ソレダメ!で話題にあがった「シナモン」について語っています。
ソレダメ! シナモンが抜け毛予防になる その2 毛細血管の減少の続きからです。
「シナモンが抜け毛予防になる」の内容
- 抜け毛予防のカギを握るのが毛細血管
- 毛細血管は加齢とも減ってしまう
- Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果がある
このアレンジしたやつをもとに内容の解説をし 最終的に「シナモンが抜け毛予防になる」という結論にたどり着くようにします。
①~②の解説はすでに済みです。
①抜け毛予防のカギを握るのが毛細血管
毛乳頭に髪に必要な栄養素が運ばれ、それをもとに毛母細胞が細胞分裂をすることで髪が生まれ成長していきます。
毛乳頭へ髪に必要な栄養素などを運ぶのが血液で、その毛乳頭とつながっている血管は毛細血管です。つまり毛乳頭に髪に必要な栄養素を届ける運搬の役割をしているのが毛細血管といえます。
②毛細血管は加齢ととも減ってしまう
毛細血管は内皮細胞(真ん中ピンクライン)と壁細胞(紫の山)の二重構造となっています。
壁細胞は内皮細胞にぴったりと結合し、内皮細胞間(白い縦線)の隙間を埋めています。
加齢などが原因で内皮細胞と壁細胞の接着がゆるんでしまいます。
接着が緩むと内皮細胞間の隙間から血液が過度に漏れていきます。
そうすると「その先」に血液が流れなくなってしまいます。流れなくなると血管の形はあるものの血液が流れていないため血管がまるで消えているかのように見えます。このことを毛細血管の減少・消滅・老化・ゴースト化などといいます。
「その先」を毛乳頭に置き換えてみてください。
毛乳頭に血液【髪を生み出すに必要な栄養素などを含む】が届かなくなりなります。健康で丈夫な髪が生まれなくなるため抜け毛が増えることになります。
以上が「シナモンが抜け毛予防になる」の内容①②の簡単なまとめです。
それでは今回は内容③Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果があるについて解説をしていきます。
いうまでもなく
Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果がある
毛細血管が毛乳頭に髪に必要な栄養素などを運搬する役割をしています。
その毛細血管が加齢とともに減っていくため【髪に必要な栄養素などを含む】血液が毛乳頭に届かなくなります。
すると
毛乳頭に必要な栄養素や酸素が供給されない
→毛母細胞が正常に細胞分裂しない
→健康で丈夫な髪が生まれない
→ヘアサイクルの成長期が短くなる
=抜け毛が増える
といった流れをたどることになります。
加齢とともに毛細血管の内皮細胞と壁細胞の結合が緩んでしまい、
その緩んだすきまから血液が過度に漏れ出しその先に血液が届かなるからです。
その先に血液が届かなくなると血管がまるで消えているかのように見えます。
消えているように見えるのは血管の形はあるものの血液が流れていないためです。
このことを毛細血管の減少あるいは消滅・老化・ゴースト化などと表現します。
その③の解説に行く前に前回の②でやった内皮細胞と壁細胞の結合についてもう一度復習したいと思います。
毛細血管の二重構造をおさらい
毛細血管は内皮細胞と壁細胞の2重構造となっています。
このイラスト一番下の赤ラインを毛細血管内に流れている血液だとイメージしてください。
血液(赤ライン)の上の
ピンクラインが内皮細胞で
その上に盛り上がっている紫の山が壁細胞です。
ピンクのラインにある1本の白い縦線は内皮細胞間の隙間を表しています。
このように毛細血管は「壁細胞が内皮細胞にぴったりと結合し、内皮細胞間の隙間を埋めている」二重構造になっています。
毛細血管の減少はこの構造が崩壊することで起きます。
なんてちょっとオーバーな言い方をしましたが
ようは
あるいは密着が緩むことです
結合が離れるイメージはこれです。
これはくっついていた紫の山(壁細胞)がピンクライン(内皮細胞)から離れてしまったイラストです。
このように密着が離れると白の縦線(内皮細胞間の隙間)からガバガバと漏れてしまいます。
なにが漏れるかって?
結合が離れると、内皮細胞間の隙間から血液が過度にもれ
その先に血液が流れなくなってしまいます。
そうすると血管がまるで消えているかのようになって・・・
そうですつまり
毛細血管が減少することになります。
このように
その密着が加齢とともに緩んでしまうため→
内皮細胞間の隙間から血液が過度にもれ→
その先に血液が届かなくなり→
毛細血管が消えちゃう(消えて見える)
という流れで話をしてきたわけですが
そもそも
というか
どのようにしてくっついてるのだろ?
という疑問が浮かびませんか?
というか
内皮細胞と壁細胞の結合が
今回の③Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果がある
のみならず
「シナモンが抜け毛予防になる」の内容の核心部分となっているからです。
内皮細胞と壁細胞はどのようにして密着しているのか?
しつこくてすいませんが
下記イラストのように毛細血管は内皮細胞と壁細胞の2重構造となっています。
このイラスト一番下の赤ラインを毛細血管内に流れている血液だとイメージしてください。
血液(赤ライン)の上の
ピンクラインが内皮細胞で
その上に盛り上がっている紫の山が壁細胞です。
ピンクのラインにある1本の白い縦線は内皮細胞間の隙間を表しています。
こうして壁細胞が内皮細胞に覆いかぶさりピッタリと結合することで内皮細胞間の隙間を埋めています。
では
どのようにピッタリ結合しているのか?
どうしてピッタリ結合しているのか?
このピッタリ結合に関係しているのが
「アンジオポエチン-1」と言う成分と
「Tie2(タイツー)」という受容体です。
「アンジオポエチン-1」は壁細胞から分泌されるたんぱく質で、
このたんぱく質は内皮細胞にある「Tie2」と呼ばれる受容体型チロシンキナーゼを活性させる役割をもっています。
アンジオポエチン-1がTie2と結合すると
Tie2が活性され、
Tie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着、内皮細胞同士の接着が促進されます。
壁細胞からアンジオポエチン-1というたんぱく質がでていて・・・
それが内皮細胞にあるTie2という受容体型チロシンキナーゼを結合すると・・・
Tie2が活性され・・・・
と思ったかたいらしゃると思います。
なのでここでは
壁細胞からでるアンジオポエチン-1が内皮細胞にあるTie2を活性させる
Tie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着が強化される
ということだけを覚えてください。
とにかく
ということだけは絶対に覚えておいてください。
改めて内皮細胞と壁細胞の密着がゆるんでしまうとは?
前回の②毛細血管は加齢ととも減ってしまうの解説では
加齢とともに内皮細胞と壁細胞の結合が緩んでしまい、内皮細胞間の隙間から過度に血液がもれることでその先に血液が流れなくなり毛細血管が減ってしまう(血管の形はあるものの血液が流れていないため血管がまるで消えているかのように見える)と話しました。
上でTie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着が強化されるといいました。
Tie2が活性されないと内皮細胞と壁細胞の接着が緩み隙間が生まれてしまう
ということになります。
まあこれを「逆説的」と表現していいのかわかりませんが・・・
とにかく内皮細胞と壁細胞の結合の鍵となるのは
内皮細胞と壁細胞の結合強化は
いかにして
それではTie2を活性させるにはどうすればいいのか?
考えるまでもありませんアンジオポエチン-1です。
アンジオポエチン-1
壁細胞からアンジオポエチン-1というたんぱく質がでていて
それが内皮細胞にあるTie2と呼ばれる酵素を活性させる
Tie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着が強化される
ご覧の通り
Tie2を活性させるのがアンジオポエチン-1というたんぱく質です。
なのでアンジオポエチン-1というたんぱく質を増やせばいいということになります。
つまり内皮細胞と壁細胞の結合を強くするには
って
壁細胞が傷つくとアンジオポエチン-1 が分泌されなくなるのです。
でなくなるといいきっちゃうのもアレですが
でにくくなります。
まあここでは
とにかく傷つくと分泌されなくなると考えちゃってください。
そのテイで話をすすめていきます。
ということで
アンジオポエチン-1を生成すればいい!とか
アンジオポエチン-1を増やせばいい!!とかの
話はNGです
そうなると
いかにして壁細胞を傷つけずに生きていくかに注力することが大切となりますが・・・
・・・・
今までの解説で簡単に予想できると思いますが
あえて強調していっちゃうと・・・
加齢は絶対ですよね?
人は年を取りますよね?
とういうことで
生きている限り壁細胞はいずれは傷つくということになります。
ある一定の年齢・年代になったらみんながみんな傷ついちゃうわけでなく個人差があります。
壁細胞が傷つく原因はストレス・紫外線などもあります。
ただいずれにせよ年をとればとるほど傷つく可能性が高まることだけは確かです。
年取る→ 壁細胞傷つく →アンジオポエチン-1 分泌されない
→Tie2活性されない
→壁細胞と内皮細胞が離れる→血液が過度にもれる→その先に血液が届かない
→毛細血管の減少・消滅・老化・ゴースト化
前回の②「毛細血管は加齢とともに減ってしまう」では
加齢とともに内皮細胞と壁細胞の結合が緩み、隙間から血液が過度に漏れてしまうから毛細血管が減る
と言う感じに簡単に説明しました。
「加齢とともに内皮細胞と壁細胞の結合が緩み」という部分をもう少し具体的にいうと
ということになります。
年を取ると・・・
壁細胞が傷つく・・・
いろいろあって・・・
最終的に・・・毛細血管が減る・・・
代わりになるものをみつける!!
当たり前ですが年は絶対とるものなので
「加齢」を防ぐことはできません。
もちろん人によって、
食生活・生活環境によって傷つき度の進行具合は異なります。
ただ
生きている限りいつかかならずガッツリ傷つくときがきてしまいます。
ガッツリ傷つくとき
つまり
ではあきらめるのか・・・
今回は毛乳頭(髪)に焦点をあててますが、
毛細血管は真皮層(肌)にも張り巡らされていますし、
脳、肝臓、肺、心臓、腎臓といった臓器にも密集しています。
ではこれらに栄養素を運び、
これらから老廃物を回収する血液が届かなかったらどうなるのか・・・
もう容易に想像できますね・・・
ではいったいどうすればいいのか?
「代り」です。
代り?
そう
アンジオポエチン-1の代わりに
Tie2を活性化させる成分がある
Tie2を活性化させる成分
つまり
アンジオポエチン-1と同じ働きをする成分がこの世には存在しています。
それを取れば
年を取り壁細胞が傷ついて
アンジオポエチン-1が分泌されなくなっても
代わりにTie2 を活性してくれるのです。
アンジオポエチン-1の代わりに
Tie2 を活性させる成分というのが
・・・・・
・・・・・
えーなんか無駄に煽った展開にしてしまい申しわけございませんでした。
要は「シナモンにはTie2を活性化させる働きがある」ということです。
シナモンに含まれる桂皮エキスにはTie2を活性化させ毛細血管から血液が漏れるのを防ぐ働きがあります。
研究で桂皮エキスには毛細血管の漏れを90%抑制することが確認されています。
桂皮エキスのなかでもシナモンの香り成分である桂皮アルデヒドにその効果があるとされています。
ソレダメ!ではシリンガレシノールという成分にTie2を活性化させる働きがあるといっています。
厳密にいう桂皮アルデヒドと同じではないのですがこの辺は深く考えてなくてよいと思います。
とにかく
シナモンに含まれている成分がTie2を活性化させると考えてください。
「Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果がある」のPOINT
壁細胞からアンジオポエチン-1というたんぱく質がでている。それが内皮細胞にあるTie2と呼ばれる酵素を活性させる。Tie2が活性されると内皮細胞と壁細胞の接着が強化される。
加齢とともに毛細血管が減るのは加齢とともに壁細胞が傷つきアンジオポエチン-1が分泌されなくなるから。イコールTie2が活性されなくなるから。
アンジオポエチン-1の代わりにTie2を活性させる成分を取れば毛細血管の減少を防ぐ(=毛細血管を増やす)ことになる。
シナモンにはアンジオポエチン-1と同じ働きをする成分が含まれている。つまりシナモンにはTie2を活性させる働きがある。シナモンを摂取すれば毛細血管を増やせる。
まとめ
今回は下記のうち③Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果があるを解説しました。
「シナモンが抜け毛予防になる」の内容
- 抜け毛予防のカギを握るのが毛細血管
- 毛細血管は加齢とも減ってしまう
- Tie2を活性化させる働きをするシナモンには毛細血管を増やす効果がある
ここでのまとめとしては
ということになります。
今回で
「シナモンが抜け毛予防になる」という結論に無事到着しました。
えっ?
いつ到着したかって?
とにかく今まで3回にわたりグダグダと解説してきたことは
一言でいえば
「抜け毛予防には毛細血管を強化することが大切で、シナモンにはその(毛細血管を強化する)効果がある」
ということです。
なのでとりあえず到着したこととさせてください。
細かいところをハショッたり、難しい専門用語をスルーしたり
都合よく解釈しちゃっている部分があったりすると思います。
ただ内容は大筋はあっていると思っています。
内容には
です。
というのも自分の最も得意分野である薄毛カテゴリーであり、
その内容も興味深かったためTVやネットで繰り返し学んだからです。
まああくまでも「自信」があるだけなので・・・
※絶対あっているわけでございませんのでご注意をお願いします。
次回は 総まとめとしてソレダメ!の放送内容などの感想を述べます。