その14の続きから
会場にいる全員に完全に無視されていると思っていた若ハゲは、お姉さんの口から発せられた「質問」という言葉に驚きを隠すことはできませんでした。
若ハゲにとってこのお姉さんからの質問はからからに乾いた砂漠地帯に降り注いだめぐみの雨ように思えました。
完敗続きのクライマックスシリーズの悪い流れを断ち切るキッカケになるかと思われました。
なるかのように・・・

・・・・・
・・・・・

どんな質問だって答えてみせます!!
・・・・・
・・・・・

では早速ですが質問をします
「この抗酸化物質総選挙の趣旨はなんですか?」
・・・・・
・・・・・
エッ!!

・・・・・
・・・・・
(まあ・・・そうはいっても これはみんなの注目を再び得るまたとないチャンス!!ちゃんと答えよう!!)
えーとですね 前にいったと思いますが・・・
もう一度いいますね。

・・・・・
・・・・・

質問を変えてもう一度
「そもそもこの総選挙をやるキッカケはなんでしたっけ?」
・・・・・
・・・・・
うん?

・・・・・
・・・・・
(まあ ちゃんと答えよう!!)
え~

彼らの名誉のためにいろんな側面から抗酸化力をみて 正当な評価をしましょうというのが・・・


総選挙を行う前に!!

おかしくありませんか?
・・・・・
・・・・・
えっ!?

いろんな書籍やサイトでビタミンEやCの抗酸化力がすごく少ないかのような表現がされているので・・・

EとC

EとCが今だにランクインしていないのは・・・
ザワ・ザワ・・・

なんか 逆にへんじゃね?
今はやりの忖度みたいな感じがするぞ~
・・・・・
・・・・・


ま、まってください!
なんですか?
忖度って?
忖度なんてまったくありません!
そもそも私がビタミンEとCに対して忖度する意味がありませんし・・・
ま、ま

入っていたとしてもそれは実力で・・・
ハイ!ハイ!

その不自然さに気が付きましたか!!
それでは皆さんにはある動画を見ていただきたいと思います
もう一度さきほどの巨大モニターをご覧ください!!
・・・・・
・・・・・

カタカタ カタカタ

小さい子はちょっとお外で遊んでいてくださいね~

再び巨大なモニター その電源がスイッチオンされました。
ピッ!ピッ!

そこに映し出されたのは・・・
若ハゲと女性とのやり取りでした。
とあるキャバクラの一角で行われた会話のシーンがモニターにガッツリ映し出されていました。
【会話シーン】

かんぱーい
私のオシメンEとCを上手くTOP3に入れてくれて
順位操作したことは絶対言うなよ!!
なんと女性との肉体関係を結ぶことを交換条件に、ビタミンEとCの順位を上げる不正が行われていたようなのです。
それを証明する決定的な会話シーンがモニターに流されました。
ザワ・ザワ・・・

完全に総選挙の不正が行われた証拠だ

(そもそも なぜあの会話が盗撮されていたんだ・・・)
さきほどの不正取引の動画が撮影される2週間前の出来事です。
これは抗酸化総選挙の準備に追われていた若ハゲが、息抜きのため行きつけのキャバクラにいった時の出来事のシーンです。
かんぱい!!
ほろ酔い加減になった若ハゲはついうっかり抗酸化物質総選挙のことをキャバ嬢に話してしまいました。

もう総選挙の準備って大変でさ~
これから順位づけして・・・

なんかおもしろそ~
なら来月頭に総選挙の結果発表会あるから
会場に見においでよ!!

このキャバ嬢はなぜか抗酸化物質総選挙に興味を示し、唐突に抗酸化総選挙で不正を行うよう懇願してきたのです。

ビタミンEとCの順位を無理くりあげろって・・・?
それまたなんで!?

彼らをなんとしてもTOP3まで入れたいの~

EとCに不自然な点数つけるとあきらかに不正ってばれるし・・・
そうなると主催者であるオレが・・・



他の抗酸化物質に比べてEとCにあきらかに分がある項目をつくるのよ
価格・・・・
なるほど~
それだったら問題ないかもな~ こじつければなんとかなるかもな~
で 順位操作した見返りは「なに」?


いくら女慣れしてないオレでも
そんなマンガやドラマにあるセリフに引っかからないぜ・・・
どうせ・・・
チュッ!!

・・・・・・
・・・・・・


そっちの約束は忘れるなよ~
こうして不正取引の商談が成立したのでした。
さきほど会場に映し出されたのはこの出来事の2週間後ことで、順位操作を上手く行った旨を報告したシーンでした。

これみてどう思いますか~?
この抗酸化物質総選挙ってどう思いますか~?
こうして
抗酸化物質総選挙主催者である若ハゲの「不正」が暴かれました。
次回 衝撃の結末となります。
第1回 抗酸化物質総選挙 結果発表 その16(最終話 後編)に続く
こんな状況のなか・・・まさかあなたから・・・
う・・う・・・
今までほんとすいませんでした・・・・