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ミトコンドリアはほとんどすべての細胞に存在する細胞内小器官です。
ミトコンドリアの主な機能はエネルギー源であるATPの産生です。
我々人間は、【ミトコンドリアからATPの形で供給され、このATPを分解して得られるエネルギーを使う】ことで、【生命を維持する & 身体活動を行う】ができます。
残念ながら、ミトコンドリアは活性酸素や加齢などが原因で機能が低下します&減ってしまいます。
このことが病気や老化の引き金となります。
健康を維持する、若々しさを保つためにはミトコンドリアを活性化させる(ここでは増やすも同じ意味)ことが大切となります。
ミトコンドリアを活性化させる←これは次の2つで遂行されると考えてください。
①カロリー制限をすると②ミトコンドリアの働きをサポートする成分を取る の2つです。
ここではどちらもミトコンドリアを活性化させるものとします。
①カロリー制限をする
カロリー制限をするとAMPKが活性化します。AMPKが活性化することで細胞内NAD+濃度が上昇し、サーチュイン遺伝子(Sirt1 )が活性化されます。
Sirt1はミトコンドリアを増やす働きをします。
Sirt1 は、カロリー制限に伴い発現が誘導され、寿命やストレスに対するタンパクの発現を調節する。また Sirt1 は PPARγ、PPARα、PGC1αといったエネルギー、糖脂質代謝、ミトコンドリア生合成に関わる遺伝子の発現も調節し、長寿を誘導する。
引用元
1.Sirtuinと腎加齢
PDFページ 1/3
J-STAGE
研究で、必要とするエネルギー量の25%を減らすことでSirt1が活性化されることが判明しています。
ということで、ミトコンドリアを増やしたければ 腹7分目の生活を続けてください。
食事制限プラス運動でカロリー制限をするのもありです。減らす25%は食事制限によるカロリーの減少+運動によるカロリーの消費でも構いません。
ちなみに、カロリー制限によるミトコンドリアの活性化は、カロリー制限を模倣する働き=Sirt1を活性化させる働きをもつ栄養成分でも有効です。その働きを有するのがレストベラトロールやケルセチンといったポリフェノールです。
出典元
2.老化学説と老化制御
PDFページ 3/4
J-STAGE
またNADの前駆体NMNをとる でもOKです。
OKというか、栄養成分によるSirt1の活性化は現在はこっちが主流といえるかもしれません。
NMNを取れば、NAD+が増える→Sirt-1が活性化されるといった流れにのります。
出典元
NMN
NOMON
②ミトコンドリアの働きをサポートする成分を取る
ようは、ミトコンドリアにおけるエネルギー産生に関わる成分です。
具体的にはクエン酸回路(ミトコンドリアのマトリックスで行われる代謝経路)や電子伝達系(ミトコンドリアの内膜で行われる代謝経路)に関与する成分です。
この代謝に関与する栄養成分を取れば、代謝経路が活性化される=ATP合成の効率を高める ことになります。
コエンザイムQ10は②にあてはまる成分であることは、もはや説明不要だと思います。
コエンザイムQ10はミトコンドリアにおける電子伝達系の複合体ⅠおよびⅡと複合体Ⅲ間の電子の受け渡しをする際に必須の存在です。
ということで、これ(②に該当する)より、コエンザイムQ10はミトコンドリアを活性化させる成分であることが世間に周知されています。
で、実は①にも該当するのです。
カネカと信州大学の研究により「CoQ10(還元型)にはサーチュイン遺伝子の発現を介してミトコンドリアの量を増やす働きがある」ことが示唆されています。
以上から還元型CoQ10はサーチュイン遺伝子の発現を介してミトコンドリアの量を増やすとともにその機能を活性化することで、老化遅延及び加齢性難聴の進行抑制効果を示していることが示唆されました。
還元型コエンザイムQ10による老化遅延および加齢性難聴進行抑制効果の作用メカニズムについて
ニュースリリース
カネカ
さらに,肝臓においても脂質代謝酵素の発現を含むミトコンドリアの機能促進を示す結果が示されており,CoQ10 の摂取が肥満・糖尿病の発症,病態改善に有用であることが示唆される.これら組織における脂質代謝改善効果の分子メカニズムとして,「cAMP の上昇(cAMP 分解酵素 PDE4 の発現抑制)→ AMPK の活性化→SIRT1 発現の上昇→ PGC1α 発現の上昇→ミトコンドリア機能の亢進」が考えられる
出典元
コエンザイムQ10 による脂肪組織の代謝制御を介した抗肥満・抗糖尿病効果
PDFページ 3/5
J-STAGE
①に関しては研究段階ともいえそうなので、なんともいいがたいのですが、
とにもかくにも、②に該当する「代表的な」成分であることは確実です。
ということで、ミトコンドリアを活性化させる【=健康を維持する、若々しさを保つ】のであれば、コエンザイムQ10サプリを摂取する←これ「普通のこと」です。
コエンザイムQ10サプリって、サプリの中でも値段が「高い」部類に入ると思います。毎日取るとなった場合、予算が気になる方いらっしゃるかと思います。
コエンザイムQ10サプリをリーズナブルな値段で手に入れたいと思ったら、海外のコエンザイムQ10サプリを選択するのがよろしいかと思います。
中でも、iHerbプライべートブランドのCalifornia Gold NutritionかLake Avenue Nutritionが大変安くなっています。
たまにスーパーセールの名のもと通常よりさらに割引きをしていることがあります(結構な頻度であります)。この場合は、コエンザイムQ10としてはあり得ない価格になっています。
コエンザイムQ10サプリをリーズナブルな値段で手に入れたいと思ったら、California Gold NutritionかLake Avenue Nutrition がスーパーセール品になっている時を狙って購入することをお勧めします。
今回レビューしたのはCalifornia Gold Nutritionのほうです。1粒あたり100mgで、(コエンザイムQ10の吸収を助ける)バイオぺリンも5mgも含まれています。価格のみならず含有量と品質も文句なしです。
ちなみに、自身が購入したのは150粒入りではなく360粒入りのほうです。
ぶっちゃけ、150粒入りを選択するべきでした。1人で1瓶360粒を使いきるっていろんな意味でちょっとアレでした。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。