※180粒入り
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お茶の三大成分はカテキン類、カフェイン、テアニンです。
- お茶の渋味の主成分はカテキン類
- お茶の苦味の主成分はカフェイン
- お茶のうま味・甘味の主成分はテアニン
今回のレビューの主役はカテキン類です。
その前にお茶(緑茶)について簡単に。
緑茶は、生葉を発酵させずに作ったお茶です。
緑茶、ウーロン茶、紅茶などのお茶は、全て原料が同じ「チャノキ」の葉です。
緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いは生葉の発酵度合いです。
生葉を乾燥・発酵させて作る際、どの程度発酵させるかによって種類(緑茶、ウーロン茶、紅茶)が決まります。
出典元
緑茶、ウーロン茶、紅茶の違いはなんですか?
サントリー
緑茶にはカテキン類が多く含まれています。
カテキン類について簡単にまとめました。
- 茶葉の乾燥葉重量の10~18%を占める成分
- ポリフェノールのフラボノイドのフラバノール類に分類される
- カテキン類は8種類ある
カテキンはガレートという構造をもつ【エステル型カテキン】と持たない【遊離型カテキン】に大別される
出典元
お茶の成分
三井農林 お茶化学研究所
エステル型カテキン
エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、ガロカテキンガレート、カテキンガレート
遊離型カテキン
エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)、ガロカテキン、カテキン
- 茶葉中の主要カテキンは4種類
茶葉中のカテキン類の割合の90%以上はEGCg、ECg、EGC、EC
そのうち半分がEGCg
なお、EGCg、ECg、EGCの3種類はお茶特有のカテキン
ECはお茶以外(リンゴなど)にも含まれている
カテキン類のなかでもエピガロカテキンガレート(EGCg)が最も多く約半分を占めており,さらにエピカテキンガレート(ECg),エピガロカテキン(EGC),エピカテキン(EC)の順で含有量が高く,この4種類のカテキンでほぼ9割以上を占めている。
引用元
カテキンの秘めたるパワー
PDFページ 2/8
J-STAGE
- テアフラビン類はカテキン類から生成される
紅茶特有のテアフラビン類は2分子のカテキン類【ECやECg と EGCやEGCg】が酵素的に酸化縮合し生成した二量体物
カテキン類の組合わせにより4種類(TF1、TF2A、TF2B、 TF3)のテアフラビンが存在する
出典元
酵素を用いた紅茶テアフラビンの効率的な生産法
PDFページ 2/3
J-STAGE
お茶≒カテキン類(以降 カテキン)が美容・健康に良いは有名な話です。
カテキンには次の働きがあります。
- 抗酸化作用
- 抗菌・抗ウイルス作用
- 血中コレストロール低下作用
- 血糖上昇抑制作用
- 抗肥満作用
- 口臭予防作用
他
◆長寿遺伝子活性化
長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)は操作をすれば老化を遅らせ、寿命を延ばす遺伝子のことをいいます。
- 操作をすれば
→この遺伝子を活性化することができれば、 - 老化を遅らせ、寿命を延ばす
→老化の要因【酸化ストレス・免疫細胞の暴走など】を抑えることができます。
カテキンに長寿遺伝子の発現を増やすことが確認されています。
肝臓や大腸においてEGCG摂取により長寿関連遺伝子(sirtuin signal)※2や生体リズム(circadian rhythm)※3に関わる遺伝子発現が上昇し、脂質代謝や糖代謝に影響する可能性が示されました。
引用元
緑茶カテキンEpigallocatechin-3-gallate(EGCG)は腸内細菌叢と胆汁酸との相互作用を調節して脂肪性肝疾患を改善
大学プレスセンター
EGCG投与群の肝臓と腎臓では,加齢に伴う炎症や酸化ストレスが抑制され,寿命との関連が深いFoxO3aやSIRT1の発現が高かったとのことである
引用元
老化とストレスに関する食品の機能性研究の現状
PDFページ 6/8
J-STAGE
そこで、食品に含まれる成分の中には、サーチュインを活性化する作用を持つものがあることが解明されてきた。赤ワインのレスベラトロール、リンゴのケルセチン、お茶のエピガロカテキンガレートといった抗酸化成分、ビタミンB3など。
引用元
アンチエイジング
PDFページ 4/8
慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンス・ラボ
◆Nrf2活性化
Nrf2は、生体防御系遺伝子の発現を誘導させる転写因子です。酸化ストレスや新電子性物質(電子を好む物質)により、活性化されます。
Nrf2が活性化されるとグルタチオン合成酵素やチオレドキシン還元酵素やグルタチオン-S-トランスフェラーゼなどの抗酸化・解毒関連酵素群の発現が誘導されます。
また、インターロイキン6やインターロイキン1βといった炎症性サイトカイン遺伝子の発現を抑制します。
それより、細胞を保護します。
Nrf2を活性化する物質は、自然界にも数多く見出されています。
その代表ともいえるのが、スルフォラファン、クルクミン、カテキン、ローズマリー由来のカルノシン酸の4つです。
これまでNrf2活性化物質としては、いくつかの成分が報告されている。食品由来のNrf2活性化成分としては、スルフォラファン、クルクミン、茶カテキンが知られており、最近ではローズマリー由来のカルノシン酸(Carnosic acid)が注目されている。
引用元
ローズマリー由来酸化ストレス防御活性化成分の新規機能に関する研究
PDFページ 2/4
KAKEN
◆新型コロナ抑制
研究により、カテキンに新型コロナウイルス(変異型ではない)のウイルスを不活化する働きがあることが示唆されています。
こんなに素晴らしい数々の働きを有するカテキンを取らないってはっきり言って損です。
ということで、緑茶を毎日取ることをオススメします。
さて、カテキンの摂取量は日本人の食事摂取基準で定められていません。
ただ1日500mg以上を継続することが良いとされています。
最近の研究結果からは、茶カテキンは1日500mg以上摂取するとよいと考えられています。お茶にすると、約10杯。それもなるべく渋めのお茶を飲むと効果的です。
カテキン500mg以上をお茶に換算すると約10杯だそうです。
約10杯はどうでしょうか?
ハードルは高くはありませんが、低くもないと思います。
ましては継続を考えると・・・
サプリを有効活用するのがよろしいかと思います。
数あるカテキンサプリの中で、これがおススメです。
商品名はどデカく「EGCg」になっていますが、他のカテキン類も含まれている「緑茶エキス」サプリです。
緑茶エキスのサプリでカテキン(およびEGCg)がとても多く含まれている、カフェインがとても少ない仕様になっています。
参照一覧
カテキン
お茶百科 伊藤園
茶カテキンのおはなし
太陽化学
茶カテキンの安全性
花王
カテキンのいろは
日本カテキン学会
カテキンについて
一般財団法人 食品分析開発センターSUNATEC
茶カテキンの特性とその有効利用
農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター
~緑茶と健康のメカニズム〜機能効用ナビゲーション2013
静岡県
カテキンの秘めたるパワー
J-STAGE
茶カテキンの機能と調理時における構造的変化
J-STAGE
食品成分による老化及びストレスの予防
J-STAGE
茶カテキンの特性とその有効利用
AgriKnowledge
【論文掲載】茶カテキン類による新型コロナウイルス不活化効果を試験管内の実験で確認(京都府立医科大学と伊藤園の共同研究)
京都府立医科大学
お茶にコロナ抑制効果ある?京都府立医科大教授が発表 10秒処理で「ウイルス強く抑制」
Yahooニュース
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※レビューの内容について
→個人の見解です。