Now Foods DIM 200

I3CよりDIM派

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グルコシノレートの1種「グルコブラシシン」がミロシナーゼによって加水分解されると、インドール-3-カルビノール(I3C)が生成されます。

ジインドリルメタン(DIM)はI3Cの代謝物です。

代謝の流れは次です。グルコブラシシン→I3C→DIM

グルコブラシシン
(Glucobrassicin)
 
インドール-3-カルビノール
(Indole-3-carbinol, I3C)
 
ジインドリルメタン
(3,3′-diindolylmethane, DIM)

出典元
ジインドリルメタンの抗がん作用 DIM-PRO 100
銀座東京クリニック

I3Cが、胃内(酸性の条件下)でDIMに変化します。
変化したDIMは小腸から吸収されます。

ということで、I3Cでとろうが、DIMでとろうが結果「DIMとして吸収される」は一緒となります。
それゆえ、書籍やサイトでは「I3CおよびDIM」といった同列扱いをされることが多いです。

前回のレビュー(Now Foods インドール-3-カルビノール)でI3Cには抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、免疫力強化、健康なホルモンバランスを維持する 働きがあると述べましたが、DIMも 基本 同様の働きを有するものと考えてください。

DIMは小分子化合物で、胃酸中でインドール-3-カルビノールの加水分解により生成され、がん予防効果、抗炎症作用、組織障害の修復促進作用などがあることがわかっている。

引用元
3,3′-ジインドリルメタンによる腹部照射により誘導されるマウス腸管障害の改善
一般社団法人 日本放射線影響学会

ただし、I3CはDIMに変換されるまで不安定とされていることから、DIMで取ったほうがいいんでないか説がございます。個人的にもDIMで取るようにしています。

I3CはそれがDIMに変換されるまで、非常に不安定です。それと対照的にDIM(ジインドリルメタン(Diindolylmethane))は非常に安定していて、胃での変換をまったく必要としないため、その使用は、しばしば臨床医によって好まれます。

引用元
インドールガード 120ベジカプセル (海外直送品)
Amazon.co.jp

自身のDIMの摂取目的は、「健康なエストロゲン代謝をサポート」です。
これについて簡単に説明します。

エストロゲン代謝物の中には有益なものと有害なものがあります。

有益なもの→2-ヒドロキシエストロン(2OHE1)
有害なもの→16-ヒドロキシエストロン(16αOHE1)

研究により2-OHE1が多く、16alpha-OHE1が少ないと、乳がんのリスクが下がることが判明しています。

カーザー博士によると、これまでの研究により、2-OHE1が多く、16alpha-OHE1が少ないと、乳がんのリスクが下がることがわかっているという。

引用元
有酸素運動を続けると乳がんリスクが低下
一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

DIMは有害なエストロゲン16αOHE1を減らし、有益なエストロゲン2OHE1を増やす働きがあります。

エストロゲンって女性ホルモンです。
この作用「健康なエストロゲン代謝をサポートする」は主に女性にメリットがあると捉えられる方いるかもしれません。それは正解です、もとい正解の1つです。

女性ホルモンは、男性も分泌しています。
※その逆(男性ホルモンは、女性も分泌)もしかりです。


出典元
ホルモン療法は 老年病予防の切り札となるか!?
ヤクルト

「健康なエストロゲン代謝をサポートする」ことの中には「体内のエストロゲンとテストステロンのバランスを正常に保つ」ことも含まれます。
つまるところ「健康なホルモンレベルを維持する」です。

これは、男性にとっての男性ホルモン(テストステロン)の代謝に関わることにもなります。

DIMは女性ホルモンのエストロゲン、男性ホルモンのテストステロンの代謝に関わっており、分泌量を調整する働きがあります。ホルモンバランスに働きかけることで、女性はPMS対策やイライラに、男性は増えつつある男性更年期対策に期待が寄せられています。

引用元
DIM 100mg 30錠
SAPOO

というわけで、DIM(およびI3C)は男性にとっても大事な成分です。

ちなみに、筋肉トレ愛好家でDIMを摂取する方がいます。
これは、DIMの「女性ホルモンを抑えることで、男性ホルモンの作用を強める」働きを得るためです。

ブロッコリーに含まれるジインドリルメタンとI3Cという成分が、男性ホルモンを増強させてくれる働きがあることから、筋肉がつきやすくなると言われているのでトレーニーが好んで食べている。

引用元
野菜の王様・ブロッコリー。なぜトレーニーが好んで食べるのか
Tarzon

特に減量をしながら筋肉をつけたい人にDIMの摂取は最適です。
減量中(糖質制限)は男性ホルモンが減りやすいからです。

しかし糖質の摂取が少ないと男性ホルモンを減らしてしまい、運動しても効果が減ってしまうことが分かっています

参照
糖質制限と過剰摂取 男性ホルモン減らすのはどっち?
日経Gooday 30+
NIKKEI STYLE

とにもかくにも、ホルモンバランスの乱れって老化の原因の1つです。
「健康的なホルモンレベルを維持する」ことは、男女関係なく「若々しさ」に重要なことです。
アンチエイジングの一環としてDIMを摂取するのは大アリだと思います。

 

 

参照一覧
アブラナ科野菜の加熱によるグルコシノレート含有量の変化
J-STAGE

ブロッコリースプラウトを用いた精神疾患の発症予防の可能性
J-STAGE

がん予防と食品
J-STAGE

イソチオシアネートによるがん予防の可能性
J-STAGE

植物性食品成分イソチオシアネートの反応性とその生理的関連性
J-STAGE

野菜の機能性研究の現状と今後の研究課題
農研機構

がん予防成分をアブラナ科野菜に作らせる新規遺伝子を発見 – 健康機能性の高い野菜の開発に新たな道 –
理化学研究所

グルコシノレート / Glucosinolate
東京化成工業

「若々しさと健康に深く関わる性ホルモン」
サントリー

※レビューの内容について
→個人の見解です。

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