資料(プロリンの栄養成分レビュー)をもとに、記者会見形式でプロリンについて好き勝手に語っていきます。
プロリンについて
今回は記者会見形式でプロリンについて語っていきます。
プロリンはコラーゲンを超える
カチャッ
ザワザワ
私:
お忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。
今回 皆様にお伝えしたいことは
「プロリンはコラーゲンを超える」です。
ザワザワ
記者(以下 まとめて記)
プロリンはコラーゲンを超える!?
私:
えーそれでは順を追って・・・
記:
いやいや 待ってください!!
いきなり呼びだされたあげく
そのお題はいったいなんなんですか?
コラーゲンとその構成成分であるプロリンを比べて
なぜ「プロリンが超えている」のですか?
部品が本体を超えてるって言っているようなものですよ。
記者会見するまでもありませんよ。
私:
「プロリンはコラーゲンを超える」
これは当然サプリのことです。
「コラーゲンサプリ」と「プロリンサプリ」、より体内のコラーゲンを増やすはどちらであるかを比較検討した場合、プロリンサプリのほうが上ではないかということです。
「コラーゲン」そのものとアミノ酸「プロリン」の比較ではありません。
もちろん これは個人的な意見です。
ですが・・・
他にもそう考えている方はいると思います。
実際
某ECショップのプロリンサプリのキャッチコピーに、次のように記載されています。
ということで、決してトンチンカンなことを言っているわけではございません。
記:
「プロリンはコラーゲンを超える」のフレーズ ほぼパクリじゃないですか!
あと某ECショップのほうは、ちゃんと「!?」マークがついてますからね。
私:
ということで・・・
もうアレにしましょう!
お題だけでわんさか疑問をお持ちのようなので
質問形式で私が答えるで いきましょう!
「プロリンはコラーゲンを超える」これについて、
挙手にて、質問をお願いします。
ハイ そこのあなた?
記:
そうであれ、サプリでの比較であれ、コラーゲンペプチドサプリのほうがコラーゲンを増やすに決まっているじゃないですか~?
こちらのイラストをご覧ください。
コラーゲン、ゼラチン、コラーゲンペプチドの違い
コラーゲンとは何?
コラーゲンナビ
(株)ニッタバイオラボ
あなたが出したお題
「コラーゲンサプリ」と「プロリンサプリ」、より体内のコラーゲンを増やすはどちらであるか
は、この一番下(アミノ酸)とその上(コラーゲンペプチド)を比較しているようなことでしょ?
このイラストで結論出ていると思います。
私:
え~
コラーゲンペプチドは吸収されても・・・
記:
仮に「コラーゲンペプチドは分解される」からだとしても
その分解された中にプロリンが含まれているわけですから・・・
「プロリンがコラーゲンを超える」は無理があります。
記:
あと、「コラーゲンペプチドは分解されるためコラーゲンの効果は期待できない」説はもうだいぶ廃れていますよ。
しかしながら、経口摂取されたコラーゲンは、全てがアミノ酸へと分解されてしまうために、コラーゲンとしての効果は期待できないのではないかという考えが存在しています。その一方で、最近の研究により、コラーゲンの分解により生じたペプチド※1が、皮膚の細胞に様々な効果を示すことが明らかとなってきました。
引用元
コラーゲンペプチドが皮膚に届くことを確認
ファンケル研究開発 (株)ファンケル
さらに、コラーゲンペプチドはアミノ酸が2~3個つながった状態で吸収され、線維芽細胞を刺激して様々な生理活性を誘導することが最近の研究で報告されています4, 5) 。
4) 浅野ら, Bio Industry, 18, 11-18 (2001)
5) Samonina et al., Pathophysiology, 8, 229-234 (2002)引用元
研究成果 コラーゲンペプチド
森永製菓(株)
記:
経口摂取したコラーゲンペプチドは消化・吸収された後、遊離アミノ酸なのみらず、ペプチドとして血中移動をすること、そしてペプチドは皮膚など細胞を刺激し、生理活性を(例えばコラーゲンの合成)促すことがわかっています。
※この文章がのちの「まとめ」の鍵となります。
それでも「プロリンはコラーゲンを超える」と言い張ります?
私:
うーん
そうですね~
「プロリンはコラーゲンを超える」
・・・これ
なかったことにさせてください・・・・
記:
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ヽ(・ω・)/ズコー
記:
野郎ども準備はいいか!!
オッケー
私:
なにするんです~
記:
イケー 一気に脱がせ~
ビヨ~ン
私:
ひょえ~
公衆の面前で・・
まさかのポークピッツ披露~
プロリンが一番大事
私:
えー
急遽 お題を変更させていただきます。
「コラーゲンに含まれているアミノ酸の中でプロリンが一番大事」です。
これだったら無問題だと思います。
このお題について、質問のある方~
ハイ そこのお嬢ちゃん
記:
言い切って問題ないの?
まったスッポンポンにされちゃうよ。
私:
もちろん これも個人的な意見です。
が、
そう言い切っても特に問題はないと思います。
その理由を今から説明します。
記:
なにがあってもし~らない。
私:
まずこちらの円グラフをご覧ください。
ご覧の通りコラーゲンに含まれているアミノ酸の約10%を占めるのがプロリンです。
で、ヒドロキシプロリンにも注目してください。こちらも約10%を占めています。
ヒドロキシプロリンはコラーゲンたんぱく質にとりこまれたプロリンが水酸化酵素の働きで水酸化されて合成される成分です。
ということで、コラーゲンのアミノ酸組成のうち
プロリンおよびヒドロキシプロリン(=イミノ酸)だけで、約2/9を占めています。
※プロリンおよびヒドロキシプロリン合わせて21~23%ぐらい=約2/9
ということで、プロリンおよびヒドロキシプロリンが多く含まれているため・・・
て、まだ説明中なんですけど、
そこのあなた、質問ですか?
記:
ちょっとまってください。
それが理由だとすればグリシンが一番重要ということになります。
最も多く含まれているのはグリシンです。コラーゲン組成の1/3はグリシンです。
私:
もちろんグリシンも重要です。
ただプロリンのほうがもっと重要です。
記:
なぜですか?
「多く含まれているから」が理由だったらグリシンが一番重要ということになります。
私:
うーん
ちょっと休憩しましょう!!
記:
ヽ(・ω・)/ズコー
私:
いや~
突然の中断 失礼しました。
その間、ちゃんとネットで調べました。
その結果
やっぱり「コラーゲンに含まれているアミノ酸の中でプロリンが一番大事」であることが
確信できました。
その理由を順を追って説明します。
記:
ネットで・・・
調べて・・・
私:
え~ 後ろの巨大モニターをご覧ください。
ドーン!!
いまから
「コラーゲンの構造」について こちらのモニターに映し出します。
それをもとに説明します。
スイッチ
オン!!
コラーゲンの構造
- コラーゲン分子は3本のα鎖(ポリペプチド鎖)が螺旋状に絡まったものです。左巻きの螺旋構造(ヘリックス構造)をとるα鎖がお互い周りに巻き付いて右巻きの3重螺旋構造(トリプルヘリックス構造)をとっています。
出典元
体のなかのコラーゲンの役割 コラーゲンの構造
コラーゲンマニアのつぶやき
(株)ニッピ - 1本のα鎖は1000残基ほどのアミノ酸で構成されています。その配列の特徴として3残基ごとにグリシン(Gly)が存在していることです。つまり【Gly-X-Y】の配列が繰り返されていることになります。
出典元
コラーゲンとは?
1月26日はコラーゲンの日
(株)ニッピコラーゲン化粧品X-Yには違うアミノ酸が配置されていますが、X位にプロリン、Y位にヒドロキシプロリンが存在していることが多くなっています。
- 生体内ではコラーゲン分子が集まって、酵素の働きによりコラーゲン分子が橋を架けあうように結合します。
出典元
コラーゲンとは何? カラダの中のコラーゲン
コラーゲンナビ
(株)ニッタバイオラボコラーゲン分子間に架橋(コラーゲン架橋)が入ることでコラーゲン繊維が形成されます。
記:
ほとんど・・・
パ※リ(引用)・・・
私:
ここで②にクローズアップします。
α鎖のアミノ酸配列は【Gly-X-Y】【Gly-X-Y】【Gly-X-Y】・・・といったように【Gly-X-Y】が繰り返されています。
このうちX-Yに配列されるアミノ酸がコラーゲンを特徴づけるトリプルヘリックス構造の安定性に影響を与えています。
記:
【Gly-X-Y】のうちX-Yに配列されるアミノ酸がコラーゲンを特徴づけるトリプルヘリックス構造の安定性に影響を与える・・・
私:
で、
X-Yに配列されるアミノ酸はプロリン(X位)とヒドロキシプロリン(Y位)であることが多くなっています。
グリシン-プロリン-他アミノ酸 の出現頻度 約34%
グリシン-他アミノ酸-ヒドロキシプロリン の出現頻度 約32%
.
そのためプロリン(Pro)およびヒドロキシプロリン(Hyp)がトリプルヘリックス構造の安定化に大きく寄与しているといえます。
出典元
1-1. コラーゲン→ゼラチン→コラーゲンペプチド
ペプチド研究室
新田ゼラチン(株)
プロリンとヒドロキシプロリンのもつピロリドン環由来の立体障害により安定化されています。
ということで「コラーゲンに含まれているアミノ酸の中でプロリンが一番大事」です。
どうです? これ完璧な説明だと思いますけど・・・
この説明を聞いた上でまだ 質問あります?
ハイ そちらの方!!
記:
今までと違い モニターに写されたイラスト(出典元)のおかげで だいぶわかりやくなっていました。
イラスト(出典元)ありがとうございます。
私:
・・・・・
(そこ 強調されちゃうと・・・・)
記:
【Gly-X-Y】のうちX-Yに配列されるアミノ酸がコラーゲンを特徴づけるトリプルヘリックス構造の安定性に影響を与えるといいましたね?
で、X-Yに配列されるアミノ酸はプロリン(X位)とヒドロキシプロリン(Y位)であることが多いと・・・
だからプロリン(Pro)およびヒドロキシプロリン(Hyp)がトリプルヘリックス構造の安定化に大きく寄与していると・・・
間違いありません?
私:
はい!
何かご不満でも・・・
記:
それが理由で「プロリンが一番重要だとしたら」
ヒドロキシプロリンも同じくらい重要ですよね~
私:
いやいや
ちょっと ちょっと
お姉さん 私の説明ちゃんと聞いていました?
記:
いえ
正直・・ちゃんとは聞いていません・・・
私:
・・・・・
記:
ヒドロキプロリンってなんでしたっけ?
私:
「ヒドロキシプロリンはコラーゲンたんぱく質にとりこまれたプロリンが水酸化酵素の働きで水酸化されて合成される成分です」
さっき説明したじゃないですか~
せっかくなので ヒドロキシプロリンについてもう少し堅苦しく説明します。
ヒドロキシプロリンは
アミノ酸の一種で、体内では大部分がコラーゲン中に特異的に存在します。
コラーゲン中のアミノ酸の約10%を占めています。
ヒドロキシプロリンはα鎖にプロリンとして組み込まれた後に、プロリンヒドロキシラーゼにより水酸化され生成されます。
ということで
ヒドロキプロリンはプロリンの存在ありきなので、
ここでは一緒くたにして「プロリン」が一番大事としただけです。
別にプロリン&ヒドロキプロリンが一番大事でもいいですけど・・・
2つを一番大事って言うのもアレじゃないですか?
記:
プロリンが重要なのはわかりましたけど・・・
それでも一番大事と言い切るのはダメだと思います。
私:
・・・・・
記:
だって コラーゲンのアミノ酸配列の特徴として3残基ごとにグリシン(Gly)が存在していることですよね?
【Gly-X-Y】この配列が、ヘリックス構造を形成する上での必須条件じゃないのですか?
やっぱりグリシンのほうが重要だと思います。
私:
うーん
もう正直 どっちでもいいですよ~
形成に必要なのがグリシン、安定に必要なのがプロリンということで着地するのはどうでしょうか?
グリシンもプロリンも・・・
その他、コラーゲンに含まれるアミノ酸すべて大事
これで間違いない!!
記:
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ヽ(・ω・)/ズコー
私:
えーと これにて記者会見を終了します
記:
私:
・・・・・・
記:
野郎ども準備はいいか!!
オッケー
私:
このくだりは・・
記:
イケー 一気に脱がせ~
ビヨ~ン
私:
ひょえ~
公衆の面前で・・
二度目のポークピッツ披露~
記:
だれか~ そいつのピッツの根本 抑えておいて!!
私:
( ゚д゚)ハッ!ツ
記:
せ~の!!
シュッ シュッ サッ
シュッ シュッ サッ
シュパ――――ン
公衆の面前で・・
まさかの公開去勢~
まじめにまとめ
「プロリンはコラーゲンを超える」「コラーゲンに含まれているアミノ酸の中でプロリンが一番大事」そう考えた理由をまじめに語ります。
この文章にご注目ください。
.
コラーゲンペプチドを取ることでペプチドとして血中移動すると述べましたが、
このペプチドがプロリン–ヒドロキシプロリンのジペプチドであるケースが多くなっています。
血中移行するペプチドの種類と量も同定できており、一番多いのは、Pro-Hyp(プロリルヒドロキシプロリン)でした。その次は、Hyp-Gly(ヒドロキシプロリルグリシン)です。
コラーゲンペプチド(アミノ酸が10〜50個つらなったもの)を食べると、半分くらいはアミノ酸にまで分解され、半分くらいはアミノ酸が2個以上つながったペプチドのまま吸収されます。その吸収されたペプチドは、Pro-HypとHyp-Glyが主成分です。
引用元
そうだったんだ!コラーゲン!! ~コラーゲンが効くメカニズム解明~
コラーゲンナビ
(株)ニッタバイオラボ
そしてペプチドは皮膚などの細胞を刺激し、生理活性を(例えばコラーゲンの合成)促すことがわかっていますと述べましたが、
それはプロリン-ヒドロキシプロリンのジペプチドのことです。
そして、Pro-Hypが、線維芽細胞のヒアルロン酸(肌などの保湿成分)合成を促進すること、骨芽細胞の骨合成酵素群の発現が増加(骨折などの治癒促進)、軟骨細胞のヒアルロン酸の合成促進や骨化抑制(硬くなるのを抑える)、血流改善などが発表されています。
引用元
そうだったんだ!コラーゲン!! ~コラーゲンが効くメカニズム解明~
コラーゲンナビ
(株)ニッタバイオラボ
.
繰り返しになりますが、ヒドロキシプロリンはコラーゲン分子にプロリンとして組み込まれた後に、プロリンヒドロキシラーゼにより水酸化され生成されます。
ということでプロリンを増やすことが体内のコラーゲン量を増やすこと最も寄与するのではないかな~
と個人的に思っています。
まあ コラーゲンペプチドを取ることで、どのみち体内でプロリンとヒドロキプロリンが増えるので、その結果は結局のところ「アレ」なんですけど・・
自身が 体内のコラーゲンを増やすために心がけていることは
②たんぱく質(プロテイン)とプロリンとリジンとビタミンCを取る
③コラーゲンの合成を促す成分を取る
.
の3点です。
①は説明不要だと思います。
②について、
これはコラーゲンのもとを取っているのと同じことだと考えています。
たんぱく質を取れば、コラーゲンのもととなる材料(アミノ酸)は ほとんどカバーできます。
ただ唯一のネックがコラーゲンたんぱく質にしか含まれていないヒドロキシプロリンとヒドロキシリジンの存在です。
これは「プロリンとリジンとビタミンCを取る」で何とかなると思います。
面倒なのでこちらの商品の紹介文で済まさせていただきます。
【トリプル要素:リジン+プロリン+ビタミンC配合】
食品から摂取したコラーゲンは、体内で一度ポリペプチドに分解されますが、リジン、プロリン、ビタミンCなどの働きで再生成されます。●リジン
リジンは、コラーゲンの形成にはとても大切な成分です。人の体内で合成することの出来ない必須アミノ酸の一つで、その中でももっとも不足しやすいアミノ酸とされています。体内で水酸化され、ヒドロキシリジンになります。●プロリン
プロリンは、皮膚などを構成するコラーゲンの主要な成分です。健康な肌を保つために重要な成分で、皮膚の表皮や真皮の細胞ひとつひとつを結合する働きがあります。体内で水酸化され、ヒドロキシプロリンになります。●ビタミンC
リジンとプロリンを水酸化する際にとても重要な役割をします。ビタミンCが足りなければ、コラーゲンの生成は進行しません。引用元
G-Callショッピング
③について、
コラーゲンの合成を促す成分(上3つ以外)は鉄や亜鉛やアルギニンのことです。
鉄と亜鉛はけっこう有名ですが、アルギニンはそんなに知られていないかもしれません。
よくコラーゲン粉末に別途成分でアルギニンが配合されていることがありますが、これはコラーゲンの合成を促進させるためと考えてください。
なお、これら成分はコラーゲンの合成とは別目的でとっています。
最後に
「プロリンとリジンとビタミンCを取る」でものすご~くお勧めできるサプリを紹介します。
ソースナチュルズのこれです。
L-プロリンとL-リジンは、共にコラーゲンの働きに欠かせないアミノ酸で、これに加えて ビタミンCとプロアントシアニジンも豊富なホーソーンベリーやブドウ種子エキスをプラス配合。 美容のベースになる重要なコンビネーションです★
引用元
プロリン&リジン 120粒
米国サプリ直販のNatural Harmony 楽天市場店
愛用品しています。
参照
コラーゲンペプチドの食品機能性 J-STAGE
天然素材コラーゲンの機能性 一般財団法人 日本皮革研究所