エラスチン

エラスチンの評価 A+

エラスチン

エラスチンはたんぱく質です。繊維状のたんぱく質で、コラーゲン同士を結びつける働きを持っています。ゴムのように伸び縮みする性質をもっているため、靭帯、皮膚(真皮)、肺、血管といった伸縮性のある部分に多く存在しています。これら組織のエラスチンの含有率は、靭帯 約80% 皮膚(真皮)約5% 、肺 約20%、血管 約50%となっています。
ちなみにエラスチンという名前はelastic(伸び縮みする、弾力性のあるという意味)が語源となっています。

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たんぱく質は主に20種類のアミノ酸で構成されています。
エラスチンはこの20種類のうちグリシン、アラニン、バリン、プロリン、ロイシンが多く含まれいてこの5つだけで8割、9割を占めています。
シスチン、メチオニンといった含硫アミノ酸は全く含まれていません。

20種類のアミノ酸

必須アミノ酸(9種類)
ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、バリン、フェニルアラニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン

非必須アミノ酸(11種類)
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、システイン、プロリン、セリン、チロシン

エラスチンは800個以上のアミノ酸から構成されていて、その中にはデスモシン、イソデスモシンというエラスチンにしかみられないアミノ酸も含まれています。

※たんぱく質は、数100~数1000のアミノ酸が連なっています。それらの並ぶ順番やと連なる長さによりよってたんぱく質の性質や形状が決まります。

エラスチンの摂取目的

肌「美肌」、その他「血管」、「薄毛」対策です。

 摂取目的
肌  「美肌」「美白」
その他「血管」
髪  「薄毛」

エラスチンの効果・効能

人間の皮膚は大きく3層にわかれています。外側から順に表皮、真皮、皮下組織という順になっています。

3層の中でも肌のハリ、弾力、潤いといった「美肌」に特に関係してくるのが真皮層です。

真皮はいわば肌の本体といえる場所です。

 

真皮の厚さは2mm程あります。表皮の厚さは0.2㎜程なので皮膚の9割は真皮で占められていることになります(厚さの数値は諸説あります)。
真皮には肌を支え、そのハリや弾力、潤いを保つ働きがあります。この役割を主に担っているのが3つの成分(コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸)とそれらを生み出す細胞(繊維芽細胞)です。

真皮は繊維状のたんぱく質コラーゲンが大部分を占められています。コラーゲンが真皮全体の約70%を占めています肌のハリや弾力と言った重要な役割を担っているのがコラーゲンです。

コラーゲンは細かい網の目状に張り巡らされています。その網の目部分を繋ぎ合わせているのが弾力性のあるエラスチンです。エラスチンは真皮全体の約5%程しか含まれていませんが、コラーゲン同士を結び付ける大事な役割をしています。

この構造の隙間に、ムコ多糖類のヒアルロン酸というゼリー状の基質が水分を保持しながら満たしています。肌の内側の水分を保つ役割をしているのがヒアルロン酸です。

線維芽細胞は、これらのコラーゲン線維やエラスチン線維、ヒアルロン酸を産み出す重要な細胞です。

エラスチンは網目状になっているコラーゲンの構造を支えている重要な役割を担っています。エラスチンが不足するとコラーゲンを支えることができなくなり、ハリ、弾力が失われ、肌のたるみ、しわの原因となります。

血管
血管は大きく3つに分けられます。動脈静脈毛細血管です。ここでの血管の話は動脈と静脈です。

動脈、静脈の血管は内側から内膜、中膜、外膜の3層で構成されています。ちなみに血液は内膜の内側を流れています。
エラスチンは内膜、中膜に多く存在し、血管の柔軟性や弾力性を保つ役割を果たしています。心臓の伸縮により送り出される血液が動脈を通って体のすみずみを巡り、静脈を通って再び心臓に戻ります。いわば心臓はポンプ、血管はゴムホースの役割です。
エラスチンが減少してしまうと、血管の弾力や柔軟性が失われ、血管が硬くもろくなります。ようはスムーズに血液が巡らなくなります。その結果、動脈硬化、心筋梗塞、脳血栓の病気を引き起こします。血管の約50%を占めているエラスチンを増やすことはこれら病気の予防にもなるといえます。

動脈、静脈
心臓を拠点に、新しい血液とともに栄養や酸素を体の隅々の細胞に運ぶ血管を動脈といい、古い血液とともに細胞からでた老廃物や二酸化炭素を心臓に回収するための血管を静脈といます。

靭帯
靭帯は体中に存在し、主にエラスチン繊維とコラーゲン繊維によって構成されています。靭帯はエラスチンを非常に多く含んでいて、構成成分の約80%(水分除く)がエラスチンで構成されています。靭帯の伸縮性は弾力性や柔軟性を生み出しているエラスチン、コラーゲンの働きによるものからです。なのでエラスチンが不足すると、靭帯が伸縮性を失い、靭帯のケガにつながります。

エラスチンのサプリメントによくあるキャッチフレーズ集

  • たるみ、ハリなどの美容の悩み解決
  • 弾力のある若々しさを目指す方
  • ハリを保つための、弾力線維をサプリから
  • 肌のハリ、弾力をもたらす大事な成分
  • 加齢とともに減ってしまうのでサプリで補給
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エラスチンの摂取量、不足、過剰

エラスチンの摂取量
エラスチンの推奨摂取量は特に定められていません。サプリメントなどでは1日に100mg前後を推奨しているものが多いです。エラスチンは食品から取りずらい成分なので、サプリメントで取り入れることがおすすめです。
 
エラスチン不足
エラスチンは体内で合成されます。ただエラスチンを合成する能力は20歳代後半をピークに減っていきます。つまり加齢とともに体内のエラスチンの量が減っていくことになります。エラスチンはコラーゲンをつなぎ合わせる役割があります。減っていくとこの機能が落ちハリ、弾力性が失われたるみやしわが発生します。
紫外線などの活性酸素対策をしエラスチンを必要以上に減らさないこと、食事、サプリメントでエラスチンを補うことが大事となります。
 
エラスチンの過剰
まずサプリメントで摂取する場合は、その商品の規定量を守ってください。食事などから摂ったエラスチンは体内でそのままエラスチンになるわけでなくアミノ酸に分解されてから体内で再度合成され、エラスチンというたんぱく質が形成されます。なので普通の食事をしている限りエラスチンが過剰に体内に取り入れられるということはまずないです。エラスチンを多く含む食品はあまりないというのも過剰の心配をする必要がない点です。

エラスチンの豆知識

加齢とともに
先ほど不足欄にもかきましたが、加齢とともに体内のエラスチンの量は減ります。20代後半をピークに体内で合成する力は減っていく一方です。40代で急激に減少し、50代になるころにはピークの半分になります。エラスチン減らさないあるいは補うためにいろいろな対策が必要となってきます。
 
エラスチンの合成
体内でエラスチンの量を増やすためには、食事などからエラスチンを取る必要があります。牛すじ、鶏手羽先などです。ただ食事からとれるエラスチンは量としてはあまり多くありません。サプリメントで補うのが効率的です。エラスチンそのものを補うというのもいいですが、エラスチンの合成を促す栄養素をとるというのも一つの手です。ビタミンAとKは、体内でのエラスチンの合成を促す働きがあるといわれています。ビタミンAとKをとることでエラスチンを合成する力があがりエラスチンの量を増やすことにもつながります。
 
寝る前
エラスチンのサプリを取るなら寝る前がいいかもしれません。皮膚の細胞は細胞分裂をすることで再生されます。いわゆる新陳代謝というものです。その細胞分裂を促進するのが成長ホルモンで、成長ホルモンが最も分泌されるのが睡眠中です。肌は寝ている間に作られるといわれているのはこういった理由からです。肌の新陳代謝が行われる睡眠中にエラスチンが体内に多くあることは弾力やハリのある肌に生まれ変わりやすいといえます。睡眠前にエラスチンを補うことは、美肌につながるかもしれません。
 
活性酸素
活性酸素はエラスチン減少につながります。肌が酸化すると、真皮の細胞に ダメージを与え、コラーゲンやエラスチン繊維を壊してしまいます。体内で活性酸素が増える原因は紫外線やストレス、喫煙などです。

エラスチンのイメージ

牛すじ

肌のハリ、弾力

エラスチンと相性の良い栄養成分

・コラーゲン
・ヒアルロン酸
・ビタミンA
・ビタミンK

エラスチンの勝手にランキング

肌(美肌)部門 第4位

エラスチンのレーダーチャート解説

評価基準

  • 6 
    このカテゴリーに効果があることで有名。即効性があったり、継続して摂取することで効果を感じる
  • 5 
    このカテゴリーに効果があることで有名。継続して摂取することでなんとなく効果を感じる

  • このカテゴリーに効果があるといわれている。効果が得られることを期待して飲んでいる
  • 3.5 
    このカテゴリーに効果があるといわれているが、個人的に摂取目的としていない

  • このカテゴリーになんらかの効果があるもの

  • このカテゴリーとはあまり関係ないと思われる

  • このカテゴリーとは関係ないと思われる

※4以上が摂取目的となっているカテゴリー 

 

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エラスチン 総合評価 A+ 15.5

 総合評価について
5つのカテゴリーのうち、評価が高い上位3つのカテゴリーを足したものです。「B~SS」でつけています。
SS  18点
S  16点以上
A+ 14点以上
A  12点以上
B+ 10点以上
B  9点以下

髪(薄毛) 評価4
この絵を頭皮としてみてください。
毛根の毛球部分は真皮層にあります。
髪は毛球部分にある毛乳頭と毛母細胞の働きが重要です。毛乳頭が髪の成長を指示し、その指示を受け取った毛母細胞が細胞分裂することに髪が生まれます。

つまり真皮の環境が整っていないと髪の成長に悪影響を与えるといえます。

 

髪を生み出し、成長させるたの土台である真皮に含まれているエラスチンは髪に関連性はあります。
毛乳頭に栄養素や酸素を送るのは最終的には毛細血管ですが、その毛細血管とつながっているのは動脈や静脈です。動脈や静脈といった血管の大部分はエラスチンでできています。栄養を届けるおおもとの血管(動脈)の構成材料となっているエラスチンは髪にとっても大事といえます。

肌(美肌) 評価6
皮膚は大きく3層にわかれています、外側から順に表皮、真皮、皮下組織という順になっています。
3層の中でも肌のハリ、弾力、潤いといった「美肌」に特に関係してくるのが真皮層です。真皮層のメインは全体の70%を占めるコラーゲンですが、このコラーゲンをつなぎ合わせているのがエラスチンです。
真皮層には5%しか含まれていないエラスチンですが、コラーゲンを支える重要な役目をしています。これが不足すると真皮の大部分を占めるコラーゲンを支えることができず、正常な状態に保つことができません。ハリ、弾力が失われ「たるみ」「しわ」を引き起こします。エラスチンは美肌には大切な成分といえます。

体型(筋肉) 評価3
筋肉細胞を包んでいる「筋膜」というのがあります。筋膜は主にコラーゲンでできていて、エラスチンも含まれています。そう考えるとエラスチンは「筋肉」には関係していますが、ここのカテゴリーは「筋肉をつける」ための栄養成分を評価するところなので。

体力 評価2.5
エラスチンを飲むことで、直接的に普段の体力向上や、夜のほうの体力アップにつながるといったことはなさそうです。

その他(血管)評価5.5
エラスチンは血管そのものの成分となっています。

体の隅々の細胞に運ぶ栄養を運ぶ動脈、細胞からでた老廃物や二酸化炭素を回収する静脈、この2つの血管の50%はエラスチンで構成されています。これら血管がしなやかで弾力性があることが大前提で、それにより血液の流れもよくなります。エラスチンが不足すると血管の弾力や柔軟性が失われ、血管が硬くもろくなります。ようはスムーズに血液が巡らなくなります。これって超重要じゃないですか? 

エラスチン雑感

真皮は肌を支え、そのハリや弾力を保つ働きしています。

真皮を制するものは美肌を制するともいわれています。というか勝手にそう思っています。

とにかく肌の真皮層に含まれる成分をしっかりとることは美肌ケアの大前提となってきます。

真皮に存在しているのがコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の3つの成分です。そしてそれらを生み出すのが繊維芽細胞です。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸はいうなれば美肌成分の3銃士です。

美肌成分3銃士の役割はざっとこんな感じです。
コラーゲン 
真皮のメイン。70%を占めている。肌のハリや弾力を生み出す役割を担っている

エラスチン 
網目状になっているコラーゲン同志を結びつける役割。コラーゲンを支えているのはエラスチン。真皮の5%を占める

ヒアルロン酸
真皮の細胞と細胞に間にあるのが、ムコ多糖類のヒアルロン酸。真皮の水分保持の役割。

真皮の中でもメインはコラーゲンですが、そのコラーゲンを支える役目をしているのがエラスチンです。どんなにコラーゲンが満たされていてもエラスチンが不足していると、真皮を正常な状態で保つことができなくなりたるみ、しわなどを引き起こします。ヒアルロン酸も当然大事です。肌のうるおい、みずみずしさは水分保持の役割をしているヒアルロン酸の量が関係しているからです

で、これら3つすべて加齢とともに減ります。

体内のコラーゲンを生成する力は加齢とともに弱まります。要は体内のコラーゲンの量が減ってくるというわけです。
でエラスチンを生成する力も同様に減りますです。ヒアルロン酸を生産する力も失っていきます。だいたい20代ぐらいがピークでそっからどんどんへっていきます。40代に入ると加速度的にへっていきます。ピークの半分になります。ついでに真皮にあるこれら3つを生み出す繊維芽細胞も減少します。

要はすべて加齢とともに減ってしまうわけです。老化ってまさにこのことですよね。

若いころそこそこよかった容姿が年をとるとものすごく衰える原因って主にこの真皮に関係している成分たちが減っているからです。

減っていくものはどうするか、ただ何もせずにあるがままを受け入れるしかいないのか?

いいえ、減っていくものは増やせばいいのです。増やすというか補うのです。あるいは減らさないようにいろんな対策を取るのです。どうしても減ってしまうのだったらせめてその減るスピードを遅らすのです。

・・・・すいません。何か熱く語ってしまいましたが、これが私のアンチエイジングのウリの一つです。

エラスチンの話に戻します。

いま話したようにエラスチンは加齢ととも減少するので、サプリメントで補っています。エラスチンが多く含まれている食品はそんなになく食事からそう簡単に取れないのでサプリメントから取るのがベストだと思います。

コラーゲンと同様に、エラスチンのサプリをそのままとっても体内にエラスチンとして入るわけではありません(アミノ酸に分解されます)なのでエラスチンの合成を促す成分も必要となります。それがビタミンK、Aといったものです。これらも取っています。

ただエラスチンはとんでもない速さで減少していきます。サプリメントでエラスチンを補っているつもりですが、これだけでは減りをカバーできていないと思っています。
エラスチンが減る大きな原因は、活性酸素なので、抗酸化成分をとり、減る量を少なくするようにしています(まあエラスチン減少を防ぐ目的のためだけに抗酸化成分を取っているというわけではありませんが)。

エラスチンを摂取している理由は、メインは美肌ですが、血管の成分であるというのもミソです。動脈や静脈の血管の50%はエラスチンでできています。エラスチンが減少してしまうと、血管の弾力や柔軟性が失われ、血管が硬くもろくなります。ようはスムーズに血液が巡らなくなります。
血管が丈夫でしなやかでなければ、そもそも栄養や酸素が肌、髪(毛母)といった細胞に届かないので、血管の健康も考えるのも老化を遅らせることにつながると思います。

エラスチンの減少を防ぐ、あるいは遅らせるって「老化を遅らせる」という点で結構鍵になってくると思います。
美肌を目指してコラーゲン、ビタミンC、ヒアルロン酸を摂取している人は結構いますが、エラスチンまで手を出しているはそうそういないと思います(特に男性)

個人的にはエラスチンをとっているかとっていないかで年を取るにつれて見た目に差が出てくると思います。

ただ問題があります。ネックは値段です。これがまた高いんですよ。DHCのサプリで摂取しています。DHCのが高いというのではなく、エラスチンサプリ全般が高いのです。軒並み2000円オーバーです。飲んでいるサプリメントがエラスチンだけとか、他3つぐらいとかだったら別にどうってことのない価格ですが、70以上の商品を飲んでいる私にとっては結構いたいです。
他のと比べても価格の差が目立ちます。簡単に計算するとエラスチンサプリメント1粒~2粒(目安摂取量)摂取するのに1日100円かかっているのですから・・。たった2粒で100円かと考えるとへこみますが、最近は逆にこの100で老化を遅らせているんだとポジティブに考えるようにしていいます。

 

 

 

 

 

エラスチンは単体のサプリだけでなく、複合サプリ(いろんな成分が配合されているもの)でも摂取しています。

 

 

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