βクリプトキサンチン

βクリプトキサンチンの評価 A+

βクリプトキサンチン

βクリプトキサンチンはカロテノイドのキサントフィル類の一種でオレンジ色の色素成分のことをいいます。
βクリプトキサンチンといえば温州みかんです。柑橘類全般に含まれていますが、中でも温州みかんに多く含まれています。温州みかんにはオレンジの10倍の含有量があり、1個で1日の必要量を摂取することができます。
※本来ならば、β-クリプトキサンチンと「-」を記載すべきですがこのページでは取り除いております。ご了承ください。

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カロテノイド
カロテノイドとは 野菜、果物などの植物や動物に含まれる黄色、赤色などの色素成分の総称でその種類は600種類以上あるといわれています。カロテノイドは大きくカロテン類とキサントフィル類に分類することができます。アルコールに溶けるか溶けないかで分けることができ、アルコールに溶けないほうがカロテン類、アルコールに溶けるほうがキサントフィル類となります。

※もう少し詳しくいうとカロテノイドは、化学式C40H56の基本構造を持つ化合物の誘導体のことをいい、このうち炭素と水素原子のみでできているものをカロテン類とし、それ以外のものを含んでいるのをキサントフィル類としています。

温州みかん
温州みかんは、日本国内ある一般的なみかんのことで、みかんの正式名称です。有田みかんや愛媛みかんは温州みかんのブランド名です。温州みかんは出荷時期により次の種類に分類されます。
極早生(ごくわせ)種(9月~10月頃出荷)
早生(わせ)種(10月~12月頃出荷)
中生(なかて)種(11月下旬~12月下旬頃出荷)
晩生(おくて)種(12月下旬~3月頃出荷)

日本において柑橘類全ての生産量のうち約3/4は温州みかんで占められているといわれています。
ちなみに温州みかんの都道府県別生産量は1位和歌山県、2位愛媛県、3位静岡県です。

プロビタミンA

βクリプトキサンチンはカロテノイド類のキサントフィル類の一種といいましたが、プロビタミンAという物質でもあります。
プロビタミンAとはビタミンAの前駆体のことで、食品の状態ではビタミンAではありませんが、体内に入り吸収され、合成される過程で化学的変化をしてビタミンAにかわる物質のことをいいます。
プロビタミンAの特徴は必要に応じてビタミンAに変わるという点です。
ビタミンAが体内に十分にあるときは、肝臓や脂肪組織などに蓄積され、βクリプトキサンチンとしての効果を発揮し、ビタミンAが不足しているときにはプロビタミンAとしてビタミンAに徐々に変化するという仕組みになっています。
なのでβクリプトキサンチンにはビタミンAの効果・効能も期待することができることになります。
※ただしβクリプトキサンチンのビタミンAの変換率はβカロテンの半分以下です。そのため効果・効能欄にはビタミンAの効果・効能は記載していません。

前駆体
化学反応において、ある物質が生成される前の段階にある物質のこと

βクリプトキサンチンの摂取目的

「美肌」、「ダイエット」と「骨」密度強化のためです。

 摂取目的
肌  「美肌」
体型 「ダイエット」

その他「骨」

βクリプトキサンチンの効果・効能

骨粗しょう症
βクリプトキサンチンには骨粗しょう症の発症リスクを軽減する働きがあります。
特に閉経女性における骨密度の低下予防に効くと言われています。事実、閉経後の女性でβクリプトキサンチンの血中濃度が高い人は、骨粗しょう症の発症率が低いという研究結果があります。

骨粗しょう症は、骨代謝のバランスが崩れることで骨の量がどんどん減って、スカスカの状態になることです。強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。

骨代謝
骨は毎日少しずつですが、古い骨から新しい骨に入れ替わっています。このことを骨代謝といいいます。
もう少し具体的にいうと骨には、骨をつくる骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞があり、骨芽細胞による骨形成破骨細胞による骨吸収を絶えず繰り返すことで、少しずつ新しい骨に入れ替わっています。
1年間に20~30%の骨が新しい骨に入れ替わっていて、約3年で骨はまったく新しい骨に生まれ変わるといわれています。

骨芽細胞
骨形成を担当する細胞、古くなって壊された骨に代わって新しい骨を作る細胞
破骨細胞
骨吸収を担当する細胞、古くなった骨を壊す働きをする細胞

成長期には、骨形成が骨吸収を上回るため骨密度は高くなります。一般的に30歳代で最大密度となります。このころから、骨形成と骨吸収はバランスが保たれていきます。50歳手前ぐらいから骨形成、骨吸収ともに徐々に低下していき、骨密度は低下していきます。骨粗しょう症の骨は骨吸収がどんどん進んでいき骨形成を上回った状態のことです。

骨粗しょう症になる原因は加齢、運動不足、カルシウム不足、喫煙など様々ですが、女性ホルモン「エストロゲン」の減少というのもあります。
エストロゲンは骨代謝に深く関わりがあり、骨形成を促進し、骨吸収を緩やかにする働きがあります。エストロゲンが減少するとこの働きが弱くなり骨吸収のスピードに骨形成が追いつかなくなります。
閉経後の女性が骨粗しょう症にかかりやすい理由は閉経による女性ホルモンの分泌量の減少が原因といわれています。

βクリプトキサンチンには、破骨細胞の数を減少させ骨吸収を緩やかにする働き、骨芽細胞を活性化させ骨形成を促進する働きがあります。

肌の潤い
βクリプトキサンチンには肌の潤いを保つのに大きく関係しています。

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は細胞と細胞の間に多く存在する成分です。肌においては、内側の水分を保つ役割をしており、潤いを保つためにはヒアルロン酸の量を増やすことが必要です。βクリプトキサンチンにはヒアルロン酸合成酵素の活性化を促進する働きがあります。
アクアポリン
アクアポリンとは、体の細胞膜に存在し、体内の水を通過させる性質をもつたんぱく質です。簡単にいうと細胞の内側と外側の「水専用の通り道」と考えてください。肌においては、肌の細胞へ水分を行き渡らせる役割があります。そのため肌の潤いを保つためには、アクアポリンが存在が重要になります。なのでアクアポリンが減少することは、肌の水分量が減り潤いがなくなることにつながってしまいます。βクリプトキサンチンにはアクアポリンの発現量を増やす働きもあります。

インスリン抵抗性
ブドウ糖は血液の流れにより全身の細胞に運ばれエネルギーにかわります。このときエネルギーの変換作業を手助けしているのがインスリンというホルモンです。インスリンの働きにより細胞内にブドウ糖が取り入れられます。
インスリン抵抗性とは、食べ過ぎや運動不足による肥満が原因でインスリンが効きにくなってしまい、ブドウ糖が細胞に十分に取り込まれなくなることです。
インスリン抵抗性は糖尿病を引き起こします。また糖質の代謝だけでなく脂質の代謝も悪化させてしまうため高脂血症(脂質異常症)なども引き起こします。
研究により、血中のβクリプトキサンチン濃度が高い人ほどインスリン抵抗性のリスクが低いことがわかっています。

肝機能
βクリプトキサンチンの摂取は肝機能低下予防にもつながります。

γ-GTP
γ-GTPとはガンマグルタミルトランスペプチダーゼの略で、肝細胞や胆管細胞などに存在し、 たんぱく質の分解や合成、肝臓の解毒作用に関わっている酵素です。
健康診断の血液検査にあるγ-GTP値は簡単にいうと肝臓の機能を知るための指標です。この数値が高いと過剰に分泌されていることになり、肝障害などの可能性があることになります。基準値をオーバーするのは主にアルコールが原因です。飲酒量が多い人ほどこの数値が高い傾向があります。
研究により飲酒量が多くとも血中βクリプトキサンチン濃度が高い人はγ-GTP値が低いということがわかっています。
ALT、AST
ALT、ASTともに細胞内でつくられる酵素で、ALTは肝臓、ASTは肝蔵、心臓、筋肉、赤血球などに存在しています。 たんぱく質の代謝過程で重要な働きをします。健康診断の血液検査では肝臓の機能を知るための指標としてALT値とAST値もあり、基準値より高い場合が肝臓の病気が疑われます。この両方の値は高血糖の方が高くなりがちですが、高血糖の方でも血中βクリプトキサンチン濃度が高い人はそんなに高くならないという研究報告があります。

免疫力
体内にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という免疫細胞が備わっています。NK細胞はがん細胞やウィルスに感染した異常細胞を探し出して駆除する働きをします。NK細胞が活性化すると、小さながん細胞の進行を抑える効果があるといわれてがんになるリスクを低めます。βクリプトキサンチンにはNK細胞を活性化させる働きがあります。

 

βクリプトキサンチンのサプリメントにありそうなキャッチフレーズ集

  • いつまでも骨を丈夫にしていたい
  • 骨の健康維持に
  • 女性の強い味方となる成分
  • 骨粗しょう症予防に
  • 生活習慣病の予防に
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βクリプトキサンチンの摂取量、不足、過剰

βクリプトキサンチンの摂取量
摂取量は「食品摂取基準」などで特に定められていませんが、βクリプトキサンチンの効果を得るには3mg/1日の摂取が推奨されています。この量は温州みかんでいうと約3個(270g)です。
 
βクリプトキサンチンの不足
βクリプトキサンチンはファイトケミカルのカロテノイドの一種です。カロテノイドは健康促進、病気予防、美容効果アップなどの機能をあげるための機能性成分です。5大栄養素と違い生命維持のため、身体活動のために必須なものではないので、不足ということを考える必要はありません。
ただし、血中に存在しているカロテノイドで、βクリプトキサンチンの血中濃度が高い人は様々な病気の発症リスクを軽減することがわかっています。健康維持のためには不足させないことが大切です。
 
βクリプトキサンチンの過剰
βクリプトキサンチンを過剰に摂取すると柑皮症を発症することがあります。柑皮症はβクリプトキサンチンに限らず、カロテン類を多く摂取した場合に起こるもので、手のひらや足の裏が黄色くなる症状がでます。
ただし特別な治療をする必要はなく、黄色くなったと感じたらβクリプトキサンチンをはじめカロテン類の摂取を控えることで症状は回復します。特にみかんをたくさん食べることによって起こりやすいので、大量に食べないよう注意してください。

βクリプトキサンチンの豆知識

血中に存在する
カロテノイドは600種類あるといわれています。その中で人の血中に存在しているものがいくつかあります。主要なものとして6種類があげられます。αカロテン、βカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチンと今回紹介したβクリプトキサンチンです。
 
長期間存在する
βクリプトキサンチンは上であげた5種類のカロテノイドと比べて長期間に渡り体内に蓄積される特徴があります。冬場に多くのみかんを食べた人は、みかんを食べない時期(9月)になっても血中のβクリプトキサンチンの濃度を高く保っているという研究結果が出ています。
 
減少してしまう
長期間体内に蓄積されるβクリプトキサンチンですが、それを減少させてしまうものがあります。喫煙と過度の飲酒です。これらは体内に活性酸素を生み出すものです。その除去にβクリプトキサンチンが使用されるので減少してしまうといわれています。

βクリプトキサンチンのイメージ

みかん

柑橘類のパワーで健康維持

βクリプトキサンチンと相性の良い栄養成分

・βカロテン
・リコピン
・ルテイン
・ゼアキサンチン

βクリプトキサンチンの勝手にランキング

ランクイン部門なし

βクリプトキサンチンのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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βクリプトキサンチン 総合評価 A+ 14.5

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛) 評価3
βクリプトキサンチンはプロビタミンAとしてビタミンAの効果も発揮します。ビタミンAは粘膜や皮膚の上皮細胞の代謝の促進に貢献しています。髪の毛も、粘膜や皮膚と同様に上皮組織の一部であるため、この細胞の代謝を促すことは抜け毛の予防になります。
またβクリプトキサンチン自体がもっている効果として髪に関連するものは抗酸化作用が挙げられます。抗酸化作用は頭皮にある毛母細胞や毛乳頭細胞の酸化を防ぐ働きがあります。
このように関わりはありますが薄毛予防として取る必要はないと思います。

肌(美肌、美白) 評価5
上記髪の欄で記載しましたがビタミンAは粘膜、皮膚の上皮細胞の代謝に深くかかわっています。上皮細胞とは皮膚や粘膜の表面(身体の外と直接触れている部分)にある細胞のことで、ビタミンAが不足すると皮膚の乾燥や角質化などの症状がでます。プロビタミンAとして働くためこの効果が期待でます(ただしビタミンAへ変換率はβカロテンに比べて低いです)。
またβクリプトキサンチン独自の効果としてヒアルロン酸の生成を増やしたり、アクアポリンという器官の発現量を増やしたりします。この2つは「肌の潤い」にとても関係しており美肌効果の高い成分といえます。

体型(ダイエット) 評価4
研究によりβクリプトキサンチンには脂肪細胞の誇大化を抑制する、脂肪の代謝を正常化させる効果があることがわかっています。脂肪の蓄積を防ぐこと、中性脂肪やLDLコレストロールを減少させることにつながるため肥満予防になる成分といえそうです。

体力(普段) 評価3.5
βクリプトキサンチンの血中濃度が高い人はそうでない方にくらべて様々な病気の発症リスクが低いことがわかっています。動脈硬化、肝機能障害、インスリン抵抗性、骨粗しょう症などの発症リスクを減らす働きをします。健康維持のために重要な役割を果たす成分です。

その他(骨) 評価5.5
骨粗しょう症予防に効果があります。特に閉経女性における骨粗しょう病の予防効果が高いと言われています。骨粗しょう症の患者の8割ぐらいは女性で、特に50歳以上の方に多いといわれています。
その理由は女性ホルモンエストロゲンの減少です。エストロゲンは骨代謝において、骨吸収を緩やかにしてカルシウムが溶け出すのを抑える働きがあります。減少することでその働きが得られなくなり骨吸収のスピードが骨形成を上回ってしまい骨粗しょう症になりやすくなります。βクリプトキサンチンには、骨吸収を緩やかにする働き、骨形成を促進する働きがあります。
事実、閉経後の女性でβクリプトキサンチンの血中濃度が高い人は、骨粗しょう症の発症率が低いという研究報告がされています。

βクリプトキサンチン雑感

アイキャッチ画像のために、サプリメントの写真をとっているわけですが、みかんを一生懸命にならべて何枚も写真をとっているときはさすがに空しくなりました。

なにやってんだオレ・・・

というわけで、今回の主役はみかんです。βクリプトキサンチンじゃないの?とお思いのかたいらっしゃると思いますが、βクリプトキサンチン=みかんだと考えていいと思います。もちろん他の柑橘類や緑黄色野菜からもとれますが、この栄養成分を取ることを考えた場合、冬場にみかんを取ればいいだけの話です。

私にとってβクリプトキサンチンという栄養成分は、かなり重要度は低いです。目的としているのが「肌」、「骨」のカテゴリーのみとなっていますし、骨は無理くり目的としています。

ただこれは見た目重視のアンチエイジングをしている私にとってで、健康維持や病気予防を目的としている人にとってはかなりおすすめの成分です。
とにかくβクリプトキサンチンの血中濃度が高い人はさまざまな病気の発症リスクが低いことが研究でわかっています。肝機能障害、動脈硬化、メタボ、インスリン抵抗性、骨粗しょう症・・・あげればきりがないです。

とくにお年を召された女性の骨粗しょう症予防にはベストな栄養成分といえます。

さきほとβクリプトキサンチン=みかんといいました。
その理由はなぜか冬場にみかんを多くとっていれば、ほぼオールシーズン、βクリプトキサンチンの効果・効能を得れるのです。
冬場に多くのみかんを食べた人は、みかんを食べない時期(9月)になっても血中のβクリプトキサンチンの濃度を高く保っているというのが研究により判明されているのです。
まあハッキリ言いますと「わけわからねー」ですが、とにかくみかんのシーズンにしっかりとみかんを食べておけばいいということなのです。まあこれに関してはしっかりとした研究結果にもとづいてのことなので、深く考えず、そのまま受け入れるようにしています。

ということで、みかんを箱買いして、冬場は毎日朝食、昼、夕食で3個はたべています。基本昼は食べませんが、冬場だけはみかん1個たべるようにしています。

それはもちろんβクリプトキサンチンの効果を1年中得るためというのもあります。
冬場のフルーツとして、みかんは皮をむくだけで食べられるのですごく手軽というのもあります。

ただなにより単にみかんが好きなのです。

ともかくこの時期(冬場)は意識してみかんをとることをおすすめすることです。そうすることでほぼ1年中(ある程度の)βクリプトキサンチンの効果を得ることが出来ます。
またみかんはβクリプトキサンチン以外の栄養素もたっぷりふくまれていますので、美容、健康には最適な果物といえます。
※みかんには糖質もふくまれていますので食べ過ぎは注意です。

なかにはみかん嫌いの人、みかんをあまり食べない人がいるとおもいますので、おすすめのサプリメントを紹介しておきます。
βクリプトキサンチンは単品ではたぶんありません。複合サプリで含まれているのがあり、これが結構いいと思います。カロテノイド類もくまなくとれます。


ファンケル 公式 カロテンA ナチュラルミックス 約30日分

DHCにも似たような商品マルチカロチンがありますが、これにはβクリプトキサンチンは配合されていません。

βクリプトキサンチン関連記事

今でしょ講座!みかんのオレンジ色のもとβクリプトキサンチン その1

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