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糖代謝に必須のビタミン「ビタミンB1」は吸収性が低い(一度に大量に摂っても10mgまでしか吸収されない) 体内に蓄えられない といった性質を持ちます。
この欠点を改良したのが、ビタミンB1誘導体です。
ビタミンB1誘導体はビタミンB1の構造中に脂溶性の官能基を導入する などをし、腸管での吸収を向上させています。
出典元
疲れの対処法~食事とビタミン編:ビタミンB1誘導体とは?
そうだったのか!疲労対処のコツ
アリナミン 武田コンシューマーヘルスケア(株)
それゆえ、ビタミンB1と比べて、より多く吸収されます & 吸収された後、組織へよく移行します。
つまるところ、ビタミンB1のパワーアップVerがビタミンB1誘導体というわけです。
ビタミンB1の「働き」をより効率的に、より効果的に得たいと考えるならば、ビタミンB1誘導体で取ることを推奨します。
ビタミンB1(チアミン)は、ピルビン酸脱水酵素、α-ケトグルタル酸脱水素酵素、トランスケトラーゼ、分岐α-ケト酸脱水素酵素の補酵素として働きます。
- ピルビン酸脱水酵素
解糖系とTCA回路の橋渡しをする
→糖質の代謝に関与 - α-ケトグルタル酸脱水素酵素
TCA回路で働く
→3大栄養素のエネルギー代謝に関与 - トランスケトラーゼ
ペントースリン酸回路で働く
→NADPH・核酸の材料の産生に関与 - 分岐α-ケト酸脱水素酵素
BCAA分解系で働く
→分岐アミノ酸の代謝に関与
日本において、ビタミンB1誘導体は一般用医薬品や飲料(指定医薬部外品)に配合されています。
薬局やコンビニで手軽に購入できます。
が、できればサプリとして気軽に取りたいところです。
そんな時は、海外のベンフォチアミンサプリ!
ビタミンB1誘導体はいくつかありますが、ベンフォチアミンはビタミンB1誘導体の代表格です。
ビタミンB1誘導体には化学構造の違いにより、オクトチアミン、フルスルチアミン、ビスベンチアミン、ベンフォチアミンなどさまざまなものが存在しています。
引用元
薬と健康の情報局
第一三共ヘルスケア
ベンフォチアミンは脂溶性を高めたビタミンB1です。
ベンフォチアミンはビタミンB1の5倍の生物学的利用率を誇ります。
ビタミンB1誘導体であるベンフォチアミン(S-ベンゾイルチアミンO-モノホスフェート)は体内に取り入れられると、腸管粘膜表面に存在するアルカリホスファターゼで脱リン酸化されて 脂溶性のS-ベンゾイルチアミンに変わります。そして腸管にて効率よく吸収されます。吸収された後にビタミンB1に代謝されます。
これは,ベンフォチアミンは骨格中にリン酸基を有しており親水性を示すが,腸管粘膜表面に存在するアルカリフォスファターゼにより脱リン酸化されて疎水性のS一ベンゾイルチアミンとなり,腸管にて効率よく 吸収された後,肝臓でチオエステラーゼによる加水分解を受けて吸収されるためである
引用元
ベンフォチアミンの新たな可能性
PDFページ 1/3
J-STAGE
腸管で吸収された後にビタミンB1に代謝されるがゆえ、ビタミンB1の活性型であるTPPの血中濃度を上昇させることが可能となります。
血中濃度は約5倍まで上昇するといわれています。
チアミンのプロドラッグであるベンフォチアミン (S一ベンゾイルチアミンO一モノリン酸)は,水溶性のチアミンと比較してチアミン最大血漿中濃度は約5倍に上昇し,生物学的利用率が高いとされる
引用元
ベンフォチアミンの新たな可能性
J-STAGE
ベンフォチアミンは糖化反応阻害剤として使用されています。
糖化反応阻害剤(ビタミン類、その他の物質)
からだサポート研究所
抗糖化目的でビタミンB1の摂取を考えるならば、迷うことなくベンフォチアミンだと思います。
iHerbで販売されている数あるベンフォチアミンサプリでお勧めなのがこれです。
参照一覧
「糖化」を防いで老化を防ぐ!
健康サイト アリナミン製薬
老化の元凶AGEを防ぐ 医師に聞く食事の7ルール
NIKKEI STYLE
ビタミンB1 欠乏症:遠くて近い疾患
J-STAGE
ビタミン B1
J-STAGE
ベンフォチアミンの新たな可能性
J-STAGE
4.炭水化物による蛋白の変性と精神疾患との関与
J-STAGE
ベンフォチアミン
日経グッディ
老化の原因「糖化」による生成物「AGE」をためる生活習慣から脱却せよ!
アデランス
糖化反応阻害剤(ビタミン類、その他の物質)
からだサポート研究所
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※レビューの内容について
→個人の見解です。