Jarrow Formulas L-シトルリン

NO産生目的ならシトルリン>アルギニン

★★★★☆

血管って言うまでもなく超大事です。

各組織に必要な栄養素と酸素を運び(動脈)、不要な老廃物を回収する(静脈)役割を果たしているからです。
血管が硬くなる、厚くなる、狭くなる つまるところ「血管が老化する」は美容と健康に大きな影響を与えます。


さて、血管を若返らせるためには体内にある血管を柔らかくする物質NO(一酸化窒素)の産生を増やすことが大事となります。

増やす方法は簡単です。
NOサイクルの構成成分を取る」と
中程度の運動
です。

NOサイクルの構成成分→アルギニンシトルリンです。
中程度の運動→速歩、スロージョギング、ベンチステップといった運動です。1日30分以上が目安となります。※激しい運動は逆効果です。

参照
【血管老化の予防法】血管拡張物質「一酸化窒素」の働き
NHK 健康チャンネル
NHK

補足

NOサイクルとは【→アルギニン→シトルリン→アルギノコハク酸→】の順に代謝されるサイクルです。
ここではアルギノコハク酸はスルーしてください。

出典元
動脈硬化とアルギニン,シトルリン
公益社団法人日本生化学会

NOサイクルのアルギニン→シトルリンの代謝において、アルギニンがNOS(一酸化窒素合成酵素)と結びつくことでNOが産生されます。
アルギニン→シトルリンは アルギニン【とNADPHと酸素】を基質にしてNOSの働きにより シトルリンとNOを産生しているといった流れです。

ということで、体内のNOを増やしたいのであれば、毎日アルギニンとシトルリンを取って軽めのジョギングでもするのがよろしいかと思います。

ここで突然ですが、究極の選択をしたいと思います。

究極の選択です。
カレー味のうんちとうんち味のカレー、どちらか一方を選ばないといけない場合、どっちを選びますか?

もとい


アルギニンとシトルリン、どちらか一方のサプリしか選べない場合には、どっちを選びますか?

 


アルギニンサプリ!

普通はそうなると思います。


先の図をご覧の通りNOの直接の前駆体はアルギニンだからです。

アルギニンがシトルリンより重要であることは間違いありません。

ということで正解は アルギニンサプリ・・・


ではなく、

実はシトルリンのほうなのです。


うそ~やん


本当です。

というのも

シトルリンのサプリを取るほうが、アルギニンのサプリを取るより血液中のアルギニンを効率的に増やせる

んです。

理由はこちらです。

経口摂取したアルギニン

40% 小腸で代謝されます。
60% アルギニンとして吸収されたのち門脈経由で肝臓に運ばれます。そこで尿素の合成やたんぱく質の合成などに利用されます。

経口摂取したシトルリン

肝臓を通りぬけ、腎臓に運ばれます。そこでアルギニンに変換され、アルギニンとして全身に供給されます。

アルギニンを経口摂取するとその40%が小腸で代謝され、残りは肝の尿素回路で尿素や蛋白合成に用いられる.一方シトルリンを経口摂取すると腎で代謝されて用量依存性に血漿アルギニン濃度が上昇する.
NOの直接的な前駆体はアルギニンであるが、NO産生量からみるとアルギニンよりもシトルリンを投与するほうが有効と考えられる.

引用元
短腸症候群とシトルリン
PDFページ 3/7
J-STAGE

ということで、予算の都合とかでアルギニンサプリとシトルリンサプリどちらか一方を選択するといった岐路にたった場合、NO産生目的であるならばシトルリンを選択するようにしてください。

さて、NOサイクルの構成成分以外にNO産生を助ける成分としてよく名前が上がるのが葉酸とビタミンC・ビタミンE・ポリフェノールなどの抗酸化物質です。
これらは、直接的というより、間接的にNOの産生を助ける(血管の老化を防ぐ働きをすることで)といった感じです。葉酸はホモシステインの蓄積を防ぐことで、抗酸化物質はその抗酸化作用により血管の老化を予防します。

このサプリには葉酸とビタミンEも含まれています。
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※レビューの内容について
→個人の見解です。

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