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糖代謝に関わるビタミン・ミネラルは数あれど、
ビタミンB1が【最も】深く関わるといっても過言ではありません。
最も深く関わる・・・
若干意味不明なんですけど、
とりあえず、ビタミンB1がどんなふうに糖代謝に関わっているかを簡単に説明します。
糖代謝(酸素あり)の大まかな流れは次です。
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ビタミンB1は解糖系においてピルビン酸からアセチルCoAに変換する際に補酵素として必要です。
またTCA回路内のα-ケトグルタル酸の代謝反応(α-ケトグルタル酸→スクシニルCoA)に補酵素として必要です。
ビタミンB1が不足すると、解糖系からアセチルCoAの供給が滞ります。
TCA回路が十分回らなくなります。
というわけで、
ビタミンB1が【最も】深く関わるです。
糖代謝がスムーズにいかなくなると、エネルギー不足になります。
だけではありません。
糖代謝が上手くいかないってことは、体内で「糖が余る」ことにもなります。
余った糖は脂肪に変換され、体内に蓄積されます。
ということで、糖代謝がスムーズにいかなくなると、太ることにもなります。
消費されなかったブドウ糖も、いざという時の備えとして肝臓や脂肪細胞に貯蔵されます。しかし、それ以上に摂り過ぎて余ってしまったブドウ糖は、タンパク質や脂肪と結びついて悪玉の老化物質に化けてしまいます。引用元
【2015年3月号】 あなたの体はコゲている?! 抗糖化ライフで老化予防!
養命酒製造
だけではありません。
体内で余った糖はタンパク質と結びつきAGEsを生成します。
俗にいう糖化ってやつです。
糖化は見た目の老化を促します & さまざまな疾患のリスクを高めます。
ということで、ビタミンB1の摂取は【糖代謝を促進させ】疲労回復・ダイエット・美容&健康 効果をもたらします。
さて、ここでもう少し糖化に踏み込みます。
摂取することで、糖代謝を促進させるから糖化対策に適している
ゆえに、抗糖化成分の代表といえる
ビタミンB1とB6は、糖尿病合併症の治療でも使われる抗AGEビタミンの代表格。
引用元
老化の元凶AGEを防ぐ 医師に聞く食事の7ルール
NIKKEI STYLE
これだけでもいいのですが、もう1つ抗糖化に関わる重要な働きがあります。
それは「メチルグリオキサール」を減らすです。
AGEsの生成には糖のみならず、解糖系の副産物「メチルグリオキサール」や炎症反応からできる「グリコールアルデヒド」などといったカルボニル化合物も関与しています。
この👇出典元の下の「Reactive aldehydes(リアクティブアルデヒド)」と呼ばれる物質です。
出典元
4.炭水化物による蛋白の変性と精神疾患との関与
PDFページ 2/7
J-STAGE
糖よりリアクティブアルデヒドのほうがタンパク質のAGE化の反応が速いとされています。
その1種「メチルグリオキサール」は糖の1000倍速くAGE化を進めるとされています。
メチルグリオキサールは、なんと糖(グルコース)の1000倍もの速度でAGEs化を進めるといわれています。
引用元
「糖化」を防いで老化を防ぐ!
PDFページ 4/5
健康サイト アリナミン製薬
ビタミンB1はメチルグリオキサールの生成を抑える働きがあります。
ビタミンB₁やその誘導体は、AGEs化を加速させるリアクティブアルデヒドである「メチルグリオキサール」の生成を抑えます。
引用元
「糖化」を防いで老化を防ぐ!
PDFページ 5/5
健康サイト アリナミン製薬
メチルグリオキサールは解糖系の副産物で、糖が代謝されるたびに生成されてしまいます。
この生成を防ぐにはビタミンB1をこまめに取ることが効果的とされています。
ということで、ビタミンB1はこの👇出典元のAGE生成経路の上の経路(グルコース)を阻止するだけでなく、下の経路(Reactive aldehydes)の一部を阻止するわけです。
出典元
4.炭水化物による蛋白の変性と精神疾患との関与
PDFページ 2/7
J-STAGE
ビタミンB1が抗AGE成分の代表格を言われる所以はここにあります(あると思います)。
さて、ビタミンB1のもつ「働き」をより効率的に、より効果的に得たいと考えた場合は、
脂溶性であるビタミンB1誘導体ベンフォチアミンを取ることを推奨します。
というのも、ベンフォチアミンの(ビタミンB1としての)生物学的利用率は、ビタミンB1の約5倍と報告されているからです。
チアミンのプロドラッグであるベンフォチアミン (S一ベンゾイルチアミンO一モノリン酸)は,水溶性のチアミンと比較してチアミン最大血漿中濃度は約5倍に上昇し,生物学的利用率が高いとされる
引用元
ベンフォチアミンの新たな可能性
PDFページ 1/3
J-STAGE
ビタミンB1の欠点はズバリ「吸収率が低い」です。ビタミンB1の腸管での吸収には限度があるとされています。ベンフォチアミンはビタミンB1の欠点「吸収率の低さ」を改善しています。
ところで、Life Extensionのベンフォチアミンサプリを購入するなら、今回紹介したヤツよりメガベンフォチアミンのほうがいいと思います。
1粒あたりのベンフォチアミンの含有量が全然違います。
チアミン(ビタミンB1)(チアミンHCl) | 10mg |
ベンフォチアミン | 250mg |
チアミン(ビタミンB1)(チアミンHCI) | 25mg |
ベンフォチアミン | 100mg |
価格はこのレビュー作成時で
- メガのほう(上)が2665円(22円/粒)
- メガじゃないほう(下)が1772円(14円/粒)←今回レビューしたやつ
この価格差であれば、ベンフォチアミンが2.5倍含まれているメガのほうを選ぶべきだと思います。
だだ、じゃないほうでも悪くはないと思います。
というか、いちベンフォチアミンサプリとして普通に優秀だと思います。
ゆうても893円(8円/粒)の差があります。
「ベンフォチアミンをサプリで取りたい、そこそこの量でいい、なるべく安く」
これにマッチしているのが、これだと思います。
参照一覧
「糖化」を防いで老化を防ぐ!
健康サイト アリナミン製薬
老化の元凶AGEを防ぐ 医師に聞く食事の7ルール
NIKKEI STYLE
ビタミンB1 欠乏症:遠くて近い疾患
J-STAGE
ビタミン B1
J-STAGE
ベンフォチアミンの新たな可能性
J-STAGE
4.炭水化物による蛋白の変性と精神疾患との関与
J-STAGE
ベンフォチアミン
日経グッディ
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※レビューの内容について
→個人の見解です。