リチウム気分を安定させる | 老化を遅らせることに成功しているかも

リチウム

ミネラルの1種

リチウムとは

リチウムについて

現在まで知られている元素は118種類あります。
自然界に存在する元素は約90種類です。
人の体内には約60種類の元素が含まれています。
約60種類のうち水素、炭素、窒素、酸素を除いた元素を総称してミネラルといいます。
リチウムはそのうちの1つで、体内に少量ですが含まれています。
リチウムは　原子番号3　元素記号Liで、分子量は6,941です。
体内に含まれている元素のうち必須性が証明されている元素を必須元素といいます。
リチウムは必須元素ではありません。必須性があきらかになりつつあるが必須かどうか議論されている最中といった位置づけです
リチウム（炭酸リチウム）は気分安定薬として双極性障害の治療に用いられています。
双極性障害

双極性障害とは躁状態とうつ状態を繰り返す病気です。両極端な状態をいったりきたりします。双極性障害の薬物治療には、大きく分けて気分安定薬（リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギン）と非定型抗精神病薬（アリピプラゾール、オランザピン）が利用されます。薬物治療での第一選択薬となるのがリチウムです。
リチウム（炭酸リチウム）は日本ではリーマス【製造販売　大正製薬】やヨシトミ【販売　田辺三菱製薬】などの商品名で医療用医薬品として販売されています。
海外ではサプリで販売されています。

jp.iherb.com
KAL, オロチン酸リチウム, 5 mg, 60錠 (ベジカプセル)
https://jp.iherb.com/pr/KAL-Lithium-Orotate-5-mg-60-VegCaps/70121?rcode=ALH5806

リチウムのサプリはあくまでも「重要な微量元素」のうちの1つであるリチウムの供給剤としてで、神経保護作用などを目的として販売されています。

リチウムの補足　

人はリチウムを食品や飲料水から摂取しています。
日本での平均摂取量は61μg/日と言われています。海外（中央ヨーロッパ）は平均371～990μg/日と言われています。海外に比べると低いレベルです。
リチウムが多く含まれている食品としてイワシ、海藻類が挙げられます。

摂取量について

◆目安量
なし

サプリから摂取する場合は、用法を守ってください。

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リチウムの効果・効能

気分を安定させる

詳しく

炭酸リチウムには中枢神経に作用し感情の高まりや行動を抑え、気分を安定化する作用があります。そのため躁病および躁うつ病の躁状態の治療薬として有効とされています。

また炭酸リチウムは抗うつ薬と併用することにより抗うつ薬の効果を高める作用を示します。
炭酸リチウムはセロトニン機能を増強をさせる作用を有するため、抗うつ薬のセロトニン機能を高めることが期待できます。うつ病治療の増強治療法に利用される薬剤の1つです。
※併用時にセロトニン症候群（不安、焦燥、興奮、錯乱、せん妄、体の震え、手の震え、発汗、発熱etc）が発症した報告もあるので、注意しておく必要があります。

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双極性障害は、躁状態とうつ状態をくりかえす病気です。
炭酸リチウムは躁状態とうつ状態両方に効き目があるとされ、「気分安定薬」として双極性障害の薬物治療に利用されています。治療薬は数種類ありますが、炭酸リチウムが標準的な治療薬として世界中で広く利用されています。
なお気分安定薬（炭酸リチウム）を取るときに飲む量の調節が非常に重要になります。服用量が多すぎると中毒になり、少ないと効き目がないと言われます。

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さてリチウムは海外ではサプリントで販売されています。原料はオロタン酸リチウムやアスパラギン酸リチウムです。

オロタン酸リチウム

jp.iherb.com

KAL, オロチン酸リチウム, 5 mg, 60錠 (ベジカプセル)

https://jp.iherb.com/pr/KAL-Lithium-Orotate-5-mg-60-VegCaps/70121?rcode=ALH5806

商品説明

リチウム塩は多くの種類の穀物や野菜に自然に含まれている、重要な微量元素です。この天然のオロタートフォームはキレート化されており、生物学的利用能が高くなっています。

アスパラギン酸リチウム

jp.iherb.com

Solaray, アスパラギン酸リチウム、5 mg、100 錠

https://jp.iherb.com/pr/Solaray-Lithium-Aspartate-5-mg-100-Capsules/18946?rcode=ALH5806

商品説明

リチウムは重要な微量元素で、穀物や野菜などをはじめとする様々な食品に含まれています。

これらリチウムサプリは気分安定薬である炭酸リチウムとは基本、別物と考えるべきだと思います。

理由は摂取量です。ともに1粒あたり5㎎配合で、1日1粒摂取が目安となっています。
実際の気分安定薬（炭酸リチウム）の用法・用量をご覧ください。

炭酸リチウムとして、成人では通常1日400〜600mgより開始し、1日2〜3回に分割経口投与する。以後3日ないし1週間毎に、1日通常1200mgまでの治療量に漸増する。
改善がみられたならば症状を観察しながら、維持量1日通常200〜800mgの1〜3回分割経口投与に漸減する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

引用元
医療用医薬品 : リーマス　添付文書情報
Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes　HP

気分安定薬（炭酸リチウム）は少ないと効き目がないため、サプリの含有量で気分安定薬（炭酸リチウム）と同様の効果が得られるわけがないと考えるのが普通です。

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サプリメントに期待できる効果としては、主に神経保護作用、抗うつ作用、情緒安定作用、攻撃性の減退作用の4つだと考えられます。なのでトータルして【気分安定薬ほどでないにせよ】気分を安定させる効果が見込めるのではないかと思われます。

神経保護作用は気分安定薬（炭酸リチウム）としての作用です。
次の記事からもサプリにもある程度はあると推測されます。

バッテリーや電池に使用されるレアメタルの「リチウム」が高濃度の水道水を飲んでいる人は、低濃度の水を飲んでいる人に比べて認知症発症リスクが低い――。

～略～

まず、リチウム量が「適量（1リットルあたり5.1～10マイクログラム）」とされる水道水を飲んでいた人は、「低量（1リットルあたり5マイクログラム未満）」の水を飲んでいた人に比べ認知症発症リスクが22％増加していたのだ。

しかし、「高量（1リットルあたり15マイクログラム以上）」の水を飲んでいた人と「低量」の人と比較すると、前者はリスクが17％低下していた。

引用元
水道水で認知症リスクが低下？水中のリチウム濃度が作用している可能性　J-CASTニュース

抗うつ作用、情緒安定作用、攻撃性の減退作用はこちらの文献（生体環境としてのリチウム　リチウムの薬理効果と中毒量）に記載されている栄養学的レベルでのリチウムの作用です。

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実際、iHerb.comでのリチウムサプリのレビューでは双極性障害でない方が、【気持ちを落ち着かせる・ストレスを緩和させる・うつ病を予防する etc】ことを目的に飲んでいるという記載をよく見かけます。

4つ以外のリチウムの作用及び働きとして以下が挙げられます（動物実験やある説も含む）。

マグネシウムとの拮抗作用
他の薬との相互作用
酵素、ホルモン、ビタミン、成長因子との相互作用
神経成長因子（NGF）を増やす
白血球を増やす
血圧降下
生体リズムの調整
インスリン分泌促進

など

いずれも薬理的レベルあるいは生理量よりはるかに高濃度のレベルにより得られるものです。つまるところ食品やサプリからは期待できないと考えられます。

なお気分安定薬（炭酸リチウム）の躁病および躁うつ病の躁状態の治療薬効果の作用機序ははっきりと解明されていません。が、こちらのサイトを参考にすると一番上のマグネシウムとの拮抗作用が可能性が高いといえそうです。

リチウムは、単純な陽イオンであり、その単純さゆえに、多様な薬理作用のうちどれが治療効果と関係しているのか諸説があるが、直接的には、Mg2+と拮抗する作用を介していると考えられる。多くの酵素がMg2+を要求するが、リチウムの標的酵素としては、イノシトールモノホスファターゼ (IMPase)とGSK-3βが最も有力である。

引用元
気分安定薬　薬理機構　脳科学辞典　HP

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補足

ラッキービタミンをご存知でしょうか？ラッキービタミンは個人輸入代行サイトです。こちらのサイトではリチウムサプリに関してより詳しく書かれています。「より」というより「すごく」です。
なのでリチウムのサプリに興味あるかたは　ラッキービタミンのリチウム商品のサイトを参考にするとよいと思います。
余談ですが、自分はこのサイトに書かれている内容に興味を持ち、リチウムサプリを購入しました。

働き分析について

リチウムの作用および作用機序について不明な点が多いため、働き分析はなしとさせていただきます。