さて、ファイトケミカルを6つに大きくわけたなかで、ポリフェノール、カロテノイド、含硫化合物の紹介が終わりました。残りは糖関連物質、アミノ酸関連物質、香気成分です。
残り半分です。折り返し地点です。
というかラストスパートです。
残っているものはその他として一括りにされているだけで数も少なく有名な成分があまりありません。なのでこのシリーズもあと数回で終わる予定です。
2人の知らない間に町は大変なことになっていました・・・
そう、それは遡ること数日前、ハゲ茶瓶が自宅を爆破した時に戻ります・・・・
ブーブーブーブー
ボゴーン
・・・・・この爆破を聞いた住民たちが集まり町は大変な騒ぎになりました
住民だけでなく、テレビをはじめとするマスコミも多数駆け付けました。
多くの警察が現地に派遣され
昼夜を問わず、消火活動につとめました
無事消火・・・・しましたが、
この騒ぎにより警察のお偉いさんはブチ切れました
警察、SWATを総動員させろ!!
こうして事態はとんでもなく大きくなっていました・・・・
そんなことはつゆ知らず、のんきな2人は廃墟で授業をおこなっていました。
今回は糖関連物質です
糖関連物質で含まれているファイトケミカルはβグルカンとフコイダンが有名です。今回はβグルカンを次回はフコイダンを学びます。
糖関連物質は計2回で終了予定です。
※β-グルカンと-をいれるべきですがここでは取り除いています。あしからず。
βグルカン
βグルカンは、しいたけなどのキノコ類やパン酵母などの酵母に含まれる多糖類の一種で、食物繊維の一種でもあります。
多糖類とは糖質のうちグルコース(ブドウ糖)が多数結合したもののことをいいます。
グルカンとは「グルコース」が連なった形である多糖体の総称のことをいいます。
ちょっと専門的なことをいうと、この連なったグルコースの化学構造はα型とβ型に分けることができ、β型のグルカンがβグルカンということになります。
αグルカンはここでは説明しませんが、まあザ・糖質(炭水化物)だと考えていいと思います。αグルカンの代表的なものはでんぷんとかアミロースです。あと体内にあるグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵庫のようなもの)も当てはまります。
食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」のことを言います。
3大栄養素って体内に入ったら消化酵素により分解されて吸収され、代謝酵素により代謝されエネルギーとなったり体の材料となったりしますよね?
食物繊維は消化されずに、小腸を通って大腸まで達する成分のことをいいます。うんちを増やす材料となったり、大腸内の腸内細菌に利用されて、便秘の予防や腸の働きを正常にするといった働きなどをします。
食物繊維は大きく、水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に分けることができます。
ちなみにキノコ類に含まれるβグルカンは不溶性食物繊維に、大麦に含まれるβグルカンは水溶性食物繊維に当てはまります。
多糖類、食物繊維って・・・糖関連物質っていうからには多糖類の一種っていうのはわかるけど・・・食物繊維って・・・
ファイトケミカルの話でなくなっているぞ
実は糖関連物質って多糖類とか食物繊維に分類されていますが、ファイトケミカルの一種でもあるのです。
まあ食物繊維を多く含んでいるファイトケミカルが糖関連物質であると考えればいいと思います。
βグルカンの効果・効能
βグルカンは、免疫力を高める効果、がん細胞を抑制する効果で有名です。
免疫力を高める効果
βグルカンには免疫を司るマクロファージ、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、リンパ球、白血球などの各種細胞を刺激し、活性化させて身体の外から入ってくるウイルスや細菌に対する免疫力を高める効果があります。βグルカンを摂取することで風邪などの予防や花粉症などのアレルギー症状の予防、改善が期待できます。
がん細胞を抑制する効果
これはβグルカンの免疫力を高める効果につながってることです。免疫力を高める効果によりがんの抑制効果も期待できます。上で挙げたナチュラルキラー細胞やマクロファージといった免疫細胞はがん細胞を攻撃して破壊する働きをします。βグルカンにはこれら免疫細胞を活性化させる働きがあるので、摂取することがんの予防になるといわれています。
このような効果が期待できるβグルカンを摂取する場合は、空腹時がベストといわれています。βグルカンは腸の内壁に存在する免疫細胞に働きかけるため、空腹時のほうがより効果が高まるといわれています。
こんな平和なやり取りがいつまでも続くと思っていましたが・・・・