カルシウム

カルシウムの評価 A+

カルシウム

カルシウムはミネラルです。16種類の必須ミネラルのうち主要ミネラルに分類されます。主要ミネラルとは体が正常に機能するために、1日に必要とされる摂取量が100㎎以上のミネラルのことをいいます。

カルシウムは、骨や歯の形成に重要なミネラルです。体内に最も多く存在するミネラルで、体重の1~2%の比率を占めています。体内にあるカルシウムの99%が骨や歯に存在しており、残りの1%は血液などの体液や筋肉、細胞に分布しています。

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カルシウムの摂取目的

体型「筋肉」、体力「普段」、その他「骨」です。

 摂取目的
体型 「筋肉」
体力 「普段」
その他「骨」
 

 カルシウムの効果・効能


カルシウムは骨の主要な構成成分です。リン、マグネシウムなどのミネラルとともに、骨を形成しています。骨は体を支えて姿勢を保つ役目があります。また内臓を守る重要な働きもしています。

骨はコラーゲンにカルシウムなどのミネラルが沈着した構造となっています。骨を鉄筋コンクリートと例えると、鉄筋がコラーゲン、コンクリートがカルシウムなどというような感じです。コラーゲン線維が強い柱を作りだし、その周りにカルシウムなどのミネラル成分が張り付いた構造となっております。カルシウムは骨の強さ、コラーゲンは骨のしなやかさを保つ役割をしています。

骨粗しょう症
カルシウムが不足すると、骨粗しょう症になりやすくなります。骨粗しょう症とは、骨の中がスカスカの状態になり、 骨がもろくなるという病気です。


歯は、体の中で最も硬く、カルシウムが主要な構成成分となっています。カルシウムは歯を構成していますが、カルシウムが不足するとすぐに歯がもろくなるとか虫歯になるとかといえば、そうではありません。カルシウム不足が続けば、歯よりも先に骨の中のカルシウムが溶かされ利用される仕組みになっているからです。

筋肉
カルシウムは筋肉のスムーズな動作に不可欠です。筋肉の収縮は、筋肉運動に関わっているたんぱく質とカルシウムが結合することによって起こります。
そして筋肉の収縮は、筋肉に存在するカルシウムイオンの濃度の変化に左右されます。
この筋肉にかかわる働きは体内にあるカルシウムのわずか1%の働きです。カルシウムが足りないと筋肉の収縮が不規則になり、痙攣(けいれん)が起きてしまうことがあります。

カルシウムイオン
体内のカルシウムのうち、99%は骨や歯に蓄えられています。
残りの1%はカルシウムイオンとして血液などの体液や筋肉、細胞に分布しています。この1%のカルシウムが不足したときに、骨に貯蔵しておいたカルシウムが血液中に溶け出て不足分を補います。ですので骨にあるカルシウムは貯蔵カルシウムと呼ばれています。

イライラ?
カルシウムは脳の神経が情報伝達する際に重要な働きをしています。血液中のカルシウム濃度が不足すると、神経細胞が正常に機能しなくなり、情報伝達がうまくいかずにイライラにつながるといわれています。

ただカルシウムが不足するとただちにイライラするかといえばそうでありません。
正常な体の状態の人であれば血液の中に含まれているカルシウムの量が不足しても、血液中のカルシウム濃度は骨に蓄えられていたカルシウムが血液中に溶け出すことで常に一定に保たれるからです。
なのでカルシウム不足=イライラは正解とも間違っているともいえません。

血圧
塩分が血圧を上げる要因になっています。塩分を取りすぎている人は高血圧になりやすいといわれています。
カルシウムは腎臓に働きかけ、塩分の排泄を促す効果があるので、厳しい減塩をしなくても血圧を下げられる可能性があります。
コップ1杯(200cc)の牛乳を1日3回飲むだけで、血圧を下げる効果が期待できます。特に注目は夜間の血圧を下げる効果があることです。夜間に高血圧の人は脳梗塞、認知症になりやすいといわれます。

カルシウムのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • 骨や歯の健康が気になる方に
  • 成長期の子供に、骨粗しょう症が気になる高齢者に
  • 太く丈夫な体づくりを目指す
  • 多くの日本人が不足していると言われる必須ミネラル
  • いつまでも丈夫で健康に過ごしたい人に
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カルシウムの摂取量、不足、過剰

カルシウムの摂取量
カルシウムの推奨摂取量は1日あたり成人男性650~800mg、成人女性650㎎となっています。実際に摂取されているのは男女ともこの推奨摂取量より100~150mg少ない量です。摂取量が不足しているミネラルといえます。カルシウムの上限摂取量は2300mgとなっています。
 
カルシウムの不足
子どものころにカルシウムが不足していると、身長や健全な成長の妨げとなります。大人になりカルシウムが不足すると骨粗しょう症になる恐れがあります。骨粗しょう症は骨がもろくなり骨折しやすい体質になってしまいます。またカルシウムが不足すると情報伝達がうまくいかなくなりイライラすると言われています。カルシウムがそくイライラにつながるかどうかは諸説あります。
 
カルシウムの過剰
カルシウムは過剰になりにくい栄養成分です。摂取量の欄に上限2300㎎と記載しましたが、これはかなりの量です。牛乳コップ1杯200CCだとすると10杯以上飲む計算です。カルシウムは体内への吸収率が低いという点も過剰の心配が少ないことにつながっています。仮にとりすぎても便、尿どちらかで排出されます。
まれに「高カルシウム血症」になる場合もあります。高カルシウム血症とは血中のカルシウム濃度が異常に高くなることです。これはカルシウムやビタミンDなどのサプリメントを度を越えて摂取した場合になる病気です。

カルシウムの豆知識

牛乳が一番
カルシウムは吸収率が低い栄養成分の一つです。個人差もありますが、通常の食事での吸収率は20~30%といわれています。食物のなかで、カルシウムが多いといわれるのが牛乳、ヨーグルトなどの乳製品、ひじき、わかめなどの海藻類、煮干しなどの小魚、緑黄色野菜などがあげられます。この中で高い吸収率を誇っているのが牛乳で、カルシウム吸収率は約40%です。カルシウムが多いといわれている小魚でも約30%程度なので、牛乳からの摂取がおすすめです。
 
止血
出血したとき、カルシウムは傷口で血液を固める働きにも関わっています。これは体内にあるカルシウムの中の1%であるカルシウムイオンの働きです。血液凝固反応の際にカルシウムイオンが関係しています。

カルシウムのイメージ

ミルク

カルシウムといったら骨

カルシウムと相性の良い栄養成分

・ビタミンD
・ビタミンK
・ビタミンC

カルシウムと相性の悪い栄養成分

・鉄

カルシウムは鉄の吸収を悪くします。

カルシウムの勝手にランキング

 

カルシウムのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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カルシウムの総合評価 A+ 15

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛)評価3.5 
カルシウムがストレスに関連していると考えると間接的に抜け毛に関係してくると思います。とにかくストレスが溜まると血行が悪くなり抜け毛が増えますので。イライラはカルシウムが脳の神経細胞の構成成分であり、不足することで神経細胞の機能が低下することでおきます。また神経細胞と髪は密接な関係(神経細胞が細胞分裂し、分裂した神経繊維の束となっているのが髪の毛)で、神経細胞が活性化していないと健康な髪が作られないという説もあります。 評価3.5

肌 評価3
記載はしていませんが、カルシウムは皮膚の新陳代謝に関わっています。肌のターンオーバーを正常にする働きもあるようです。よって3

体型(筋肉)評価4
まずカルシウムは筋肉に必要です。筋肉のスムーズな動作に必要不可欠です。筋肉の収縮は、筋肉運動に関わっているたんぱく質とカルシウムが結合することによって起こります。
また骨が体を支える役目をしていると考えれば、骨の主成分であるカルシウムをとることは、体型維持に十分貢献しているといえます。 

体力(普段)評価5
丈夫な体づくりにはカルシウムが必須です。体の土台となる骨の強化が必要です。子どもの頃はもとより、大人になってからも必要な成分です。普段から健康でいられるために毎日の摂取を心がけたいです。

その他(骨、歯)評価6
骨って大切です。体の中にあり見えないものですが。骨格をつくっているのも骨、体を動かすときの視点となっているのも骨、内臓などの臓器を保護しているのも骨です。骨はカルシウムなどのミネラルで6割強占められています。カルシウムなどのミネラルといいましたが、一番多く含んでいるのはカルシウムです。骨の主成分であるカルシウムはこの分野で当然満点です。歯も同様にいえます。

カルシウム雑感

カルシウムって私の考える「老化を遅らせる」という考え、つまり「見た目重視のアンチエイジング」にはあまりあてはまらないものと考えていました。

背が低いコンプレックスをもっていたので高校から20歳前半のころまでは、背が伸びる最後の可能性にかけ多く摂取していましたが、30代前後になると摂取量はそうでもなくなりました。
すべて過去形で書いているということはその考えが改まったということです。

骨って見えない部分ですけと、動いたり、支えたり、内臓を守ったりするのに重要である、つまり健康に生きていくには、骨が丈夫であることが大前提であるという考えに変わりました。またカルシウム=骨だけにとらわれがちですが、イライラにつながる神経細胞にかかわっていたり、筋肉の収縮にかかわったり、血圧を下げる働きがあったりとほかにも重要な役割もあります。

まあ「健康でいる」は老化を遅らす、遅らせない以前の問題になります。

健康で丈夫な体にいることが大前提と考えが生まれた今、カルシウムは毎日摂取する栄養成分に昇格しました。なので30代半ばからカルシウムは必ずサプリメントでも取るようにしています。

 

 

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