Source Naturals ブロッコリースプラウトエキス

スルフォラファン目当てであるならば、違う商品を

★★★★☆

スルフォラファンはアブラナ科の野菜に含まれるフィトケミカルの含硫化合物(イソチオシアネート類)の1種です。

ブロッコリーに、特にブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトに多く含まれています。

厳密にいうと含まれているのはグルコラファニン = スルフォラファングルコシノレート SGS(以降SGS)という物質です。

健康野菜「ブロッコリー」の解毒効果
出典元
ブロッコリースプラウト(ブロッコリースプラウトパウダー)
ビーエイチエヌ

ブロッコリーなどを食べると、含まれているSGSが「体内で」スルフォラファンに変換します。

変換のメカニズムは次です。
植物の細胞内にSGSとして存在します。調理や咀嚼により植物細胞が壊れることで、酵素ミロシナーゼ(同じ植物の別の細胞に含まれている)と反応して、スルフォラファンに変換されます。

なお、ミロシナーゼはヒトの腸内細菌にも存在します ←これとっても大事です。
サプリの「スルフォラファン(ブロッコリースプラウトエキス)」は、SGSとして抽出されています。その際、植物にあるミロシナーゼが失活されているのですが、腸内細菌がもつミロシナーゼにより、体内でスルフォラファンに変わるメカニズムとなっています。

今回、ヒトを対象にした試験を実施した結果、ブロッコリースプラウトのサプリメントからSGSとして摂取した際においても、体内でスルフォラファンに変換、吸収され、解毒酵素を誘導することが明らかになりました。

引用元
ブロッコリースプラウトサプリメントの スルフォラファン吸収性と解毒作用を確認 ~ カゴメ、東京理科大学との共同研究 ~
カゴメ

 

スルフォラファンの働きと言えば、ずばり次の2つだと個人的に思います。

  1. Nrf2活性化
  2. グルタチオンの生成

順に説明します。

Nrf2活性化

細胞は酸化ストレスを感知して、素早く応答する【生体防御機構】を働かせることで恒常性を維持しています。この機構の中心的役割を担っているのはKeap1-Nrf2システムです。

Keap1-Nrf2システム

酸化ストレスを感知するのが、Keap1というたんぱく質です。生体防御系遺伝子の発現を誘導させるのが、Nrf2という転写因子です。


出典元
プロジェクトの概要
東北大学加齢医学研究所 加齢制御研究部門
遺伝子発現制御分野

Nrf2が活性化されるグルタチオン合成酵素チオレドキシン還元酵素グルタチオン-S-トランスフェラーゼなどの抗酸化・解毒関連酵素群の発現が誘導されます。また、インターロイキン6ンターロイキン1βといった炎症性サイトカイン遺伝子の発現を抑制します。

細胞は酸化ストレスがない時からNrf2を合成しています。が、ストレスのない状態では、Keap1はNrf2を分解してその働きを抑制しています。
細胞にストレスが加わるとKeap1のNrf2の分解は停止しますNrf2が活性化します

天然化合物の中にはKeap1へ作用することで、Nrf2を活性化させる働きをもつものがあります。
いくつかあるのですが、特に【スルフォラファン】やワサビに含まれる【6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート=6-​MSITC】といったイソチオシアネート類にあることで有名です。

イソチオシアネートは,このNrf2-Keap1 系を活性化することで細胞の抗酸化を促進している.そのメカニズムについては,イソチオシアネートが Keap1 のシステイン残基に結合することでその構造が変化し,Nrf2 から Keap1 が解離する機構が考えられる.一方で,プロテインキナーゼの ERK2により Nrf2 がリン酸化される機構も報告されている

引用元
パーキンソン病動物モデルにおけるイソチオシアネートの神経保護作用について
PDFページ 2/3
J-STAGE

②グルタチオンの生成

グルタチオンは3つのアミノ酸【グルタミン酸・システイン・グリシン】のトリペプチドです。この3つのアミノ酸を原料に酵素(γ-グルタミルシステイン合成酵素とグルタチオン合成酵素)の働きによって、主に肝臓で合成されます。

グルタチオンは細胞内で、活性酸素の除去解毒代謝の役割を果たしています。
グルタチオンは、加齢とともに体内で作られる量が減ります。年を取ると肝臓の機能が衰えるからです。
グルタチオンを減らしたくなければ、グルタチオンそのものを意識して取る、あるいはグルタチオンの生成を促進させる成分をとることが大事です。

スルフォラファンは後者です。スルフォラファンはグルタチオンの生成を促進させる作用があります。

補足

「Nrf2活性化」←これでグルタチオン合成酵素の発現を増やすことでグルタチオンを増やしていると考えられます。こちらの出典元の一番右の流れです。


出典元
Nrf2の活性化によるアルツハイマー病の改善作用の解明―酸化ストレスや炎症を標的とした新しい治療法に向けて―
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)

となると、先に説明した①Nrf2活性化に含まれることになります。

ただ、Nrf2活性化を介して以外にもグルタチオンの生成を促進させる可能性もあるので、ここではあえて「Nrf2活性化」と分けました。

スルフォラファンは体内に摂り込まれると、抗酸化酵素の生成を促進する。これによって、グルタチオンを抗酸化物質として損失することなくDNA合成の材料として使うことができる。また、スルフォラファンにはグルタチオンの生成を促す作用もある。その結果、細胞分裂が活性化され、新陳代謝を上げることができる。

引用元
スルフォラファン
ウィキペディア

スルフォラファンに優れた【抗酸化作用・解毒作用・抗炎症作用】があるとされているのは、

●Nrf2活性化させ【体内の抗酸化酵素や解毒酵素の発現を増加・炎症性サイトカイン遺伝子の発現を抑制】させる

●【体内の抗酸化や解毒に活躍する物質】グルタチオンの生成を促進させる

働きがあるからです。

 

さて、そんなスルフォラファンですが、1日の目安摂取量は、カゴメによると SGSとして24~50mgとのことです。
※前に説明しましたが、SGSとして取り入れられ、体内でスルフォラファンに変換します。

ちなみに、SGSを30mgを食品から取るとなると、ブロッコリー(小さめ 250g)であれば1株、ブロッコリースプラウト(1パック 20g)であれば1.5パック必要とのことです。


出典元
スルフォラファン
カゴメ健康直送便
カゴメ

1日ブロッコリー1株はブロッコリー好きでもけっこうきついと思います。

ブロッコリースプラウト1.5パックは普通にイケると思います。

ただ、毎日継続するとなるとブロッコリーはほぼ不可能、ブロッコリースプラウトのほうもかなりきついと思います。
ということで、サプリを上手く活用することをおすすめします。

スルフォラファンサプリは主に「スルフォラファン」「ブロッコリスプラウトエキス」などの名称で販売されています。注意して欲しいのは成分表示の含有「量」の単位です。

SGSの量として表示されているケースと、(体内に変換される)スルフォラファンの量として表示されているケースの2パターンあります。
どちらであるかを必ず確認してください。
※サプリは、「SGS」として抽出されています。摂取後、腸内細菌がもつミロシナーゼにより、体内でスルフォラファンに変わります。

SGS→スルフォラファンへの変換式の公式はありませんが、変換式の1つの基準となるものを見つけました。Jarrow FormulasのBroccoMax(ブロッコマックス)の商品説明にありました。

BroccoMax(ブロッコマックス)を使用した実験では、SGS30mg入りのDRカプセル1粒から、約8mgのスルホラファンが試験管内に生成されました。

引用元
Jarrow Formulas, ブロッコマックス(BroccoMax), 活性化ミロシナーゼ, 60カプセル
iHerb.com

SGS 30mgを取れば、約8mgのスルフォラファンが生成される】←これを変換式の1つの基準として考えてよろしいかと思います。
8÷30=0.26666・・つまるところSGSのうち約27%がスルフォラファンに変換される です。

ということで、商品を比較する際は、単位【SGS or スルフォラファンに変換される量】をしっかりと合わせるようにしてください。

成分表示にある「SGS 30mg含有」と「スルフォラファン 8mg含有」はだいたい一緒だと思っていいと思います。
例えば「SGS 10mg含有」と「スルフォラファン 8mg含有」で、前者が多いものと勘違いしないように注意してください。

補足

「SGS 30mgを取れば、約8mgのスルフォラファンが生成される」はすべての商品にあてはまるというわけではありません。が、ここでは、これ前提で話を進めます。

さて、今回レビューしたSource Naturals ブロッコリースプラウトエキスには1粒あたりブロッコリースプラウトエキスブレンドが250mg含まれています。これを体内に取り入れるとスルフォラファン1,000mcgを生成するとのことです。

成分表示に 1回分 2粒で
ブロッコリースプラウトエキスブレンド 500mg
スルフォラファン2,000mcgを生成
と記載されています。

スルフォラファン1,000mcg←これって果たして多いといえるのでしょうか?

答えはかなり少ないです。

1000mcg=1mgなので、体内に変化されるスルフォラファンの量は1mgです。
先ほどの変換率の1つの基準にあてはめるとSGSとしての量は1粒あたり約3.7mgしか含まれていないことになります。ブレンドゆえ少ないと考えられます。

BroccoMaxは、1粒でSGSが30mg含まれています。これと比べるとだいぶ少ないことになります。

 

国内の商品と比べてもだいぶ劣ります。カゴメのこちら商品は3粒でSGSが24~50mgとれます。1粒で8~16mgです。1日3粒目安 93粒入り 31日分の商品です。

 

ちなみに、3つの商品の粒あたりの単価はこちらです。

  • Source Naturals ブロッコリースプラウトエキスが約21円
  • BroccoMax(60粒入り)だと約36円
  • カゴメスルフォラファンだと約50円

※レビュー作成時、上の2つはiHerbの値段、カゴメのはAmazonの値段

Source Naturals ブロッコリースプラウトエキスは、かなり安いのですが、こういったカラクリ(SGSがかなり少ない)があります。

ずばり「スルフォラファン」目当てであれば、BroccoMaxを買うことをオススメします。
120粒入りも販売されています。これだと60粒入りより粒あたりの単価が下がりお買い得です。

 

そろそろまとめに入ります。
この商品はスルフォラファンサプリとして捉えると少々アレです。ということで☆4つです。
ただ、栄養素が豊富なブロッコリーの抽出物として捉えると使えるサプリだと思います。
※原料がブロッコリースプラウトエキスブレンドなのでとりあえずブロッコリーにしています。

よく購入するほうのサプリです。


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※レビューの内容について
→個人の見解です。

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