PABA
ビタミン様物質
PABAとは
ビタミン様物質の1種
ビタミン様物質とはビタミンと似た生理作用をもっている有機化合物のことをいいます。ビタミン同様に代謝において重要な役割を果たします。
が、ビタミンの定義から外れているためこのように呼ばれます。
ビタミンとは人の生命維持に必須であるものの 、体内で合成することができない(できたとしても必要とする量を体内で合成することができない)ため食品から摂取しなければならない有機化合物をいいます。
そのためにはビタミンの定義の検討から始めるべきです.「生命維持に必須の微量作用低分子有機化合物で ,必要量だけ自己体内で合成できないもの」というのが ,ビタミンの定義となっております,
引用元
ビタミンの必要量を再考する
J-STAGE
PABAはビタミン様物質に分類されます。
葉酸の構成成分
PABAはパラアミノ安息香酸(Para-Aminobenzoic Acid)の略称です。4-アミノ安息香酸とも呼ばれます。以前はビタミンBXと呼ばれることもありました。
PABAは葉酸の前駆体です。
葉酸はプテリジン・PABA・グルタミン酸が結合した化合物です。
出典元
葉酸
ウィキペディア
出典元
4-アミノ安息香酸
ウィキペディア
PABAは葉酸の合成に必要な材料として、真正細菌や、一部の動物などに必須の成分です。
ヒトにとっては必須ではありません。
理由は次の2つです。
理由その1
PABAの不足で起こる欠乏症が知られていない
理由その2
ヒトの葉酸の合成に直接関与していない
PABA→葉酸の変換に働く酵素は「ジヒドロプテロイン酸合成酵素」です。ヒトはこの酵素を欠いています。
葉酸は基本 食品から摂取するものです。
理由その2については真逆の記述があります。PABAは、体内での葉酸の合成に欠かせない物質で、PABAが不足すると葉酸の合成が進まず貧血気味になるといった感じです。
どちらが正解にせよ、あまり深く考える必要はないと思います。葉酸は「葉酸」として食事やサプリなどから摂取すればいい話です。
なお葉酸は腸内細菌で合成できます。PABAには腸内細菌の繁殖を活発にする働きがあります。その点より葉酸の合成に関与していると捉えることもできます。
書籍やサイトによりPABAは葉酸の合成を促進させる作用があるとの記述があります。ここでは、上記理由より その作用があると考えて話を進めていきます。
サルファ剤
サルファ剤とは分子内にスルホンアミド骨格を持つ合成抗菌剤の総称をいいます。にきびや結膜炎・ものもらいの抗菌薬としてご存知のかたいるかと思います。
サルファ剤は細菌の増殖を抑える静菌作用があります。
その作用は細菌の葉酸合成系を阻害=細菌のDNA合成を阻害することで示します。
作用機序について簡単に説明します。
細菌が分裂して増殖する時にDNAが必要です。DNAを複製するためにはその材料が必要となります。材料の1つが葉酸です。
細菌は葉酸を外から取り込むことができず自ら葉酸を合成しています。
これを葉酸合成系と言います。
葉酸は【PABA→葉酸 →で働くのはジヒドロプテロイン酸合成酵素】の流れで合成されます。
サルファ剤は葉酸の基質であるPABAに構造的に類似しており、競争阻害物質としてジヒドロプテロイン酸合成酵素を阻害します。これにより細菌のDNAの合成が阻害され、増殖が抑制されます=静菌作用がもたらされます。
ヒトには葉酸合成系がない(ジヒドロプテロイン酸合成酵素が欠けている)ため、細菌にのみ選択的に作用します。
ここで言いたいのは
- サルファ剤の構造がPABAに似ている
- サルファ剤を服用している方はPABAとの併用は避ける
.
の2点です。
PABAに抗菌作用があるとかではありませんのでお間違いなく。
PABAの効果・効能
PABAの効果・効能 3つ激選
- 紫外線から肌を保護
- 葉酸&パントテン酸と協力して働く
- 腸内細菌を増やす
そのうち2つを詳しく
①紫外線から肌を保護
紫外線には、紫外線UVAと紫外線UVBがあります。
地上に届く紫外線の約95%はUVAです。UVAは浸透力が強く、浴びた2~3割が肌の奥の真皮にまで到達します。そして、肌のハリや弾力を生み出すコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質を変性させてしまいます。UVAは主にしわ・たるみの原因となります。
地上に届く紫外線の約5%はUVBです。UVBは、UVAと比べて降り注ぐ量は少ないのですが、肌への作用が非常に強いです。短時間で炎症反応(サンバーン)を引き起こし、そのあと数日後に皮膚に色素沈着反応(サンタン)を引き起こします。真皮まではほとんど届きませんが表皮に大きな影響を与えます。UVBは主にしみ・くすみの原因になります。
PABAは紫外線を肌の表面で吸収する紫外線吸収剤として有名です。なのでPABAの誘導体【ジメチルPABAオクチル】が日焼け止めクリームによく配合されています。
※現在、PABAそのものを日焼け止めに利用するのは安全性などに問題があるとされています。
「紫外線を吸収する」となると、肌に悪いイメージが湧くかもしれません。
そんなことは決してなく「紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させることで、紫外線が肌の細胞に影響を与えるのを防ぐ」といったメカニズムとなっています。
出典元
紫外線から肌を守る
KOSEの紫外線(UV)ケア
(株)コーセー
さて驚くことなかれ、この働きは内服でも有効です。
つまるところPABAを摂取することで肌へ紫外線が浸透するのを防ぐことができます。
この効果はFDA(米国食品医薬品局)が認めており、海外では紫外線対策の飲む日焼け止めとして知られています。
PABAは紫外線がもたらす肌へのダメージを軽減させる成分です。
②葉酸&パントテン酸と協力して働く
PABAには葉酸の合成を促進させる作用、パントテン酸の吸収を促進させる作用があります。
なのでこれら成分と一緒に取ると、各々のもつ「働き」を高めることができます。
合成を促進させる作用機序は?吸収を促進させるメカニズムは?
など疑問が浮かぶかもしれませんが、ここでは深くは考えずに「そういうもの」だと捉えてください。
サプリ会社のほとんどはPABAの紹介文にそのように記載しています。
葉酸の摂取量を増やしたい方や、パントテン酸の効果を高めたい方は、パラアミノ安息香酸(PABA)を一緒に摂取すると効果的です。
引用元
パラアミノ安息香酸 PABA
(株)インターフェニックス
体内での役割上、葉酸やパントテン酸とのかかわりが深いため、これらも同時に摂取する事も重要です。
引用元
PABA サプリメント PABA (パラアミノ安息香酸) 100mg 100粒
スピードボディ SPEED BODY 楽天市場店
また近年は、葉酸やパントテン酸と一緒に摂り入れることで、髪に栄養を届けて白髪をストップさせることも期待されています。
引用元
PABAの働きとサプリメント一覧
サプリメント通販のサプー
基本 葉酸・パントテン酸のうちどちらか一方と組み合わせるという考え方でいいと思います。
個人的にはパントテン酸です。もちろん葉酸でもいいのですが、葉酸はビタミンB12や鉄など他に組み合わせるべき成分があります。そちらとタッグを組ませるのが良いと思います。
PABAが葉酸やパントテン酸と組み合わさることで最も得られる効果は白髪予防です。ここでも深く考えずに「そういうもの」だと捉えてください。
PABAを白髪予防目的で摂取するならパントテン酸とのタッグがベターです。
レバー、納豆、サケ、イワシに多く含まれるパントテン酸は、免疫力(めんえきりょく)やストレスに対する抵抗力をつけるビタミンで知られ、動物実験ではパラアミノ安息香酸(あんそくこうさん)(PABA)といっしょにとると、白くなりかけた髪を黒くする働きがあるといいます。
引用元
白髪(白毛症)
コトバンク
(株)朝日新聞社
個人的にパントテン酸との組み合わせを推した理由はここにあります。
なお白髪予防に関してはPABA単体でも十分イケると思います。PABAはラットに対する抗白毛症因子で知られています。
これから行うPABAの働き分析は、この3つの効果・効能で評価していきます。
- 紫外線から肌を保護
- 葉酸&パントテン酸と協力して働く
- 腸内細菌を増やす
PABAのメインの働きである【①紫外線から肌を保護】で評価できるのが肌関連の項目しかなく、その他の項目はほとんど【②葉酸&パントテン酸と協力して働く】で評価しています。
②で評価する場合
葉酸またはパントテン酸の働きを説明し、「PABAはその働きを高める」という形になります。各項目においてどちらかよりあてはまる(その項目に対する評価が高い)ほうを選別しています。その際は()にどちらの働きであるかがわかるように記載しています。なお葉酸またはパントテン酸ありきの働きなので点数が全般的に低くなっています。
ちなみに髪関連も葉酸やパントテン酸と協働なのですが、PABAの働きとして有名なので別の書き方&高評価をしています。
PABAの働き分析【見た目編】
合計 42/60点
薄毛
7点
「薄毛」改善 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 髪の健康
PABAは葉酸やパントテン酸と協力して髪の毛を健康にします。なのでこの2つと一緒に取ることを推奨されています。
各自の薄毛改善に関する働きは次です。葉酸核酸は新しい細胞を作る時に不可欠な成分です。 葉酸は核酸の合成に関与しています。
髪は毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで生まれ成長していきます。葉酸を摂取することで毛母細胞の細胞分裂が促進され健康な髪が生まれやすくなります。
パントテン酸エネルギー源であるATPは、細胞分裂を行う際に必要となります。
とくに毛母細胞が細胞分裂するときには多くのATPを要します。なので発毛・育毛においてはエネルギー代謝を促進させる成分をとることが非常に重要となります。パントテン酸はエネルギー代謝において中心的な役割を担う補酵素COAの構成要素として有名です。
パントテン酸はよく育毛目的のサプリに配合されていたり、育毛剤の成分に含まれていたりします。
白髪
8.5点
「白髪」予防 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 抗白髪
PABAはラットに対する抗白毛症因子で知られています。ラットでは欠乏すると白毛化すると言われています。薄毛項目では「髪の健康」で一括りにしましたが、具体的にいうと髪を黒々と健康にするです。
PABAは葉酸やパントテン酸と協力して髪の毛が白髪になるのを遅らせる働きをします。
白髪予防・改善に効く成分としてとても有名ですので、薄毛予防よりもこちらを目的として摂取すべきです。
なおこの効果を得たいのならば、2つとも一緒がベスト、どちらか一方だとパントテン酸と組ませるのがベターだと思います。
美肌
9点
「美肌」作り に関わるPABAの働きは主に次です。
- 紫外線対策【しわ・たるみ】
紫外線には、紫外線UVAと紫外線UVBがあります。地上に届く紫外線の約95%はUVAです。UVAは浸透力が強く、浴びた2~3割が肌の奥の真皮層にまで到達します。そして、肌のハリや弾力を生み出すコラーゲンやエラスチンといったたんぱく質を変性させてしまいます。つまるところしわやたるみの原因となります。
PABAを摂取することで肌へ紫外線が浸透するのを防ぐことができます。この効果はFDA(米国食品医薬品局)が認めており、海外では紫外線対策の飲む日焼け止めとして知られています。PABAは紫外線によるしわ&たるみを予防する成分です。
美白
9.5点
「美白」ケア に関わるPABAの働きは主に次です。
- 紫外線対策【しみ・くすみ】
紫外線には、紫外線UVAと紫外線UVBがあります。地上に届く紫外線の約5%はUVBです。UVBは、UVAと比べて降り注ぐ量は少ないのですが、肌への作用が強いです。短時間で炎症(サンバーン)反応を引き起こし、そのあと数日後に皮膚に色素沈着反応(サンタン)を引き起こします。真皮まではほとんど届きませんが表皮に影響を与え、しみやくすみの原因になります。
PABAを摂取することで肌へ紫外線が浸透するのを防ぐことができます。この効果はFDA(米国食品医薬品局)が認めており、海外では紫外線対策の飲む日焼け止めとして知られています。PABAは紫外線によるしみ&くすみを予防する成分です。
筋肉
3点
「筋肉」増強 に関わるPABAの働きは主に次です。
- たんぱく質の合成(葉酸)
筋肉はたんぱく質でできています。たんぱく質の合成には核酸が働きます。
葉酸は核酸の合成に必要な成分です。不足すると筋肉作りに影響を与えます。PABAには葉酸の効果を高める働きが期待できます。
脂肪
5.5点
「脂肪」減少 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 糖質・脂質の代謝(パントテン酸)
パントテン酸は糖質の代謝・脂質の代謝両方においてアセチルCoAの構成成分として深く関与しています。※詳しくは働き分析【中身編】エネルギー項目にてエネルギーに代謝されなかった糖質・脂質は中性脂肪として体に蓄えられます。その代謝を促進するパントテン酸はダイエット効果の高い成分といえます。
PABAはパントテン酸の働きを高める成分です。
PABAの働き分析【中身編】
合計 34/60点
身体
4.5点
「身体」の構成材料 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 核酸の合成(葉酸)
体内には約10万種類のたんぱく質が存在していると言われています。それらはわずか20種類のアミノ酸が数十~数百個以上結合し、複雑に組み合わさることで作られます。
アミノ酸の組み合わせ方により、筋肉・臓器・髪・皮膚といった形態や性質が異なるたんぱく質が作られます。
アミノ酸を組み合わせ、たんぱく質をつくる作業を行っているのが核酸です。核酸とは、細胞核の中に存在しているDNA(デオキシリボ核酸)と細胞核と細胞質に存在しているRNA(リボ核酸)のことです。
核酸はDNAとRNAの総称で、塩基、糖、リン酸【=ヌクレオチド】がホスホジエステル結合によって重合した高分子化合物をいいます。引用元
核酸とは
ヤマサ醤油(株)医薬・化成品事業部葉酸(の補酵素型であるテトラヒドロ葉酸)は塩基の合成に関与しています。
つまるところ葉酸が不足すると核酸の合成に支障をきたします。PABAには葉酸の働きを高める効果があります。
エネルギー
6.5点
「エネルギー」生成 に関わるPABAの働きは主に次です。
- エネルギー代謝(パントテン酸)
パントテン酸は糖質・脂質のエネルギー代謝両方で「アセチルCoA」の構成成分として深く関与しています。糖質・脂質のエネルギー代謝の大まかな流れは以下です。
糖質
グルコース➡解糖系➡ピルビン酸➡アセチルCoA➡クエン酸回路➡電子伝達系
脂質
脂肪酸➡アシルCoA➡β酸化➡アセチルCoA➡クエン酸回路➡電子伝達系
出典元
エネルギー生産とビタミンB群
ニュートラシューティカルズ関連事業
大塚製薬(株)糖質の代謝では、ピルビン酸が脱炭酸反応によってアセチルCoAに変換されます。
脂質の代謝では、脂肪酸がβ酸化を受けてアセチルCoAに変換されます。クエン酸回路に取り込まれるためにはどちらもアセチルCoAになる必要となります。
アセチルCoAは、補酵素A(CoA)にアセチル基が結合した物質です。
パントテン酸はCoAの構成成分です。CoAはシステイン、パントテン酸、ATPが結合した化合物です。ということでパントテン酸が不足した場合、脂質や糖質のエネルギー代謝に支障をきたすと考えてください。
パントテン酸は タンパク質 のエネルギー代謝(アミノ酸からエネルギー源を生み出す)や クエン酸回路 内にも関与しています。
3大栄養素のエネルギー代謝すべてに関わる成分です。PABAはパントテン酸の働きを高めます。
病気
5点
「病気」予防 に関わるPABAの働きは主に次です。
- ホモシステインの代謝(葉酸)
ホモシステインはたんぱく質の代謝過程でできるアミノ酸の一種で、必須アミノ酸のメチオニンの代謝における中間代謝物です。
血中のホモシステインは心血管疾患の危険因子とされています。ホモシステインは酸素と結びつき活性酸素を発生させLDLを酸化させてしまうからです。葉酸はホモシステイン→メチオニンの代謝を促進しホモシステインの蓄積を防ぎます。葉酸摂取が多いほど心血管疾患のリスクを低下させることが研究により判明されています。PABAには体内の葉酸の合成量を増やす働きが期待できます。
体質
7点
「体質」改善 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 腸内細菌の繁殖を活発にする
PABAは腸内細菌の繁殖を活発にさせます。さてPABAとはの葉酸の構成成分の段落の最後の補足で【葉酸は腸内細菌で合成できます。PABAには腸内細菌の繁殖を活発にする働きがあります。その点より葉酸の合成に関与しているという捉えることもできます】と記載しました。
これに関して 付け足したいことがあります。腸内細菌で合成できるビタミンは葉酸だけではありません。他にもビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンといった水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンのビタミンK(K2)を合成することができます。
つまりPABAは【腸内細菌の繁殖を活発にすることで】これらビタミン類の合成にも関与していると捉えることができます。体内で合成できても、必要量が十分でないので外から取る必要があるのがビタミン(の定義)です。なのでPABAを取ればこれらビタミン類を取らずに済むというわけではありません。が、PABAの存在はこれらビタミン類に大きくプラスになると思います。
海外のマルチビタミンのサプリには高い確率でPABAも配合されています。それにはこういった理由もあるのではと推測されます。
※単に葉酸とパントテン酸の働きを高めるためだけという可能性もあり。リンクなお腸内細菌の働きは、ビタミンの合成だけではありません。
下記の通りさまざまです。
出典元
腸内バランス編
どうして腸は大切なの? 腸のことをもっと知りたいあなたに。
ザ・ガードコーワ整腸錠α3+ 興和(株)PABAは【腸内細菌の繁殖を活発にすることで】これら働きにも関わっているといえそうです。
- 貧血(葉酸)
巨赤芽球性貧血は異常な赤血球(巨赤芽球)が生まれることで起こる貧血です。一般的な貧血の原因である「鉄」を補給しても改善できないため悪性貧血と呼ばれています。赤血球の形成過程に関わる葉酸は巨赤芽球性貧血を予防する効果があります。PABAは葉酸の働き高めるので貧血予防になります。
一部では、PABAの不足は貧血気味になるという言われることもあります。理由は体内の葉酸の合成に欠くことできない成分だからとのことです。
いずれにせよ貧血で悩んでいる人はPABAを摂取して損はしないと思います。
精力
6.5点
「精力」増進&「性機能」向上 に関わるPABAの働きは主に次です。
- 妊娠中の栄養(葉酸)
妊娠初期は胎児の細胞分裂が盛んに行われる大事な時期です。この時期に十分な栄養を取れているかが、生まれてくる赤ちゃんの健康に大きく関わっています。この時期に最も重要な栄養成分がDNAの合成に関わる葉酸です。
と、言い切ってしまうのは少し問題がありますが、妊婦向けに葉酸(が主成分となっている)サプリが数々販売されていることから決して言い過ぎではないと思います。少なくとも、最も重要な成分の1つであることは間違いありません。
リンク
となると、葉酸の働きを高めるPABAも妊婦さんにとって役立つ成分といえます。※妊婦さんがPABA単体サプリを取るのは医師に相談してからにしてください。
健脳
5.5点
「脳」の健康 に関わるPABAの働きは主に次です。
- アセチルコリン
アセチルコリンは記憶、学習、認知能力に関わる神経伝達物質です。不足すると記憶力が低下し、認知症の発症リスクを高めます。
パントテン酸はアセチルコリンの合成に関わっています。アセチルコリンはコリンとアセチルCoAをもとに酵素(コリンアセチルトランスフェラーゼ)の働きにより作られます。
PABAにはパントテン酸の吸収を促進させる作用があります。
PABAのサプリメント紹介
PABAが含まれているサプリメントを紹介します。
PABA 参照一覧
4-アミノ安息香酸 ウィキペディア
パラアミノ安息香酸 日経Gooday (株)日本経済新聞社
サルファ剤による重症薬疹のリスク因子を発見―遺伝子検査への活用により、副作用の回避を目指す―
プレスリリース 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
サルファ剤 公益社団法人 日本獣医師会
最近の化粧品用途紫外線吸収剤 J-STAGE
紫外線防御剤の開発動向 J-STAGE
乳酸菌生成エキス生成研究室LABO (株) ビーアンドエス・コーポレーション