このブログにおいての「美白」の定義はシミがないこと、シミが目立たないことです。
肌(美白)部門ランキングはシミを減らす・シミを薄くする効果をもたらす栄養成分のランキングです。
このランキングの内容を簡単に説明したいと思います。
シミができるプロセスはこのイラスト内にある①~④の流れです。
※イラスト内の活性酵素は活性酸素に置き換えてください。
イラスト内①~④の流れをここではシミができる4つのプロセスとしました。
このプロセスをもう少し詳しく述べると次のようになります。
シミができる4つのプロセス
- 活性酸素が皮膚組織に攻撃→肌の細胞が情報伝達物質を産生→
- 情報伝達物質がメラノサイトを刺激(メラニン生成命令)→メラノサイト内のチロシナーゼ活性→メラノサイト内にあるチロシンと結合→メラニンがたくさん作られる→
- メラニンが肌のターンオーバーとともに排出されずシミとなる→
- そのメラニンが過脂化メラニンの場合は濃いシミとなる
※内容は多少異なりますが、この4つのプロセスはイラスト内の①~④にそのままあてはめて考えてください。
シミはこのようにおおきくわけた4つのプロセスを経て作られていきます。
となるとこの4つのプロセスのいずれかの流れを断ち切ることができれば、あるいはプロセス内の活性を抑制することができればシミを減らす・シミを薄くすることにつながります。
※①~④のうち③のプロセスは促進させるとなります。
この4つのプロセスを遮断する・抑制する働きをもつ栄養成分をピックアップし、ランク付けしたのが肌(美白)部門ランキングです。
ただしプロセスごとに対応できる栄養成分は異なっています。
なので4つのプロセスに対することを美白ステップ1~4としてそれに関連する栄養成分をピックアップし各々TOP10のランキングを作成してきました。
- プロセス①に対するステップ1と1.5
「活性酸素」をキーワードに掲げ活性酸素を除去する栄養成分のランキング - プロセス②に対するステップ2
「情報伝達物質」、「チロシナーゼ」をキーワードに掲げ情報伝達を遮断する、チロシナーゼの活性を抑制する栄養成分のランキング - プロセス③に対するステップ3
「肌のターンオーバー」をキーワードに掲げターンオーバーを促進する栄養成分のランキング - プロセス④に対するステップ4
「過脂化」をキーワードに掲げ過酸化脂質を予防・無毒化する栄養成分のランキング
今回の肌(美白)部門ランキング 総合はこれらステップ1~4のランキングをまとめたランキングとなっています。
どのようにまとめてランク付けするかというと「ポイント」です。
各ステップの1位が10点で10位が1点とし、ステップ1~4の5項目の合計ポイントが高い栄養成分が総合ランキングで上位になるシステムにしました。
ただしステップ1~4がすべて同じぐらい重要かといえばそうではありません。美白(シミを減らす・シミを薄くする)の観点からいうとステップ2が一番重要で、次にステップ1、その次に3と考えています。1.5と4は重要度でいうと若干劣ると思っています。
ということで点数に少し差をつけたいと思います。
ステップ2に関しては+3の点数 つまり1位が13点で10位が4点とします。
ステップ1に関しては+2の点数 つまり1位が12点で10位が3点とします。
ステップ3に関しては+1の点数 つまり1位が11点で10位が2点とします。
ステップ1.5と4に関しては通常の点数 つまり1位が10点で10位が1点とします。
この点数を基準にポイントを合計しランクづけしたのが肌(美白)部門ランキング TOP30となっています。
ここで1つ注意点がございます。同点となった場合の順位です。同店の場合のルールは以下となります。
同点の場合ステップ1~4の5つのうち ランキングノミネート数が多いものを上位とする
ノミネート数も同じ場合は
ステップ2>1>3>1.5>4の順にランクインしているものを上位とする
以上をもとにランキングを作成していきます。
※ステップについての考え方およびランキングのひな型についてはこちら→勝手にランキングについて 肌(美白)部門編
肌(美白)部門ランキング TOP30
1位~5位
第1位 グルタチオン
グルタチオン【ペプチド】
ステップ2 2位
ステップ4 1位
美白ステップ1.5・2・4
美白アプローチ
・体内に発生する活性酸素を除去
・メラニン大量生産を抑制する
・過脂化メラニンを防ぐ
グルタチオンの肌(美白)評価6
評価内容① 活性酸素の除去範囲
グルタチオンは水溶性、脂溶性両方の性質をもっています。そのためグルタチオンはすべての細胞で抗酸化作用を発揮します。またグルタチオンはミトコンドリア内(活性酸素の最大限の発生源)でも優れた抗酸化作用を発揮します。
評価内容② ビタミンCのリサイクル
グルタチオンには酸化型ビタミンCに働きかけ、もとの還元型ビタミンCに戻す働きがあります。
簡単にいうとグルタチオンが体内で働いている限り、ビタミンCの抗酸化力がリサイクルされていくということです。
評価内容 チロシナーゼ活性を抑制
メラニンはメラノサイトに血中から供給されたチロシンがチロシナーゼにより酸化されることで生成されます。チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニンという代謝過程を経てつくられていきます。
活性酸素が皮膚組織に入り込みメラノサイトを刺激するとチロシナーゼが活性化され過剰にメラニンが生成されてしまいます。グルタチオンにはチロシナーゼの活性を抑制する働きがあります。
またドーバキノンにも働きかけ、黒色メラニン(ユーメラニン)の生成を抑制し、肌色メラニン(フェオメラニン)の生成を促進するという働きもあります。
評価内容 過酸化脂質を無毒化
過酸化脂質を無毒化するのは体内にある抗酸化酵素グルタチオンペルオキシダーゼです。なのでこの酵素を増やすまたは活性させることが体内に蓄積された過酸化脂質を減らすことにつながります。
ところでグルタチオンペルオキシダーゼがどのように過酸化脂質を無毒化しているのかというと、「グルタチオン」を使ってです。還元型グルタチオンを電子供与体にすることで過酸化脂質を無毒化しています。
サプリメント おすすめ度
☆☆☆☆☆
サプリメント購入経路
日本 ✖
海外 ✖
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第2位 グレープシード(ブドウ種子)
グレープシード(ブドウ種子)【ポリフェノール】
ステップ1.5 3位
ステップ2 1位
美白ステップ1・1.5・2
美白アプローチ
・紫外線から発生する活性酸素を除去
・体内に発生する活性酸素を除去
・メラニン生成命令を遮断する
グレープシード(ブドウ種子)の肌(美白)評価6
評価内容 一重項酸素の除去
肌に活性酸素が発生する一番の原因となるのは紫外線です。紫外線から一重項酸素という非常に強い酸化力をもった活性酸素が発生します。一重項酸素はシミの原因となるメラニンを大量に作らせるものなので、この活性酸素を除去することが美白にとって大事になります。一重項酸素を除去する成分の一つとしてグレープシードやピクノジェールに含まれているOPC(オリゴメックプロアントシアニジン)が挙げられます。
評価内容 4種類の活性酸素すべての除去に対応
活性酸素にはスーパーオキシド、過酸化水素、一重項酸素、ヒドロキシラジカルの4種類があります。抗酸化物質のもつ除去力が有効なのは4種類のうち1つ2つがほとんどです。
グレープシードに含まれているOPCの抗酸化作用は活性酸素4種類すべてに対応しています。またOPCの抗酸化力はビタミンCの20倍以上、ビタミンEの50倍以上あるとされています。
評価内容 エンドセリン受容体の発現を抑制
情報伝達物質の一種であるエンドセリンはメラノサイト内にある受容体と結合することで「メラニンをたくさん作れ」という指令をだします。
グレープシードに含まれているOPCにはエンドセリン受容体の発現を抑制する働きがあります。指令を受け取る受容体を減らすことで「メラニン生成の指令」を遮断しメラニンが過剰に作られるのを防ぎます。
サプリメント おすすめ度
★★★★★
サプリメント購入経路
日本 △
海外 △
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第3位 アスタキサンチン
アスタキサンチン【カロテノイド】
ステップ1.5 4位
ステップ4 2位
美白ステップ1・1.5・4
美白アプローチ
・紫外線から発生する活性酸素を除去
・体内に発生する活性酸素を除去
・過脂化メラニンを防ぐ
アスタキサンチンの肌(美白)評価6
評価内容 一重項酸素の除去
アスタキサンチンには肌に発生する一重項酸素を除去する働きがあります。この働きにより表皮基底層にあるメラノサイトでメラニンが過剰に作られるのを防ぎます。アスタキサンチンの一重項酸素に対する抗酸化力は非常に強力で、βカロテンの5倍、ビタミンEの550倍、コエンザイムQ10の800倍、ビタミンCの6000倍あると言われています。
評価内容① 細胞膜の活性酸素除去
アスタキサンチンが非常に強い抗酸化力を持っている理由のひとつは、広範囲に渡り細胞膜を活性酸素から守るからというのが挙げられます。
アスタキサンチンは、細胞膜全体を活性酸素から守る働きをしています。
評価内容② プロオキシダントになりにくい
抗酸化物質は細胞が酸化される代わりに自らが酸化されることで活性酸素を除去しています。
ただし金属イオン等のもとで抗酸化物質自体がラジカルとなり逆に活性酸素を発生する酸化作用を持つようになることもあります。このように抗酸化とは逆に酸化作用が働いてしまうことがあることをプロオキシダントといいます。アスタキサンチンは他の抗酸化物質と比べてプロオキシダント活性が低いのが特徴です。
評価内容 過酸化脂質の予防 細胞膜の保護
過酸化脂質が蓄積されると通常よりも色が濃いメラニン色素を生み出し濃いシミをつくりだすことになります。過酸化脂質の蓄積を防ぐためには体内にある抗酸化酵素を活性させることと食事など外から抗酸化物質を取り入れることが大切です。アスタキサンチンは数ある抗酸化物質の中でも過酸化脂質に対する抗酸化力が優れていることで有名です。過酸化脂質を抑制する力がビタミンEの1000倍あるといわれています。理由の一つはアスタキサンチンがビタミンEより細胞膜を守る範囲が広いというのが挙げられます。
サプリメント おすすめ度
★★★★☆
サプリメント購入経路
日本 〇
海外 〇
サプリメント 例
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第4位 システイン(シスチン)
システイン(シスチン)【アミノ酸】
ステップ3 2位
美白ステップ2・3
美白アプローチ
・メラニン大量生産を抑制する
・メラニンの排出を促進する
システイン(シスチン)の肌(美白)評価6
評価内容 チロシナーゼ活性を抑制
システインはチロシナーゼの活性を抑制する効果が非常に優れている成分として有名です。
またメラノサイトで生成させる2種のメラニンのうち黒色メラニン(ユーメラニン)生成への酸化反応を抑え、肌色メラニン(フェオメラニン)生成への反応に切り替えを促す働きもします。
評価内容 ターンオーバーの正常化(角化)
角化とは角化細胞が生まれてから垢となってはがれ落ちるまでの課程のことをいいます。角化の最終目的は角質層に角質細胞を形成することです。
基底層にある角化細胞が分裂することで生まれた細胞がケラチンを産生しながら→有棘細胞→顆粒細胞→と形を変え上層に移行して角質細胞となります。
角化によって肌の細胞が入れ替わることをターンオーバーあるいは新陳代謝といいます。
角質層内のケラチン繊維の結合を強くさせる働き(ジスルフィド結合)をもつシステインは「角化」にとって重要な成分といえます。
システインを摂取することは肌のターンオーバーの正常化につながります。
第5位 ビタミンE
ビタミンE【ビタミン】
ステップ1.5 6位
ステップ3 8位
ステップ4 3位
美白ステップ1・1.5・3・4
美白アプローチ
・紫外線から発生する活性酸素を除去
・体内に発生する活性酸素を除去
・メラニンの排出を促進する
・過脂化メラニンを防ぐ
ビタミンEの肌(美白)評価6
評価内容 一重項酸素の除去
ビタミンEは別名「若返りのビタミン」と呼ばれています。その理由としては優れた抗酸化作用を有し、体のサビ(酸化)を防ぐ力が強いからです。ビタミンCと並び抗酸化物質の代表格といえます。ビタミンEには一重項酸素を除去する力があります。
評価内容 脂溶性エリアで働く抗酸化物質の代表
細胞膜が過酸化脂質になることでその細胞が機能しなくなるだけでなく、その過酸化脂質は活性酸素を発生させ周りの細胞や脂質を酸化させていきます。このような負のスパイラルに陥ることで体内にある細胞が衰え老化が加速していきます。細胞膜は脂質でできているので水溶性であるビタミンCやポリフェノールでは守ることができません。脂溶性の抗酸化物質のみが細胞膜を守ることができます。その代表がビタミンEです。ビタミンEは細胞膜をはじめ体内にある脂質が活性酸素により酸化されるのを自らが身代わりとなって守ります。
評価内容 ターンオーバーの正常化
ターンオーバーが乱れる原因はストレス、睡眠不足、洗顔のしすぎなど様々です。これらを改善することとターンオーバーを正常化させる栄養成分を取ることが重要となります。ビタミンEには肌の新陳代謝を活発にし血行を良くする働きがあります。乱れたターンオーバーを整える効果が期待できます。
評価内容 過酸化脂質の予防 細胞膜の保護
細胞膜にはビタミンEが溶けて存在し、細胞膜が酸化されるの守っています。ビタミンEは自らの電子を与えることでフリーラジカルと不飽和脂肪酸の反応を抑えて、過酸化脂質の連鎖を防ぎます。
ビタミンEには過酸化脂質の生成を防ぐとともにできてしまった過酸化脂質を分解する働きもあります。
サプリメント おすすめ度
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肌(美白)部門ランキング 1位~5位
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