2018年 肌(美肌)部門ランキング 1位~5位

肌(美肌)部門ランキングは真皮編表皮編その他編の3つのパートを総合したランキングです。TOP30までのランキングになっています。
どのパートにランクインしていたかがわかるように項目カラーを色分けしています。
項目カラーは真皮編がこの色、表皮編がこの色、その他編がこの色です。
2つのパートにランクインしているのはこの色です。

※ランキングの内容についてはこちら→勝手にランキングについて 肌(美肌)部門編

肌(美肌)部門ランキング  TOP30

1位~5位

 

第1位 プロリン 

プロリン 【アミノ酸】

美肌要素 ハリ・弾力・潤い・透明感

関連場所 真皮 表皮

プロリンの肌(美肌)評価6

評価項目①(真皮) コラーゲンの原料

評価内容① しわ・たるみの改善

真皮の主成分となっているのがコラーゲンです。コラーゲンは繊維状のたんぱく質でできています。コラーゲンを組成するアミノ酸の中で特に重要となるのがプロリンです。コラーゲンは20種類のアミノ酸で構成されていますが、このうち2番目に多く含まれています。コラーゲン特有のアミノ酸ヒドロキシプロリンと合わせると約1/5を占めることになります。

コラーゲンのアミノ酸組成

コラーゲンのアミノ酸構成比

※数値は諸説あり

評価すべき点は次です。

  • プロリンにはコラーゲンの合成を促進する効果や壊れたコラーゲンの修復をする効果がある
  • ヒドロキシプロリンにはコラーゲンの構造を安定させる効果がある
補足
ヒドロキシプロリンは体内でプロリンをもとに合成されます。プロリンに水酸基が結合することでつくられます。この合成には必ずビタミンCが必要となります。ビタミンCが不足するとヒドロキシプロリンが作られず正常なコラーゲン繊維を作ることができません。

 

 

評価項目②(表皮) 保湿成分(NMF) 

評価内容② 乾燥・くすみの予防

プロリンはNMF(天然保湿因子)の構成成分として最も重要なアミノ酸のひとつです。
NMFの組成、NMF内のアミノ酸組成をご覧ください。

NMFの組成

※数値は諸説あり

NMF内のアミノ酸組成

※数値は諸説あり

ご覧いただくとおわかりになるかと思いますが、プロリンはNMF内のアミノ酸組成の上位に入っておりません。それなのになぜ評価が高いかというとNMFの組成の12%を占めるPCAとの関係です。
PCAは高い保湿効果がある成分です。このPCAの保湿効果をさらに高めるのがプロリンです。PCAとプロリンは各々保湿性、吸収性が優れていますが、セットで働くことによりさらにその能力をパワーアップさせることができます。

PCAとプロリンは連携することで角質層の「保湿」の役割に大きく貢献しています。

補足
PCAはピロリドンカルボン酸のことでグルタミン酸から代謝されるアミノ酸代謝物の一種です。

 

体内合成

可・不可

グルタミン酸、オルニチンから生合成

サプリメント おすすめ度 

★★☆☆☆

サプリメント購入経路

日本 ✖
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

プロリンはコラーゲンを上回る美肌力をもっていると思っています

えっプロリンってコラーゲンに含まれているものじゃないかって?
そういう固いことはここではNothing

詳細はこちら

プロリンの栄養成分レビュー

 

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第2位 コラーゲン 

コラーゲン【たんぱく質】※複合要素

美肌要素 ハリ・弾力

関連場所 真皮

コラーゲンの肌(美肌)評価6

評価項目 真皮を構成する成分

評価内容 しわ・たるみの改善

表皮を内側から支える真皮には肌のハリ・弾力を保つ役割があります。真皮の主成分となっているのがコラーゲン繊維です。真皮の乾燥重量のうち70%はコラーゲンで占められています(上記図のひし形の線部分がコラーゲンです)。
簡単にいってしまうとコラーゲンの不足すると肌のハリ・弾力が失われることになります。

補足
コラーゲンはたんぱく質の一種です。たんぱく質はペプチド→アミノ酸という順に細かく分解されてから吸収されるので食事・サプリメント等から摂取したものはそのままコラーゲンとして蓄えられるわけではありません。コラーゲンペプチド(サプリの形態)を摂取すると、その一部はアミノ酸に分解されずコラーゲンペプチドのままで吸され繊維芽細胞を活性化させコラーゲンの生成を増やすことが研究によりわかっています。


体内合成

可・不可

ただし加齢とともに減少

減少理由 ピーク年齢 減少加速注意年代

体内のコラーゲンの合成能力低下
20歳
30代後半

サプリメント おすすめ度 

★★★★☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

コラーゲンをとっても分解されるから意味がない!!
・・・ってこれは古い考えだと思います

詳細はこちら

コラーゲンの栄養成分レビュー

 

 

第3位 ビタミンC 

ビタミンC 【ビタミン】

美肌要素 ハリ・弾力

関連場所 真皮 

ビタミンCの肌(美肌)評価6

評価項目① 繊維芽細胞を活性化

評価内容① しわ・たるみの改善

ビタミンCには繊維芽細胞を活性化させる働きがあります。繊維芽細胞は真皮を構成している成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸)を産生する細胞です。加齢などが原因で繊維芽細胞の働きが衰えることでこれら成分が不足していき「しわ・たるみ」となって肌に現れます。ビタミンCは繊維芽細胞の活性化させる成分の代表格です。

またビタミンCはコラーゲンの構造を安定させるために必ず必要となります。詳しくはプロリンの項目に記載しています。

 

評価項目② 抗酸化 

評価内容② しわ・たるみの予防

上述した通り繊維芽細胞はコラーゲンなどの美肌成分を生み出す細胞です。繊維芽細胞にダメージを与えるものとして真っ先に思いつくのが活性酸素です。水溶性の抗酸化物質であるビタミンCは細胞質や体液中にある活性酸素の除去に働きます。肌にある繊維芽細胞の内外の水の部分を守るのがビタミンCです。

※評価項目②抗酸化に使用している絵では「活性酵素(こうそ)」と記載されていますが、「活性酸素(さんそ)」と訂正させていただきます。

体内合成

・不可

サプリメント おすすめ度 

★★★☆☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

ビタミンCって実にオーソドックスだけど
美肌にとってはサイコーの成分です

詳細はこちら

ビタミンCの栄養成分レビュー

 

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第4位 グリシン 

グリシン 【アミノ酸】

美肌要素 ハリ・弾力・潤い・透明感

関連場所 真皮 表皮

グリシンの肌(美肌)評価6

評価項目①(真皮) コラーゲンの原料

評価内容① しわ・たるみの改善

コラーゲンのアミノ酸組成で一番多く占めているのがグリシンです。コラーゲンの原料の1/3はグリシンです。なのでハリ・弾力を保つのに重要な成分といえます。

コラーゲンのアミノ酸組成

コラーゲンのアミノ酸構成比

またグリシンには快眠効果があります。睡眠は美肌づくりにも重要なファクター(成長ホルモン分泌など)となっているのはご存知だと思います。コラーゲンの原料である点以外にも美肌作りに大きく貢献する成分といえます。

 

評価項目②(表皮) 保湿成分(NMF)

評価内容② 乾燥・くすみの予防

保湿の3因子といわれているのがNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質、皮脂膜です。
NMFは人間がもともともっている皮膚の保湿成分で角質細胞内においてケラチンとともに存在し、角質層内で水分を含み保持する働きをしています。
NMFは主にアミノ酸でできてます。構成成分の半分以上はアミノ酸です。

そしてNMF内のアミノ酸の構成比率は次です。

グリシンはセリンに続いて多く含まれています。NMFの生成に欠くことのできない成分です。

アミノ酸全体の1/3を占めるセリンより順位が上の理由としてはグリシンには皮膚のたんぱく質が水分にくっつきやすくなる効果がある点です。なので保湿効果が非常に優れている成分といえます。
またセリンは体内でグリシンから生合成されるので、グリシンの量を増やせば必然的にセリンも体内で増えることになります。
※グリシンとセリンは可逆的に相互変換される関係です。

 

体内合成

可・不可

セリン・スレオニンから生合成

サプリメント おすすめ度 

★★☆☆☆

サプリメント購入経路

日本 △
海外 〇

サプリメント 例

管理人より一言

最近グリシンの評価が私のなかで すこぶる上がっています

詳細はこちら

グリシンの栄養成分レビュー

 

第5位 セラミド

セラミド 【脂質】 

美肌要素 潤い・透明感

関連場所 表皮

セラミドの肌(美肌)評価6

評価項目 保湿成分(細胞間脂質)

評価内容 乾燥・くすみの予防

表皮の角質層を構成する角質細胞の間には細胞間脂質があります。
細胞間脂質は角質細胞どうしをつなぎとめることで外部刺激から肌を守ったり異物が肌に入り込むことを防ぐ(=バリア機能)役割をしています
細胞間脂質は脂質の層と水分の層が交互に重なっている構造をしています(ラメラ構造をいいます)。この構造により水溶性の物質も油溶性の物質も通しにくくし体内から水分が蒸発するのを防ぐ(=水分保持機能) 働きがあります。

細胞間脂質の主成分はセラミド
です。セラミドは表皮におけるバリア機能と水分保持機能に大きく貢献している成分です。

補足
「セラミド」といってもそれ1つの成分ではありません。
セラミドスフィンゴシン脂肪酸で構成されていますが、スフィンゴシン塩基と脂肪酸の組み合わせにより数百種類以上のセラミドがあります。
このセラミドを大分類すると12種類にわけられます。12種類のうち角質層に存在するのが11種類で、うちその機能が判明しているのが7種類といわれています

 

体内合成

可・不可

ただし加齢とともに減少

減少理由 ピーク年齢 減少加速注意年代

体内のセラミドの合成能力低下
20歳
30代後半

サプリメント おすすめ度 

★★★★☆

サプリメント購入経路

日本 〇
海外 ✖

サプリメント 例

管理人より一言

冬になると特にセラミドの量は減るよ!!

詳細はこちら

セラミドの栄養成分レビュー

 

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