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トリプルアクション アブラナ科野菜エキスは、文字通りアブラナ科野菜に由来する植物抽出物のサプリです。
アブラナ科野菜はブロッコリー、キャベツ、クレソンの3つが「主」です。
他にも含まれているかもしれませんが、アブラナ科野菜で成分表示に記載されているものは、この3つのみです。
配合量から判断すると、メインはブロッコリーでキャベツとクレソンがサブのようです。
なお、トリプルアクションの由来は ブロッコリー、キャベツ、クレソンのことではないと思います。なにを指しているか不明です。
とりあえず、1粒あたりの成分表示を出します。
ブロッコリー超濃縮エキス(種子、植物)[グルコシノレートを含む] | 400mg |
I3C(インドール-3-カルビノール) | 80mg |
クレソン4:1エキス(ホールハーブ) | 50mg |
ローズマリーエキス(葉)[20%標準化ジテルペン化合物、カルノシン酸/カルノソール含有] | 50mg |
キャッツクローエキス(樹皮) | 50mg |
アピゲニン | 25mg |
キャベツエキス(葉) | 25mg |
DIM(3,3 ‘-ジインドリルメタン) | 14mg |
アブラナ科野菜エキス以外にもシソ科のローズマリーや、アカネ科のキャッツクローのエキスも含まれています。が、このレビューでは完全スルーさせていただきます。
別途記載のI3C(インドール-3-カルビノール)、アピゲニン、DIM(ジインドリルメタン)の3つ化合物に関してです。
I3CとDIMは、アブラナ科野菜に多く含まれる成分です。
成分表示のI3CとDIMは
「アブラナ科野菜エキスと別で加えられている量」
普通に見れば、別に加えられている量です。海外のサプリでは「含まているのが別記載になっている」ことがたまにあります。
アピゲニンは、どうでしょう?
おそらく「アブラナ科野菜エキスと別で加えられている量」だと思います。
アピゲニンは、アブラナ科野菜にそんなに多いってわけでないで。
となると、I3CとDIMも「アブラナ科野菜エキスと別で加えられている量」になるんかな~
メーカーのサイトでも「Why did we add I3C (indole-3-carbinol) ?」って書かれているし。
ということで、ここでは別で加えられている量とします。
間違っていたらごめんなさい。
このサプリの最大の特徴はアブラナ科野菜の注目成分「スルフォラファン」と「I3C」をいっぺんに取れることだと思います。
アブラナ科の野菜は、多様なグルコシノレート(辛子油配糖体)を含有しています。
グルコシノレートは、その植物細胞内の異なる区画または別々の細胞に存在するミロシナーゼと呼ばれる分解酵素と接触することで、変化します。
スルフォラファンとI3Cは変化して生じる化合物です。
※ミロシナーゼは細胞が破壊される(←すりおろしたり噛んだりする)ことにより放出されます。
◆スルフォラファン
スルフォラファンはアブラナ科野菜に特にブロッコリー(ブロッコリースプラウト)に含まれる成分です。
グルコシノレートの1種「グルコラファニン=スルフォラファングルコシノレート(以降 SGS)」の形で含まれていて、ミロシナーゼと接触することで生じる化合物です。
出典元
ブロッコリースプラウト(ブロッコリースプラウトパウダー)
ビーエイチエヌ
スルフォラファンには、解毒作用、細胞保護作用、抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用、抗がん作用など多彩な作用があります。
健康成分として大変注目を集めています。
◆I3C
I3Cはアブラナ科野菜のブロッコリー、キャベツ、ケールなどに含まれます。
それら植物には、グルコシノレートの1種「グルコブラシシン」の形で含まれており、ミロシナーゼによって加水分解されることにより生成されます。
I3Cには抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、免疫力強化、健康なホルモンバランスを維持する 働きがあります。
なお、DIMはI3Cの代謝物です。I3Cが 胃内(酸性の条件下)でDIMに変化します。
変化したDIMは小腸から吸収されます。
I3Cで取っても DIMとして吸収されることから、ここでは同列扱い「I3CおよびDIM」とします。
このサプリのコンセプトは「細胞保護」と「健康的なホルモンレベルを維持する」です。
商品パッケージ前面に【For Cellular Protection & Optimal Hormone Balance】 と記載されています。
メーカーの商品説明サイトでも、そんな感じの記載があります。
This comprehensive, food-based formula promotes cellular health and already healthy hormone levels.
引用元
Triple Action Cruciferous Vegetable Extract
LIFE EXTENSION
細胞保護を担当するのが、主にスルフォラファンです。
健康的なホルモンレベルを維持するを担当するのが、主にI3CおよびDIMです。
各成分がどれくらい含まれているかというと、
※都合上 I3CおよびDIMから
◆I3CおよびDIM
I3CおよびDIMは合わせて94mg/粒(I3C 80mg/粒 DIM 14mg/粒)です。
これミニマムの数値です。アブラナ科野菜エキスに含まれているI3CおよびDIMと付け足すとかなり上積みされると思います。
※ここでは、I3CおよびDIMはアブラナ科野菜エキスと別で加えられている量と想定しています。
◆スルフォラファン
成分表示には、スルフォラファンの記載がありません。
ブロッコリー超濃縮エキス[グルコシノレートを含む] 400mgのみの記載しかありません。
どのくらい含まれているかを考察してみます。
スルフォラファンサプリおよびブロッコリー抽出物サプリはSGSの量で表示されるのが基本です。
SGSの量は、「その数値」あるいは「ブロコッリーエキスの総量の%」で表示されています。
例えばこちらの商品の成分表示は
「3粒でSGSが24~50mg」になっています。
例えばこちらの商品の成分表示は
「ブロコッリーエキスの総量の%」です。粒あたりのブロッコリーエキスの総量が300mgでそのうち10%がSGS標準化と記載されています。つまるところ、SGSが30mg含まれています。
Life Extension トリプルアクションアブラナ科野菜エキスにはSGSが含まれていることが確かですが、具体的な数値がございません。
参考となるのが、上のオプティマイズド・ブロッコリー&クルシフェラスブレンドです。
これ同じLife Extensionの商品です。これは「総量の10%」となっています。
トリプルアクション アブラナ科野菜エキスも、おそらくそのぐらいだと予想されます
10%だったら40mg、5%であっても20mgになります。このぐらいの量であれば、
スルフォラファンのサプリとして大当たりだと思います。
3%の12mg、この量でも スルフォラファンのサプリとして合格です。
オプティマイズド・ブロッコリー&クルシフェラスブレンドに含まれるブロッコリーエキスは®マークつきです。一方でトリプルアクション アブラナ科野菜エキスはついてません。
その点を踏まえると10%はないと思います。3~5%が妥当な線だと思います。
※もっと少ない可能性あり
このサプリ一本で、スルフォラファンとI3CおよびDIMがかなりの量 取れます。
ちなみに、このサプリにはアピゲニンが25mg/粒も含まれています。
アピゲニンにはNAD分解酵素CD38を阻害する働きがあります。
というのも、Apigeninはカモミールティーに含まれる、フラボノイド(ポリフェノールの仲間)の一種で、このApigeninがCD38の働きを抑制することが知られています。
引用元
なぜNAD+は低下するのか?
NOMON
ここでは詳しく説明しませんが、これって話題のNADの維持につながります。
アピゲニンは、個人的に注目している成分です。
ということで、これはスルフォラファン、I3C、DIM、アピゲニンがまとめて取れるサプリです。
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スルフォラファン、I3C、DIM、アピゲニン こういった成分名を言われてもいまいちピンとこないかもしれません。
スルフォラファンはさておき、残り3つは有名度がメジャーかマイナーかでいえば、マイナーだと思います。
では、表現を変えます。
これは【野菜の王様】【食べる薬】【最強の野菜】がまとめているサプリです。
こうなると、ちょっとは ビビッ ときません?
野菜の王様はブロッコリーの、食べる薬はキャベツの、最強の野菜はクレソンの異名です。
野菜の王様!ブロッコリーは何がすごいのか
東洋経済オンライン
別名「食べる薬」 キャベツの栄養と働き、効能とは【健康をめざす家庭の薬膳】
マイナビ農業
最強の野菜はクレソンだった? 栄養素密度ランキングで1位に(米研究)
マイナビニュース
トリプルアクション アブラナ科野菜エキスは、これらアブラナ科野菜の抽出物を一緒くたにしたものです。
【野菜の王様】【食べる薬】【最強の野菜】を相当量 手軽に 手に入れることのできるサプリです。
ハッキリ言って、激おススメです。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。