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こちらがNADの合成経路です。
出典元
Nmnat3を介したNADの合成経路と老化制御における役割
生化学
NADが再利用されるサルベージ経路(赤い点線部分)にご注目ください。
NAD→NAMの下にあるCD38/157、PARP サーチュインこれらはNADを消費する酵素です。
生成された NAD+は,酸化還元反応,SIRT1 を含むサーチュインズ,さらに Poly-ADPribose polymerases(PARPs),CD38 に代表されるNAD+ 分解酵素の酵素反応に使用される.
引用元
超高齢社会日本における NAD+生物学トランスレーショナル研究の意義と可能性
PDFページ 2/11
J-STAGE
で、サーチュイン(SIRT1)以外は悪いヤツです。
ここでは深く考えず、そういうものと捉えてください。CD38、PARPはNADを分解する酵素です。
※ここからCD38のみにフォーカス
出典元
超高齢社会日本における NAD+生物学トランスレーショナル研究の意義と可能性
PDFページ 3/11
J-STAGE
老化とともに、CD38が増えるんですけど、その仕組みはこんな感じになっています。
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で、CD38ってNADを分解するのみならず、その前駆体であるNMNをも分解するとされています。
加齢に伴うCD38の増加は細胞老化がトリガーとなっていたこと、CD38は組織内のNAD+を分解するだけでなく、細胞外のNAD+や特にNMNの分解を促進し、周りの細胞たちがNMNをNAD+の材料として使えなくなってしまうことが加齢に伴うNAD+の低下の一因となっている可能性を示したものとなりました。
引用元
なぜNAD+は低下するのか?
NOMON
なので、せっかくNMNサプリを取っても、CD38が存在すると、効率的にNADを増やすことができないとされています。
ゆえに、「体内のNADレベルを高めるないしは維持する」にあたり、CD38の働きを阻害する作用をもつ成分を取ることも大事になります。
CD38阻害作用をもつ成分はいくつかあります。
代表格はアピゲニンです。
アピゲニンって、もうNADを増やす成分の一員と考えてよろしいかと思います。
こちらをご覧ください。NADの前駆体NRと同じ扱いをされています。
図2.
NRやアピゲニンを投与すると脳内のNAD+の量が増加し,ミクログリアとアストロサイトの活性化を抑制する。その結果,神経炎症が軽減し,神経細胞の障害も軽減される。
出典元
脳の炎症を抑える分子を発見!
金沢大学
さて、このサプリには1粒あたりに150mgのNMNが含まれています。
その他にアピゲニンが25mgとジヒドロケルセチンが25mg含まれています。
NMNとアピゲニンがセットになっているといった実に理にかなった組み合わせのサプリです。
前々回のレビューで、2022年4月時点のiHerbで売っている2大NMNサプリは、California Gold NutritionのNMN と Jarrow FormulasのNMN と述べました。
3大になるとコレが加わります。
自分はアピゲニン(アピゲニンが含まれているサプリ)は、別途取るようにしています。これをリピすることはまずないです。でもいい商品だと思います。
参照一覧
哺乳類代謝制御におけるNAD+の生理 学的重要性と治療標的としての可能性
J-STAGE
超高齢社会日本における NAD+生物学トランスレーショナル研究の意義と可能性
J-STAGE
老化関連疾患におけるNAD+合成系の役割と創薬標的としての可能性
生化学
NAD+は実際に効果があるのでしょうか。この補酵素がエイジングケアの鍵を握ると考えられる理由
iHerb.com
なぜNAD+は低下するのか?
NOMON
パワーサプライNMN
日清ファルマ
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※レビューの内容について
→個人の見解です。