Now Foods インドール-3-カルビノール

ブロッコリー2大成分の片割れ

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アブラナ科の野菜は、多様なグルコシノレート(辛子油配糖体)を含有しています。

アブラナ科野菜には,多種多様な構造のイオウを含むグルコース配糖体である,グルコシノレート(GSL)が含まれており,これまでに96種類以上が同定されている

引用元
秋から冬に市販される日本産アブラナ科野菜の グルコシノレート組成および含有量
PDFページ 1/10
J-STAGE

グルコシノレートは細胞内の異なる区画または別々の細胞に存在するミロシナーゼと呼ばれる分解酵素と接触することで、とある物質に「変化」します。
ちなみに、ミロシナーゼは細胞が破壊される(←すりおろしたり噛んだりする)ことにより放出されます。

3大「変化」する物質といえば、

  • イソチオシアネート類(スルフォラファンアリルイソチオシアネート
  • インドール類(インドール-3-カルビノール

だと思います。

 

◆イソチオシアネート類
代表的な化合物① スルフォラファン

多く含まれるアブラナ科野菜 ブロッコリー

グルコシノレートの1種「グルコラファニン」がミロシナーゼによって加水分解されると、イソチオシアネート類のスルフォラファンが生成されます。

健康野菜「ブロッコリー」の解毒効果
出典元
ブロッコリースプラウト(ブロッコリースプラウトパウダー)
ビーエイチエヌ

スルフォラファンには第二相解毒酵素の発現誘導やがん細胞のアポトーシスの誘導活性があります。抗がん作用が期待できます。

スルフォラファンは、解毒酵素の活性化及びアポトーシスの誘導により、癌に対して化学予防の効果を及ぼします。

引用元
癌の予防研究に スルフォラファン(Sulforaphane)
コスモ・バイオ

 

◆イソチオシアネート類
代表的な化合物② アリルイソチオシアネート

多く含まれるアブラナ科野菜 ダイコン、ワサビ

グルコシノレートの1種「シニグリン」がミロシナーゼによって加水分解されると、イソチオシアネート類のアリルイソチオシアネートが生成されます。

アリルイソチオシアネートには抗菌作用があります。

 

◆インドール類
代表的な化合物 インドール-3-カルビノール(I3C)

多く含まれるアブラナ科野菜 ブロッコリー、カリフラワー

グルコシノレートの1種「グルコブラシシン」がミロシナーゼによって加水分解されるとI3Cが生成されます。
I3Cには抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、免疫力強化、健康なホルモンバランスを維持する 働きがあります。
抗がん作用に関しては初期段階の発がんホルモンに影響されやすいがんに有効だとされています。

インドール-3-カルビノール(I3C)は、初期段階の発癌を抑制します

引用元
アブラナ科野菜に含まれる癌予防物質 インドール(Indoles)
コスモバイオ

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンのバランスのレベルを調節する働きがあるので、女性では乳癌、子宮体癌、卵巣癌、男性では前立腺癌といった、ホルモン濃度が癌細胞の増殖に関係するホルモン依存性の癌に対して、効果を発揮します。

引用元
I3C(インドール3カルビノール)の働きとサプリメント一覧
サプリンクス本店

また最近では、PTENの機能を回復させ腫瘍を抑制する働きがあることも確認されています。

補足

PTENはがん抑制遺伝子の一つです。PTENの働きが阻害されたり 発現が低下すると、がん細胞の増殖は加速します。その結果、腫瘍形成へとつながります。
PTENが正常でも、それを阻害する酵素が存在します。それが「WWP1」です。
この酵素を不活性化させることができれば、PTENの機能が回復される=がん抑制力を回復させることができるとされます。I3CにはWWP1を不活性化する働きがあることが確認されています。

参照
ブロッコリーの成分が強力な腫瘍抑制因子の機能を再覚醒させる
リンクDEダイエット:世界の最新健康・栄養ニュース

iHerbでインドール-3-カルビノールの単体サプリは、これを含めて2つしかありません。
とりあえず「貴重」という点で☆5つです。

自分は健康的なホルモンバランス維持のために「I3C」か「DIM」どちらかを取るようにしています。
まあ~DIMを選択することが多いです。
※ホルモンバランスを維持するって老化を遅らせる要素の1つだと思っています。

 

 

参照一覧

アブラナ科野菜の加熱によるグルコシノレート含有量の変化
J-STAGE

ブロッコリースプラウトを用いた精神疾患の発症予防の可能性
J-STAGE

がん予防と食品
J-STAGE

イソチオシアネートによるがん予防の可能性
J-STAGE

植物性食品成分イソチオシアネートの反応性とその生理的関連性
J-STAGE

野菜の機能性研究の現状と今後の研究課題
農研機構

がん予防成分をアブラナ科野菜に作らせる新規遺伝子を発見 – 健康機能性の高い野菜の開発に新たな道 –
理化学研究所

グルコシノレート / Glucosinolate
東京化成工業

「若々しさと健康に深く関わる性ホルモン」
サントリー

※レビューの内容について
→個人の見解です。

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