EPAについて勝手に語る

資料(EPAの栄養成分レビュー)をもとに、記者会見形式でEPAについて好き勝手に語っていきます

EPAについて

今回は記者会見形式でEPAについて語りたいと思います。

EPAの効果・効能について、サバ缶ダイエット記者会見の流れの中で説明します。
記者会見の流れはクソみたいな展開になっています。

EPAの効果・効能については真面目に説明します。

 


 

カチャッ

ザワザワ

 

私:
お忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。

時間が限られていますので、早速ですが、プレゼンします。


昨今 サバ缶ダイエットブームが起こっているのはご存知でしょうか?

 サバ缶人気は、各種テレビ番組で「サバ缶ダイエット」が話題になったのがきっかけだ。手軽にどこでも購入でき日持がするので買いだめできるなど、いつでも食卓に取り入れやすい便利さに加え、平均価格120円程度と安価であることがブームに拍車をかけた。
 最近も8月28日「主治医が見つかる診療所」でサバ缶の中性脂肪改善効果が放送されたほか、10月24日には「たけしの家庭の医学」で血管の老化予防としてサバ缶を使ったレシピが取り上げられた。

引用元
サバ缶ダイエット、ブームをつかんだのは誰?
日経POS情報 (株)日本経済新聞

 

記者たち(以下 記):


そんなん 言われなくても知ってるわ~
なんで俺ら 呼ばれたのか説明しろよ~

 

私:


なぜ、サバ缶がブームになっているのかというと・・・

 

記:


もしかして、俺ら呼ばれた理由って サバ缶?

 

私:



サバ缶を食べると痩せれるからです!

 

 

記:


だから、そんなん知っている・・
って 断言していいんか・・

断言はアレだろ~

 

私:


断言してはアレですね・・失敬・失敬
理論上は痩せれるに訂正します。

 

記:


なんなんですか この会見は?

 

私:


サバ缶です!
もとい サバ缶を食べれば なぜ痩せれるかです!!

 

記:


サバ缶を食べれば、なぜ痩せれるかの記者会見?

 

私:


サバ缶を食べると痩せれる
それはサバ缶に「痩せる効果もつEPAが豊富に含まれている」からです


ということで、厳密にいうとサバ缶を食べると痩せれるではなく、
「EPAを体内に取り入れる」と痩せれるです


なぜ、EPAを体内に取り入れると痩せれるか・・・
EPAに次の4つの作用があるからです(たぶん)

 

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血中中性脂肪低下作用

こちらのグラフをご覧ください。

日本臨床栄養学会雑誌33(3.4):120-135,2011

出典元
中性脂肪にEPA 検診結果が気になる方に!
サラサラ生活向上委員会
日本水産(株)

これ(実験内容)は

対象者を無作為にEPA含有飲料対照飲料(オリーブ油配合飲料)を飲むグループに分けて、1日600㎎12週間飲んでもらった後に、血中中性脂肪値の変化値をあらわしたグラフです。

※対象者・・・血中中性脂肪値120-200mg/dlを中心としたボランティア

実験内容  

参照
中性脂肪にEPA 検診結果が気になる方に!
サラサラ生活向上委員会
日本水産(株)

イマークステックゼリー
日本水産(株)

イマークスティックゼリーでは摂取量はEPA・DHA860㎎となっています。その配分の記載がありませんが、商品の成分表示はEPA600㎎:DHA260㎎となっていることからEPA600㎎で実験が行われたと考えてよいと思われます。

EPAを飲んだグループは、中性脂肪値が約20%低下していることが判明しています。
ということで、EPAに血中中性脂肪低下作用があります。

 

EPAに血中中性脂肪低下作用があるのはEPAに以下の働きがあるからと考えられます。

①脂肪酸合成系酵素の遺伝子の発現を減少させる
SREBP-1cのプロモーター活性を減少させることで

②β酸化系に関わる酵素の遺伝子の発現を増やす
PPARαのリガンドとして機能することで

.
ここでの「SREBP-1cとはPPARαとは」の説明は省略します。
SREBP-1cとはPPARαについては、こちら【→DHA 血中中性脂肪低下作用】に記載していますのでよろしければご覧ください。

個人的には、作用機序とかメカニズムとか深く考えずに
とにもかくにも、EPAに血中中性脂肪低下作用があるでいいと思います。

 

 

脂肪燃焼促進作用

EPAは血中に限らず、体内に蓄積された中性脂肪(皮下脂肪や内臓脂肪)を減らす働きがあります。
EPAにはUCP-1の発現を増やす作用があるからです。

UCP-1の説明に入る前に、まずは脂肪細胞を説明します。

 

 

脂肪細胞は細胞質に糖質や脂質を中性脂肪として蓄える袋(脂肪滴と呼ばれる)をもった細胞です。

脂肪細胞

緑→ミトコンドリア 
赤→核 
黄→脂肪滴

脂肪細胞には大きな脂肪滴が1つある白色脂肪細胞
中小の脂肪滴ミトコンドリアが多数存在する褐色脂肪細胞の2種類があります。

  • 白色脂肪細胞
    .

    余剰となったエネルギーを脂肪として蓄積する
    &必要時に血液中に遊離脂肪酸として放出する役割を果たします。
  • 褐色脂肪細胞
    .

    白色脂肪細胞から遊離された脂肪酸を取り込み、エネルギーに変換
    します。
    ※ミトコンドリアは鉄を含んでいます。ミトコンドリアが多くあるため褐色に見えます。

.
ここで、UCP-1が登場します。
褐色脂肪細胞の作用【白色脂肪細胞から遊離された脂肪酸を取り込み、エネルギーに変換する】は、褐色脂肪細胞のミトコンドリア内膜に特異的に存在するUCP-1によるものです。

UCP(脱共役たんぱく質)

ミトコンドリアの内膜に存在するたんぱく質です。酸化的リン酸化のエネルギーを生成する前に ミトコンドリア内膜での酸化的リン酸化反応を脱共役させ、エネルギーをATPとしてでなく熱として散逸させることができるたんぱく質です。Uncoupling proteinの頭文字を取ってUCPと略します。
哺乳動物UCPは5種類のアイソフォーム(UCP-1~UCP-5)が知られています。分布する場所は異なっています。

UCP-1は通常、褐色脂肪細胞のみ発現します。

 

 

最近の研究により、第3の脂肪細胞が存在することが明らかになっています。

それがベージュ脂肪細胞と呼ばれるものです。


出典元
第6回 3色の脂肪 予防医学としての食を学ぶ
インターネット公開文化講座
愛知県共済生活協同組合

ベージュ脂肪細胞とは白色脂肪細胞が「褐色化」し、UCP-1が発現、褐色脂肪細胞と同じようにエネルギー消費能をもつ脂肪細胞のことをいいます。
ベージュ脂肪細胞は、常温では白色脂肪細胞ですが、寒冷刺激などにより「褐色化」します。

ということで

UCP-1の発現が増える(褐色脂肪細胞で or 白色脂肪細胞で=ベージュ脂肪細胞が増える)と脂肪を分解してできたエネルギーが【ATPを介せず】直接熱に変換され散逸消費されていく
ことになります。

これは次のように言い換えることができます。

UCP-1の発現が増える(褐色脂肪細胞で or 白色脂肪細胞で=ベージュ脂肪細胞が増える)と脂肪細胞の代謝が活発になって【体温が上昇し】脂肪が勝手に燃焼されていく

動物実験により、EPAには褐色脂肪組織および白色脂肪組織でUCP-1の発現を増やすことが確認されています。

参照
魚油摂取は交感神経を介して、「脂肪燃焼細胞」を増やす-「魚油」の効果で体脂肪燃焼を促す新メカニズムを解明
研究成果
京都大学

 

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GLP-1分泌促進作用

GLP-1は代表的なインクレチン(インスリンの分泌を促す働きをもつ消化官ホルモンの総称)です。GLP-1は消化官内に栄養素が流入すると消化官粘膜上皮から分泌されます。

GLP-1を分泌させることは肥満予防につながります
GLP-1には次の3つの働きがあるからです。

  • 血糖値の上昇を抑える
    GLP-1はすい臓に作用し【血糖値を下げる】インスリンの分泌を促進させます。また【血糖値を上げる】グルカゴンの分泌を抑制します。
    なおGLP-1のインスリン分泌促進作用は血液中のグルコース濃度の上昇に応じて行われます。
    つまり血糖値が高い場合のみインスリンの分泌を増やします。
  • 胃からの排出物を遅くする
    GLP-1には摂取した食物の胃からの排出を遅らせる作用があります。この作用により糖が腸でゆっくりと吸収されるようになります。なのでGLP-1を活発に分泌させれば食後の血糖値の上昇がゆるやかになります。その結果、食事をしても太りにくくなります。
  • 食欲を抑える
    脳の視床下部には、空腹を感じる「摂食中枢」と満腹を感じる「満腹中枢」が存在します。摂食中枢が刺激されれば空腹感を、満腹中枢が刺激されれば満腹感を感じるようになります。GLP-1が多く分泌されると満腹中枢が刺激されます。満腹感を高め、食欲を抑える作用があります。

このような働きをするGLP-1はメディアでは「やせるホルモン」と呼ばれています。

 

GLP-1が分泌される場所はL細胞です。

L細胞


L細胞は小腸(下部)および大腸に存在します。
L細胞には「EPAを受け入れる受容体」が存在しており、EPAが結合するとL細胞を刺激します。

つまるところEPAを摂取すると、L細胞よりGLP-1の分泌が増えるようになります。

 

アディポネクチン分泌促進作用

脂肪細胞からさまざまな生理活性物質が分泌されています。脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称してアディポサイトカインといいます。
アディポサイトカインには善玉と悪玉があります。

アディポネクチンは善玉アディポサイトカインの1つです。
※アディポネクチンの作用のうち、ここ(痩せる)に関連するものを赤文字にしています。

アディポネクチン
  • アディポネクチンは動脈硬化の進行を抑制します。
  • アディポネクチンは糖尿病などの生活習慣病を防ぐ働きをします。
  • アディポネクチンは中性脂肪を減少させます

◆動脈硬化の予防 
アディポネクチンにはプラークの形成を防ぐ働きがあります。
アディポネクチンは血管壁の傷を修復する働きがあります。

◆糖尿病の予防
アディポネクチンにはインスリン感受性を高める働きがあります。

◆高血圧の予防
アディポネクチンには血管を拡張させる働きがあります。

◆中性脂肪を減少
アディポネクチンは中性脂肪を低下させます。
脂肪を燃焼させる&脂肪の蓄積を防ぐ働きがあるからです。
アディポネクチンにはAMPキナーゼを活性させる作用あります。

AMPキナーゼ

AMPキナーゼは、細胞のエネルギーセンサーのような役割を果たしている酵素です。運動などをしエネルギーが不足するとこの酵素が活性され、【糖の筋肉細胞へ取り込み・脂肪酸のβ酸化・糖新生の抑制】が促進されます。糖に関してはインスリンを要せずにです。

簡単にいうと AMPキナーゼが活性化されると脂肪の蓄積をやめ脂肪の燃焼を促進する【=痩せる】です。

AMPキナーゼは基本 運動などをし、飢餓状態にもっていくことで活性化されます。
アディポネクチンには飢餓状態にもっていかなくとも活性化させる作用があります。

.
EPAにはアディポネクチンの分泌を促進させる
働きがあるとされています。

なので、EPAを体内に取り入れると

  • 動脈硬化の進行抑制効果
  • 生活習慣病予防効果
  • 脂肪燃焼効果
が期待できます。

 

参照
「やせホルモン」と呼ばれる「アディポネクチン」って何? 
はじめよう!ヘルシーライフ オムロン ヘルスケア(株)

 

 


 

私:


以上が、EPAを体内に取り入れると痩せれる理論です。

 

記:


ブラボー!! ブラボー!!
ナイス スピーチ!!

 

私:


なお、EPAに限定して話をしましたが・・・


基本、DHAも同じ働きを有すると考えてください。
なので主語はDHA/EPAに置き換えていただいてもけっこうです。

 

記:


(* ̄- ̄)ふ~ん

 

私:


ただ、今回紹介した4つの作用の効力は基本 EPAのほうが上と捉えていただいてけっこうです。
特にGLP-1分泌作用はEPAのほうが断然上、もしくはDHAにはあまりないと考えてください。

 

記:


理由は?

 

私:


理由は個人感です・・・
あとGLP-1に関していえば、DHAの説明サイトで言及しているのをみたことがありません。

 

記:


ヽ(・ω・)/ズコー

 

私:


以上をもちまして、サバ缶について、
もとい サバ缶ダイエットについて、
いわんや EPAについての記者会見を終了したいと思います。

 

記:


ブラボー!! 
ブラボー!!

 

記:


みんな~ あいつを胴あげすっぞ!!

 

私:


胴あげ・・・・
なぜゆえ・・・

 

記:


いっちょ やったるか~

 

私:

悪い予感しか・・
しない・・

 

 

 

 

ばーん!!

 


あいや~ 

止めて~

 

 

ワッショイ!

 


なんで・・胴上げ・・

 

ワッショーイ!!

 


うぐぐ・・うぐぐ・・

 

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ジ―――

 


みんな~
準備OKよ~

 


準備・・ってなに?

 


よしっ! 空中で脱がせ~

 


お決まりのパターン 

キターーーー

 

しゅぽーん

 

 


あいや~

一気にスーツ 脱がされたよ~

 

 

 

 


ヒャッハー!!

みんな~仕上げにいくよ~

 

びよ~ん

 

 

 

ワッショーイ!!

 

 

あいや~ 

あと一枚で

すっぽん ぽんに・・

 


最後の1枚は 

わしが ひん剥いてやる~

 

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ぶるる~ん

 

 

 

 


ひょえーーー

 

ぽろり~ん

 

 

 


ハイ 稚魚 GET!!
ネットにかくさんしまーす!!

 

 

じゃーーん

 

E(ええ年こいたおっさんが)
P(ポークピッツを)
A(オーディエンスに披露)

 


くやしいです!!

 

 

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