HGH(ヒト成長ホルモン)

HGH(ヒト成長ホルモン)の評価 SS

HGH(ヒト成長ホルモン)

GH(成長ホルモン)は脳の視床下部から分泌されるGHRH(成長ホルモン放出ホルモン)の反応を受け放出されるホルモンです。GHRHの反応をうけると脳下垂体前葉にあるGH分泌細胞より分泌されます。

GH(成長ホルモン)は視床下部にあるGHRH(成長ホルモン放出ホルモン)により分泌が促進され、SRIF(ソマトスタチン)により分泌が抑制されます。
なのでGH(成長ホルモン)の分泌量はこの2つのバランスに依存します。

簡単にいってしまえば

  • GHRH>SRIFであれば成長ホルモンの分泌量が増える
  • GHRH<SRIFとなると分泌量が少なくなる

※ここでの>・<は過剰でないことが条件

 

ことになります。

※以後は「成長ホルモン」で話を進めていきます。

スポンサードリンク

「成長」と「代謝」をコントロールしているホルモンが成長ホルモンです。

子供の成長期において骨の軟骨細胞に作用し身長を伸ばす働きや各組織の細胞に作用し成長を促す働きをします。

成長期を過ぎても各組織の細胞の分裂や修復に欠かせないホルモンとして重要な役割を果たしています。

成長ホルモンの主な作用を簡単にまとめると次になります。

・成長ホルモンの主な作用

  1. 細胞分裂を促進 
    → 新陳代謝促進(骨形成・発毛・美肌など)
  2. 細胞の修復 
    → ケガの回復・肌のターンオーバー正常化 
  3. たんぱく質の合成を促進 
    → 筋肉量の増加
  4. 糖質、脂質の代謝促進 
    → エネルギー産生・脂肪の蓄積を防ぐ・脂肪の分解を促す
  5. 血糖値が低い時に血糖値をあげる 
    → 低血糖を防ぐ

 

成長ホルモンの作用はその標的組織に直接働きかける場合と、IGF-1と呼ばれる成長因子を介して働きかける場合があります。

つまり成長ホルモンの作用は成長ホルモン直接の場合IGF-1を仲介する場合の「2パターンある」です。
成長ホルモンの作用のほとんどは、IGF-1を介して行われています。

 

成長ホルモンの分泌は、思春期の10代がピークで、その後は加齢とともに減少します。60代では50%、80代では5%までに減少してしまいます。

 

HGH(ヒト成長ホルモン)の効果・効能

成長期に身長を伸ばす 

成長期の子どもの骨の両端に成長版(骨端版)と呼ばれる軟骨細胞の集まりがあります。

成長ホルモンは軟骨細胞の増殖を促進します。その結果、骨が縦方向に伸びます。

 

骨を丈夫にする 

骨では骨を形成する骨芽細胞と、骨を吸収する破骨細胞が働いています。

骨芽細胞

骨を作る細胞です。コラーゲンを分泌させ、そこにリン酸カルシウムを付着させ骨を作ります。


骨が作られることを骨形成といいます。

破骨細胞

骨を溶かす細胞です。酸と酵素でカルシウムとコラーゲンを溶かします。


骨が壊されることを骨吸収といいます。

骨は破壊と形成を繰り返すことで、新しく生まれ変わります。このことを骨リモデリングといいます。成長ホルモンは骨芽細胞および破骨細胞の分化・活性を促進するホルモンです。骨リモデリングに深く関与しています。

 

 

細胞分裂を活性化する 

細胞分裂を活性化させる作用を肌のターンオーバーを例に話します。

肌のターンオーバー
表皮は内側から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の4つの層に分けられます。

表皮の細胞は角化細胞(ケラチノサイト)とそれが変化した細胞がほとんどを占めています。約9割は角化細胞とそれが変化した細胞で占められています。
それが変化した細胞とは各層にある細胞のことです(例 有棘層にある細胞→有棘細胞)

角化細胞は表皮の一番下にある基底層で生まれます。基底層の角化細胞が細胞分裂をして、新しい細胞が作られます。
分裂した角化細胞のうちの一つは基底層に残って次の分裂に備えます。

もう一つの角化細胞は形を変えながら表面に押し上げられていきます。有棘層、顆粒層、角質層という順番で上に上にとあがっていきます。
そして最終的にアカとなってはがれていきます。

基底層で生まれた角化細胞が最終的にアカとなってはがれていく日数のことを「肌のターンオーバー」といいます。

20代の肌のターンオーバーは約28日(4週間)です。

角質層まであがるのに約14日にかかり、角質層にて約14日間 肌のバリア機能、保湿機能の役割を果たします。

成長ホルモンは細胞分裂を活性化させる働きがあります。成長ホルモンが十分に分泌されると肌のターンオーバーが正常化され、肌トラブルの少ない、美しい肌を保つことができるといえます。

 

 

筋たんぱく質の合成 

筋肉のたんぱく質は合成と分解24時間繰り返しています。

筋肉は合成<分解になると減っていきます。なので筋肉量を維持するためには合成>分解に、すくなくとも合成=分解をつくることが大切です。
そのためには筋肉のもととなる「たんぱく質」と「合成を促進させる成分」を積極的にとる必要があります。
「合成を促進させる成分」とはたんぱく質の合成に関与するビタミンやミネラルやたんぱく質の合成を促進させる働きをもつ成長ホルモンの分泌を促す成分のことを指します。

 

筋肥大のメカニズム

筋肉は「筋繊維を破壊する→修復する」を繰り返すことで大きくなります。 破壊のプロセスにおいて筋トレが必要となり、修復のプロセスで栄養と休養が必要となります。

修復のプロセスの「休養」において特に重要なのが睡眠です。睡眠中に成長ホルモンがたくさん分泌されることで破壊された筋繊維が修復され筋肉が肥大するからです。修復により筋肉が肥大する理由は筋繊維が以前よりも少し太くなって修復されるからです。

 

脂肪分解 

脂肪燃焼のメカニズムは次の3つのステップを経て行われます。

  1. 分解 体内に蓄積された中性脂肪を脂肪酸(遊離脂肪酸)とグリセリンに分解する
  2. 運搬 分解されてできた脂肪酸(遊離脂肪酸)を細胞のミトコンドリアに運搬する
  3. 燃焼 ミトコンドリアで脂肪酸がエネルギー貯蔵物質ATPに変わる

ATPがエネルギーとして消費される→脂肪燃焼

1~3のステップを促進するあるいは活性させることが体脂肪を減らすことにつながります。

中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する酵素が「HSL(ホルモン感受性リパーゼ)」です。この酵素を活性させることで脂肪の燃焼が開始されます。
HSLは脂肪からエネルギーを必要とするときに成長ホルモンなどの「脂肪動員ホルモン」が分泌されると活性されます
 

 

血糖値が低い時に血糖値をあげる  

成長ホルモンは低血糖時に、血糖値をあげる働きがあります。血糖値が70mg/dl未満(低血糖)になると、血糖値をあげるホルモンが順次分泌されます。
そのなかで成長ホルモンは3番目に分泌されるホルモンです。最初にグルカゴンとアドレナリン、3番目に成長ホルモン、最後にコルチゾールという順番で放出されます。

成長ホルモンが分泌されると 肝臓に貯蔵していたグリコーゲンが分解されて血糖値が維持されます。

 

 

HGH(ヒト成長ホルモン)のサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 見た目を気にする人に、若々しさキープ
  • 筋肉量が増え、ダイエット効果がアップ
  • 老化現象の改善に、若返りホルモン
  • 若返り&ダイエット
  • 細胞レベルからの生まれ変わり

 

 

スポンサードリンク

 

HGH(ヒト成長ホルモン)の摂取量、不足、過剰

HGHの摂取量
成長ホルモンを分泌させることは重要ですが、HGHを取ることは必須ではありません。
なので推奨摂取量たるものはございません。購入したHGHのサプリントの用量、用法を守ってください。
 
HGHの不足
「HGH」の不足というより、「成長ホルモンの分泌」の不足という体で話をすすめます。

成長ホルモンの分泌が少なくなると老化現象が起こります。体のいたるところの細胞の機能が衰え、代謝が落ちます。それにより抜け毛、肌の老化、筋力低下による肥満など見た目の劣化が顕著にあらわれます。肥満になると動脈硬化にもかかりやすくなるので健康を害します。

加齢で容姿、体力、免疫力が衰えるのは、加齢とともに成長ホルモンの分泌量が減ってしまうことが大きな原因の一つです。

 
HGHの過剰
HGHサプリを取る場合は、その目安量を必ず守ってください。

 

 

HGH(ヒト成長ホルモン)の豆知識

スプレータイプ
一般的な栄養成分(ビタミンとか)のサプリは錠剤タイプがほとんどです。HGHのサプリでは舌下投与型のスプレータイプもよく販売されています。

 

 

HGH(ヒト成長ホルモン)のレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

 

HGH(ヒト成長ホルモン) 総合評価 SS 18

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

 髪(薄毛、白髪) 評価6 
髪はケラチンというたんぱく質でできています。髪はケラチンの材料となるアミノ酸をもとに、毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで生まれ、成長していきます。

髪が生まれ成長していくメカニズムにおいて毛母細胞にケラチンのもととなる18種類のアミノ酸の取り込みを促進することと毛母細胞の細胞分裂を活性化させることが重要となります。
成長ホルモンは「ケラチンの合成を促進させる」「毛母細胞の細胞分裂を活性化させる」両方に関与します。

 

スポンサードリンク

 

 肌(美肌、美白) 評価6 
真皮層にある繊維芽細胞は美肌成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸)を生成しています。
表皮細胞では肌のターンオーバーが行われています。

成長ホルモンが分泌されることで繊維芽細胞、表皮細胞が活性化されます。

 

 体型(筋肉)評価6 
筋肉をつける作業は、「筋肉に高い負荷を与えることで、筋繊維にダメージを与える」&「休養、栄養をとることでダメージを受けた筋繊維を修復させる」を繰り返し行うことです。
筋肉が一番増える時間帯は、睡眠中です。なぜなら「成長ホルモンがたくさん分泌される」からです。成長ホルモンには筋繊維を修復させ、筋肉を肥大させる効果があります。

 

 体力(普段、夜のほう)評価6 
成長ホルモンは糖、脂質の代謝に関わっています。エネルギーを生み出すために欠かせません。エネルギー代謝がスムーズにいかなければ、疲労が抜けにくくなります。なので成長ホルモンをしっかり分泌させることは大事です。
また成長ホルモンの分泌量が増えることは精力増強にもつながります。

 

 その他(成長ホルモン)評価6 
HGHはそのまんま成長ホルモン(成長ホルモンの分泌を促すサプリ)のことです。

 

HGH(ヒト成長ホルモン)について勝手に語る

 

スポンサードリンク