さて早いもので「ファイトケミカル」を学ぶシリーズもその14となりました。無駄に長引いてしまっています。そもそもなぜこんなに「フェイトケミカル」シリーズが長引いているかというと、ファイトケミカルの数が多すぎるのです。ファイトケミカルは数千種類あると言われています。いやもしかしたら1万以上とも言われています。
まあファイトケミカルは大きくポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物、糖関連物質、アミノ酸関連物質、香気成分の6つに分類されているので、その分類したなかの本当に有名なものだけをピックアップしていくとそこまで多くの数になりませんが・・・
言い忘れました「ファイトケミカル」シリーズは、この6つのカテゴリーごとに有名なファイトケミカルをピックアップして紹介していく話です。
まあいまさらこんなことをいっても後の祭りなのですが・・・
いや~おっしゃる通りです。この前説というか序文をどのように書けばいいのか毎回なやんでいます。まあ別に書く必要ないじゃんといわれてしまえば、それまでなのですが・・・
すいません。ちょっと一服
14回もこのシリーズ続いているんだぞ
さて6つのカテゴリーがあるファイトケミカル・・・
もしかして「ファイトケミカルとは」を忘れてしまっている方がいるかもしれませんのでもう一度だしておきます。
ファイトケミカルとは野菜、果物、豆類などの植物性食品の色素、香り、アク、辛味などからの成分から発見された化学物質の総称のことです。この色素、香り、アク、辛味などには抗酸化作用や免疫力をあげる効果があります。
それでは続けます。
えーと6つのカテゴリー(ポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物、糖関連物質、アミノ酸関連物質、香気成分)にわかれているファイトケミカルのうちポリフェノールが終わってカロテノイドの説明をしているところです。
もう少し詳しくいうカロテノイドもカロテン類とキサントフィル類にわかれておりカロテン類の説明をしている途中でした。前回はカロテン類のメインであるカロテンの紹介が終わりましたので次の有名どころを紹介したいと思います。
まだ6つあるカテゴリーのうちの2つしか終わっていないじゃんと思われる方いらっしゃるかもしれませんが、ファイトケミカルはこの2つがメインなので、カロテノイドが終われば後はちゃちゃっと終わると思います。
ピカーン
お兄さんは再び商店街のドラッグストアに向かったのでした。
そんなこんなでハゲ茶瓶の自宅に戻ってきました。
さて今回はカロチノイドのカロテン類に含まれている目玉を紹介したいとおもいます。その名もリコピンです。
リコピン
リコピンはカロテノイドのカロテン類の一種で、赤色の色素成分のことをいいます。
リコピンといえばトマトをイメージするかたが多いと思います。それでOKだとと思います。自分もトマト=リコピンって考えてしまっています。トマトの可食部(食べられる部分)100gあたり、約3mgのリコピンが含まれています。
・・・・・
いえ、実はトマトが一番多くリコピンが含まれていると思ったら違うのです。1番はミニトマトで可食部100gあたり、約8mgのリコピンが含まれています。トマトの2倍以上含まれていることになります。
まあそうですね。ミニトマトは一応トマトの一種ですので・・・
ここでちょっとした豆知識をいいますとトマトは実の重さによって、大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトに分けられています。
実をいうとトマトより多くリコピンを含んでいるものがあります。スイカ、ピンクグレープフルーツです。
これらは可食部100gあたり、3.2mgのリコピンが含まれています。
ただ「リコピンを取る」と考えたらやはりトマトでしょう。今あげたものって食べられるシーズンが限られていますよね。トマトはオールシーズン手軽に食べれますし、なによりトマトは赤色の色素成分であるリコピンのイメージまさにそのものって感じがしますので。
ところでトマトからリコピンを摂取すると考えたときに何からとるのがベストだと思いますか?
いやそういう意味ではなく、トマトの栄養成分を取る方法っていろいろあるじゃないですか?
トマトジュースとかトマトケチャップとかトマトソースとか・・・
不正解!
実はトマトって生食用のトマトと加工用のトマトの2種類があり、加工用のトマトは生食用のトマトの3倍のリコピンの量が含まれています。
トマトジュースやケチャップは加工用のトマトが原料となっていますので、これらは生のトマトよりリコピンが多く含まれているといえます。ちなみに加工用のトマトにはリコピンだけでなくβカロテン、ビタミンCは約2倍、食物繊維は約1.5倍多く含まれています。
また生のトマトは冷蔵庫に保存していても含まれている栄養素ってすこしずつ減ってしまう(常温保存では2~3日で、トマトに含まれているビタミンCの3割以上が減少してしまう)のですが、加工品は収穫したその日のうちにつくられるのでそういった心配が必要ありません。
リコピンの1日の目安摂取量は15mgとなっています。この量を満たすにはそこそこの大きさのトマト2~3個をまるごと摂取しなければならないのですが、トマトジュースだとコップ1杯(200ml)で目安摂取量を満たすことができるといわれています。
なのでリコピンを摂取すると考えたときには加工用のトマトが原料であるトマトジュースなどがベストなのです。
あと生食用のトマトを食べるとしても、調理して食べたほうがいいといわれています。リコピンはもともと油に溶けやすい性質を持っているので、油と一緒に加熱調理したほうが吸収率がアップするといわれています。その率は3倍もアップするといわれています。
リコピンって熱に強いので、炒めたり煮込んだりしてもその成分が大きく減少することはありません。ともかく生のトマトでそのまま食べるよりも、なんかしら油をつかった料理をつくるといいと思います。
まあ面倒くさいときは生のトマトにオリーブオイルでもぶっかけて食べるっという手もいいと思います。
ところでトマトって野菜と果物どっちだと思いますか?
植物学の分類ではトマトて果実に分類されるのです。ただ日本では「木になるものが果実」としているので、トマトはそれに当てはまらないので野菜とされているのです。まあ日本ではといいましたが、海外でもだいたいは野菜と分類されています。
ところで10月10日って何の日かしっていますか?
そういえば昔は10月10日は体育の日で休みだったな~
そうでした。今回はリコピンの話でした。
リコピンの抗酸化作用
リコピンの効果としてもっとも特筆すべきは強い抗酸化作用がある点です。
いや、その抗酸化力が半端ないのです。カロテノイドいやファイトケミルのなかでも段違いなのです。ファイトケミカルに限定せずとも、あらゆる栄養素の中でもトップクラスの抗酸化力を誇っているのです。
抗酸化作用とは体内で過剰に発生する活性酸素から体を守る作用つまり細胞が酸化されるを防ぐ作用のことです。そもそも活性酸素は「酸化させる力」が非常に強い酸素のことで・・・・・
パーーンチ
抗酸化作用と活性酸素の説明はもういいですね・・・
前回、βカロテンの話をしました。βカロテンも強い抗酸化作用があるっていいましたが・・なんとリコピンはこのβカロテンの2倍の抗酸化作用があるといわれています。
そうですか・・・。それだったらもっとビックリする話をします。強い抗酸化力をもっていて若返りのビタミンって呼ばれているビタミンってなにか覚えています。
そうです。ビタミンEです。
ではリコピンはビタミンEの何倍の抗酸化力を持っていると思いますか?
ブーはずれ!!
なんとリコピンはビタミンEの100倍の抗酸化力をもっているといわれています。
そうです。100倍です。100倍の根拠はといわれると答えようがないのですが・・・
ただリコピンは活性酸素のなかでも酸化力の強い一重項酸素を除去する力が強いといわれています。私の知る限りでは一重項酸素を除去する力をもっている抗酸化物質の有名なものってこのリコピンとアスタキサンチン、αリポ酸ぐらいしか思い浮かびません。
紫外線などで生成される活性酸素です。紫外線を浴び続けると一重項酸素が発生し細胞膜の脂質を酸化させ過酸化脂質に変えてしまいます。
このリコピンの強い抗酸化作用は、動脈硬化をはじめとする生活習慣病予防や肌を美白にするのに大きく貢献します。
リコピンをこんな簡単にまとめてはいけないのですが、まあ栄養成分レビューで詳しくやるということで今回はこの辺にしときたいと思います。
ハゲ茶瓶が見ていない台所にて
完成!!
ごっくーーーん
ハゲ茶瓶は、若ハゲが作った睡眠薬入りのコーヒーを飲んでしまいました・・・・・