ココナッツオイルはココナッツの風味がするみたいです。どっちが良いかは人によると思いますが、ココナッツ味とか甘い味が好きな人は後者を選ぶと思います。
    なお私は一度たりともオイルでとったことがないため味に関してはなんともいえません。

 

 

働き分析に関して

ココナッツオイルにはいろんな脂肪酸が含まれています。が、「中鎖脂肪酸」以外は含有量が多くないためさほど評価材料としません。なので基本、中鎖脂肪酸60%のオイルとして評価します。

さほど・基本をつけているのは中鎖脂肪酸以外を評価材料としているケースがあるからです。

もう一度ココナッツオイルの脂肪酸組成をご覧ください。

ココナッツオイルの脂肪酸組成(100%)
  • 飽和脂肪酸 92%

    ☆中鎖脂肪酸 62%

    内訳
    ラウリン酸 50%
    カプリル酸 6%
    カプリン酸 6%

    ☆長鎖脂肪酸 30%

    内訳
    ミスチリン酸 19%
    バルチピン酸 9%
    ステアリン酸 2%

  • その他 8%

    ☆一価不飽和脂肪酸 6%

    オレイン酸 6%

    ☆多価不飽和脂肪酸 2%
    リノール酸 2%

数値はアバウトです。

 

このうち赤文字のものを評価材料とします。
赤太文字(=中鎖脂肪酸)をメインとして、赤細文字(=飽和脂肪酸、オレイン酸)はたまに評価材料としています。

 

 

ココナッツオイルの働き分析【見た目編】

合計 36.5/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 4点

白髪 4点

美肌 7点

美白 6.5点

筋肉 6.5点

脂肪 8.5点

 
 

薄毛

4点

「薄毛」改善 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 酸化ストレス
    紫外線などの酸化ストレスにより頭皮はダメージを受けます。髪の発育に関わる細胞の機能低下や頭皮環境をすこやかにするコラーゲンの破壊につながります。ケトン体の1種β-ヒドロキシ酪酸には酸化ストレスを抑制する働きがあります。ココナッツオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。
  2. ヘッドマッサージ
    ココナッツオイルをヘッドマッサージ用のオイルとして使用することで、髪に潤いを与える&フケや抜け毛を防ぐ効果が期待できるとのことです。インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」において、ココナッツオイルは頭皮強壮剤として親しまれてきたとのことです。

    参照 
    カップルでハゲ対策! ココナッツオイルの育毛効果とヘッドマッサージ法 
    excite ニュース

 

白髪 

4

「白髪」予防 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 酸化ストレス
    白髪の主な原因は、メラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)の機能低下によるメラニン量の減少です。
    機能低下の原因はさまざまですが、血流の悪化は原因の1つとなります。紫外線などの酸化ストレスは頭皮にダメージを与え血流を悪化させます。ケトン体の1種β-ヒドロキシ酪酸には酸化ストレスを抑制する働きがあります。ココナッツオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。
  2. ヘッドマッサージ
    薄毛項目に記載しましたが、ココナッツオイルをヘッドマッサージ用のオイルとして使用することで髪・頭皮の健康を保つことができるとされています。インドの女性の髪が黒く美しいのはココナッツオイルを髪や頭皮に塗っているからという説もあります。

美肌

7点

「美肌」作り に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 抗炎症作用
    肌荒れの原因の一つは炎症です。例えばニキビが赤くなるのは炎症によるものです。ケトン体のうちβ-ヒドロキシ酪酸には炎症反応を抑制する作用があります。ココナッツオイルにはケトン体の生成を促す作用があります。
  2. 乾燥予防
    肌の皮脂にはオレイン酸が多く含まれています。オレイン酸は脂肪酸の中で「保湿」の軸として活躍しています。その不足は乾燥につながってしまいます。ココナッツオイルにはオレイン酸も含まれています。
  3. 抗糖化の手助け
    糖化とは「体内に余った糖質がたんぱく質とくっつき、たんぱく質を変性させAGEs(終末糖化産物)と呼ばれる物質が生成される」ことをいいます。

    よく活性酸素が体内に過剰に発生すること【=酸化】が、体が「サビ」ると例えられるのに対して、
    AGEsが体内に蓄積されること【=糖化】は、体が「コゲ」ると例えられます。

    AGEsは美容面において悪影響を与えます。

    肌においては、AGEsが増えコラーゲンの分子間にAGEsによる架橋(AGEs架橋)が形成されるとコラーゲンが破壊・変性されます。その結果、肌のハリ・弾力は失われシワ・たるみが生じやすくなります。

    さてココナッツオイルを飲めば抗糖化作用を得られるというわけではありません。ただしその手助けをする成分といえます。

    1日のエネルギー摂取量うち【糖質】の一部を【中鎖脂肪酸】にシフトすることで、体内に糖質が残りにくくなります。このことは糖化予防になるといえます。

 

美白

6.5

「美白」ケア に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用
    シミの原因となるメラニンは活性酸素の攻撃から肌の細胞を守るために作られます。なので紫外線などにより体内に活性酸素が過剰に発生するとメラニンはたくさん作られてしまいます。


    ※活性酵素→活性酸素に訂正

    ケトン体のうちβ-ヒドロキシ酪酸には抗酸化作用があります。ココナッツオイルの摂取によりケトン体の生成が促されます。

  2. 甲状腺の機能
    甲状腺は新陳代謝を活発にさせる甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。ココナッツオイルには甲状腺機能低下症患者の基礎代謝を改善する働きがあるとされています。
    これはココナッツオイルに多く含まれるラウリン酸が関与すると考えられます。

    ココナッツオイルの摂取が美白につながるとされるのは以下の流れとなります。

    ①甲状腺の機能が正常化される→

    ②甲状腺ホルモンの分泌が促進される→

    ③新陳代謝が活発になる→

    ④肌のターンオーバーが促進される→

    肌のターンオーバーとともにメラニンが排出される

  3. 抗糖化の手助け
    AGEsは美白を求める方にとって天敵となります。AGEsそれ自体が茶褐色の物質のため、肌の内側に蓄積すると肌に透明感がなくなり黄色くくすんでしまうからです。美肌項目で説明し通りココナッツオイルは抗糖化ライフをサポートする成分です。

筋肉

6.5

「筋肉」増強 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 筋肉のミトコンドリア
    運動を行う時にATPを供給し続けるためには体内でATPを再合成する必要があります。ATPは下記3つの経路により供給されます。

    1. ATP-CP系(クレアチン系)
    2. 解糖系
    3. 酸化系

    ATPを再合成する3つの経路は運動の強度や運動する時間により変化します。

    ①②は短距離走など、瞬発力を必要とする運動(無酸素運素の際に

    ③は長距離走など、持久力を必要とする運動(有酸素運動の際に利用されます。

    比較的長い時間の運動のパフォーマンスを高めるためには、酸化系によるATP供給能力を向上させることが大切です。そのためには筋肉のミトコンドリアを増やす必要があります。中鎖脂肪酸には筋肉のミトコンドリアを増やす働きがあります。
    ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれています。

  2. 筋肉の合成
    筋肉(を構成するたんぱく質)は合成と分解を常に繰り返しています。中鎖脂肪酸には合成を高める働きをする可能性が示唆されています。

    また、MCTの摂取によって筋肉量が増えるというデータも確認されています。運動により筋肉を使うと、筋肉の組織は破壊されます。運動後、壊れた筋肉は自力で修復しますが、そのときに前よりも強い筋肉をつくろうとします。このように筋肉は合成と分解をくりかえしており、実験ではMCTの摂取はその合成の力を高めている可能性が見られるそうです。

    引用元
    筋トレやランニングに「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」はどんな効果や働きがあるのか?業界大手の日清オイリオグループを取材した 
    MELOS-メロス- (株)APPY

    ココナッツオイルの脂肪酸組成の約6割は中鎖脂肪酸です。

 

脂肪

8.5点

「脂肪」減少 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. ケトン体質
    エネルギー源として利用される順番は糖質→脂質です。
    体内の糖質が減ってくると徐々に脂質にシフトします。そのスピードをあげる【=体内の脂質(体脂肪)をエネルギーとして利用しやすい体質にもっていく】ことがヤセ体質になる秘訣です。

    ウォーキングなど有酸素運動を日課にしたり食事中の糖質の量を減らすことを習慣化することで脂質をエネルギーに変えやすい体質に変えることが可能となります。
    この「体質」に近づけるのをサポートするのがココナッツオイルです。


    というのもココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸には体内で糖質が枯渇していなくてもケトン体を作り出す働きがあるからです。

    ケトン体の合成が促進され一旦ケトン体回路が回りだす=ケトジェネック状態になると脂肪が面白いように燃え始めます。

 

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ココナッツオイルの働き分析【中身編】

合計 43.5/60点

カテゴリー別 点数

身体 5点

エネ 10点

病気 6.5点

体質 8点

精力 5点

健脳 9点

 

身体

5

「身体」の構成材料 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 飽和脂肪酸
    脂肪酸はエネルギー源としてだけでなく細胞膜やホルモンの原料としても活躍しています。

    脂肪酸は大別すると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にわけられます。
    飽和脂肪酸は主にエネルギーとして活躍します。
    不飽和脂肪酸は主に細胞膜やホルモンの原料として活躍します。

    飽和脂肪酸は細胞膜の材料としても機能します。ココナッツオイルは飽和脂肪酸 約90%(うち60%は中鎖脂肪酸)+不飽和脂肪酸 約10%のオイルです。

 

エネ

9.5点

「エネルギー」生成 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. エネルギー源
    脂質は3大栄養素の中で最も効率の良いエネルギー源です。脂質のうちエネルギー源となるのは脂肪酸です。うち飽和脂肪酸が主要なエネルギー源です。

    ココナッツオイルは飽和脂肪酸90%のオイルです。そのうち60%が中鎖脂肪酸です。

    中鎖脂肪酸

    中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸と比べ4~5倍の速さでエネルギーとして利用されます。また脂肪として蓄積されにくいといった特徴もあります。エネルギー源としてベストな成分といえます。

    出典:Furman.R.H.Medium Chain Triglycerides,University Pa press(1968)、P64より改変

    体脂肪になりにくい 中鎖脂肪酸
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

 

病気

6.5点

「病気」予防 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 糖尿病
    糖尿病になると血糖を消費したり蓄えたりする仕組みがうまく機能しなくなり血管の中は血糖値が高い状態(=高血糖)となります。糖尿病では「血糖値をあげない」ことが最重要であり、そのために糖質の制限が必須となります。
    ケトン体は糖質の代わりのエネルギー源として利用されます。ケトン体の合成を促進するのは中鎖脂肪酸です。中鎖脂肪酸60%であるココナッツオイルは糖尿病の食事療法に活用されます。
  2. がん
    ケトン体は正常細胞(肝臓・赤血球を除く)のエネルギー源になるのに対して、がん細胞のエネルギー源となりません
    一方で糖質(ブドウ糖)はがん細胞のエネルギー源になります。
    なので糖質制限をするとがんの抑制につながります。

    なおケトン体それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで判明されています。

    ケトン体のすごいところは、単にがん細胞の栄養源を絶つことだけではありません。がんを誘発する酵素(β-グルクロニターゼ)の活性を低下させるなど、それ自体に抗がん作用があることが、動物実験などで解明されています。さらに、がんの発生起源と考えられる乳酸を除去し、ミトコンドリアの活性化を促す「長寿遺伝子」のスイッチを入れる働きがあることも、最近になってわかってきました。

    引用元
    がん細胞を兵糧攻め!「究極糖質制限」の威力
    初の臨床研究で約7割の末期がんが改善した
    東洋経済オンライン

    ココナッツオイルはケトン体の合成を促進させ、糖質制限を手助けします。

 

 

マイナスポイント

ココナッツは飽和脂肪酸90%(中鎖60%+長鎖30%)のオイルです。飽和脂肪酸の過剰摂取はLDLを増やし動脈硬化のリスクを高めます。

参照
【食と健康 ホントの話】「ココナッツオイル」は体にいいの?悪いの? 日本でもブーム ZAKZAK サンケイデジタル

体質

8点

「体質」改善 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 免疫力
    ココナッツオイルにはラウリン酸が多く含まれています。ラウリン酸は母乳にも含まれている成分で、その抗菌作用により赤ちゃんを細菌やウイルスから守る働きをしています。ラウリン酸には免疫力を高める効果が期待できます。

  2. 抗菌
    カプリル酸・カプリン酸にも抗菌作用があります。

    ◆腸内環境
    カプリル酸は腸に感染したカンジダ菌に有効とされています。

    ◆口腔カンジダ
    カプリン酸は口腔内のカンジダ菌に有効とされています。

  3. 炎症性皮膚疾患
    糖質制限をしケトン代謝が活発になるとアトピー、乾癬など炎症性皮膚疾患が改善するとされています。それは糖質を制限することでAGEs(終末糖化産物)が減少することやケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)に抗炎症作用や抗酸化が作用があるからと考えられます。
    ココナッツオイルはケトン体の合成を促進させます。
  4. 腎臓
    ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)には腎臓を保護する作用があることが研究により示唆されています。

 

 

マイナスポイント

ケトン体は血液の中に増えると、呼気、汗などで排出されるようになります。その結果、吐く息、体臭が「果物が腐ったような臭い」になります。

この臭いのもととなるのはケトン体(アセトン)です。なのでケトン臭と呼ばれます。

さてケトン体の合成を促すココナッツオイルがケトン臭に関与していないといえばウソになります。なので「臭い」の点においてマイナスになります。

ただしケトン臭が多く発生するのは極端な糖質制限をした場合です。そこそこの糖質制限+ココナッツオイルの摂取ぐらいでは臭いの心配はさほどいらないと思います。

極端な糖質制限をした場合のケトン臭の発生例がTVで放送していましたのでよろしければご参考にしてください。

炭水化物抜きダイエットで命の危険 
ザ・世界仰天ニュース 

精力

5点

「精力」増強&「性機能」向上 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. ED対策
    糖質の取り過ぎはED(勃起不全)のリスクを高めるとされています。
    理由は糖化であったり、高血糖であったり、肥満であったり、糖尿病の合併症の1つであったりとさまざまなのですが、とにかく糖質の取り過ぎがEDのリスクを高めます

    なので運動することや糖質制限を行うことがED対策になります。糖質制限を手助けするのがココナッツオイルです。

  2. ミトコンドリア
    ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸はミトコンドリアを活発にさせる働きをします。不妊の原因の一つは精子・卵子のミトコンドリアの不足&機能低下です。

    参照
    ちょい足しハワイで健康美パワー! ココナツオイルがミトコンドリアに効く  
    NHKBSプレミアム 美と若さの新常識 

 

健脳

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「脳」の健康 に関わるココナッツオイルの働きは主に次です。

  1. 脳のエネルギー源
    ケトン体はブドウ糖が枯渇した時のブドウ糖の代わりのエネルギー源として働きます。これは脳にもあてはまります。

    脳が使うエネルギー源の割合を調べた調査によると、平常時にはブドウ糖が100%を占めて、絶食時にはケトン体が約60%以上を占めているとされています。

    出典:Annu Rev Nutr.2006;26;1-22.より改変

    脳の栄養不足を助ける 「MCT」 
    MCTサロン 日清オイリオグループ(株)より引用

    ココナッツオイルを摂取することで効率的にケトン体をつくりだすことが可能となります。

  2. アルツハイマー
    アルツハイマー型認知症になると、脳内のブドウ糖を上手く利用できないことが判明しています。
    そんな時、唯一の代替エネルギーとなるのがケトン体です。

    アルツハイマー病が発症しても、脳の第二のエネルギー源としてケトン体が供給され続ければ、症状の進行を緩和することができます。ココナッツオイルはケトン体の生成を促すオイルです。

  3. うつ病
    ケトン体の1つβ-ヒドロキシ酪酸(BHB)に抗うつ作用があることが鳥取大学医学部の研究で判明されています。

    BHBは糖分が不足した際に体内で作られる物質の一種であり、炎症を抑える作用があることが近年報告されました。本研究では、慢性ストレスによるうつ病モデルラットに対して繰り返しBHBを投与し行動を評価したところ、BHBを投与したラットは抑うつ的な行動が減弱することを発見しました。このことから、BHBに抗うつ作用がある可能性が示唆されました。

    引用元
    抗うつ効果をもつ新たな物質を発見 
    鳥取大学医学部付属病院

    ケトン体の合成を促進するココナッツオイルはうつ病の予防効果が期待できます。

 

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ココナッツオイルのサプリメント紹介

 
ココナッツオイルを紹介します。
 
日清オイリオ

MCTって何?

中鎖脂肪酸は、ココナッツやパームフルーツなどヤシ科植物の種子の核の部分に含まれる成分です。一般の植物油に含まれるオレイン酸やリノール酸と同じ脂肪酸の仲間です。母乳や牛乳などにも含まれており、私たちが普段から摂取している成分なのです。 話題のココナッツオイルには、約60%の中鎖脂肪酸が含まれています。

テイストキープでおいしさ、つづく

日清MCTオイルは無味無臭のクリアなオイルなので、今までのお食事に簡単に取り入れることができます。 コーヒーやヨーグルト、パスタ、スープなどいつものメニューに加えてお召し上がりください。

引用元
Amazon 日清オイリオ 

 
Jarrow Formulas

ココヤシ果実(ココスヌシフェラ)の新鮮な果肉からのジャロウフォーミュラ・エキストラバージンオーガニックココナッツオイルは、管理の行き届いた屋内の環境で未精製のまま圧縮されたオイルです。この特別なプロセスでは溶媒が一切使用されず、ココナッツのおなじみで豊かな風味が抽出される揮発性化合物を維持します。ココナッツオイルは、ラウリン酸 (C-12) やカプリル酸 (C-8) などの中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCTs) の摂取源です。

引用元
Jarrow Formulas, オーガニック、エキストラバージンココナッツオイル、16 oz (473 g)
iHerb.com

 

商品説明文の引用元 iHerb.comでも購入可能です。その際 iHerb紹介コード=ALH5806 ご利用いただけたら幸いです。 リンクから飛んでいただくと、自動的にコード適応になります。

 

ココナッツオイルがメイン成分のサプリメントを紹介します。
 
DHC

ダイエットや美容・健康にも。 話題のココナッツオイルを手軽なサプリで。
健康や美容、ダイエットにもよいとされ、海外でも注目されているココナッツオイル。
「摂り方がわからない」「ココナッツの香りが苦手」などの理由から、試してみようと思いつつも、始められない・ 続けられないという人も多いのでは?

DHCの『バージン ココナッツオイル』は、ココナッツオイルをソフトカプセルにぎゅっと詰め込んだサプリメント。1日5粒あたりで、1,500mgものココナッツオイルを摂取できます。摂り方も香りも気にせずに、いつでもどこででも手軽に取り入れられるサプリで、“ココナッツオイル習慣”始めませんか?
お手ごろなのもポイントです。

引用元
Amazon DHC(ディー・エイチ・シー)

 

 

ココナッツオイルのまとめ

分析【見た目編】36.5

分析【中身編】43.5

 

ココナッツオイル ケトン体の生成促進 参照一覧

MCTサロン 日清オイリオグループ(株)

ココナッツ由来のMCTオイル専門店 仙台勝山館Cocoil  勝山ネクステージ(株)

筋トレやランニングに「MCT(中鎖脂肪酸)オイル」はどんな効果や働きがあるのか?業界大手の日清オイリオグループを取材した MELOS-メロス- (株)APPY

ケトン体・ケトン食とは 中鎖脂肪ケトン食

製品案内 ケトン体 (株)セロテック

医師が教える!健康的に痩せる糖質制限ダイエット「4つのルール」 講談社 現代ビジネス

糖質制限なの?ロカボなの? 今さら聞けない糖とダイエットの関係  House E-mag ハウス食品グループ本社(株)

ケトン体(β-ヒドロキシ酪酸)による腎保護作用のメカニズム KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト

ちょい足しハワイで健康美パワー! ココナツオイルがミトコンドリアに効く  NHKBSプレミアム 美と若さの新常識 HPより

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