グレープシードエキス

グレープシードエキスの評価 S

グレープシードエキス

グレープシードは日本語ではブドウ種子と訳されます。ブドウの種子から抽出されたエキスのことを「グレープシードエキス」といいます。

ブドウを食べる時、多くの人は皮や種を捨てていると思います。皮はまだしも種はほとんんど捨てていると思います。
捨てることで、そのまま食べることよりも食べ心地は良くなります。が、美容や健康にとっては、非常にもったいないことをしているといえるかもしれません。

というのもブドウの皮や種に貴重な栄養成分が豊富に含まれているからです。

ブドウの皮に含まれている代表的な栄養成分はアントシアニンレスベラトロールで、
種に含まれている代表的な栄養成分はプロアントシアニジン・OPCグレープシードオイルです。

今回はプロアントシアニジン・OPCに焦点をあて「グレープシードエキス」をレビューします。
グレープシードオイルのレビューはこちら

 

 プロアントシアニジン 

プロアントシアニジンとは、カテキンが複数つながった重合体の構造を持つポリフェノールです。プロアントシアニジンは炭素-炭素結合の開裂により「アントシアニジン」を生成することからプロアントシアニジン【=アントシアニジンの前駆体】と呼ばれます。

アントシアニジン(アグリコン)

アントシアニンはポリフェノールの一種で、紫色の色素成分です。ブルーベリーに多く含まれる成分としてご存知かと思います。

厳密にいうと、アントシアニンは色素の本体であるアントシアニジン(アグリコン)に糖や有機酸などと結びついた配糖体の総称を指します。

アントシア二ジンはアントシアニンに結合している糖や有機酸を除いた部分です。


出典元
アントシアニン
ウィキペディア

アントシアニジンはA、B、C環の3つの環構造から成っています。Rの位置に糖や有機酸などが結合しています(上記 出典元はアントシアニンの構造)。

主にB環の置換基の種類によって、大きく6種類のアントシアニジン(シアニジン、ぺラルゴニジン、デルフィニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジン)に分類されます。

それぞれ異なる色調を発現します。

出典元
フラボノイド 
花き研究所 
農研機構

赤色→シア二ジン、橙色→ペラルゴニジン、赤紫色→デルフィニジン

シア二ジン、ペラルゴニジン、デルフィニジン、それぞれを生成するものがプロシア二ジン、プロペラルゴニジン、プロデルフィニジンです。

天然に存在するプロアントシアニジンの大部分はプロシアニジンです。

 

プロアントシアニジンの体内での働き

プロアントシアニジンには強力な抗酸化作用があります。それにより動脈硬化抑制や抗腫瘍など生活習慣病予防が期待できます。また血管を拡張させる・ビタミンCの利用効率を高める・メラニンの生成を抑制する働きもします。

プロアントシア二ジンは健康や美容に大きく貢献するポリフェノールです。

プロアントシアニジンは、ポリフェノール類の一種で、強力な抗酸化作用を有し(特許文献1)、さらに、血中脂質を改善する効果;抗高血圧効果;血糖値上昇抑制効果;血管の弾力性を回復させる効果(血管保護効果);ビタミンCの利用効率を高める効果;血液の流動性を改善する効果などを有することが知られている。

引用元
公開特許公報(A)_プロアントシアニジン含有組成物
NBDC バイオサイエンスデータベースセンター
国立研究開発法人科学技術振興機構

抗酸化作用に関していえば、その力が強力なため「最強の抗酸化物質」や「ポリフェノールの王様」と称されることもあります。

 

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プロアントシアニジンの抗酸化作用

プロアントシアニジンの抗酸化力の特徴をまとめると以下になります。

①水溶性抗酸化物質
水溶性抗酸化物質は細胞質基質と血漿中の活性酸素種の消去に活躍します。細胞の内外で抗酸化作用を発揮します。
プロアントシアニジンは水溶性の抗酸化物質です。

 

②ラジカル補足作用
活性酸素にはラジカルとヒラジカルがあります。

4種類の活性酸素【スーパーオキシド・過酸化水素・一重項酸素・ヒドロキシラジカル】のうちラジカルはスーパーオキシド・ヒドロキシラジカル、非ラジカルは過酸化水素・一重項酸素です。

ラジカル(フリーラジカル)

物質を構成するのは原子です。原子は原子核と電子からできており、原子核の周りを電子がぐるぐると回っています。
原子核の周りを回る電子は2つで一対となることで安定な物質となっています。フリーラジカルとは原子核の周りにある電子の数が1つの分子(不対電子)のことをいいます。


2電子が一対になっているときは安定


なっていないときは不安定
※原子2つ以上が結びつくことで分子となります。イラストがフリーラジカルというわけではありません。

フリーラジカルは、不対電子をもっている=不安定であるために、安定するため他の物質から電子を奪う性質があります。この性質によって「酸化」が生じます。

プロアントシアニジンはラジカル補足作用を有します

 

③一重項酸素消去作用
一重項酸素の電子そのものは、一応すべてペアになっています。なので不対電子を持っていません=フリーラジカルではありません。
ですが、片側に空の軌道がありそこに電子を強く求めます。そのため非常に強い酸化力を持っているといえます。

出典元
医学部 TOPICS_4
トマト大学
カゴメ(株)

プロアントシアニジンは一重項酸素消去作用を有します。

 

このような特徴をもつ
プロアントシアニジンの抗酸化力の【よくある謳い文句】は、

  • 狭義の活性酸素4種類をすべて除去する力がある
  • ビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍、カテキンの10倍の抗酸化力がある

.
です。

それゆえ「最強の抗酸化物質」や「ポリフェノールの王様」と呼ばれています。

 

「よくある謳い文句」については、少し懐疑的です。

理由は次です。

◆4種類の活性酸素すべてについて

過酸化水素に対する消去能の記述が見当たりません。なのではっきりと「ある」と断言できません。

プロアントシアニジンの過酸化水素に対する消去能らしきものがこちらです。

ビルベリー葉エキスを添加することで、身体がもともと持っている抗酸化酵素である、グルタチオンペルオキシダーゼとカタラーゼの遺伝子発現量が高くなりました。

引用元
ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムを整え、体内の抗酸化にも働くことを確認
ニュースリリース
ロート製薬(株)

グルタチオンペルオキシダーゼとカタラーゼは過酸化水素を水と酸素に分解する酵素です。
プロアントシアニジンはビルベリーエキス葉の主成分です。なのでこの作用になんらかの貢献はしていると思います。

 

◆ビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍、カテキンの10倍

4種類の活性酸素のうちどれを基準にしているかが不明です。

 

 OPC(オリゴメック プロアントシアニジン) 

上述した通り、プロアントシアニジンには強力な抗酸化作用があります。ただし欠点があります。

カテキンの重合体といった構造上、高分子のため吸収率が悪いという点です。

なので「強力な抗酸化作用があるにもかかわらず、吸収率が悪いため体内で発揮する抗酸化力がそれほどでもない」といえます。

ポリフェノールの吸収率は,その種類によって異なるが,概して高くない.カテキン,イソフラボン,イソフラバノールのアグリコンの吸収率は約5~30%であるが,アントシアニジンやプロアントシアニジンのような縮合型タンニンの生体移行率は約0.1%と極めて低いとも報告されている(2)

引用元
腸管上皮における栄養機能的化学物質(ポリフェノール)の輸送と認識 
J-STAGE

OPCはこの欠点を取り除いた成分と言えます。

OPC=オリゴメックプロアントシアニジンの「オリゴメック」は低重合・低分子を意味します。
OPCは その文字通り 低重合のプロアントシアニジンです。
プロアントシアニジンの平均重合度は7~9です。その中でも、重合度が2~4がOPCです。

プロアントシアニジンの中でも、特に重合度が2〜4の縮重合体をオリゴメリック・プロアントシアニジン(oligomeric proanthocyanidin;以下、OPCという)という。 

引用元
公開特許公報(A)_プロアントシアニジン含有組成物
NBDC バイオサイエンスデータベースセンター
国立研究開発法人科学技術振興機構

OPCの体内吸収率は95%以上といわれます。一方でプロアントシアニジンの体内吸収率は極めて低いと言われてます。

それにより次の「差」が生まれます。

  • プロアントシアニジン
    経口した場合、吸収性が劣るため十分な抗酸化効果が期待できない
  • OPC
    経口した場合、吸収性が高いため十分な抗酸化効果を期待できる

.
OPCはプロアントシアニジンの欠点「強力な抗酸化作用があるにもかかわらず、吸収率が悪いため体内で発揮する抗酸化力がそれほどでもない」を解決してくれる成分です。

 

高分子だから

「プロアントシアニジンが高分子だから吸収率が悪い、だからOPCが良い」といった内容で話を進めて決ました。
そもそも高分子のほうが抗酸化活性が強い(ただし吸収率が悪いため発揮できない)です。
また高分子であるがゆえにもたらされる効果があります。

例えば抗腫瘍
抗腫瘍活性に関しては、ある程度の重合度を有するオリゴマーに活性があることが報告されています。

一方,抗腫瘍活性に関しては,2003年にKozikowskらがエピカテキンの2~8量体を合成し,5量体以上のオリゴマーに活性があることを報告している(2).以上のようにプロシアジンの生物活性においては2量体のような低分子ではなく,ある程度の重合度を有するオリゴマーに活性があると報告されていることはたいへん興味深い現象である.

引用元
プロアントシアニジンオリゴマーの生物活性 
J-STAGE

例えば腸内フローラ作用
マウス実験により、プロアントシアニジンの分子量が大きいがゆえに(消化管から吸収されることは難しく)大腸に残って働くことが確認されています。

そこで、消化吸収されにくいプロアントシアニジンが、腸管に到達して腸内フローラに直接作用するのではないか という仮説を立て、2014 年より共同でこの仮説の検証作業に入りました。

引用元
プロアントシアニジンによる腸内フローラの改善作用
プレスリリース
東北大学

 

 グレープシードエキスサプリについて 

グレープシードエキスサプリの成分表示は
ブドウ種子エキス 100mg(総ポリフェノール90~95%以上)となっているケースがほとんどです。

総ポリフェノールなので、すべてがプロアントシアニジンのことではありません。
ポリフェノールのうち「大部分が」プロアントシアニジンで、その中の一部にOPCが含まれていることになります。
※説明しやすいように断定口調にしていますが、「だと思います」です。

この円グラフがブドウ種子エキスに含まれている総ポリフェノールだとしたら、
イメージとしてはプロアントシアニジンが橙と赤、その中でOPCが赤といった感じです。

こちらのほうがイメージしやすいかもしれません。

プロアントシアニジン(太い丸)の中にOPC(薄い丸)といった感じです。

 

 

注意

以降、ここではプロアントシアニジン≒プロシア二ジン≒OPCと考えてください。
この3つの用語を特に分けずに説明しています。
時にプロアントシアニジンとして、時にOPCとして、たまにプロシア二ジンとして説明しています。
ここではすべて一緒のことと捉えてください。

グレープシードエキスの効果・効能

抗酸化作用

活性酸素は「酸化させる力」が非常に強い酸素のことです。その強い力で体内に侵入したウイルスや細菌を除去する役割があります。適量ならば細胞を守りますが、過剰に発生すると正常な細胞まで傷つけてしまいます。
過剰となった活性酸素は細胞のたんぱく質、脂質、DNAなどを酸化させることで細胞にダメージを与えます。

活性酸素から細胞を守るために抗酸化物質を積極的に取り入れる必要があります。

グレープシードエキスに含まれるポリフェノール(プロアントシアジニン)には強力な抗酸化作用があります。その抗酸化力はビタミンCの20倍以上、ビタミンEの50倍以上、カテキンの10倍以上とされています。

 

美白効果 その1

紫外線を浴びると表皮の基底層にあるケラチノサイトからメラノサイトに「メラニン」を作るよう指令が送られます。この指令をだしているのがエンドセリンなどの情報伝達物質です。


※活性酵素→活性酸素に訂正

エンドセリンがメラノサイト内のエンドセリン受容体に作用すると指令がでます。その結果メラニンの合成や増殖が促進され過剰にメラニンが作られてしまいます。

【OPCを主成分としたポリフェノールを豊富に含む】フラバンジェノールにはエンドセリン受容体の発現を抑制する働きがあります。
メラニン生成のプロセスの最初の段階である「生成の指令」を遮断することで、メラニンが過剰に作られるのを防ぎます。

この作用はフラバンジェノールの有効成分であるOPCによるところが大きいと考えられます。グレープシードエキスにもOPCが含まれています。

参照
東洋新薬 『フラバンジェノール®』の新たな美白メカニズムを解明―紫外線ダメージの記憶「エンドセリン」の受容体発現を抑制―
(株)東洋新薬

この作用に関して

この作用を得たいと考えた場合、基本、グレープシードエキスからではなく松樹皮エキス(フラバンジェノールまたはピクノジェノール)を選択してください。

エンドセリン受容体の発現を抑制する作用において、OPCの貢献度が高いと勝手に判断し、OPCが豊富に含まれているグレープシードエキスにもあると勝手に考え、ここに記載しています。

ブドウ種子エキスと松樹皮エキスの主成分はともに「OPC」ですが、栄養成分の組成は異なります。
そもそもエンドセリン受容体の発現を抑制する作用はOPCにではなく、OPCが含まれている松樹皮エキスにあります。

 

美白効果 その2

情報伝達物質によりメラノサイトが刺激されるとメラノサイト内にある酵素チロシナーゼが活性されます。この酵素がメラノサイト内にあるチロシンと結合することでメラニンが生成されます。

チロシナーゼが活性されると肌にたくさんメラニンが作られることになります。グレープシードエキスにはチロシナーゼ活性を抑制する働きがあります。

臨床試験で、肝斑のある女性12名に、毎日ブドウ種子ポリフェノールを0.2gずつ6 ヶ月間摂取させたところ、3ヶ月目から顔のしみが薄くなり、6ヶ月目で明確な改善効果 が確認されました。このメカニズムについて解析をおこなったところ、このポリフェノールにはしみの原因となるメラニン色素の生成に関係する酵素チロシナーゼの活性を阻害し、 メラニン色素の生成を防ぐ作用があることを確認しました。

引用元
キッコーマン、筑波大学臨床医学系皮膚科との共同研究で ブドウ種子ポリフェノールに、顔のしみを薄くする効果を発見! 7月26日開催の日本光医学・光生物学会で発表
ニュースリリース
キッコーマン(株)

 

美肌効果 その1

グレープシードエキスの主成分プロアントシアニジンにはビタミンCの利用効率を高める働きがあります。ビタミンCはコラーゲンの形成に不可欠な役割を果たします。

リジンは体内で水酸化され、コラーゲン特有のアミノ酸ヒドロキシリジンになります。 プロリンは体内で水酸化され、コラーゲン特有のアミノ酸ヒドロキシプロリンになります。 
ビタミンCはリジンとプロリンを水酸化する酵素の補酵素として不可欠です。

 

美肌効果 その2

真皮は「コラーゲン」「エラスチン」といった線維状のたんぱく質と「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質でできています。
コラーゲン・エラスチンが皮膚を支え、ヒアルロン酸が真皮の水分量を一定に保つ働きをしています。これら3つの成分の働きにより肌にハリ・弾力・潤いが生まれます。


真皮はひし形が並んでいる部分です。


紫の薄い線はコラーゲン、そのつなぎ目にある濃い紫の線はエラスチン、それ以外の部分はヒアルロン酸など 、◎は繊維芽細胞です。

グレープシードエキスの主成分プロアントシアニジンにはコラゲナーゼ(コラーゲン分解酵素)、エラスターゼ(エラスチン分解酵素)、ヒアルロ二ダーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)を阻害する作用があるとされます。

【0041】
(ロ)抗酵素作用(Anti−enzyme effect)について、コラゲナーゼ,エラスターゼ,グリコシダーゼ,ヒアルロニダーゼ,及びβ−グロクロニダーゼの阻害作用(IC50)を有している。この阻害作用は生物学的作用として、毛細管壁へのsealing effectを生ずるものと考えられ、毛細管保護作用を有すると推定される。

引用元
プロアントシアニジン含有滋養液及びその製造方法
特許公報(B2) JP3860335B2
Google Patents

 

 

静脈瘤

心臓を拠点に、新しい血液とともに酸素や栄養素を体の隅々に運ぶ血管は動脈です、古い血液とともに細胞からでた老廃物や二酸化炭素を心臓に回収するための血管は静脈です。その血液の通路となっているのが毛細血管です。

下肢静脈瘤とは足の静脈が太くなって、こぶ状に膨らんだ状態のことを言います。

足の血液が心臓に戻るときには、重力に逆らう形で下から上へ押し上げられます。

歩くことでふくらはぎの筋肉が収縮して、静脈の血液を押し上げます。さらに血液が重力で逆流しないように、静脈の中にある「静脈弁」が機能しています。イラスト左
その結果、心臓に向かってのみ血液が流れるようになっています。

加齢、肥満、生活環境(立ち仕事)などの原因で「静脈弁」が正常に機能しなくなると、血液が心臓に戻れず、足の静脈にどんどんたまって膨らんでしまいます。イラスト右
その結果、下肢静脈瘤が発生します。

静脈瘤が下肢に起こりやすい理由は、「心臓から遠い位置にある」と「基本 立って生活している」が挙げられます。

下肢静脈瘤は足の血管の病気ですが、放置しても命にかかわることはまずありません。

治療する目的は、かゆみや痛みやだるさといった症状の改善以外にも、美容面(外見)があります。

グレープシードエキスは静脈瘤の予防・改善に効きます。
実際、フランスでは治療薬として用いられています。

静脈瘤の予防・改善効果はグレープシードエキスに含まれるプロアントシアニジンによるものだと考えられます。
プロアントシアニジンには毛細血管の透過性を改善する作用、毛細血管を保護する作用があります

 

デブ菌

研究論文により「肥満の人と痩せている人の腸内フローラに大きな違いがある」ことが報告されています。簡単にいうと「肥満の人の腸内細菌には、ファーミキューテス類(デブ菌)が多く、バクテロイデーテス類(ヤセ菌)が少なくなっている、痩せている人はその逆の傾向である」といった内容です。

東北大学と東京医科歯科大学の研究チームにより、次のことが明らかになりました。

  • 卵巣摘出マウス(閉経後女性のモデル)では、デブ菌が増殖している。
  • そのマウスにブドウ種子エキスを投与すると、腸内フローラの変化が抑制される
    →脂肪蓄積による肥満および血糖調節機能の低下が抑えられる。

※腸内フローラの変化・・・腸内フローラにデブ菌が増えること

研究内容を一言でまとめると「グレープシードエキスは腸内フローラの変化を抑制させることで、閉経後女性のメタボ化を予防する」です。
この効果は有効成分であるプロアントシアニジンによるものです。

東京医科歯科大学と東北大学の研究グループは、閉経女性のモデルである卵巣摘出マウスでは腸内フローラにおいていわゆる「デブ菌」と呼ばれるファーミキューテス門に属する細菌が増加すること、プロアントシアニジンを多く含むブドウ種子エキスを投与することにより、腸内フローラの変化が抑制され、脂肪蓄積による肥満および血糖調節機能の低下、すなわちメタボ化が予防されることを明らかにしました。

引用元
プロアントシアニジンによる腸内フローラの改善作用
プレスリリース
東北大学

 

 

グレープシードエキスのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • いつまでも若々しさを保ちたい
  • ブドウの種の美容・健康効果をギュッと濃縮
  • しみ・くすみに負けない肌を
  • 注目のOPCが含まれている
  • OPCを含むポリフェノールを高濃度配合

 

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グレープシードエキスの摂取量、不足、過剰

グレープシードエキスの摂取量
サプリメーカーによる目安摂取量は、1日50mg~100mgに設定されていることが多くなっています。
 
グレープシードエキスの不足
グレープシードエキスの不足を考える必要はありません。
 
グレープシードエキスの過剰
グレープシードエキスを体内に取り入れる場合、大きく3つの方法があります。

①サプリ②ワイン③オイルです。

3つとも適量であれば特に注意する必要はありません。

①サプリは推奨摂取量が指定されています。意図的に多くとらなければ過剰になる心配はありません。
②ワインと③オイルは意識して摂取しなければ、他の成分が過剰になり健康を害する恐れがあります。

グレープシードエキスの豆知識

赤ワイン
赤ワインはブドウの皮や種ごと発酵させます。グレープシードエキスの有効成分であるプロアントシアニジンが、ワイン100㏄あたり約40mg取れます。
 
グレープシードオイル
グレープシードオイルは白ワインを作るときに取り除かれた種を使用しています。この種から油分を取り出す方法は2パターンあります。
種に圧力をかけて搾る「圧搾」と、溶剤を使って油を溶かし出す「溶剤抽出」です。

  • 低温圧搾法(コールドプレス法) 
    低温(40~60℃以下)でゆっくりと時間をかけて圧力をかけながら油を抽出する方法。熱をあまり加えないため種子に含まれている成分が油に残る。
  • 溶剤抽出法 
    ヘキサンなどの工業用の溶剤を使って油を溶かし出す方法。圧搾よりも効率的に油分を取り出せる。精製するまでに溶剤はほとんど除去されるが、「ほとんど」であってすべてではない。また高温処理で除去するため熱に弱い成分がなくなってしまったり、トランス脂肪酸が発生したりする。

ブドウの種子に含まれる油は少量です。低温圧搾製法では手間もコストもかかるため、市販されているグレープシードオイルの多くは溶剤抽出方法で生産されています。

 
松樹皮
プロアントシアニジンおよびOPCはグレープシードエキス以外からも取れます。松樹皮、リンゴ果実、柿果実、カカオなどさまざまです。

このうち供給源として有名なのは松樹皮だと思います。
松樹皮から抽出したプロアントシアニジンおよびOPCは「ピクノジェノール」または「フラバンジェノール」と呼ばれています。
ピクノジェノール、フラバンジェノールの呼び名の違いは商標登録にあり、素材は一緒の「松樹皮」です。



 
マスケリエ博士
マスケリエ博士はOPCを発見したフランスボルドー大学名誉教授です。
マスケリエ博士によるOPCの抽出方法はフランスで特許取得を取得しています。

 

グレープシードエキスと相性の良い成分

・ビタミンC

 

グレープシードエキスのレーダチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

 

 

グレープシードエキス 総合評価 S 16.5

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

 髪(薄毛)評価4.5 
リンゴポリフェノールに含まれるプロアントシアニジンには毛母細胞を増殖させ活性化し、発毛を促進させる効能があるといわれています。それにより乱れたヘアサイクルを正常に戻す働きが期待できます。

抽出物は異なりますが、「プロアントシアニジン」を豊富に含むグレープシードエキスにも期待できる働きだと思われます。

実際、ブドウ種子抽出物プロアントシアニジンを経口摂取することで、強い育毛活性を見出されています。

【0008】【課題を解決するための手段】本発明者らは、経口摂取により育毛作用を有する物質を探し研究を重ねた結果、プロアントシアニジンに強い育毛活性を見出した。本発明は、プロアントシアニジンを有効成分として含有することを特徴とする育毛食品および経口育毛剤に関する。

引用元
特許公報(B2)_育毛食品および経口育毛剤
NBDC バイオサイエンスデータベースセンター
国立研究開発法人科学技術振興機構

【0023】プロアントシアニジンを本発明の有効成分として用いる場合、プロアントシアニジンは、一種または二種以上混合してもよい。具体的な例としては、ブドウ種子抽出物プロアントシアニジン、赤ワイン抽出精製物、リンゴ由来プロアントシアニジン、マツ由来プロアントシアニジン、精製プロアントシアニジンオリゴマー等があげられる。

引用元
特許公報(B2)_育毛食品および経口育毛剤
NBDC バイオサイエンスデータベースセンター
国立研究開発法人科学技術振興機構

 

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 肌(美白)評価6 
グレープシードエキスは美白ケアに最適な成分です。

理由は次の3つです。

  1. プロアントシアニジンは紫外線より生じる活性酸素「一重項酸素」を消去する力があります。
  2. OPCを主成分としたポリフェノールを豊富に含むフラバンジェノールには【メラニン生成指令をだす神経伝達物質】エンドセリン受容体の発現を抑制する働きがあります。
    OPCを豊富に含むグレープシードエキスもこの働きがあると考えられます(ないかもしれません)。
  3. グレープシードエキスにはチロシナーゼ活性を抑制する働きがあります。

※活性酵素→活性酸素に訂正

グレープシードエキスは上記イラスト【シミができるメカニズム】の①~②を防ぐ成分です。

実際、臨床試験でその効果が確認されています。

臨床試験で、肝斑のある女性12名に、毎日ブドウ種子ポリフェノールを0.2gずつ6 ヶ月間摂取させたところ、3ヶ月目から顔のしみが薄くなり、6ヶ月目で明確な改善効果 が確認されました。

引用元
キッコーマン、筑波大学臨床医学系皮膚科との共同研究で ブドウ種子ポリフェノールに、顔のしみを薄くする効果を発見! 7月26日開催の日本光医学・光生物学会で発表
ニュースリリース
キッコーマン(株)

これらのことから、「プロアントシアニジン」のしみ改善効果は、過剰なメラニン色素 の生成とメラニン細胞の増殖を抑える2つの効果によるものと考えられました。

引用元
キッコーマン、筑波大学臨床医学系皮膚科との共同研究で ブドウ種子ポリフェノールに、顔のしみを薄くする効果を発見! 7月26日開催の日本光医学・光生物学会で発表
ニュースリリース
キッコーマン(株)

 

 

 体型(ダイエット)評価3 
マウス実験によりグレープシードエキスには腸内フローラの変化が抑制され、脂肪蓄積による肥満を予防する効果が判明しています。
ただし、この効果が確認されたのは閉経後女性のモデルである卵巣摘出マウスです。なので通常の肥満でなく、女子ホルモンの減少による肥満に効果が発揮されると考えられます。

 

 体力(普段)評価4.5 
毛細血管は臓器にもつながっています。特に脳、肝臓、肺、心臓、腎臓などは毛細血管が密集している場所です。
毛細血管が減ってしまうとこれら臓器に十分な酸素と栄養が届かず、老廃物も回収されなくなります。そのため病気のリスクが高まります。
グレープシードエキスに含まれるプロアントシアニジンは毛細血管の透過性、抵抗性を高める作用があります。
そのため海外では静脈瘤の治療薬としても利用されています。
実際 静脈サポート系のサプリによく配合されています。

 

 その他(抗酸化)評価6 
プロアントシアニジンの抗酸化力はビタミンCの20倍以上、ビタミンEの50倍、カテキンの10倍以上あるとプロアントシア二ジンは狭義の活性酸素4種類に対しての抗酸化作用があるとされています。
一部ではOPCは最強の抗酸化物質と呼ばれています。

 

グレープシードエキス 参照一覧

フラボノイド 花き研究所 農研機構

アントシアニン 健康用語の基礎知識 ヤクルト中央研究所

プロアントシアニジンの抗酸化機能および疾病予防機能とその利用 J-STAGE

プロアントシアニジンオリゴマーの生物活性 J-STAGE

腸管上皮における栄養機能的化学物質(ポリフェノール)の輸送と認識 J-STAGE
 
 
今日の話題 J-STAGE
 
プロシアニジンの機能性 公益社団法人 日本農芸化学会
 
下肢静脈瘤 血管外科 国立研究開発法人国立循環器病研究センター
 
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