前回までのあらすじです。
いつもならハゲ茶瓶の自宅で授業が行われているのですが、なにを血迷よったかハゲ茶瓶と若ハゲ(お兄さん)は課外授業と称してビーチで授業を行うことにしました。
この2人はあろうことかビーチにきているのに服をきて、さらにパソコンを使用して授業を行っていました。
ビーチにいる人たちはあきらかに浮いているこの2人を盗撮魔と考え、警察に通報しました。
そして警察がビーチに到着し2人に職務尋問をしました。尋問が行われてる最中、警察はハゲ茶瓶のパソコンに保存されているデータを見せるようにいってきました。
その瞬間ハゲ茶瓶はパソコンをぶっ壊し証拠隠滅をし、若ハゲ(お兄さん)とそこから全速力で逃走したのでした。
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日が沈み、夜になりました・・・・・
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ここはハゲ茶瓶の自宅です。2人は無事に合流できたのでしょうか・・・・
きっと我々を犯人と誤認したのでしょう
ササッ
とにかくパソコンは複数もっていて、データを共有しています。ビーチで使っていたパソコンは壊れてしまったのですが、こっちのパソコンを使って授業を進めたいと思います。
朝に行動すると怪しまれるので、真夜中に授業を行います。
準備はOKですか?
長らく続いたポリフェノールがようやく終わりましたので、次はカロテノイドです。
カロテノイドもポリフェノールに負けず劣らず重要で、有名なものがたくさんありますのでしっかりとついてきてください。
カロテノイド
カロテノイドとは 野菜、果物などの植物や動物に含まれる黄色、赤色などの色素成分の総称でその種類は600種類以上あるといわれています。
まあそこはいったん置いておいてください
野菜や果物といった植物の場合の話になりますが、カロテノイドは植物が光合成をする際に必要な化合物で、あらゆる植物の葉や茎に含まれているものです。
カロテノイドは大きく2つに分類されます。カロテン類とキサントフィル類です。
で、カロテンとキサントフィルにわけられるってどういう風に分けられているんだ?
ちょっと専門的にいうとカロテノイドって、化学式C40H56の基本構造を持つ化合物の誘導体のことをいうのですが、このうち炭素と水素原子のみでできているものをカロテン類とし、それ以外(酸素原子など)のものを含んでいるのをキサントフィル類という感じにわけています。
まあ簡単にいうとカロテノイドは、アルコールに溶ける、溶けないで2つにわけることができます。
アルコールに溶けるほうがカロテン類で、アルコールに溶けないほうがキサントフィル類です。
ところでポリフェノールとどう違うの?植物の葉っぱとかに含まれる色素成分とかって同じものじゃないの?
「化学構造が違うから」っていう答え以外でですよね?
そうですね・・・
まず1点目はポリフェノールは植物のみに含まれているものですが、カロテノイドは植物と動物両方に含まれているっていうことです。
2点目は水溶性か脂溶性かの違いです。ポリフェノールは水溶性で、カロテノイドは脂溶性です。水溶性と脂溶性の違いって覚えていますか?
水溶性は水にとけやすく、脂溶性は水に溶けず油に溶けるものです。水溶性は熱に弱く、脂溶性は比較的熱に強いです。あとは水溶性は過剰となっても尿などと一緒に排出されるので過剰症になりにくいと性質があります。一方脂溶性は、体内に取り入れると一定期間貯蔵されるので、蓄積されると過剰症の心配がでてくるといえます。
なので水溶性であるポリフェノールはこまめに摂取を心がけ、脂溶性であるカロテノイドは1日で摂取する量の配分を考えてとる必要があるということです。
カロテノイド類の共通の特徴
カロテノイドの共通の特徴として抗酸化作用をもっているいう点があげられます。
ビターん
抗酸化の話は何度も繰り返し話していますが、重要なことなので聞いてください。
植物って紫外線をもろあびますよね?紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生します。
植物って光合成する際、酸素も生み出しますよね?光合成をすると同時に活性酸素も発生させているといえます。
植物はこの活性酸素から自身の細胞を守るために抗酸化作用をもった色素成分などを作り出し蓄えているのです。植物は抗酸化物質を自ら作ることによって長生きをし、自分たちの子孫を残していきているのです。
だからこの抗酸化作用をもった色素成分などを摂取することは我々の体内おいても活性酸素の除去に大いに貢献してくれるというわけです。
この色素成分というものがファイトケミカルであり、カロテノイドというわけなのです。
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えーと とにもかくにもおおまかにカロテノイドというものがどういったものかというのがわかっていただけと思います。
さて次回からはカロテノイドのカロテン類の紹介に入りますので、今日はゆっくり休みましょう。