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グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から成るトリペプチドです。
グルタチオンは、細胞内で絶えず作られ、細胞外に放出されています。そして体内で抗酸化作用や解毒作用を発揮します。それより細胞の損傷や体の老化を防ぎます。
グルタチオンは、自らのチオール基(SH基)を用いて、活性酸素種や過酸化物を還元して消去するという抗酸化作用を示したり、様々な毒物や薬物のシステイン残基のチオール基にS-S結合(グルタチオン抱合)することによって解毒作用を示し、これによって細胞の傷害死やがん化や老化を防御する役割を果たしています。
引用元
抗酸化物質グルタチオンが細胞から放出される「通り道」を発見
自然科学研究機構 生理学研究所
「抗酸化作用や解毒作用を発揮します」の前に【強力な】という言葉を加えてもまったくもって無問題だと思います。
そんなグルタチオンは、冒頭の3つのアミノ酸をもとに関連酵素の働きにより肝臓などで生成されます。
生成されるんですけど、加齢とともに生成量が衰えます。
というわけで、グルタチオンの減少が(酸化ストレスが関与する)様々な疾患や見た目の老化の原因の1つと考えられます。
他方、生体内のグルタチオンを増加させることができれば、老化やがん、生活習慣病、動脈硬化、アルツハイマー病など酸化ストレスが関与する様々な疾患、さらには薬剤や毒物による臓器障害の予防・治療に大いに役立つことが期待されます。しかし、グルタチオンはそのまま内服しても、体内のグルタチオンの量にほとんど影響を及ぼさないと報告されています。
「原因の1つと考えられます」の前に【大きな】という言葉を加えてもまったくもって無問題だと思います。
そんなグルタチオンですが、グルタチオンをそのままとっても意味がない説がございます。
グルタチオンそのものを経口摂取しても最終的に3つのアミノ酸(グルタミン酸・システイン・グリシン)に分解されてから吸収される可能性があるからです。
最近の研究結果が出るまでは、グルタチオンをサプリメントとして摂取することについて多少の論争がありました。その理由は、経口摂取したグルタチオンは吸収されない可能性があると考えられていたからです。
引用元
5分でわかるグルタチオン入門:免疫の機能にとってなぜ重要なのか
iHerb.com
というわけで、グルタチオンを増やすならグルタチオンのサプリを取るより、その前駆体であるNACのサプリを取るべしといわれています。
N-アセチルシステイン(NAC)は、システインというアミノ酸の一種であり、システインはグルタチオンを構成する主要なアミノ酸です。NACをサプリメントとして摂取すると、組織内のグルタチオン濃度が上昇します。
引用元
5分でわかるグルタチオン入門:免疫の機能にとってなぜ重要なのか
iHerb.com
さて、グルタチオンをそのままとっても意味がない説は、どうでしょう。
個人的には「どこ吹く風」です。
グルタチオンがサプリとして販売されている以上は、グルタチオンとして吸収され、グルタチオンとして効果を発揮するものと考えていいと思います。
とりあえず、上のiHerbの引用元のヤツ( 5分でわかるグルタチオン入門:免疫の機能にとってなぜ重要なのか) の グルタチオンのサプリメントを経口摂取すると吸収されるのか の段落をご覧ください。
そんなグルタチオンですが、サプリは大きくわけてL-グルタチオンとS-アセチルL-グルタチオンがございます。
違いはなんでしょうか。
違いは・・・
ぶっちゃけわかりません。
ただ、Jarrow Formulasのサイトを覗いたらこんな記載がありました。
Preclinical research suggests S-Acetyl-L-Glutathione is more stable in the blood and increases glutathione levels within cells better than non-acetylated glutathione.*
引用元
S-Acetyl L-Glutathione
Jarrow Formulas
”前臨床研究は、S-アセチル-L-グルタチオンが血中でより安定しており、アセチル化されていないグルタチオンよりも細胞内のグルタチオンレベルをより良く増加させることを示唆しています。”
アセチル化されていないグルタチオンよりも細胞内のグルタチオンレベルをより良く増加させるとなると、L-グルタチオンよりS-アセチル-L-グルタチオンのほうが 効力が上ってことになります。
なるんでしょうけど、これおそらく同じ量であればの話ですよね。
S-アセチル-L-グルタチオンサプリは100mg/粒のが多いです。
一方、L-グルタチオンサプリは500mg/粒のが多いです(250mg/粒の商品もそこそこあります)。
では、
- S-アセチル-L-グルタチオン 100mg/粒
- L-グルタチオン 500mg/粒
だったらどっちが効力が上なんでしょうか。
これはですね~
わかりません。
ここでは、単純に値段が高いほうが「効力が上」なのでは?と考えたいと思います。
CGNで2つともありますので、それで比べてみます。
比べるのにちょうどよく粒数(30粒)が一緒です。
S-アセチルL-グルタチオン 100mg/粒 30粒入り 1632円
L-グルタチオン 500mg/粒 30粒入り 1496円
S-アセチルL-グルタチオンのほうが高いです。
ということで、
- S-アセチル-L-グルタチオン 100mg/粒
- L-グルタチオン 500mg/粒
であれば、S-アセチルL-グルタチオンのほうが効力が上です。
で、いいんでしょうか・・・
こんなハチャメチャ理論でよろしいのでしょうか。
Jarrow Formulasでも2つともあり、同じ粒数(60粒)なので比べることが可能です。
Jarrow Formulasのも見てみましょう~
S-アセチルL-グルタチオン 100mg/粒 60粒入り 3436円
L-グルタチオン 500mg/粒 60粒入り 3436円
まさかの同じ価格!
残念ながらハチャメチャ理論はJarrow Formulasには通用しませんでした~
ということで、
- S-アセチル-L-グルタチオン 100mg/粒
- L-グルタチオン 500mg/粒
どっちが効力が上かの真相は藪の中です。
なお、iHerbで売っているS-アセチル-L-グルタチオンは、たぶんCGNとJarrow Formulasの2つだけです。含有量は一緒の100mg/粒です。
CGNのほうが、コスパが上です。粒単価の安さは、CGN 30粒入り>Jarrow Formulas 60粒入りとなっています。
CGNには120粒入りもあって、それだとかなり粒単価が安いです(安いといっても40円/粒はOVERしますけど)。
ごめんなさい。
最近 iHerbで取り扱うようになったブランドProHealth LongevityでもS-アセチル-L-グルタチオンありました。これは300mg/粒です。粒単価は脅威の150円越えです。
※ここにでてくる価格はすべてiHerbで、レビュー作成時です。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。