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パンテチンはパントテン酸(ビタミンB5)誘導体のことをいいます。
ここでは単純に生体内のパントテン酸の効果を高めたもの👈これでいいと思います。
いや、流石にアレです。これだけではアレです。
もうちょい具体的にいきます。
個人的に、パントテン酸といえば「CoAの構成成分」の一択です。
CoAはパントテン酸、システイン、ATPが結合した化合物です。
CoAの構造式は以下です。
出典元
アーキアにおける補酵素A(coenzyme A)の生合成機構
PDFページ 2/9
J-STAGE
パントテン酸が生体内に吸収されるとシステインやATPと結合しCoAが生成されます。
CoAはすべての細胞内でパントテン酸から5段階の酵素反応を経て合成されます。
出典元
非肝臓組織におけるパンテテイン-コエンザイムA生合成経路の解明とその役割
PDFページ 3/11
KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
ところで、パントテン酸にβ-メルカプトエチルアミン(システアミン)が結合したパンテテインたるものが存在します。
出典元
パントテン酸
ウィキペディア
パンテテインの場合は、CoAは3段階の酵素反応を経て合成されます。
出典元
非肝臓組織におけるパンテテイン-コエンザイムA生合成経路の解明とその役割
PDFページ 3/11
KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)
つまるところ、パンテテインとして取り入れるとCoA合成過程を2つ省くことができます。
パンテテインは、パントテン酸の生理活性型であるCoAに(パントテン酸より)近い前駆体となります。それだけ(パントテン酸より)活性が強いと捉えることができます。
パンテチンは2分子のパンテテインがジスフィルド結合したものです。
※体内に取り入れられると容易に分解されます。
とういうわけで、パンテチンは生体内のパントテン酸の効果を高めたものです。
パントテン酸の、しいてはCoAの、はたまたアセチルCoAの生理機能をがっつり・しっかり得たいならば、サプリはパンテチンでいちゃっていいと思います。
出典元
パントテン酸とメタボリックシンドローム
PDFページ 2/5
J-STAGE
生理機能
3大栄養素のエネルギー代謝に関与、脂質代謝、コレストロールの代謝、免疫抗体の合成、アセチルコリンの合成、副腎皮質ホルモンの合成など。
日本ではパンテチンは第3類医薬品として、高コレストロール低下薬の有効成分として含まれています。
パンテチンサプリの商品レビュー見ると「コレストロールを下げる」ことを目的に取っている方が多いように感じます。
日本では、「パンテチン」をサプリとして取り扱っているところはおそらくありません。
パンテチン単体サプリはおろか、パンテチンが含まれているサプリも販売されていないと思います。
パンテチンを手に入れるとしたら(病院以外では)、ドラッグストアやネットで第3類医薬品として購入することになります。
サプリとして購入するには、海外からとなります。
パンテチンサプリは、iHerbでいくつか売っています。
たぶんこれが、人気もコスパも一番いいと思います。
参照一覧
パントテン酸とメタボリックシンドローム
J-STAGE
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※レビューの内容について
→個人の見解です。