アントシアニン 視機能改善作用

アントシアニン

ポリフェノールの1種
フラボノイドの1種

アントシアニンとは

フラボノイドの1種

ファイトケミカルは大別すると5種類にわけられます。
ポリフェノール・カロテノイド・含硫化合物・テルペン類・その他(サポニン)の5つです。

ポリフェノールは8000種類以上存在するとされ、
その構造の違いにより、フラボノイドそれ以外(ノンフラボノイド)に大別されます。

アントシアニンはフラボノイドに分類されます。

フラボノイドは2つの芳香環 (両端の六角形のこと)がピラン環かあるいはそれに近い構造(中央の六角形のこと)の3つの炭素原子を介して結合している化合物の総称をいいます。


出典元
フラボノイド
ウィキペディア

中央のピラン環あるいはそれに近い構造の酸化状態と置換基の違いにより、さらにフラボノール類、フラバノン類、イソフラボン類、アントシアニジン類などに細分類されています。

アントシアニンは、フラボノイドのアントシアニジン類に分類されます。

 

アントシアニンは紫色の色素成分

アントシアニンは紫色】の色素成分です。

ブルーベリーに含まれる成分としてご存知の方多いと思います。

その他、主に色の食品に含まれています。

例えば、

イチゴ

ナス

黒豆

といった果物・野菜・穀物にも多く含まれています。
これらの色素の主成分がアントシアニンです。

 

アントシアニンはアントシアニジンの配糖体

アントシアニンは、色素の本体であるアントシアニジン糖や有機酸などが結合した一群の天然化合物の総称をいいます。

アントシアニジンのことをアグリコンと呼びます。
アグリコンに糖や有機酸などが結合をしたものを配糖体と言います。

ということで、アントシアニンはアントシアニジン配糖体です。

アントシアン

アントシアンという名称も存在します。
アントシアンは【アントシアニンジン】と【アントシアニン】を特に区別しない時に用いられる呼び名です。ここでは、登場しません。

以降 アントシアニンアントシア二ジンを分けて説明しています。こんがらがらないようにしてください。

主要アントシアニジンは6種類

アントシア二ジンの基本構造はこちらです。


出典元
フラボノイド 
花き研究所 
農研機構

アントシアニジンはフラボノイドの基本骨格であるA環-C環-B環から成っています。
水酸基(-OH)やメトキシル基(-OCH3)などの数の違い・結合位置の違いにより、天然に約20種類存在します。
が、覚えるのは6種類でOKです。

主要なアントシアニジンはシアニジン、ぺラルゴニジン、デルフィニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジンの6つです。
この6つは、B環に付いている水酸基(-OH)およびメトキシル基(-OCH3)の数の違いにより種類わけされています。つまるところ上の出典元のR1.R2に付いている置換基により種類わけされています。

出典元
フラボノイド 
花き研究所 
農研機構

それぞれ異なる色調を発現します。
水酸基(-OH)の数が増えるに従い、深色化します。

水酸基が1つ(ペラルゴニジン)➡橙赤色
水酸基が2つ(シアニジン)➡赤紫色
水酸基が3つ(デルフィニジン)➡青紫色
といった感じになります。
メトキシル基(-OCH3)の存在は浅色化をもたらし、多いほど浅色となります。
なお、糖や有機酸などの結合位置や結合数によっても色調は異なってきます。

 

アントシアニンは400~500種類

もう一度、アントシア二ジンの基本構造をご覧ください。


出典元
フラボノイド 
花き研究所 
農研機構

アントシアニジンは基本的に 3,5,7,4’位に水酸基(-OH)を持ちます。
3位または5位の水酸基に糖が結合していることが多くなっています。糖の種類には【グルコース、ガラクトース、ラムノース、アラビノースなど】があります。
さらに、有機酸【ρ-クマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、マロン酸など】が糖部にエステル結合を介して結合している場合もあります→アシル化アントシアニンと言います。

このようにアントシア二ン(アントシア二ジン配糖体=アントシアニジンに糖や有機酸などが結合したもの)は、【アグリコン】【糖】【有機酸】による組み合わせが数多く存在するため、それだけ種類があります。

ということで、アントシアニンは400~500種類以上存在します

アントシアニンはブドウやブルーベリー等の果実だけでなくナスやムラサキイモなどの身近な食材に含まれているため,総称として用いられることが多く,現在までに500種類の異なるアントシアニンと23種類のアントシアニジンが報告されている.

引用元
アントシアニン含有イモを活用した機能性成分の有効利用
PDFページ 2/8
J-STAGE

 

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食品に含まれるアントシアニンは様々

繰り返しになりますが、アントシアニンは400~500種類以上存在します。
なので食品に含まれているアントシアニンの種類は異なっています。

ここで、主要なアントシア二ジン6つ【シアニジン、ぺラルゴニジン、デルフィニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジン】の配糖体=アントシアニンの種類が、どの食品に主に含有されているかを紹介します。

出典元
フラボノイド 
花き研究所 
農研機構

 

シアニジン配糖体

赤紫蘇、黒豆に含まれます。

.

ぺラルゴニジン配糖体

イチゴ、ザクロに含まれます。

.

デルフィニジン配糖体

ブラックカラント(カシス)、ナスに含まれます。

.

ペオニジン配糖体

ムラサキイモ、プルーンに含まれます。

.

ペチュ二ジン配糖体

ブルーベリーに含まれます。

.

マルビジン配糖体

ブドウ、ブラックベリーに含まれます。

.
各食品には1~3種類 またはそれ以上のアントシアニンが含まれています。都合(見栄え)によりあえて重複しないようにしています。

またはそれ以上の例

例えば、ムラサキイモに含まれているアントシアニンはペオ二ジン配糖体のみでありません。シア二ジン配糖体もあります。


ムラサキイモに含まれるアントシアニンの種類は計9~13種類です。

ムラサキイモに含まれるアグリコンは主にペオ二ジンシア二ジンです。この2つの配糖体の8種類がムラサキイモに含まれるアントシアニンの主成分です。

 

なかでもムラサキイモに含まれるアントシアニンには9~13種類が知られており,特徴としてシア二ジン系およびペオ二ジン系に大別される主要な8種類すべてに生理活性の高いカフェオイル基が存在する

引用元
アントシアニン含有イモを活用した機能性成分の有効利用 
PDFページ 2/8
J-STAGE

 

アントシアニンといえばブルーベリー

一般的に、アントシアニン=ブルーベリーのイメージが強いと思います。
それもそのはずアントシアニンサプリの多くはブルーベリー由来です。


なぜ、ブルーベリー1強になっているのかというと、アントシアニンを含む食品の中でも最も多くの種類が含まれているからです(だと思います)。
ブルーベリーには5種類【シアニジン、デルフィニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジン】3種類の糖【グルコース、ガラクトース、アラビノース】がそれぞれ結合した15種類のアントシアニンが含まれています。
アントシアニンを含む食品の中でも、数多くの生理機能が期待できます。

ビルベリーからは 15 種のアントシアニンが同定されており、これは、5 種のアントシアニジン(シアニジン、デルフィニジン、マルビジン、ペオニジン、ペチュニジン)に、3 種の糖類(ガラクトース、グルコース、アラビノース)がそれぞれ結合した配糖体である

引用元
ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とする 機能性表示食品の分析 
PDF 2/7
J-STAGE

アントシアニンの生理機能は、種類により異なりますが、まんべんなく網羅しているのがブルーベリー由来アントシアニンです(だと思います)。

ビルベリーとは?

ところで、上の引用元ではブルーベリーではなくビルベリーの記述となっています。
それなのにブルーべリーで取りまとめています。

これについて説明します。

ブルーベリーといってもそれ1つではなく、150種類以上存在します。
ビルベリーはブルーベリーの1種です。

 

150種類以上あるブルーベリーは大きく野生種と栽培種に分かれています。
ビルベリーは北欧を中心に生育する野生種で、果肉の色が青紫色なのが特徴です。


出典元
ルテインについて
ワカサプリ®ストア

皮だけでなく果肉の色まで青紫色のビルベリーはよく、「他品種のブルーベリーの3~4倍のアントシアニンを含む」と言われています。

 

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厳密には分けるべきところですが、前の段落ではあえてブルーベリーで取りまとめました。
その理由は、今の時代 ブルーベリーサプリの原料が、ビルベリー由来であることが当然となっているからです。


サプリの名称が「ブルーベリー」でも原料表示は「ビルベリー由来アントシアニン」であることがほとんどだからです。

ということで、ブルーベリー=ビルベリーで、このレビューでは区別することなく「ブルーベリー」で一括しています。
※下線部は個人の見解です。

なお、ブルーベリーサプリを購入する場合、念のためビルベリー由来であることを確認するようにしてください。じゃない場合もないとは言い切れません。

最後にまとめとC3G

今まで述べたことのPOINTをまとめます。

  • アントシアニンは、アントシアニジンに糖や有機酸などが結合した一群の天然化合物の総称のことを言う。
  • 様々な化合物が糖と結合した形のものを配糖体という。配糖体の非糖部分をアグリコンと呼ぶ。ということで、アントシアニンはアントシアニジン配糖体のことである。
  • アントシアニンジンは天然に約20種類存在する。
    主要なアントシアニジンはシアニジン、ぺラルゴニジン、デルフィニジン、ペオニジン、ペチュニジン、マルビジンの6つである。
  • アントシアニジンに様々な糖が結合している。さらに有機酸が結合しているケースもある。
    糖➡グルコース、ガラクトース、ラムノース、アラビノースなど
    有機酸➡ρ-クマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸、マロン酸など
    糖や有機酸の種類、数、結合位置による組み合わせが数多く存在する。
    ということで、アントシアニンは400~500種類存在している。

  • 食品により含まれているアントシアニンの種類が異なる。
  • その多くは1~3種類のところ、ブルーベリーには5種類のアグリコンに3種類の糖がそれぞれ結合した15種類のアントシアニンが含まれている。
  • ブルーベリーは食品の中で最も多くのアントシアニンを含んでいる。なので、アントシアニンサプリはブルーベリー由来であることが多い。
  • なお、ここでのブルーベリーはビルベリーを指す。

.
400~500種類あるアントシアンを単体で覚える必要ありません。まとめてアントシアニンで問題ありません。

ただし、1つだけ覚えておいて損はないものがあります。
それはシア二ジン配糖体の「シアニジン-3-グルコシド」、略して「C3G」です。
C3Gは以下の理由により、最も代表的なアントシアニンと言われています。

  • C3Gは多くの食品に含まれています。
  • アントシアニンの効果・効能といえば真っ先に視力改善効果が思い浮かぶと思います。
    この効果はC3Gに特にあるとされています。
  • アントシアニンには抗酸化作用があります。C3Gはアントシアニンの中で最も抗酸化力が強いものの1つとされています。

※覚える必要はない、まとめて問題ない、覚えておいて損はない は個人の見解です。

 

アントシアニンの効果・効能

アントシアニンの効果・効能 5つ厳選

  1. 視機能改善作用
  2. 抗酸化作用
  3. 血流改善作用
  4. 抗腫瘍作用
  5. 抗肥満作用

※アントシアニンの種類により効果・効能は異なります。

.
アントシアニンの効果・効能はアントシアニンの種類によります。
つまり、同じ「アントシアニン」でも、その種類により働きが弱かったり、場合によってはなかったりします。

ここで、①視機能改善作用⑤抗肥満作用について詳しく説明します。
ここではアントシアニンの種類もしくは食品由来ごとに、まとめます。

その働きを得たいと考えた場合、
なるべくそのアントシアニンの種類【➡記載例 アントシアニン(C3G)が多く含まれる食品
もしくはその食品由来アントシアン【➡記載例 カシス由来アントシアニン
を取るようにしてください。
その働きを説明した後に、おススメの食品由来アントシアニンを写真つきで紹介します。

それ「のみ」ではない点に注意です。
その働きをカシス由来アントシアニンで説明していても、ブルーベリー由来アントシアニンにもあるケースがあります。

そのうち2つを詳しく

①視機能改善作用

アントシアニンには視機能改善作用があります。
アントシアニンの視機能改善作用は主に5つあります。

  1. ロドプシン再合成促進作用
  2. 目の毛細血管強化作用
  3. 網膜視細胞保護作用(光刺激や酸化ストレスに対する)
  4. 毛様体筋の焦点調節作用
  5. 網膜血管新生抑制作用

ここで、①ロドプシン再合成促進作用⑤網膜血管新生抑制作用について説明します。


ロドプシン再合成促進作用

目の網膜には光を感じる視細胞があります。

視細胞には、杆体細胞(明暗に関与)と錐体細胞(色彩に関与)があります。
ロドプシンは、杆体細胞に存在する光を感知する光受容タンパク質です。

ロドプシンは「視覚」のために重要な物質で、オプシンというたんぱく質とビタミンA(レチナール)で構成されています。

ここでいう「視覚」とは対象物を光の情報として、それを電気信号化し、その信号を脳に伝えることで像として認識することをいいます。

ロドプシンが光によって分解されることで、脳に信号が伝わりその結果として「視覚」が生じます。光によって分解されたロドプシンは時間がたつと元に戻るというメカニズムになっています。

このように、分解されたロドプシンは次の分解に備え、自動的に再合成されるようになっており、この繰り返しで我々は「もの」を見ています。


出典元
アントシアニンが、ロドプシンの再合成をサポート
みつばち健康科学研究所
(株)山田養蜂場

ということで、ロドプシンが分解と再合成を繰り返すおかげで、いろいろなものを「見る」ことができます

視力の低下や眼精疲労は、加齢による「ロドプシンの再合成する力の衰え」や目を酷使する状況による「ロドプシンの分解の加速」により起こります。

アントシアニン(C3G)には、ロドプシンの再合成を促進する働きがあります。視覚機能改善効果が期待できます。

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


ブルーベリー由来

 

 

網膜血管新生抑制作用

血管新生とは、既存の血管から新たな血管を新生させる現象です。
言葉だけ聞くと、体にいいことのように思えます。ですが、大人では創傷の治癒および子宮内膜で性周期に応じてといった限られた「場所」と「時期」のみに起こる現象です。
通常、下線部以外では体の中の血管は血管新生促進因子と抑制因子のバランスが保たれており、体の中にやたらめったら血管新生が起こらないシステムとなっています。
ようは、下線部以外で起こる血管新生は身体には「悪」です。

目における血管新生は、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などの目の病気でみられる症状です。

ここで加齢黄斑変性にクローズアップします。

加齢黄斑変性

加齢に伴って網膜の黄斑部に支障が生じ、【物がゆがむ、暗くみえる、ぼんやりみえる】など視力が低下する病気が「加齢黄斑変性」です。

加齢黄斑変性には、滲出型と萎縮型の2種類があります。

◆滲出型
脈絡膜からの本来は存在しない新生血管ができます。それが原因で、網膜下に出血や滲出(血液の中の水がにじみ出る)を生じ、黄斑にダメージを与えて急激な視力低下を引き起こします。

◆萎縮型
黄斑部の組織が加齢とともに徐々に萎縮変性していく現象です。脈絡膜からの新生血管は発生しません。
視力低下の進行は緩徐です。

加齢黄斑変性の発症要因は加齢、喫煙、遺伝、紫外線、肥満などが挙げられます。

.
上記とりまとめの滲出型に注目してください。
新生血管はとてももろく、それが原因で、網膜下に出血や滲出(血液の中の水がにじみ出る)を生じさせます。この新生血管発生のプロセスには、局所で産生される血管新生促進因子VEGFが関与しています。
なのでVEGFが誘発する血管新生を抑制すれば、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などの目の病気の予防・改善につながります。

ブルーベリー由来アントシアニンにはVEGFにより誘発される血管新生を抑制する作用があることが確認されています。

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


ブルーベリー由来

参照
ヒト網膜毛細血管細胞に対するビルベリーエキスの作用
みらい研究所
(株)わかさ生活

 

 

 

⑤抗肥満作用

アントシアニンには抗肥満作用があります。
アントシアニンの抗肥満作用には主に5つあります。

  1. アディポネクチンの発現上昇
  2. β酸化関連遺伝子の発現上昇
  3. AMPKの活性化
  4. UCP-1の発現増加
  5. GLP-1分泌促進作用

ここで、5つすべて説明します。
※ここでのおススメの食品由来アントシアニンは、あえてブルーベリー以外で紹介しています。C3Gやシア二ジンで説明しているのは、基本ブルーベリー由来がおススメです。

 

アディポネクチン

脂肪細胞からさまざまな生理活性物質が分泌されています。脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称して、アディポサイトカインといいます。

アディポサイトカインには善玉と悪玉があります。
アディポネクチンは善玉アディポサイトカインの1つです。
アディポネクチンの糖・脂質代謝に関連する生理作用は次になります。

  • 糖新生
    糖新生を抑制する
  • 脂肪酸燃焼
    脂肪酸のβ酸化を促進する
  • 糖取り込み
    糖の筋肉細胞へ取り込みが増加する
    ※インスリンを要せず

つまるところ、アディポネクチンが分泌されると
=脂肪の蓄積を防ぐ&脂肪の燃焼を促す
=痩せる
につながります。

というわけで、アディポネクチンを分泌させれば、痩せることができるので、メディアでは痩せホルモンと呼ばれています。

アディポネクチンを分泌させる方法は、内臓脂肪に効果がある運動をする or アディポネクチンの発現を上昇させる栄養成分を取るです。

アントシアニン(シア二ジン=Cy)はアディポネクチン発現を上昇させます。それだけでなくアディポネクチンの発現低下を抑制します。

CyはTNFα誘導によるアディポネクチンの遺伝子発現低下を抑制するだけでなく,単独で投与しても発現を上昇させることが明らかになった。

参照
肥満・糖尿病予防を目的とした香辛料成分によるアディポ サイトカインの分泌・発現制御に関する研究
PDFページ 4/8
公益財団法人 浦上食品 ・ 食文化振興財団

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


赤紫蘇由来

参照
アントシアニンはアディポネクチン分泌を増加させ、糖尿病関連の内皮機能障害から保護します。
ヒポクラ × マイナビ Bibgraph
(株)エクスメディオ

 

β酸化

脂質は中性脂肪脂肪酸アシルCoAβ酸化アセチルCoAクエン酸回路電子伝達系の流れを経てエネルギー源ATPに変換されます。

この流れを文章でまとめると以下となります。

中性脂肪が分解されて生じた脂肪酸はアルブミンというたんぱく質と結合し、各組織の細胞に運ばれます。そして細胞質に取り込まれた後、酵素の働きにより活性化され、脂肪酸アシルCoAに変換されます。
脂肪酸は脂肪酸アシルCoAのままではミトコンドリアの内膜を通過することができません。


一時的にカルニチンと結合し脂肪酸アシルカルニチンになることでミトコンドリア内膜を通過することができます。

内幕を通過したアシルCoAβ酸化の反応をうけてアセチルCoAに変化します。

アセチルCoAはクエン酸回路に組み込まれ、酸化されます。その過程で生じた水素を水素受容体であるNAD⁺及びFADが受け取ります【→NADH及びFADH2に】。

生じたNADH及びFADH2はミトコンドリアの電子伝達系に送られます。電子伝達系では運ばれた【NADH及びFADH2】を利用して大量のATPを生成します。

さて、β酸化には数多くの酵素群(β酸化系酵素)が活躍しています。
β酸化を促進させるには酵素の発現を増やすことが大切です。

アントシアニン(C3G)にはβ酸化系の4つの酵素の発現を増やす働きがあることが確認できています。
つまるところ、アントシアニン(C3G)はβ酸化を促進させて脂肪燃焼を活発にさせます。

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


黒豆由来

参照
黒大豆アントシアニンの抗肥満作用について学会発表
フジッコニュース
フジッコ(株)

 

 

AMPK

AMPキナーゼ(AMPK)は、細胞のエネルギーセンサーのような役割を果たしている酵素です。運動などをしエネルギーが不足すると、この酵素が活性され、【糖の筋肉細胞へ取り込み・脂肪酸のβ酸化・糖新生の抑制】が促進されます。糖に関してはインスリンを要せずにです。

簡単にいうとAMPキナーゼが活性化されると脂肪の蓄積をやめ脂肪の燃焼を促進する痩せるです。

AMPKは基本 運動などをし栄養飢餓状態にもっていくことで活性化されるものです。
アントシアニン(C3G)には【飢餓状態にもっていかなくとも】AMPKを活性化させる作用があります。

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


赤インゲン由来


参照
平成23年度豆類振興事業調査研究(雑豆需要促進研究)成果概要
公益財団法人 日本豆類協会

 

UCP-1

脂肪細胞には
大きな脂肪滴が1つある白色脂肪細胞
中小の脂肪滴&ミトコンドリアが多数存在する褐色脂肪細胞
の2種類があります。

  • 白色脂肪細胞
    .

    余剰となったエネルギーを脂肪として蓄積する& 必要時に血液中に遊離脂肪酸として放出する
    役割を果たします。
  • 褐色脂肪細胞
    .

    白色脂肪細胞から遊離された脂肪酸を取り込み、エネルギーに変換
    します。
    褐色脂肪細胞のこの作用は、褐色脂肪細胞のミトコンドリア内膜に特異的に存在するUCP-1によるものです。

    UCP(脱共役たんぱく質)

    ミトコンドリアの内膜に存在するたんぱく質です。酸化的リン酸化のエネルギーを生成する前に ミトコンドリア内膜での酸化的リン酸化反応を脱共役させ、エネルギーをATPとしてでなく熱として散逸させることができるたんぱく質です。Uncoupling proteinの頭文字を取ってUCPと略します。
    哺乳動物UCPは5種類のアイソフォームが知られています。UCP1は通常、褐色脂肪細胞のみ発現します。

.
寒冷曝露などの生理的刺激を受けると、脂肪細胞では次のようなメカニズムが生じます。

寒冷曝露などの生理的刺激を受ける

交感神経活動が亢進する

ノルアドレナリンが分泌される

ノルアドレナリン白色脂肪細胞に作用する
(白色脂肪細胞のβ3アドレナリン受容体に結合する)

ホルモン感受性リパーゼが活性化され脂肪分解が起こります。
ここで生じた脂肪酸は血中に放出され、褐色脂肪細胞に取り込まれます。

ノルアドレナリン褐色脂肪細胞に作用する
(褐色脂肪細胞のβ3アドレナリン受容体に結合する)

UCP1の活性化が惹起されます。
UCP1が活性化されると、ミトコンドリアでのプロトン濃度勾配がATP合成に利用されずに、エネルギーは熱として散逸されます。

 
第3の脂肪細胞ベージュ脂肪細胞が出現する

ベージュ脂肪細胞とは白色脂肪細胞内に散在的に存在するUCP1陽性の脂肪細胞のことです。 これも寒冷曝露などの生理的刺激により誘導されます。
いうなれば褐色脂肪”様”細胞で、褐色脂肪細胞と同様に熱産生を行います。

.
ということで、
褐色脂肪細胞を活性化させる】または【ベージュ脂肪細胞=(白色脂肪細胞の褐色化)を増やす】ことができれば、
脂肪酸やグルコースの酸化分解で生じたエネルギーがATPを介せず直接熱に変換され散逸消費されていく】ため「痩せる」ことになります。

さて、アロ二アベリーが体重増加を抑える食品として話題になっています。
その作用の1つに「褐色脂肪組織の活性化および白色脂肪組織におけるUCP1誘導をもたらす」が挙げられます。
アロニアベリーの主成分はアントシアニン(主にシア二ジン)です。

アロニア果実にはポリフェノールが豊富に含まれており,その種類も多い.アロニアポリフェノールには特にアントシアニンが占める割合が多いのが特徴である.主なアントシアニンとして,シアニジン 3-O-ガラクトシド・シアニジン 3-O-アラビノシド・シアニジン3-O-グルコシド・シアニジン 3-O-キシロシドの 4 種類が知られている.

7. アロニア含有バイオファクターによる疾病予防の可能性
PDFページ 1/2
J-STAGE

ということでアロニアアントシアニンはUCP-1の発現量を増やす=痩せる成分です。

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


アロニア由来

参照
脂肪燃焼・体熱産生と食品機能: 健康維持・増進のための褐色脂肪の再生と活用
京都府中小企業技術センター

ポーラ化成、バラ科「アロニアベリー」の皮下脂肪低減作用を確認
週刊粧業

 

 

GLP-1分泌促進

GLP-1は代表的なインクレチン(インスリンの分泌を促す働きをもつ消化官ホルモンの総称)です。GLP-1は消化官内に栄養素が流入すると消化官粘膜上皮から分泌されます。

GLP-1を分泌させることは肥満予防につながります。
GLP-1には次の3つの働きがあるからです。

  • 血糖値の上昇を抑える
  • 胃からの排出物を遅くする
  • 食欲を抑える
このような働きをするGLP-1はメディアでは「やせるホルモン」と呼ばれています。

よくサバ缶を食べると痩せるといわれていますが、その理由は、サバ缶にGLP-1の分泌を増やす成分EPAが多く含まれているからです。
アントシアニン(デルフィニジン-3-ルチノシド)にはGLP-1の分泌を促進させる作用があります。

この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン

☆この働きを得るにおすすめの食品由来アントシアニン


カシス由来

参照
ベリー類アントシアニンの GLP-1 分泌促進作用とその分泌機序解明
一般財団法人 旗影会

 
注意

これから行う働き分析は、一緒くたに「アントシアニン」でまとめています
が、食品由来により記載している「効果・効能」がないケースもございます。ご注意ください。

基本的に15種類のアントシアニンを含むブルーベリー由来アントシアニンをとっていれば「多かれ少なかれ」その効果は得られると思います

ただ、カシスに含まれているアントシアニン「D3R(デルフィニジン-3-ルチノシド)」と「C3R(シアニジン-3-ルチノシド)」はブルーベリーには含まれていない成分です。


出典元
カシスアントシアニンって?
カシスの豆知識
一般社団法人 日本カシス協会

なので、カシス由来アントシアニンの文献を参考にしている「働き」のみ、念のためカシス由来アントシアニンと記載します。
エストロゲン関連の働きのことです。

その他、シア二ジン系以外のアントシアニンの種類を強調したい場合に()書きしています。
➡筋肉項目の【筋萎縮関連遺伝子の発現を抑制】だけ アントシアニン(デルフィ二ジンおよびデルフィニジングルコシド)と記載しています。

最後に私見

個人的な意見として、ビルベリーサプリ&ブラックカラントサプリをWで取れば、アントシアニンの効果・効能を「多かれ少なかれ」網羅できると考えています。
Wで取る場合(アントシアニンの過剰摂取が気になる場合)は、各々 目安摂取量より少ない量を取るようにするといいと思います。

 

 

アントシアニンの働き分析【見た目編】

合計 46/60点

カテゴリー別 点数

薄毛 8点

白髪 7.5点

美肌 7.5点

美白 7.5点

筋肉 6.5点

脂肪 9点

 

薄毛

8点

「薄毛」改善 に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. 抗酸化作用 
    髪は毛乳頭に運ばれた栄養素をもとに毛母細胞が細胞分裂をすることで生まれてきます。
    活性酸素は毛母細胞を酸化させ、その働きを弱めます。活性酸素を除去することは薄毛予防になります。
    アントシアニンは抗酸化作用を有します。
  2. エストロゲン
    エストロゲンは髪の成長を司るホルモンです。ホルモンバランスが乱れてエストロゲンの分泌量が減ると薄毛や抜け毛につながります。
    フィトエストロゲンとはエストロゲンと似た作用をもつことをいいます。カシス由来アントシアニンにはフィトエストロゲン活性があります。
    エストロゲン分泌低下によって生じる薄毛予防になります。

    参照
    カシスが秘めるフィトエストロゲン作用 -血管内皮と皮膚に対する保健効果の探索-
    KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)

  3. コラーゲン
    体を構成する全たんぱく質の30%はコラーゲンです。皮膚においては70%はコラーゲンで占められています。
    髪の土台となる頭皮の健康にもコラーゲンはなくてはならない存在です。
    アントシアニンにはコラーゲンの合成を促進する&コラーゲン分解酵素の働きを阻害する働きがあります。
  4. 毛細血管強化
    毛乳頭に栄養素を運ぶのは毛細血管の役割です。毛細血管が脆くなるとこの役割をしっかりと果たすことができなくなります=薄毛になります。

    逆を言えば、毛細血管を強く丈夫にすることは薄毛予防になります

    さて、フラボノイドのヘスペリジンやルチンといったビタミンPは毛細血管を強化し、血管透過性を改善する働きをします。
    なので、ビタミンPを摂取すると毛細血管保護作用を得られます。

    アントシアニンもビタミンP様活性を示す
    ことが分かっています。
    つまるところアントシアニンにも毛細血管を強化し、血管透過性を改善する働きがあります。

  5. 眼精疲労
    眼精疲労は抜け毛の原因になる
    とよく言われています。もちろん直接ではなく間接的にです。

    例えば、血行不良

    肩こりは血行不良により起こります。眼精疲労になると肩こりがひどくなります。さらに血行が悪くなり、他の組織にも影響を及ぼします。

    ストレスと眼精疲労は「⇄」のような関係です。精神的なストレスがあると眼精疲労に、眼精疲労になるとストレスが大きくなるといった感じです。ストレスがたまると血行不良を引き起こします。
    血行不良になると、頭皮に、髪に必要な栄養素が届かなくなります。

    例えば、メチオニン

    必須アミノ酸のメチオニンは髪にとって非常に重要な存在です。メチオニン自体は髪のケラチンに1%しか含まれていません。が、この1%が満たされているかどうかで髪の毛の発育が左右されるといっていいほど重要な存在とされています。
    理由は【たんぱく質合成開始のアミノ酸としての役割を果たしている】などです。
    メチオニンは髪のケラチンにもっとも多く含まれているシスチン(システイン)を体内で生成する働きもしています。とにかくメチオニンの不足が薄毛・抜け毛の原因になるは有名な話です。

    さて、メチオニンには網膜を修復する働きがあります。

    髪の毛の材料を作ったり、紫外線でいたんだ目の網膜を修復する働きが期待されています。このメチオニンが不足すると、薄毛や白髪があらわれることから、毛髪のためのサプリメントなどに使用されます。

    引用元
    メチオニンの働きとサプリメント一覧
    SAPOO

    目にダメージが蓄積すると、メチオニンの体内の働きの比重は「目のほう」にいってしまいます。「髪のほう」にいくメチオニンが少なくなると、抜け毛につながります。

    アントシアニンの摂取は眼精疲労の軽減につながります。眼精疲労由来の抜け毛予防になります。

 

白髪 

7.5点

「白髪」予防 に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. 血流改善&抗酸化作用
    こちらのサイト

    白髪を増やさない 血流アップ&抗酸化【日経ヘルス19年2月号】 黒髪を保つ3つのポイント
    日経doors 日経BP

    では、黒髪を保つポイントとして

    1. 黒髪のもとに栄養を届ける
    2. 黒髪のもとを守る
    3. 黒髪のもとを作りやすくする
    の3つを挙げています。
    この条件を満たす成分は血流改善効果や抗酸化作用を有するものとなります。
    アントシアニンはどちらにも該当します。

美肌

7.5

「美肌」作り に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. コラーゲン
    真皮の主成分となっているのがコラーゲン繊維です。コラーゲンは真皮の乾燥重量のうち70%を占め、肌のハリや弾力を生みだしています。若々しい肌を保つためになくてはならない成分です。


    こちらは真皮層を拡大したイラストです。ひし形の線部分がコラーゲンです。

    アントシアニンにはコラーゲンに直接作用し、コラーゲン架橋を促進する働きがあります。
    またコラーゲン分解酵素の働きを阻害する働きがあります。コラーゲンを安定させる作用が期待できます。

  2. エストロゲン
    エストロゲンは「美肌ホルモン」の異名をもつ美肌を作るための重要なホルモンです。
    エストロゲンが減少すると、3つの美肌成分①コラーゲン【皮膚のハリや弾力の維持に必須】②エラスチン【皮膚の弾力の維持に必須】③ヒアルロン酸【皮膚の水分保持に必須】の量と質が低下し、肌の老化が進んでしまいます。

    ということで、エストロゲンの分泌を増やすことあるいはエストロゲンと似た作用をもつ化合物をとることは美肌作りに大きく貢献します。
    カシス由来アントシアニンは後者にあてはまります。

  3. 抗酸化作用
    紫外線などで発生する活性酸素は、肌の細胞にダメージを与えます。細胞を活性酸素の攻撃から守る抗酸化物質の1つがアントシアニンです。

 

美白

7.5点

「美白」ケア に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. チロシナーゼ活性阻害作用
    肌内部でたくさん作られたメラニンが肌のターンオーバーともに排出されなければ、シミとなって肌の表面に現れます。

    メラニンはメラノサイト内にあるチロシンと酸化還元酵素チロシナーゼが結合することで生成されます。チロシナーゼが活性化されると肌にたくさんのメラニンが生成されます。

    アントシアニンにはチロシナーゼ活性阻害作用があります。

    著者らはアントシアニンの試験管レベルでの生理機能検討を行った結果,抗酸化性,活性酸素消去作用,紫外線障害抑制作用,チロシナーゼ阻害作用,ペルオキシナイトライトによるヒトLDL中のチロシン残基のニトロ化の抑制などを構造活性相関を含め明らかにしている。

    引用元
    高機能性食品因子, アントシアニン類の新しい生理的意義に関する基盤研究
    PDFページ 2/9
    J-STAGE

  2. 紫外線
    皮膚の老化には自然老化と光老化の2つがあります。皮膚の老化の原因のおおよそ8割が光老化で、自然老化(加齢による老化)は2割と考えられています。
    光老化とは、太陽光線を浴び続けることにより、皮膚に現れるシミ、シワ、たるみなどの老化現象のことをいいます。

    これら老化現象は主に紫外線の影響で起こります。

    アントシアニンは、紫外線に対する防御作用が優れています

    そもそも、アントシアニンとはポリフェノールの一種であり、抗酸化力や抗菌作用に優れている色素である。特に、紫外線に対する防御作用に優れている。

    引用元
    公開特許公報(A)_皮膚美白作用を有するアントシアニン誘導体の製造方法
    国立研究開発法人科学技術振興機構

筋肉

6.5点

「筋肉」増強 に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. GLUT4
    筋肉において、糖は最も重要なエネルギー源です。
    その糖を筋肉細胞内に取り込むのはGLUT4の役割です。

    GLUT4は、インスリン刺激および運動の刺激があると細胞の表面(細胞膜)に移動して、細胞内への糖の取り込みの輸送通路として働きます。

    そのメカニズム

    インスリンシグナル伝達経路
    インスリンは各細胞にグルコースを取り込ませることにより血糖値を下げます。

    実際、グルコースの取り込み作業を行うのはGLUT4です。

    通常、GLUT4は、細胞内の小胞(GLUT4小胞)に格納されています。 
    インスリンの作用(および運動)によって細胞膜に発現します。

    細胞膜に存在するインスリン受容体にインスリンが結合すると、インスリン受容体のリン酸化酵素「チロシンキナーゼ」が活性化されます。
    すると細胞内のIRS、PI3k、Aktなどの情報伝達分子が順々に活性化され、細胞内に存在するGLUT4にシグナルが伝わります。するとGLUT4が細胞膜へと移動します。
    その結果、血中のグルコースが細胞内に取り込まれるようになります。

    ②AMPK経路
    運動の場合は、AMPKが活性化することによってGLUT4を細胞膜に発現させます。
    AMPキナーゼ(以下AMPK)とはAMP活性化プロテインキナーゼ(AMP-activated protein kinase)の略で、エネルギー源となる糖や脂肪の代謝を調節している酵素のことを言います。

    体内でエネルギーが枯渇している時AMPKが活性化されて異化の亢進と同化の抑制がもたらされます。

    ・異化の亢進➡GLUT4の細胞膜へのトランスケーション促進など
    ・同化の抑制➡脂肪酸合成酵素ACCの活性抑制
    など

    アントシアニンには抗糖尿病作用があります。そのメカニズムはアントシアニン摂取➡AMPK活性化➡GLUT4の発現促進です。

    以上を簡単にまとめると、アントシアニンには、糖を筋肉細胞内に取り込むGLUT4の発現を促進する働きがあるです。

    参照
    公開特許公報(A)_AMPK活性化剤、GLUT4活性化剤、およびそれらを用いた医薬品・飲食品
    国立研究開発法人科学技術振興機構

    植物色素アントシアニンについて(1)アントシアニンの色と健康機能性
    今、注目していること
    (株)シクロゲムバイオ

  2. 筋萎縮関連遺伝子の発現を抑制
    筋たんぱく質分解にはユビキチン-プロテアソーム系が重要な役割を担っています。
    そのうち心筋や骨格筋に特異的に発現しているユビキチンリガーゼMuRF-1とAtrogin-1の増加は、特に筋委縮を誘発します。

    アントシアニン(デルフィ二ジンおよびデルフィニジングルコシド)には、MuRF-1の発現を抑制する
    働きがあるとされています。

    その結果、デルフィニジン、デルフィニジングルコシド、EGCGの各ポリフェノールが、筋萎縮原因遺伝子であるMuRF1の発現を抑制することを見出した。 以上の結果より、これらアントシアニンやEGCGを、筋萎縮原因遺伝子の発現を抑制するための組成物の有効成分として利用することが可能であることが分かった。

    引用元
    公開特許公報(A)_筋萎縮阻害剤
    国立研究開発法人科学技術振興機構

 

脂肪

9点

「脂肪」減少 に関するアントシアニンの働きは主に次です。

  1. 抗肥満作用
    パープルフードダイエットという言葉をご存知でしょうか?パープルフードダイエットとは1週間に3回、紫色の食べ物のみを食べるダイエットのことです。
    某海外セレブが、パープルフードダイエットで30㎏減量に成功したことで、一時期話題となりました。

    パープルフード=紫色の食べ物の主役は、言うまでもなく紫色の色素アントシアニンです。
    アントシアニンといえば視機能改善作用が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、抗肥満作用があるポリフェノールとしても大変有名です。
    効果・項目にてアントシアニンの種類ごとの抗肥満作用を記載しています。よろしければご覧ください。

    参照
    紫の食材「パープルフード」で健康的に痩せる
    exciteニュース

 

 

アントシアニンの働き分析【中身編】

合計 48.5/60点

カテゴリー別 点数

身体 7点

エネ 8点

病気 9点

体質 9点

精力 7点

健脳 8.5点

 

身体

7点

「身体」の構成材料 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。


  1. 目の網膜にあるロドプシンは、ものを「見る」ために重要な役割を果たしている視物質です。

    ロドプシンが光によって分解されることで、脳に信号が伝わりその結果として「視覚」が生じます。分解されたロドプシンは次の分解に備え、自動的に再合成されるようになっています。ロドプシンが分解と再合成を繰り返すおかげで、いろいろなものを「見る」ことができます。
    アントシアニンはロドプシンの再合成を促進させます。

  2. コラーゲン
    人間の体を構成しているたんぱく質のうち30%はコラーゲンでできています。体内にあるコラーゲンのうち、約40%が皮膚に、骨・軟骨に約10~20%、血管に約7~8%が存在しています。

    コラーゲンの体内構成比率
    コラーゲンの体内構成比

    ※%はおおよそです。
    アントシアニンにはコラーゲンに直接作用し、コラーゲン架橋を促進する働きがあります。またコラーゲン分解酵素の働きを阻害する働きがあります。


  3. 正常な骨では骨形成と骨吸収のバランスが保たれています。骨吸収>骨形成の状態が続くことで骨量が減ります。その結果、骨粗鬆症などの諸症状が発現します。
    エストロゲンには骨吸収を抑制する働きがあります。閉経後に骨粗鬆症になりやすいのはエストロゲンの分泌量が低下するからです。

    カシス由来アントシアニンにはフィトエストロゲン活性があります。

    ※フィトエストロゲンとはエストロゲンと似た作用をもつことをいいます。

 

エネルギー

8点

「エネルギー」生成 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。

  1. AMPK
    AMPKはAMP活性化プロテインキナーゼ(AMP-activated protein kinase)の略で、エネルギー源となる糖や脂肪の代謝を調節している酵素のことを言います。そのため、AMPKはよく「細胞中のエネルギーセンサー」などと呼ばれています。

    体内でエネルギーが枯渇している時AMPKが活性化されて異化の亢進と同化の抑制がもたらされます。

    エネルギーが枯渇している時とはハードな運動 or 栄養飢餓 or 低酸素 の状態です。
    いずれかの状態にもっていくことでAMPKが活性されることになります。

    アントシアニンには【飢餓状態にもっていかなくとも】AMPKを活性化させる作用があります。

  2. β酸化
    脂質(脂肪酸)は3大栄養素の中で一番のエネルギー源となります。1gあたり9kcalのエネルギーを産生します。糖質、たんぱく質は1gあたり4kcalです。

    脂肪酸が、エネルギー媒介物質ATPに変換される過程は

    脂肪酸→β酸化→TCA回路→電子伝達系

    .
    です。
    β酸化には数多くの酵素群(β酸化系酵素)が関与しています。
    β酸化を促進させるにはこれら酵素の発現を増やすことが大切です。
    アントシアニンにはβ酸化系の4つの酵素の発現を増やす働きがあることが確認できています。
    つまるところ、アントシアニンはβ酸化を促進させます→脂質のエネルギー代謝を促進させます。

病気

9点

「病気」予防 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。

  1. がん
    アントシアニンは抗がん作用がある成分です。がん予防関連の数々の生理機能【抗酸化作用・抗腫瘍作用・抗変異原生・Sirt6活性化など】があることが確認されています。

    変異原性

    「変異原性」とは遺伝情報に損傷を引き起こし突然変異をひき起こす性質(あるいはその作用の強さ)のことをいいます。放射線、たばこの煙、汚染物質、食品添加物などに存在します。
    変異原性物質=発がん物質ではありませんが、変異原性物質には発がん性のものが多くなっています。

  2. 動脈硬化
    血液中にLDLコレストロールが増え、それが血管壁に入りこみ、活性酸素により酸化され、酸化LDLに変わるとプラークと呼ばれるこぶを形成するようになります。そうなると血管の内側は細くなって動脈硬化を引き起こします。

    なので、動脈硬化を予防するにはLDLを増やさないことはもちろんのこと、LDLの酸化を抑制することも大事となります。抗酸化作用を有するアントシアニンはLDLコレストロールの酸化を防ぐ働きをします。

  3. 心筋梗塞
    上の話の続きです。血管内に溜まったプラークが破裂すると、血小板が集まり血栓をつくります。
    血栓ができると血管が塞がれます。その結果、血液が流れなくなって、その部分の組織が障害を受けてしまいます。
    例えば心臓の血管に血栓ができる病気が心筋梗塞です。

    アントシアニンには血小板凝集抑制作用があります。
    アントシアニンは心筋梗塞の発症リスクを減らします。

  4. 高血圧
    血圧は動脈の内側にかかわる圧力のことです。
    血圧が高くなると動脈は強い圧力にさらされ、血管の弾力は失われていきます。その状態(高血圧状態)が続くとさらに硬くなります。そうなると動脈硬化が進行します。
    アントシアニンには血圧上昇抑制作用があります。
  5. 糖尿病
    アントシアニンは糖尿病予防に適した成分です。以下の作用を有するからです。

    血糖上昇抑制作用

    摂取した糖(多糖類)は、α-アミラーゼによって二糖類へ分解されます。二糖類は小腸粘膜上皮細胞に存在するα-グルコシダーゼによって単糖のグルコースに分解されます。
    生じたグルコースが血管に吸収されます。これにより、血糖値が上昇する仕組みとなっています。
    糖尿病患者の小腸ではα-グルコシダーゼ活性が亢進していると言われています。なのでα-グルコシダーゼの働きを阻害する作用を持つ薬剤は、糖尿病薬として利用されています。アントシアニンにはα-グルコシダーゼ阻害作用=血糖上昇抑制作用があります。

    AMPK活性化作用

    筋肉において、糖は最も重要なエネルギー源です。
    その糖を筋肉細胞内に取り込むのはGLUT4の役割です。

    GLUT4は、インスリン刺激および運動の刺激(=AMPK活性化)があると細胞の表面に移動して、細胞内への糖の取り込みの輸送通路として働きます。

    アントシアニンにはAMPKを活性化させGLUT4を発現を増やす働きがあります。それにより筋肉の糖取り込みを促進します。

  6. 目の病気
    糖尿病網膜症とは、糖尿病によって網膜の血管が傷つき、視力が低下する病気です。進行すると硝子体出血や網膜剥離を起こします。そして最悪の場合、失明に至ります。日本における中途失明原因の第2位となっています。

    加齢黄斑変性
    とは、加齢に伴って網膜の黄斑部に支障が生じ、【物がゆがむ、暗くみえる、ぼんやりみえる】など視力が低下する病気です。

    どちらも原因の上位に眼内血管新生が挙げられますアントシアニンには血管新生抑制作用があります。目の病気予防に活躍する成分です。

 

体質

8.5点

「体質」改善 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。


  1. ロドプシンが分解と再合成を繰り返すおかげで、我々はいろいろなものを「見る」ことができます。長時間のスマホやパソコンの使用といった目を酷使する状況では、ロドプシンの分解の加速し、再合成が間に合わなくなります。


    その結果、視力低下や眼精疲労を引き起こします。
    ロドプシンの合成を促進させるアントシアニンは視力低下を防ぐ&眼精疲労を軽減させます。

  2. 花粉症
    マスト細胞(肥満細胞)は、脱顆粒反応によりヒスタミンなどアレルギー症状をひきおこすケミカルメディエーターを放出することで、アレルギー反応を引き起こします。

    脱顆粒反応

    マスト細胞は、その細胞表面上に高親和性IgE受容体(FcεRI)を発現しています。
    アレルゲンを認識するIgEがFcεRIと結合した後、再び同じアレルゲンに暴露されると、マスト細胞が活性化して、ヒスタミンなどの化学伝達物質を含んだ顆粒を細胞外に放出させます。

    アントシアニンにはヒスタミンの放出を抑える働きがあります。

  3. 長寿
    サーチュイン遺伝子とは、操作をすれば老化を遅らせ、寿命を延ばす遺伝子のことをいいます。

    • 操作をすれば
      →この遺伝子を活性化することができれば、
    • 老化を遅らせ、寿命を延ばす
      →老化の要因【酸化ストレス・免疫細胞の暴走など】を抑えることができます。

    今まで以上に長生きできる可能性が高まるので、「長寿遺伝子」とも呼ばれます。

    ヒトには7種類のSirtuin(サーチュイン)ファミリー「Sirt1〜7」存在することがわかっています。
    7種類の多くは脱アセチル化酵素で、様々な生理機能に関与しています。
    それぞれ細胞内での局在・役割が異なります。
    局在をまとめると以下となります。

    • Sirt1
      核と細胞質
    • Sirt2
      細胞質
    • Sirt3、Sirt4、Sirt5
      ミトコンドリア
    • Sirt6
      核(主にクロマチン領域)
    • Sirt7
      核(主に核小体)

    今までのレビューでは、サーチュイン遺伝子をSirt1で説明してきました。表現として正しいかわかりませんが、ヒトのサーチュイン遺伝子として最もポピュラーだからです。
    そして、Sirt1を活性化させる成分として、レスベラトロール、ケルセチン、フィセチンを紹介してきました。

    アントシアニンもサーチュイン遺伝子を活性化させる成分です。ただ、Sirt1ではく、Sirt6を活性化させる成分です。

    Sirt6

    Sirt6はヒストンの脱アセチル化によるクロマチン・エピジェネティクス制御を介して、老化、寿命、糖代謝、がん抑制、DNA修復、細胞老化などに重要な役割を果たしています。

    参照
    SIRT6と代謝・老化
    (株) 医学出版

    Sirt6活性化成分は、他に滅多にみられません。新たな長寿&若返りをもたらす成分として、今後要注目です。

    参照
    アントシアニンはサーチュイン酵素を活性化する?
    リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース

  4. かぶれ
    かぶれとは、主に微量の低分子の抗原であるハプテンが皮膚に接触することで発症する湿疹性の炎症反応です。

    研究により、アントシアニンがハプテン誘発性接触皮膚炎の症状の1つ「掻痒反応」に対して有用性を示すことが明らかにされています。

    参照
    ハプテン誘発皮膚毒性に対するビルベリーアントシアニンの有用性

  5. 冷え性
    冷え性は血行不良が原因で起こります。アントシアニンにはビタミンP様作用(毛細血管の透過性の亢進を抑制し、血行を改善)があります。冷え性の予防・改善にも有効です。
  6. 更年期障害
    更年期障害症状(血圧の上昇や肌の老化や薄毛など)は、女性ホルモンのエストロゲンの減少によって起こります。
    カシス由来アントシアニンにはフィトエストロゲン活性【エストロゲンに似た働きをする】があります。
    更年期障害の症状の軽減につながります。

    参照
    カシスが更年期症状軽減 弘前大が実験
    日本経済新聞

精力

7点

「精力」増進&「性機能」向上 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。

  1. NO産生
    陰茎海綿体に血液が充満し勃起が起こるメカニズムを簡単に説明します。

    勃起が起こるメカニズム

    性的な刺激により脳が興奮するとその信号(興奮)が脊髄を伝わり勃起神経に到達します。
    すると陰茎の動脈は拡張し陰茎海綿体へ流入する血液が増えます。
    と同時に陰茎海綿体の平滑筋が弛緩され、海綿体は流れ込んだ血液を吸収し大きく膨らみます。
    イコール勃起です。

    このメカニズムにおいて、陰茎海綿体の平滑筋を弛緩させる働きをするのはcGMPです。
    cGMPを生成するのがNO(一酸化窒素)です。
    性的な刺激により信号(興奮)が勃起神経に伝わると、神経終末と血管内皮細胞からNOが放出されてcGMPが生成される流れとなっています。

    アントシアニンにはNO合成を増強させる働きがあります。

    NOは,フラボノイドのアントシアニンやケルセチンにおいてNO合成を増強させ血管内皮を弛緩させることがこれまでに報告されているので,同様にフラボノイドの一種である酵素処理ヘスペリジンの血流改善作用の一部にもNOが関与している可能性が考えられる.

    引用元
    冷えを訴える女性に及ぼす酵素処理ヘスペリジンの効果
    PDFページ 5/7
    J-STAGE

  2. 女性ホルモン
    エストロゲンは子宮に作用し、受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くする働きをします。
    排卵前に精子が通りやすくなるように子宮頸管の分泌液を増やします。
    カシス由来アントシアニンにはフィトエストロゲン活性【エストロゲンに似た働きをする】があります。

    参照
    カラダとホルモンのお話
    オムロン式美人 オムロン ヘルスケア(株)

  3. 抗酸化作用
    妊娠を望む健康な男女が、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠しない場合が不妊症です。

    男性不妊・女性不妊の主な原因の一つは酸化ストレスです。

    酸化ストレス

    生体において酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、生体に対して【酸化力>抗酸化力となって】悪影響を及ぼしている状態。

    アントシアニンには抗酸化作用があります。

 

健脳

8.5点

「脳」の健康 に関わるアントシアニンの働きは主に次です。

  1. 脳機能維持
    脳は体内で最も酸素を消費する場所です。これは活性酸素が大量に発生している場所と言い換えることができます。
    脳は臓器の中で最も脂質を多く含んだ組織といわれています。これは酸化されやすい物質が多い組織と言い換えることができます。

    ということで、脳において活性酸素を除去する抗酸化物質の存在が非常に重要になります。

    さて、抗酸化物質はいろいろありますが、血液脳関門を通過できるものは限られています。

    血液脳関門

    血液脳関門とは、脳毛細血管の内皮細胞同士の密着結合により形成されているバリア機能のことです。

    血液脳関門は脳に有害な物質を通さないために、その物質が脳に必要なものかを判別している「関所」とよく例えられます。

    アントシアンは血液脳関門を通過できる(可能性のある)成分です。脳において抗酸化作用が発揮されるので、脳機能維持や記憶力向上効果が見込まれます。

    参照
    今からでも遅くない!プロに学ぶ「記憶力」を高める習慣
    COSMOPOLITAN
    (株)ハースト婦人画報社

    イチゴをたくさん食べると認知症予防に? 米研究
    Medical Tribune
    (株)メディカルトリビューン

  2. アルツハイマー型認知症
    認知症はアルツハイマー型認知症、脳血管型認知症、その他の3つに大別されます。認知症の半分以上はアルツハイマー型認知症です。

    アルツハイマー病はアミロイドβの凝集体が原因で発症する
    とされています。
    アルツハイマー病の脳では、アミロイドβの断片が処理されずに蓄積され、老人斑というゴミの塊を形成します。
    このゴミがたまると【神経細胞が傷害を受ける→神経細胞が死滅する→脳が萎縮する→脳の機能障害が起こる】といった流れをたどります。

    アントシアニンにはアミロイドβの形成を抑制する働きがあります。アルツハイマー病の発症遅延が期待できます。

    今回筆者らは,このアントシアニンがAb42 のアミロイド線維形成を抑制することを明らかにした.

    引用元
    蛋白質の凝集形成と分子シャペロンによる凝集抑制
    PDFページ 3/4
    J-STAGE

  3. 脳血管性認知症
    脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など脳の血管障害で起こる認知症です。
    アントシアニンには血小板凝集抑制作用があります。
    アントシアニンは脳の血管障害の発症リスクを減らします。脳血管性認知症の予防にもなります。

 

 

アントシアニンのサプリメント紹介

アントシアニンが含まれているサプリメントを紹介します。
 
Jarrow Formulas

 

Jarrow Formulas, Bilberry + Grapeskin Polyphenols、280 mg、植物性カプセル 120粒
iHerb.com

 

Jarrow Formulas

 

Jarrow Formulas, ブラックカラント, 200 mg, 60 ベジカプセル
iHerb.com

 

iHerb.comでも購入可能です。その際 iHerb紹介コード=ALH5806 ご利用いただけたら幸いです。 リンクから飛んでいただくと、自動的にコード適応になります。

 

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アントシアニンのまとめ

分析【見た目編】46

分析【中身編】48.5

 

 

アントシアニン 視機能改善作用 参照一覧

食と農の扉 農林水産技術会議

アントシアニン J-STAGE

生理活性植物因子アントシアニンの色と構造 J-STAGE

食品素材によるアントシアニンの成分特性と機能・利用 J-STAGE

高機能性食品因子, アントシアニン類の新しい生理的意義に関する基盤研究 J-STAGE

アイケアサプリメントとしてのビルベリーエキス J-STAGE

ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分とする 機能性表示食品の分析 J-STAGE

ビルベリー製品:最新の市販エキスの特性評価 J-STAGE

アントシアニン含有イモを活用した機能性成分の有効利用 J-STAGE

アントシアニン高含有紫サツマイモの機能性食品素材としての可能性 J-STAGE

リンゴ果実の着色生理 : アントシアニン生成とフラボノイド代謝 J-STAGE

黒大豆ポリフェノールの抗酸化作用と血流改善作用 J-STAGE

天然抗酸化物質の吸収と代謝 J-STAGE

ブルーべリーのアントシアニン組成とブルーべリー・ワインの生理的効果 日本ブドウ・ワイン学会

植物色素アントシアニンのサイエンス-化学、機能と活用- (一財)食品分析開発センターSUNATEC

ブルーベリーとアントシアニンの健康効果についての最新研究 ブルーベリー農園 森の畑

ひとみ研究室 みらい研究所 (株)わかさ生活

黒米エキス 2020  オリザ油化(株)

文献データベース 日本アントシアニン研究所

 

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