ビタミンA
別名 レチノール
13種類のビタミンの1種
4種類の脂溶性ビタミンの1種
ビタミンAとは
ビタミンAについて
- ビタミンAはA1系とA2系に大別されます。
◆A1系ビタミンAは一般的にはA1系の3種類のことを指します。狭義にはレチノールのみを指します。
レチノール・レチナール・レチノイン酸◆A2系
3-デヒドロレチノール・3-デヒドロレチナール・3-デヒドロレチノイン酸 -
ビタミンAおよびその誘導体やビタミンAに類似した合成化合物を総称してレチノイドと呼びます。
-
細胞内でレチノールが酸化されるとレチナールに、レチナールがさらに酸化されるとレチノイン酸になります。
出典元
エイジングケア
アベンヌの皮膚科学研究所
(株)ピエール ファーブル ジャポン - 体内に取り入れられたビタミンAのほとんどは「レチニルエステル」として肝臓に貯蔵されます。
レチニルエステルは、必要に応じてエステル体からレチノールに変換されます。
そして血流により標的組織に運ばれます。 - その細胞内にてレチナール、レチノイン酸に酸化され、活性型となり「ビタミンAの生理作用」を発揮します。
- ビタミンAの生理作用はさまざまです。視覚の機能維持、皮膚・粘膜の健康維持、成長促進、抗ガン作用、細胞の分化・増殖などがあります。
- ビタミンAの生理活性の大半を担うのはレチノイン酸です。
視覚の機能維持以外は、主にレチノイン酸が、標的とする細胞内で核内受容体を介した遺伝子発現を調節することによりその生理機能を発揮します。
なお視覚の機能維持を担うのはレチナールです。 - ビタミンAの有する生理作用のうち目に対しては主にレチナール、目以外の全身に対しては主にレチノイン酸が担当しているものと捉えてください。
ビタミンAの補足 その1
- 食品中から摂取されるビタミンAの形態は大きく2つに分けられます。
◆レチニルエステル
.
(動物性食品に含まれる)◆プロビタミンA
.
(植物性食品に含まれる)ここではレチニルエステルに焦点をあてます。プロビタミンAに関しては次の補足2で説明します。
- レチニルエステルは、小腸吸収上皮細胞において加水分解を受けレチノールとなって細胞内に取り込まれます。
- 細胞内では再度エステル化されます。再エスチル化されたレチニルエステルはカイロミクロンに組み込まれ、その後リンパ管を経て肝臓に運ばれ貯蔵されます。
- ビタミンAのほとんどは「レチニルエステル」として肝臓に貯蔵されます。
- 貯蔵されているビタミンAは、必要に応じてエステル体からレチノールに変換されます。そして血流により標的組織に運ばれます。
- 肝臓から標的組織への移動は次の流れです。
①肝臓でレチニルエステルは加水分解をうけレチノールに変換される②レチノールはレチノール結合たんぱく質(RBP)と結合する
→血中へ放出される
③RBPと結合したレチノールは血中でトランスサイレチン(TTR)と結合する
→標的組織に運搬される
- このようにレチノールはRBP及びTTRと結合することで標的組織に輸送されます。標的組織にてレチナール、レチノイン酸に酸化され「ビタミンAの生理作用」を発揮します。
ビタミンAの補足 その2
- プロビタミンAとは体内でビタミンAに変換されるものの総称です。ビタミンAに変換されるもの、つまりビタミンAの前駆体です。
- プロビタミンAは約50種類存在します。
- 有名どころはβ-カロテン、α-カロテン、β-クリプトキサンチンです。
- そのうちプロビタミンAの代表ともいえるのがβ-カロテンです。
β-カロテンについて簡単にまとめます。
β-カロテン
β-カロテンはカロテノイドの、そのうちカロテン類の1種です。
.
β-カロテンは摂取されると 小腸粘膜吸収上皮細胞内で、開裂酵素β-カロテン-15,15′-モノオキシゲナーゼ(BCMO1)の作用により中央開裂し2分子のレチナールを生成します。
β-カロテンが体内でビタミンAとして利用される率はおよそ1/12となります。
β-カロテンのビタミンA(レチノール)の転換効率が50%&β-カロテンの吸収率が1/6のため【1/2(転換効率)×1/6(吸収率)=1/12】です。ここでは下記のように、わけて覚えてください。
- 2分子レチナールを生成する
- レチノールへの転換率が1/2 × β-カロテンの吸収率が1/6
ゆえにビタミンAとしての生体利用率はおよそ1/12
つまり「2分子のレチナールを生成するβ-カロテンは、2分子のビタミンA(レチノール)に変換されるではなく、重量当たりで1/12のビタミンA(レチノール)に変換される」です。
※レチナールとレチノールの違いに注意。βカロテンはビタミンAとして利用される率は高くありません。が、βカロテンから摂取するメリットがあります。それは「過剰症の心配がない」です。
βカロテンにはビタミンAが不足している時に必要とする量だけビタミンAに変換され、ビタミンAが十分に存在する時にはビタミンAに変換されないという特徴があります。
さらにいうとビタミンAがもっていない活性酸素「一重項酸素」の除去するといった働きもします。
-
他のプロビタミンAは、中央開裂により1分子のレチナールを生成します。他のプロビタミンAが体内でビタミンAとして利用される率はおよそ1/24となります。
- ここでの「体内でビタミンAとして利用される率」の話は食事由来に限ります。サプリメントからだと率は異なります。
例えば、βカロテンのサプリメントではビタミンAとして利用される率はおよそ1/2となります。なお、サプリメントとして摂取する油溶化β─ カロテンは、ビタミン A としての生体利用率が1/2 程度なので、従来どおり2 µg のβ─カロテンで1 µg のレチノールに相当し、食品由来のβ─カロテンとは扱いが異なる。
引用元
5. 1. 1.ビタミン A
厚生労働省
摂取量について
◆前提
ビタミンAの効力を示す単位はRAE(レチノール活性当量)あるいはIU(国際単位)が用いられます。
1μgRAEはレチノールとして1μg、1IUはレチノールとして0.3μgです。
海外のサプリメントはIUで表示されています。
Vitamin A – 10000 IU – 100 Softgels by Nature’s Way
レチノール 1μgは
【β-カロテン 12μg、α-カロテン 24μg、β-クリプトキサンチン 24μg、その他のプロビタミン 24μg】
に相当します。
下記、ビタミンAの量は、レチノールとプロビタミンA合わせた数値です。
◆推奨量
800~900μgRAE/日(成人男性)
650~700μgRAE/日(成人女性)
※数値は年代により異なる
◆耐用上限量
2700μgRAE/日(成人)
欠乏症
:夜盲症 :角膜軟化症 :皮膚・粘膜の乾燥化 :免疫機能低下による細菌感染症
不足ぎみ
:目が乾燥する :暗い所で見にくくなる :肌がかさつく :風邪をひきやすくなる :抜け毛が増える
:急性症状 脳脊髄液圧の上昇
:慢性症状 頭蓋内圧亢進症
取り過ぎ
:だるくなる :頭が痛くなる :吐き気を催す :抜け毛が増える
ビタミンAの効果・効能
ビタミンAの効果・効能 5つ厳選
- 視覚機能維持(by ロドプシンの構成成分)
- 上皮細胞の機能維持(by 遺伝子発現の調節)
- 成長促進(by 遺伝子発現の調節)
- 抗がん作用(by 遺伝子発現の調節)
- 免疫賦活作用(by 遺伝子発現の調節)
そのうち2つを詳しく
①視覚機能維持
目の網膜には光を感じる視細胞があります。視細胞には、杆体細胞(明暗に関与)と錐体細胞(色彩に関与)があります。
ロドプシンは、杆体細胞に存在する光を感知する光受容タンパク質です。
ロドプシンは「視覚」のために重要な物質で、オプシンというたんぱく質とビタミンA(レチナール)で構成されています。
ここでいう「視覚」とは対象物を光の情報として、それを電気信号化し、その信号を脳に伝えることで像として認識することをいいます。ロドプシンが光によって分解されることで、脳に信号が伝わりその結果として「視覚」が生じます。
分解されたロドプシンは次の分解に備え、自動的に再合成されるようになっており、ロドプシンが分解と再合成を繰り返すおかげで、いろいろなものを「見る」ことができます。
構成成分のビタミンA(レチナール)が不足するとロドプシンが合成されにくくなります。その結果、暗い所でものが見えにくくなる症状=夜盲症が生じます。
②上皮細胞の機能維持
ビタミンA(レチノイン酸)が体内で生理活性を発揮するには細胞の核内にある核内受容体に結合する必要があります。
細胞の核内にはビタミンA受容体であるRAR(レチノイン酸受容体)とRXR(レチノイン酸X受容体)があります。ビタミンAと受容体が結合すると活性化され、それにより遺伝子の発現の制御が行われます。
ビタミンA(レチノイン酸)は遺伝子の発現調節を介して様々な作用をもたらします。そのうちのひとつが上皮細胞の機能維持です。ビタミンAが不足すると上皮組織(皮膚や粘膜)の健康が損なわれます。
ここから先はまとめて「ビタミンA」の生理作用としています。
ビタミンAの働き分析【見た目編】
合計 44.5/60点薄毛
8点
「薄毛」改善 に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 頭皮の健康維持
髪は皮膚(表皮)の細胞が変化(角化)して作られるものです。ビタミンAは皮膚の代謝(=頭皮の代謝)を正常にする働きをします。頭皮の皮脂の過剰分泌を防ぐあるいは乾燥を防ぐことで健やかな髪を生み出す環境を作り上げます。髪の毛は上皮組織の一部です。上皮組織の健康を保つ働きがあるビタミンAは髪の健康にも有効な成分です。
参照
薄毛が気になりだしたらビタミンA不足を疑え!
からだケア 日経Gooday - 細胞分裂を活性
ビタミンAは細胞の分化・増殖を調節する働きをします。この働きにより毛根にある細胞(毛乳頭細胞・毛母細胞)の細胞分裂を正常化させ健康的な髪を生み出します。
ビタミンAの過剰摂取は脱毛を引き起こします。
白髪
6点
「白髪」予防 に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 頭皮の健康維持
頭皮の健康を保つことは丈夫で黒々とした髪を生み出すことにつながります。頭皮の代謝を正常にする働きがあるビタミンAは白髪予防にも有効です。
美肌
10点
「美肌」作り に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 皮膚の健康維持
上皮細胞の機能維持に働くビタミンAは皮膚の健康維持に貢献しています。
不足すると乾燥肌になったり、ニキビができたりと肌トラブルが多くなります。 - 繊維芽細胞を活性
繊維芽細胞は真皮を構成している美肌成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸)を産生する細胞です。真皮層のイラスト※ひし形内の〇が繊維芽細胞・ひし形の線部分がコラーゲン・線部分のつなぎめがエラスチン・ひし形内にあるのがヒアルロン酸などの基質
加齢などが原因で繊維芽細胞の機能が衰えると 美肌成分が不足します。その結果「しわ・たるみ」となって肌に現れます。ビタミンAには繊維芽細胞を活性させる働きがあります。
- 繊維芽細胞のDNA修復
紫外線を浴びると直接および活性酸素を介して、真皮層にある繊維芽細胞のDNAがダメージを受けてしまいます。ビタミンAは損傷を受けたDNAに働きかけダメージを修復させます。 - 肌のターンオーバーの正常化
ビタミンAは細胞の分化・増殖に関わっています。この働きは肌においては肌のターンオーバーを促進し正常にさせる作用をもたらします。
美白
9点
「美白」ケア に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 肌のターンオーバーの正常化
メラニンは肌のターンオーバーとともに排出されます。メラニンが過剰に作られてそれが肌のターンオーバーとともに排出されないと肌の細胞に色素沈着し、シミとなって肌の表面に現れます。シミを防ぐには肌のターンオーバーを正常化させることが大切です。
ビタミンAは表皮細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。それにより肌のターンオーバーが乱れるのを防ぎます。参照
ビタミンAがシミ・シワ・にきびを改善。効果や注目コスメを医師に聞く
女子SPA(株)扶桑社 - 紫外線から肌を守る
皮膚内に存在するビタミンAの約80%以上は「パルミチン酸レチノール」として存在しています。ビタミンAは紫外線から肌をまもる紫外線防止剤として機能します。参照
シミの悩み
肌トラブルでお悩みの方へ ビタミンAのHOW TOサイト Aケア協会 - メラノサイトのDNA修復
紫外線などによりメラノサイトのDNAが傷つくとメラノサイトの暴走がおこります。ここでの「暴走」とは紫外線を浴びていないのにどんどんとメラニンが作られてしまうことをいいます。
ビタミンAにはDNAの修復する働きがあります。メラニンの過剰生成を防ぐ効果が期待できます。
筋肉
5点
「筋肉」増強 に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 筋障害
細胞の分化・増殖に関与するビタミンAは筋障害からの回復に有効な成分の1つとされています。 - 亜鉛との相性
亜鉛は細胞の生まれ変わりに関わる成分です。筋肉に多く存在し、傷ついた筋組織の修復に貢献します。
ビタミンAは亜鉛の吸収を高めます。筋トレ時における亜鉛の「筋組織の修復」効果をUPさせたいときに一緒にとるのも良いかもしれません。参照
亜鉛で筋トレ効率アップ!カラダ作りに効果的な摂り方は?
POWER PRODUCTION MAGAZINE 江崎グリコ(株)
脂肪
6.5点
「脂肪」減少 に関するビタミンAの働きは主に次です。
- 脂肪滴の蓄積抑制
脂肪細胞は核よりも大きい脂肪滴がほとんどを占めています。緑→ミトコンドリア
赤→核
黄→脂肪滴
その過剰蓄積が肥満につながります。
ビタミンAは脂肪滴の蓄積を防ぐ働きをするといわれています。レチノイン酸は脂肪滴の蓄積を抑制する役割があるので、ダイエット効果も注目されています。ビタミンAは毎日摂っても適量なら毒性がなく、健康管理に向いているので、サプリメントのような形でダイエットに活用する研究が進められています。
引用元
ビタミンAはミラクルな薬~がん治療薬から美肌・ダイエットまで~
夢ナビ
(株)フロムページ
ビタミンAの働き分析【中身編】
合計 43/60点
身体
6点
「身体」の構成材料 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- 歯
ビタミンAは歯のエナメル質形成に関わります。歯に必要な栄養成分の1つにカウントされます。 - 目
目の網膜にあるロドプシンは、ものを「見る」ために重要な役割を果たしている視物質です。
ロドプシンはたんぱく質とビタミンAでできています。
エネルギー
4点
「エネルギー」生成 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- 正常な鉄代謝
ビタミンAは正常な鉄代謝に寄与します。
鉄は主に骨髄の造血幹細胞にて赤血球に合成(ヘモグロビンの合成)に利用されます。血中の鉄が足りていない場合、貯蔵鉄から放出されて骨髄に移動します。
この移動にビタミンAが関係するとされています。さて鉄は赤血球の主成分ヘモグロビンの構成成分として体の隅々に酸素を運ぶ役割を果たしています。酸素はミトンドリアでのエネルギー産生に利用されます。
「酸素を利用してエネルギーを生み出す」これにビタミンAは鉄代謝に関わることで貢献しているといえるかもしれません。
病気
8点
「病気」予防 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- ガン
細胞の分化・成熟に関わるビタミンAはガン予防に効果を発揮します。
レチノイド【ATRAやタミバロテン】が白血病の治療薬(分化誘導療法)としてすでに活用されています。
他の抗がん剤が「白血病細胞を直接破壊する」のに対して、レチノイド【ATRAやタミバロテン】は「白血病細胞を分化・成熟させることによって、正常な白血球と同様な経過をたどって死滅させる」働きをします。レチノイドビタミンAおよびその誘導体やビタミンAに類似した合成化合物の総称をいいます。
ビタミンAの活性本体であるレチノイン酸と同じ効果あるいは類似の作用をもつ化合物の総称をいいます。
また、ビタミンAの摂取と皮膚がんリスクの低下の関連がみられるといった研究報告もあります。
この報告によると「ビタミンAの摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べて、皮膚がんの発症リスクが17%低い」とのことです。
ビタミンAはガン予防に適した成分です。
※ビタミンAの過剰摂取は注意です。参照
急性骨髄性白血病 治療
それぞれのがんの解説 がん情報サービス
国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センタービタミンAは皮膚がんリスクの低下と関連!?
リンク・デ・ダイエット 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
体質
10点
「体質」改善 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- 視覚
網膜にある視物質ロドプシンに光りがあたると信号が生じ、その信号が脳に伝達されることで「ものを見る」できます。ロドプシンは光の刺激を受けると分解されます(その結果脳に信号が伝わる)。分解されたロドプシンは自動的に再合成されることで、新たな光の刺激を受けることができます。
私たちはロドプシンが分解と再合成を繰り返すおかげで「ものを見る」ことができます。
ビタミンAはロドプシンの原料です。不足するとロドプシンの再合成が間に合わず「ものが見にくく」なります。 - 聴覚
ビタミンAは聴覚の機能維持に関わります。 - 免疫力
ビタミンAは免疫細胞を活性化させます。
ビタミンAは皮膚・粘膜を健康に保つ働きをしています。鼻やのどの粘膜を強化し風邪をひきにくくします。
ビタミンAは免疫力をあげる成分の1つとされています。 - 胃腸
ビタミンAの皮膚・粘膜を正常に保つ働きをします。胃の粘膜を保護する作用も期待できます。 - 口内炎
ビタミンAは粘膜の代謝を正常に保つ働きをします。粘膜に起きる炎症「口内炎」予防にも効果を発揮します。 - 虫歯
ビタミンAが不足するとエナメル質形成不全が起きます。
精力
8.5点
「精力」増進&「性機能」向上 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- 生殖機能維持
ビタミンAは生殖機能を維持する働きをします。不足すると精子形成や胎盤形成に影響を及ぼします。 - 性器の粘膜
性器は粘膜で覆われています。健康な粘膜維持にビタミンAは欠くことのできない成分です。 - 亜鉛との相性
亜鉛は「セックスミネラル」の異名をもつほど生殖機能に深く関わる成分です。ビタミンAは亜鉛の吸収をサポートします。
健脳
6.5点
「脳」の健康 に関わるビタミンAの働きは主に次です。
- アルツハイマー病
レチノイドとはビタミンAおよびその誘導体やビタミンAに類似した合成化合物の総称をいいます。ビタミンAの活性本体であるレチノイン酸と同じ効果あるいは類似の作用をもちます。
レチノイドにアルツハイマー病に対する薬理効果が報告されています。新たなアルツハイマー病治療薬なるものとして期待されています。参照
ビタミンA類縁化合物による新たなアルツハイマー病治療法を開発~アルツハイマー病モデルマウスを用いた解析~
熊本大学 - 学習・記憶
ビタミンAの活性型であるレチノイン酸は、レチノイン酸受容体を介して遺伝子発現を調節することによりその生理機能を発揮します。
レチノイン酸受容体は脳の様々な部位に存在します。研究によりレチノイン酸が学習・記憶になんらかの役割を果たしていることが判明しています。ただしその作用機序は不明です。さらにこれまでの研究で、レチノイン酸が睡眠、学習、記憶などに役割を果たしていることはわかっているが、どのように機能するかについてはまだ解明されていない。
引用元
レチノイン酸
コトバンク
(株)朝日新聞社
ビタミンAのサプリメント紹介
ビタミンAが含まれているサプリメントを紹介します。
ビタミンAのまとめ
分析【見た目編】44.5点
分析【中身編】43点
ビタミンA 皮膚や粘膜の健康維持 参照一覧
脂溶性ビタミン 厚生労働省
ビタミンAの過剰摂取による影響 食品安全委員会
ビタミンAの働きと1日の摂取量 健康長寿ネット 公益財団法人長寿科学振興財団
ビタミンA 「統合医療」情報発信サイト
ビタミンAとは? 公益社団法人ビタミン・バイオファクター協会
ビタミンAとβ-カロテンによる疾病の予防と治療 J-STAGE
ビタミンA関連医薬の現状と展望 J-STAGE
腸管免疫におけるビタミンAの役割 J-STAGE
ビタミンAの代謝と生理作用 J-STAGE
レチノイドによる自己免疫疾患の治療 J-STAGE
レチノール結合タンパク質群によるビタミンAの輸送,貯蔵,代謝の調節とその意義 J-STAGE
魚類ビタミンAの胚発生での役割解明に向けて 国立研究開発法人 水産研究・教育機構
ビタミンA関連レビュー