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ベルベリンはオウレンやキハダ(オウバク)などに含まれるアルカノイドの1種です。
健胃整腸作用、抗糖尿病作用、抗菌作用、血圧降下作用、コレステロール降下作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用などがあります。
報告されているベルベリンの薬理作用には、
- 胃腸機能の促進作用
- 病原菌に対する抗菌作用
- コレラや細菌性腸炎の下痢止め
- 血圧降下作用
- 中枢神経抑制作用
- アセチルコリン抑制作用
- 抗炎症作用
- 抗腫瘍作用
- 抗アミン作用・抗ヘパリン作用
と、非常に多くの作用があります。
引用元
オウバクエキスとベルベリン
日野製薬
自身は、これら作用を得るために
ベルベリンを取っていま
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・せん。
ベルベリンを取っている目的はズバリこの2つ
①抗肥満効果
その1 FGF21増加作用
とりあえず、ここでは脂肪細胞の褐色化の誘導(ベージュ脂肪細胞を増やす)=痩せる と捉えてください。
脂肪細胞を褐色化させる因子にFGF21があります。
FGF21は絶食時および糖質欠如により、主に肝臓から分泌されます。
FGF21は白色脂肪組織においてPGC-1αの発現増加を介して脂肪細胞の褐色化を誘導させます。
たとえば,FGF21(fibroblast growth factor 21) は空腹時に肝臓から分泌され,白色脂肪組織において PGC1αの発現増加を介して脂肪細胞の褐色化を誘導させるとされる
引用元
骨格筋と脂肪組織にかかわる最近の話題
PDFページ 1/2
J-STAGE
ベルベリンにはFGF21増加作用があります。
ということで、ベルベリンはFGF21の発現を増やすことで、脂肪細胞の褐色化を誘導(ベージュ脂肪細胞を増やす)します。
これらの発見は、ベルベリンが褐色およびベージュの脂肪細胞におけるAMPKシグナル伝達経路の活性化を通じてFGF21発現を刺激したことを示唆した。
引用元
ベルベリンは、茶色とベージュの脂肪細胞でAMP活性化プロテインキナーゼの活性化を介してFGF21の発現を刺激します
Bibgraph
その2 AMPK活性化作用
AMPキナーゼ(以下AMPK)とは糖や脂肪の代謝を調節している酵素のことです。
AMPKは細胞内のエネルギーセンサーとして機能しています。
細胞内のエネルギー低下(AMP/ATP比の上昇)を感知すると、スイッチがオンになります=活性型となります。
それより、糖や脂肪の分解が促進&糖や脂肪の合成が抑制されます=エネルギーの産生が促進されます&エネルギーの消費が抑制されますとりあえず、ここでは痩せると捉えてください。
「AMPKが活性化される」のは、運動、飢餓、空腹、メトホルミン(糖尿病治療薬)、食品成分などによりです。
食品成分の代表といえるのがベルベリンです。
ベルベリンにはAMPK活性化作用があります。ベルベリンでAMPKを活性化させれば、運動をしてなくとも運動したのと類似の効果、つまるところ抗肥満効果を得ることが可能です。
②毛髪アンチエイジング効果
ちょうど1年前に大正製薬がとんでもない研究成果を報告しました。
それがコレ
- ベルベリンには表皮中MITOL発現量を増加させる働きがある
- 17型コラーゲンの発現低下を抑制する働きがある
※①はあるで、②は可能性があることを示唆 みたいです。
- ベルベリンが、表皮中MITOL発現量を増加させることを見出しました。
- ベルベリンが、加齢による17型コラーゲン(COL17A1)*の発現低下を抑制する可能性があることを示唆しました。
引用元
毛髪や皮膚のミトコンドリアに着目した新たな研究成果の発表
大正製薬
これ薄毛に悩んでいる人にとってアツい情報だと思います。とくに17型コラーゲンのほうは激アツ情報だと思います。
個人的にベルベリンの摂取目的はズバリコレです。
塗布(外用)か内服か、どちらの効果は知りません。これに限らず自身は 基本 外用の効果は内服でも得られるというスタンスでサプリを取っています。
ベルベリンサプリのなかで、この商品 Natural Factors WellBetX ベルベリン はコスパトップクラスだと思います。特に120粒のほうはおススメです。
といっておきながら、自身は60粒入りをよく買います。

参照一覧
良薬は口に苦し:ベルベリンの抗糖尿病作用
J-STAGE
オウレン抽出物とその主成分ベルベリンがヒト皮下由来脂肪細胞に及ぼす分化誘導抑制作用および脂肪分解促進作用
J-STAGE
生薬百選 92 黄柏(オウバク)
養命酒製造
タンニン酸ベルベリン
大正製薬
代謝調節因子 FGF21 を制御する天然物の探索
愛知学院大学 歯学・薬学図書館情報センター
ベルベリンは、茶色とベージュの脂肪細胞でAMP活性化プロテインキナーゼの活性化を介してFGF21の発現を刺激します
Bibgraph
炎症性腸疾患の新たな炎症抑制の機序を発見
岡山大学
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※レビューの内容について