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ナイアシンは、多数の酵素の補酵素として体内で活躍しています。
ナイアシンはNADとNADPに変換され、約 500 種類の酵素の補酵素として機能しています。
食事から摂取したニコチン酸は速やかに肝臓に取り込まれ,ニコチンアミドに変換される。したがって,摂取したナイアシンはニコチンアミドとして肝臓に貯蔵され,ニコチンアミドは血流を介して全身に供給される。各細胞は血中からニコチンアミドを取り込み,補酵素型であるNAD,NADPに変換して,利用する。
引用元
ナイアシン栄養におけるトリプトファン経路の重要性
PDFページ 1/7
J-STAGE
ナイアシンの主な生理作用は,NAD+,NADH,NADP+,NADPHとして,約500種類の酵素の補酵素として機能することにあります.
引用元
ナイアシンとは?
公益社団法人ビタミン・バイオファクター協会
そんなナイアシンを取ることで得られる効果・働きは
- エネルギー産生
- DNAの修復
- 性ホルモンの合成
- 血管拡張作用
- コレストロールを減らす
- 中性脂肪を減らす
- 二日酔いの予防
- 粘膜や皮膚を健康に保つ
などです。
ナイアシンは「心の不調にも効く」です。
そのメカニズムは次です。
セロトニンは、トリプトファンから作られます。
ナイアシンは体内ではトリプトファンから生成されます。
体内ではトリプトファン60 mgからナイアシン1 mgが生成されます。
ナイアシンが不足している場合は、トリプトファンはナイアシンの生成に優先的に使われてしまい、セロトニンのほうが後回しになります。
ナイアシンを取ることでこれが解消されるのでナイアシンは「心の不調にも効く」です。
神経伝達物質の一つで精神を安定させるといわれているセロトニンは、ナイアシンと同じ必須アミノ酸のトリプトファンから生成されます。トリプトファンはナイアシンの生成に優先して使われてしまうため、ナイアシンが不足するとセロトニンが生成されなくなってしまいます。
引用元
ナイアシン
栄養素カレッジ 大塚製薬
さてナイアシンサプリには
ナイアシン(ニコチン酸)とナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の2種類あります。
大きな違いはナイアシンフラッシュでしょうか。
ナイアシンフラッシュは末梢血管が拡張し、体が真っ赤になって痒くなる現象をいいます。
ナイアシンはフラッシュが出やすい、ナイアシンアミドはフラッシュが出にくいとされています。
ナイアシンには血管拡張作用があります。そのため、ナイアシンを大量に摂ると、人によっては一過性で顔面紅潮、上半身のほてり、かゆみ症状が現れることがあります。これをホットフラッシュといいます。ナイアシンのうち、ナイアシンアミドはこのホットフラッシュが出にくいといわれています。
引用元
ナイアシン
一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所
これはフラッシュが出にくいナイアシンアミドのサプリです。
お手頃価格で人気があります。
そうそうナイアシンアミドってサーチュインの活性を阻害する作用も同時に持っているみたいです。
※「も」の対象は活性化させる作用👈NADの前駆体って意味
これ全然理解できていないですけど、これにビビってとりあえずナイアシンアミドを買うの止めちゃいました。
一方、経口NRの一部はそのまま組織に届けられるものの、摂取されたNRの多くは分解されて通常のナイアシンアミドになると見られることが難点と言えるかもしれません。これにより、NAD+の機能を損なうフィードバックメカニズム(フィードバック機構。制御対象物が制御物質をコントロールすること)が作用する上、ナイアシンアミドはサーチュイン活性の強力な阻害物質であるためです。
引用元
NAD+は実際に効果があるのでしょうか。この補酵素がエイジングケアの鍵を握ると考えられる理由
iHerb.com
ナイアシンフラッシュを起こす事はありませんが、栄養ドリンクに良く入っているナイアシン(ニコチンアミド)は、サーチュインの活性を阻害する可能性がある事が示唆されています。
引用元
NRでNAD+レベルを向上させる
旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック
ニコチンアミドは寿命延長を促進する酵素「サーチュイン」の働きを弱めることから、グルカゴンがニコチンアミドの分解促進を介してサーチュイン活性化し、結果として寿命延長という生体に有利な作用を持つ可能性も浮かび上がった次第だ。
引用元
血糖上昇作用を持つホルモン「グルカゴン」が寿命を延長? – 名大が発見
マイナビニュース
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